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スマホでWiFiを設定する方法|iPhone/Androidで解説!パスワードの確認方法は?

スマホのWiFi設定の方法をAndroidとiPhoneに分けて解説しています。SSIDやパスワードがわからない場合の確認方法、スマホがWiFiに繋がらなくなった場合の原因と対処法についても紹介しています。スマホのWiFi設定に問題がある人は参考にしてみて下さい。
スマホでWiFiを設定する方法|iPhone/Androidで解説!パスワードの確認方法は?

現在キャリアのスマホ向け料金プランは、多くが段階制料金プラン、すなわち「〇GBまでは△円、✕GBまでは◇円」という仕組みになっています。つまり月々の高速データ利用量が多ければ多いほど月々の料金が高くなります。

一方格安SIMの多くは「月〇GBで△円」のように、月々使える高速データ利用量の上限が決められています。そのため上限を超える通信は回線速度が著しく落ちたり、高速データ通信をしたい場合は追加料金が必要になったりします。

いずれにしても、より多くの高速データ通信をしようとすると余分にお金が掛かることになる点では同じで、倹約派の人やヘビーユーザーにとっては大きな悩みの種です。

この悩みを解決するには「WiFiの活用」が大きな鍵を握っています。

自宅にWiFiルーターがあれば、自宅にいる間はスマホをWiFiルーターに接続することによってキャリアや格安SIMのネットワークを使わなくて済みます。その結果、月々の高速データ利用量を大幅に節約することができるわけです。

そこでこの記事では、スマホをWiFiに接続する方法をAndroidとiPhone/iPadに分けて詳しく解説していきます。併せてスマホがWiFiに接続できなくなった場合の原因や対処法についてもまとめています。

この記事を読めばスマホを簡単にWiFi接続することができるようになりますので、参考にしてください。

スマホをWiFiに接続する方法

それではさっそく、スマホをWiFiに接続するための具体的な手順を紹介します。

SSIDとパスワードを確認

まず最初に、スマホをWiFiに接続するための前準備として「SSID」と「パスワード」の2つを確認する必要があります。

SSIDとは、WiFiルーターに割り当てられた「名前」のようなものです。

スマホをWiFiに接続しようとした時、スマホの周辺に複数のWiFiルーターが存在するとどれに接続したらよいのかわからなくなります。その時に自分が接続すべきWiFiルーターを見分ける目印になるのがSSIDです。

パスワードは言うまでもなく、そのSSIDに接続するための「鍵」のようなものです。パスワードがかかっていないと、誰でもそのWiFiルーターに接続できてしまいます。セキュリティ保護のためにパスワードがかけられているのです。

このSSIDとパスワードは、多くの場合WiFiルーターの側面や裏面などに貼られたシールに印刷されています。

SSIDとパスワードがわからないとスマホをWiFiルーターに接続することができないので、この2つは必ず最初に確認しておきましょう。

【iPhone/iPad】WiFiの接続方法

iPhoneとiPadをWiFiに接続するときの流れは、以下の通りです。

【iPhone/iPad】1.「設定」アイコンをタップ

ホーム画面にある「設定」アイコンをタップします。

【iPhone/iPad】2.「設定」アイコンをタップ

「設定」を開くと上から2番目に「Wi-Fi」という表示がありますので、ここをタップします。

【iPhone/iPad】3.「Wi-Fi」をONにする

「Wi-Fi」を開くと更に「Wi-Fi」という表示があり、その右側にON/OFFスイッチがあります。これをタップしてONにします。

【iPhone/iPad】4.「ネットワーク」から接続したいWiFiのSSIDをタップ

「Wi-Fi」をONにすると、接続可能なWiFiルーターのSSIDが表示されます。冒頭で確認したSSIDはここで必要になります。

下の画像では2つのSSIDが表示されていますが、SSIDの確認をしておかないと、ここでどちらを選べばよいかわからなくなってしまいます。

自分が接続したいSSIDが見つかったらSSIDの表示をタップしますが、ここでは「106」で始まるSSIDをタップすることにします。

【iPhone/iPad】5.パスワードを入力

接続したいSSIDをタップすると、パスワードの入力が求められます。冒頭で確認したパスワードはここで必要になります。

下の画像では表示されていませんが、実際はSSIDをタップするとこの画像の下部にキーボードが表示され、パスワードが入力できるようになります。

【iPhone/iPad】6.iPhone/iPadがWiFiに接続される

パスワードが正しく入力できれば、再びこの画面に戻った時に「Wi-Fi」の下に接続に成功したSSIDが表示されます。

下の画像では、先ほど「ネットワーク」の下にあった「106」で始まるSSIDが、「Wi-Fi」の下に移動しているのがわかります。

これでiPhone/iPadはWiFiに接続されました。

【Android】WiFiの接続方法

AndroidスマホをWiFiに接続するときの流れは以下の通りです(一部メニューの出方などはAndroidのバージョンやスマホによって多少異なります)。

【Android】1.「設定」アイコンをタップ

「設定」アイコンをタップします。

【Android】2.「無線とネットワーク」をタップ

「設定」を開くと「無線とネットワーク」という表示が出るので、ここをタップします。

【Android】3.「Wi-Fi」をONにする

「無線とネットワーク」を開くと更に「Wi-Fi」という表示があり、その右側にON/OFFスイッチがあります。これをタップしてONにします。

【Android】4.接続したいWiFiのSSIDをタップ

「Wi-Fi」をONにすると、接続可能なWiFiルーターのSSIDが表示されます。

自分が接続したいSSIDが見つかったらSSIDの表示をタップしますが、ここでは「106」で始まるSSIDをタップすることにします。

【Android】5.パスワードを入力

接続したいSSIDをタップするとパスワードの入力が求められますので、パスワードを入力してください。

【Android】6.AndroidがWiFiに接続される

パスワードが正しく入力できれば、再びこの画面に戻った時に接続に成功したSSIDの下に「接続済み」と表示されます。

これでAndroidはWiFiに接続されました。

WiFiのSSID・パスワードが分からないときは?

前章で見てきたように、スマホをWiFiに接続するにはSSIDとパスワードが必要です。

しかしこのSSIDとパスワードがどうしてもわからない、ということもあると思います。

そこで続いてはSSIDとパスワードがわからない時の対処法を紹介します。

WPSでかんたんにWiFiを設定

WPSとは「Wi-Fi Protected Setup」の略で、WiFiルーターとスマホ・パソコンなどの機器の接続を簡単に行えるようにした仕組み(業界統一規格)のことです。

通常スマホ・パソコンなどをWiFiルーターに接続する場合、SSIDとパスワードを手動で入力する必要がありますが、WPSを使えばボタン1つでスマホ・パソコンとWiFiルーターを接続することができます。

具体的には、パソコン・スマホ側のWPSボタンを押してから規定の時間(1分など)以内にWiFiルーター側のWPSボタンを押すと、両者が自動的にペアリングを行いWiFi接続が行われます。

つまりWPSを使えばSSIDやパスワードを入力する必要がないので、わからなくても問題ありません。

ただしこのWPSを使うには、スマホ・パソコンとWiFiルーターの両方がWPSに対応している必要があります。WiFiルーターやスマホ・パソコンの中にはWPSに対応していないものもあるので注意してください。

なお主要なWiFiルーターのメーカーのうち、アイ・オー・データはこの仕組みをWPSと呼んでいますが、バッファローは「AOSS」、NECは「らくらくスタートボタン」などと呼んでいます。

AOSSやらくらくスタートボタンはそれぞれ独自の技術も併用しているので、正確にはWPSと同一ではありませんが、「WPSを含んだ類似の機能」と考えておけばOKです。ユーザーから見れば機能や利便性はほぼ同じです。

WiFiのマニュアルやセットアップカードに記載されていることも

WiFiルーターのSSIDとパスワードは、WiFiルーターに同梱されているマニュアルやセットアップカードに記載されていることがあります。

少なくとも最近発売されたアイ・オー・データ、バッファロー、NECのWiFiルーターにはセットアップカードが同梱されていますので、購入時の箱やマニュアル類を保管している場合は確認してみましょう。

WiFi接続済みのパソコンから確認

もしも既にWiFi接続済みのパソコンがあれば、パソコンを使ってSSIDとパスワードを確認する方法があります。

WindowsとMac、それぞれでの確認方法は以下の通りです。

【Windows】SSIDとパスワードの確認方法

WindowsでのSSIDとパスワードの確認方法

  1. 画面右下のWindowsマーク→「Windowsシステムツール」→「コントロールパネル」とクリック
  2. 「ネットワークとインターネット」→「ネットワークと共有センター」をクリック
  3. 「アクティブなネットワークの表示」からWiFi接続しているネットワークを見つける←ここで表示されているものがWiFiルーターのSSID
  4. SSIDをクリックし、「ワイヤレスのプロパティ」をクリック
  5. 「セキュリティ」タブを開くと「ネットワークセキュリティキー」という項目があるので、その下の「パスワードの文字を表示する」のチェックボックスにチェックを入れる
  6. 「ネットワークセキュリティキー」で「●●●」と表示されていたパスワードが表示される←ここで表示されているものがWiFiルーターのパスワード

【Mac】SSIDとパスワードの確認方法

MacでのSSIDとパスワードの確認方法

  1. 画面上部のメニューバーの「移動」→「アプリケーション」をクリック/li>
  2. 「ユーティリティ」→「キーチェーンアクセス」をクリック
  3. WiFi接続しているネットワークを見つける←ここで表示されているものがWiFiルーターのSSID
  4. SSIDをクリックし、「パスワードを表示」のチェックボックスにチェックを入れる
  5. 「ユーザー名」と「パスワード」の入力を求められるので、Macのユーザーアカウントに使用しているものをそれぞれ入力する
  6. 「パスワードを表示」の欄の右側にパスワードが表示される
  7. ←ここで表示されているものがWiFiルーターのパスワード

アプリで確認

メーカーによっては、WiFi接続の設定や管理を行えるスマホ用アプリを用意しています。

このようなアプリがあれば、アプリ経由でSSIDやパスワードを確認できる場合があります。

ただしアプリがあっても、そのアプリを使って過去にWiFiルーターの設定をした履歴がないと、パスワードまではわからないことが多いです。

スマホがWiFiに繋がらない?原因と対処法

最後に、スマホがWiFiに繋がらない場合の原因と対処法をまとめておきます。

ルーターの位置を確認

WiFiルーターの置き場所(位置)が悪いと、スマホがWiFiに繋がらなかったり、繋がりにくくなることがあります。

WiFiルーターは「できるだけ家の中心の、床から1~2mの高さの位置」に置くのがベターです。

家の中心に置けば家のどこにいてもWiFiルーターに繋がりやすくなります。窓のそばや部屋の隅に置くことがよくありますが、WiFiルーターの電波は本体を中心に同心円状に広がるので、これでは窓や壁の方向へ発射される電波が無駄になってしまいます。

更に床から少し高い位置に置くことで、障害物による電波の遮蔽を防ぐことができます。

また、水の入った水槽や花瓶、本棚や土壁などのそばにWiFiルーターを置くのはおすすめできません。水が入ったものや水分を含みやすいものは電波を吸収してしまい、そこより遠くには届きにくくなるからです。

加えて、もしもWiFiルーターが2.4GHz帯にのみ対応しているものの場合、同じ周波数帯を使う電子レンジやコードレス電話が近くにあると電波同士が干渉してしまいます。電波同士が干渉すると電波が飛びにくくなるので、WiFiが繋がりにくくなります。

この場合、これらの機器とWiFiルーターの位置を離すか、電波同士が干渉しない5GHz帯に対応したWiFiルーターに買い替えることで問題は解決します。

スマホ・ルーター側の不具合は再起動で解消される場合も

スマホがWiFiに繋がらない場合、スマホ本体やWiFiルーター本体に一時的な問題が発生している、ということも考えられます。

すべての設定が正しくなされている上、機内モードにも入っていない、WiFiルーターの置き場所にも問題がない、という場合は、1度スマホ本体とWiFiルーター本体の電源を一旦落とし、再起動をして接続できるかを試してみてください。

一時的な問題であれば、再起動をすれば復旧することが多いです。

DNS設定を変更

何をどうやってもスマホがWiFiに接続できない場合、「WiFiルーターのDNS設定を変更する」というのも1つの手です。

webサイトにアクセスする際は「https://www.kashi-mo.com/」のようにURLが必要ですが、実はこのURLを入力した後に「DNSサーバー」(Domain Name Server)と呼ばれるサーバー上で「111.222.333.444」のような数字の羅列(IPアドレス)にURLが置き換えられます。

このDNSサーバーはWiFiルーターの初期設定で自動的に設定されますが、DNSサーバーに不具合が生じているとスマホがWiFiに繋がらない、ということが起こり得ます。

DNSサーバーの不具合が疑われる場合、任意のDNSサーバーに手動で設定を変更することによって、スマホがWiFiに繋がるようになる可能性があります。

こちら側からDNSサーバーをどうこうすることはできないので、接続先のDNSサーバー自体を変えてしまうわけです。

DNSサーバーを手動変更する場合、Googleが提供しているDNSサーバーに変更するのが無難でしょう。IPアドレスは「8.8.8.8」です。

▼iPhone格安SIM通信ではWiFiが繋がらない時の原因と対処法を紹介しています。さらに詳しく知りたい方は以下記事もご一読ください。

スマホのWiFi接続設定は簡単!自宅のWiFiネットワークを有効活用しよう

ここまで紹介したように、スマホのWiFi設定は決して難しいものではありません。この記事を参照しながら設定作業を進めれば、誰でも簡単にスマホをWiFi接続できるようになります。

躓く可能性があるとすれば、WiFiルーターのSSIDとパスワードです。この2つの意味がわからなくてスマホのWiFi接続を諦めてしまう人がいます。

SSIDとパスワードは通常WiFiルーターの本体に書かれたシールが貼ってあるので、これを見れば確認することができます。シールで確認をするのが最も一般的で簡単な方法ですが、シールで確認できない場合は記事内で紹介した方法で確認をするようにしてください。

これからWiFiルーターを購入する人は、SSIDとパスワードが書かれたセットアップカードが同梱されているかを必ず確認してください。そして同梱されている場合はなくさないように大事に保管するようにしましょう。

不安な人は、SSIDとパスワードが書かれたシールやセットアップカードをスマホのカメラで撮影して、画像を保護つきで保管するのもおすすめです。

公開日時 : 2020年09月02日

二階堂卓也 ― ライター
二階堂卓也 ― ライター

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