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- 更新日:2024年04月19日
eSIMとは?メリット・デメリットと対応機種・対応キャリアを解説
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SIMといえば、スマートフォンで通信する際に欠かせないものです。通信・通話するためにはSIMの設定をする必要があります。
SIMは物理的なカードタイプのものと、スマートフォンに内蔵されたeSIMの2種類に分けられます。
この記事では、eSIMの概要やメリット・デメリットなどについて解説しました。eSIMの情報収集に役立ててください。
目次
eSIMとは?概要を紹介
eSIMは、SIMがスマートフォン本体の中にあるのが特徴です。対応の端末・キャリアを選ぶことで利用できます。
また、SIMカードの抜き差しをせずに使えます。契約する場合には、手続きから回線開通までオンラインで完結する場合がほとんどです。
eSIMのメリット・デメリットを踏まえたうえで利用すると、便利に利用できます。
SIMカードとの違い
- 物理的なカードの有無
- 利用できる電話番号の数
SIMカードとeSIMの役割自体は、どちらも同じです。前述した通り、違うのは物理的なカードがあるかどうかになります。
また、利用できる電話番号の数が異なるのも違いの一つです。
SIMカードは、1枚につき1つの電話番号が割り当てられています。そのため、基本的にスマホ1台に対してSIMカードは1枚まで、つまり電話番号は1つのみ利用可能です。
しかし、eSIMは1つのスマホで複数登録できます。例えば、iPhoneの場合は5~10個のeSIMを保存でき、仕事やプライベートなどで使い分けが可能です。
eSIMを利用するメリット・デメリット
ここでは、eSIMを利用するメリットとデメリットを紹介します。どちらも理解したうえでeSIMの良し悪しを判断しましょう。
eSIMを利用するメリット
まずは、eSIMを利用するメリットを見ていきましょう。
メリットは以下の7つです。
通常のSIMと比べて手続きの利便性に優れ、安心感があります。
1.オンラインで手続き完了・時短になる
eSIMの場合は、オンラインで手続きが完了するのがメリットです。店頭に出向く必要がないため、手続きまでの待ち時間がありません。
待ち時間がないため、手続きの時間が短縮できるでしょう。また、店舗の営業時間にも縛られずに手続きができるため、なかなか店舗に足を運べない方にもおすすめです。
オンライン手続きは24時間対応しているキャリアが多いので、空いた時間に申し込めるのもメリットでしょう。
2.即日開通の回線ならすぐ使える
eSIMの中には、手続き後に即日開通できる回線もあります。すぐに回線を利用したい方は、eSIMを検討するのがおすすめです。
eSIMでは、通常のSIMのように、SIMカードを店舗で受け取ったり郵送してもらう必要がありません。そのため、最短即日で回線が利用できます。
また、端末の設定から回線の開通まですべて自分で行うため、手続きにかかる時間が短くなるのもメリットです。
例えば、UQモバイルの場合、eSIMであれば最短即日で回線の開通ができます。
とにかく早く回線を使いたい方は、eSIMを検討するとよいでしょう。
3.月額料金が安くなる場合がある
eSIMは、通常のSIMと比較すると料金が安くなる場合があります。例えば、格安SIMの一つであるIIJmioでは、データ通信のみのeSIMプランが提供されています。
IIJmioのデータeSIMプランは、月々2ギガで440円(税込)です。SIMカードのデータ専用プランは2ギガで740円(税込)であることを考えると、割安なことがわかるでしょう。
データ通信をお得に利用したい方は、eSIM専用プランが提供されているかどうかを事前に確認するのがおすすめです。
4.SIM不要で紛失・破損の心配なし
eSIMを使う場合は物理的なカードが不要です。そのため、SIMを紛失してしまったり、破損してしまったりする可能性がありません。
SIMカードは小さく、回線を変えるたびに手間取ってしまう可能性もあります。また、ICチップ部分は繊細なので、水濡れなどで故障してしまうことも考えられます。
eSIMを利用すれば、SIMの抜き差しが不要なため、より安心して手続きを進められるでしょう。
そのほか、端末に合うSIMカードのサイズを確認する手間がないのもうれしいポイントです。
5.海外利用時に便利
eSIMは海外利用時にも便利です。事前に海外用のSIMを取り寄せたり、店舗で購入したりする必要がありません。
そのため、海外に行く機会の多い方は、eSIMを検討するとよいでしょう。eSIMはオンラインで手続きができるため、渡航前に手続きをすることで簡単に通信を始められます。
また、事前に手続きを済ませておけば、渡航してすぐ回線が利用可能となるので便利です。
6.デュアルSIM対応機種なら複数回線使える
SIMカードだけでなくeSIMも利用できる端末を選べば、複数回線が一度に利用できます。
例えば、通話料金の安いA社と、データ通信の安いB社を並行して利用可能です。
ただし、デュアルSIMといっても、いくつかのタイプがあります。複数のSIMを並行して待ち受け状態にできる機種もあれば、できない機種もあるので注意しましょう。
デュアルSIMについては以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
7.SIMの返却不要で乗り換え時にも安心
eSIMの場合、解約時にSIMの返却が不要です。eSIMは通常のSIMとは異なり、本体の中にSIMがあるからです。
もちろん、SIMカードからeSIMに変更する場合には、SIMカードの返却が必要な場合があるので注意しましょう。
eSIMを利用するデメリット
eSIMにはメリットも多いですが、中にはデメリットと感じることもあるでしょう。
5つのデメリットを紹介するので、eSIMの契約前によく確認しておくのがおすすめです。
1.eSIM対応の会社が少ない
eSIMは、すべての回線で使えるわけではありません。そのため、契約するキャリアの選択肢が限られています。
ドコモやau、ソフトバンクや楽天モバイルでは、eSIMに対応しています。しかし、格安SIMの場合は、eSIMに対応していない会社もあります。
そのため、格安SIMでeSIMを利用したいと思っている場合には、対応状況をよく確認しましょう。
契約前にeSIM対応の格安SIMを比較することで、よりお得に契約ができます。
2.eSIM対応機種が少ない
eSIMは、本体にSIMが内蔵されているものです。eSIMに対応していない機種もあるため、自分の機種がeSIMに対応しているかを確認する必要があります。
iPhoneであれば、XR以降の機種でeSIMに対応しています。Androidの場合には製造元によって対応状況が異なるのが現状です。
対応機種についてはこのあとで詳しく解説するので、あわせて参考にしてください。
3.契約から開通まで自分で設定が必要
eSIMはオンラインで手続きが完結する分、開通までの初期設定は自分で行う必要があります。そのため、機械に苦手意識がある場合はSIMカードを利用するのがおすすめです。
とはいえ、eSIMを提供している各社の中には、初期設定の方法を動画で解説している会社があります。また、ヘルプページで丁寧に解説されている場合も多いです。
契約前に設定方法が詳しく解説されているかを確認しておくと、自分で設定する際に慌てなくて済むでしょう。手順に従って手を動かしてみるのもおすすめです。
4.回線開通にはネット環境が必要
eSIMを利用して回線を開通する際には、ネット環境が必要です。ネット環境がないと、eSIMに情報を書き込めず手続きが完了しません。
そのため、eSIM手続きの際には必ずネット環境を用意しましょう。ポケットWiFiや光回線など、スマートフォンをWiFiにつなげられれば手続きできます。
自宅にWiFi環境がない場合には、SIMカードを契約しましょう。SIMカードであればインターネット環境は必要ありません。
5.機種変更時の手続きが煩雑
eSIMは、機種変更の手間がかかるのがデメリットです。通常のSIMカードでは、新しい機種にSIMカードを差し替えるだけで手続きが完了する場合もあります。
しかし、eSIMではeSIMの再発行が必要です。現在使っているeSIMをそのまま新しい端末に移すことはできないので注意しましょう。
eSIMを再発行するためには、Webサイトにアクセスして手続きをする必要があります。場合によっては再発行手数料がかかる場合があるので注意しましょう。
eSIMとSIMカードどちらがおすすめ?
ここでは、eSIMとSIMカードどちらの契約がおすすめなのかを解説します。
eSIMがおすすめな場合
- すぐに回線を開通させたい
- SIMカードの挿入や取り扱いに不安がある
eSIMは、回線をすぐに開通させたい方におすすめです。申し込みから1時間以内に開通できる回線もあります。
また、SIMカードの取り扱いが不安な場合にもeSIMを利用するとよいでしょう。設定の手間はかかるものの、SIMカードの抜き差しはありません。
SIMカードがおすすめな場合
- よく機種変更する
- 自分で初期設定をするのが苦手
一方、SIMカードは差し替えるだけで機種変更が完了する場合がほとんどなので、よく機種変更をする方におすすめです。
また、店頭で契約すれば自分で設定する必要がないので、自分で設定するのが難しい場合にも、SIMカードをおすすめします。
eSIMの対応機種・対応キャリアを紹介
eSIMを利用するためには、機種とキャリアの両方がeSIMに対応している必要があります。そこで、eSIMの対応機種・キャリアについて確認しましょう。
eSIM対応機種
iPhone
- iPhone 15シリーズ
- iPhone 14シリーズ
- iPhone 13シリーズ
- iPhone SE(第2・3世代) ほか
Android
- Google Pixel 8
- Xperia 5 V
- AQUOS sense8
- Galaxy A54 5G ほか
eSIMの対応機種は、iPhoneでいえばXR以降です。デュアルSIMにも対応しており、13以降はデュアルeSIMにも対応しています。
Androidの場合は、製造元によって対応しているかどうかが変わります。eSIM対応機種の詳細は以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
eSIM対応キャリア
キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)はeSIMに対応しています。また、大手キャリアの格安プランであるahamoやpovo、LINEMOもeSIMに対応済みです。
そのほか、UQモバイルやワイモバイル、IIJmioもeSIMに対応しています。
以下の記事では、eSIMに対応しているおすすめキャリアをいくつか紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
eSIMの契約から利用の流れ4ステップ
最後に、eSIMの契約から利用開始までの流れを紹介します。手続きに進む前に必要な書類などを確認しましょう。
- 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)
- eSIMを利用したい端末(SIMロック解除済みのもの)
- WiFi環境
- 支払い方法がわかるもの(クレジットカードなど)
端末は、契約したいキャリアの公式サイトのeSIM対応機種一覧ページなどから、あらかじめ確認してから用意するとスムーズです。
キャリアによっては、端末との同時購入で割引やキャッシュバックを受けられるキャンペーンを実施していることもあります。
手続きの詳細は以下の通りです。
なお、今回紹介するのは、eSIMを新規契約した際の流れです。
1.各社のeSIM契約サイトで申し込み
まずは、eSIMの申し込みをしましょう。各社ともオンラインで申し込みが必要です。
手順に従って情報を入力するほか、運転免許証などの本人確認書類のアップロードも必要です。
本人確認書類が正しくアップロードされないと、手続きに失敗したり審査が遅くなったりする場合があるので注意しましょう。
2.設定用のQRコードをスマホで読み取る
申し込みが完了したら、メールが届くのを待ちましょう。ほとんどの場合、メールで設定に必要な情報が送られてきます。
メールに記載のリンクへアクセスすると、QRコードが表示されます。
eSIMを利用したい端末でQRコードを読み取る必要があるため、別のスマートフォンやパソコンでQRコードを表示しましょう。
QRコードを読み取れない場合や端末が1台しかない場合は、手動で情報を入力します。iPhoneの場合は2種類のコードを、Androidの場合は1種類のコードを入力しましょう。
コードが正しく入力されれば、接続の手続きが完了します。コードは長いため、コピーして貼り付けるのがおすすめです。
入力が完了したら、eSIMをデフォルトの通信回線に設定します。デフォルトに設定する方法は各社の動画や解説をご確認ください。
3.端末のアップデート・再起動する
通信設定が終わったら、端末の更新や再起動をしましょう。端末のバージョンが古い場合は、設定してもうまく使えない場合があるからです。
アップデートは設定の画面からできます。端末のバージョンによっては、時間がかかる場合もあるので注意しましょう。
4.ネット回線と電話回線のテストをする
端末の再起動ができたら、ネット回線と通信回線のテストをしましょう。Webサイトを開けなかったり電話ができなかったりした場合には、接続設定を見直します。
Webサイトへのアクセスや通話ができれば設定は完了です。
大まかなeSIM契約の手続きは前述した通りですが、実際の手続きはキャリアごとに若干異なります。
以下の記事では、ドコモ・楽天モバイルeSIM契約手順を詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
eSIM対応機種・対応キャリアのまとめ
今回は、eSIMについて紹介しました。要点をまとめると以下の通りです。
- eSIMはSIMカードがスマートフォンに内蔵されたもの
- インターネット環境がないとeSIMの設定ができない点に注意
- eSIMは回線をすぐに使いたい方におすすめ
eSIMは開通までの期間が短い分、自分で設定する必要があります。解説動画や記事を読みながら、自力で設定できる方におすすめです。
eSIMの設定が難しい方はSIMカードで契約するとよいでしょう。SIMカードは取り扱っている会社が多いため選択肢も豊富です。
なお、以下の記事では格安SIM各社を比較しています。契約先選びで迷っている方は、ぜひこちらもあわせてご参照ください。
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