｢Mbps｣とはインターネットの回線速度を表す単位！数値を理解し快適に利用しよう

Mbpsとは何かご存知でしょうか。よく聞く言葉ですが、いまさら聞きにくいという人も多いと思います。

Mbpsを簡単に説明すると、1秒間でどのくらいの量の情報を動かせるかという、データを動かせる容量の単位です。

インターネット回線や、スマートフォン、タブレット端末などを選ぶときに気になるのが通信速度です。

パンフレットにも、最大通信速度〇〇Mbpsと書かれていますが、通信速度とは一体何でしょうか。初心者の方にもわかりやすく説明していきます。

Mbpsの基本知識

まずは、Mbpsとは何なのかを知りましょう。

Mbpsとは通信速度の単位

Mbpsとは通信速度を表す単位の1つで、1秒間に動かせるデータ容量はどのくらいのかを表します。

「Mbps」とはMega bit per second(メガ　ビット　パー　セコンド)の略語で、読み方は「メガ・ビーピーエス」です。

インターネットの通信速度を表す単位としては、他にも「Gbps」がよく使われます。

「Gbps」とはGiga bit per second(ギガ　ビット　セコンド)の略語で、読み方は「ギガ・ビーピーエス」です。

MbpsとGbps・kbpsの速度の違い

インーターネットの通信速度を表す単位は、「kbps」<「Mbps」<「Gbps」の順に大きくなり、数値も1,000倍づつ増えます。例えば1Mbpsは、1,000kbpsのデータ送信が可能です。

通信速度を示すbpsの数値が大きいほど、多くのデータのやり取りが可能で、速度が速いということを表します。

商品には通信速度が記載されているので、数値を確認したうえで選ぶようにしましょう。快適なネット環境にしたい場合、なるべく数値が大きいタイプを選ぶのがポイントです。

作業によって通信速度の目安は異なる

インターネットは作業によって適性速度が異なります。インターネットを検索し閲覧する、動画を使った作業をする、オンラインゲームを楽しむなど、自分が何をしたいのかによって数値を選ぶ必要があります。

動画を利用する場合、数値の大きいものを選ぶことで動作がなめらかになり、作業の効率性を高め、スムーズに進められます。

自分が何を目的としてネットを利用するのかを考え、適性なものを選ぶことで、ストレスのない作業ができるようになります。

上り下りの意味

インターネットの通信速度には「上り」と「下り」があり、それぞれに利用目的が異なります。

こちらの用語の意味について、詳しく解説します。

上りは送信（アップロード）を表す

上り速度とは、送信（アップロード）の速度を表します。メールを送信したり画像をアップロードしたりするときは、「上り」の速度が速い方が快適です。

ネット環境を確認する際は、こちらの速度も確認しておくと安心です。

下りは受信（ダウンロード）を表す

下り速度とは、受信（ダウンロード）の速度を表します。画像を閲覧するときや情報を見るときは、「下り」の速度が速い方が情報の取得やを閲覧がスムーズです。

下り速度は、メッセージの受信や動画の視聴、アプリのダウンロードなど様々な場面の快適性を左右します。

重要なのは下りの速度

インターネット使用時に「遅い」とイライラする原因は、受信速度が遅いためです。家庭でのインターネット環境の場合、閲覧したりダウンロードしたりといったことが多いです。

情報の閲覧には「下り」の通信を利用しますので、必ず下りの通信速度を確認する必要があります。

上りも大切ですが、遅いと感じる原因やストレスの原因となるのは、下りの通信速度が遅いことです。スムーズな作業をしたい人は下りの通信速度を重視しましょう。

【目的別】快適に使用できる通信速度の目安

インターネット回線は、希望する作業によって適した速度があります。目的別の通信速度目安を確認しておきましょう。

いつでも高速ネットを利用したい方は、以下のまとめ記事をお読みください。

YouTubeなどの動画視聴に適した速度

Youtubeなどの動画を見る場合、必要な通信速度の目安は、1.5Mbps～3Mbpsです。

高画質の動画を快適に見るためには、5Mbps程度必要です。動画を見たいという人は、最低でもこの数値を満たした商品を選びましょう。

数値が低いと、動画が途中で途切れたり動かなくなったりなど快適に視聴できません。動画を見る機会が多い人は、通信数値をよく確認してみましょう。

HP・サイトの閲覧に適した速度

ホームページサイトを閲覧する場合、通信速度が200kbps～2Mbpsくらいあれば快適に見ることができます。

サイトの閲覧のみであれば通信速度はさほど気にしなくてもよいですが、最低でもこの数値だけは必要であると理解しておきましょう。

1日にたくさん閲覧する人は、もっと容量が大きくても問題ありません。動画の多いサイトもあるので、大きめの容量にしておいて損はありません。

オンラインゲームに適した速度

オンラインゲームを楽しみたいときは、10Mbps～20Mbps程度は必要です。オンラインゲームは、ネット環境が無いとプレイできないうえ、通信速度が勝敗を左右する場合もあるため、数値を確認しておくのが重要です。

目安の数値以下になると、ゲームが途中で途切れたり、ラグやカクつきが生じたりといったことが多くなり、楽しみたいゲームが思うようにプレイできなくなるので注意が必要です。

テレビの視聴に適した速度

テレビの視聴は、3Mbps～5Mbpsの通信速度が目安です。この数値があれば快適に利用できますが、数値が少ない場合は映像が途切れることが多くなります。

加えて高画質での利用は難しくなるため、テレビの視聴時間が長い人も通信速度を確認しておくことが大切です。

Mbpsとインターネット契約前の注意ポイント

インターネットを契約したあと、速度が遅くて不満に感じることのないよう、契約前の注意点を押さえておきましょう。

表示されているのは最大値

最大速度は使用時の実際の速さではなく、多くの場合最大値が表示に用いられています。。

最大速度が日常的に出ればいいのですが、インターネットに接続するパソコン、スマートフォンなどの端末の種類や、ルーターの性能、利用場所の周辺状況によっても速度は変わってきます。

理論的にこの速度が出せるというだけで、常に最大速度ではないということを知っておきましょう。

機器によって通信速度は変わる

使用している端末やルーターなどの機種によって、通信環境が異なる場合があります。実際に、高性能な端末やルーターに取り替えたら、通信速度がアップしたという事例もあります。

自分の地域の通信速度や通信環境は、どの機種が向いているのかを調べておくとよいでしょう。

また、スペックが高ければ、速度も速くなることも覚えておきましょう。自分が選んだ機種は、最適に使用できるのかを担当者に確認してもらうと安心です。

通信速度は場所や環境にも左右される

場所や通信環境によっても、インターネットの通信速度は左右されます。また、人混み具合や時間帯でも変わってくることも知っておきましょう。

自分の居住地域が山沿いである場合は、エリア的には通信環境がよいとされていても、通信速度が遅くなる場合があります。

また、車での移動時やビルの間、電波干渉を受けやすい電子機器近くなど、場所によっても接続状況が左右されます。

利用者の多い土日や夕方は繋がりにくいなど、時間帯でも左右されるので、利用する時間も考慮しながら活用しましょう。

使用用途に合わせた速度を選ぶことが重要

通信速度は、自分の用途や予算に合わせて選ぶことが大切です。

仕事で使う場合は、通信環境や速度を優先として選ぶことをおすすめしますが、プライベートで活用する場合は、料金のことも考えて低く設定するのもよい方法です。

低めに設定してしまったことでストレスやトラブルの原因になる場合は、高くても速度の速いものを選んだ方がよいでしょう。

速度とともに安定性も重要

速度だけを重視して選ぶと、画像が途切れてしまうことがあります。

通信環境の安定性も重要なので、快適なネット環境を求める場合は速度と安定性の両方を重視して選びましょう。

実際にどのくらいの通信速度が出ているのかを「みんなのネット回線速度」など、スピードテストサイトで事前に確認しておくのもおすすめです。

また、インターネット回線の速度は、利用時間によっても変わります。自分が普段よく使う時間帯の通信速度がしっかり出てるのかも確認しておきましょう。

まとめ

インターネットは、通信環境や速度を理解することで、より快適に利用できます。

アップロードとダウンロードのどちらの利用が多いかを検討し、「上り」と「下り」の通信速度を確認したうえで、自分の目的に合った通信を楽しみましょう。

また、自分の居住地域の通信環境に適した機種やルーターを選ぶことも大切です。速度が速いと料金も高くなるので、自分の予算も考慮して選びましょう。