5G対応エリアはどこ?各社のエリア比較と展開予定を徹底解説!

各社の5G対応エリア状況と今後の展開(拡大予定)を解説しています。5Gのサービスを展開しているau・ソフトバンク・ドコモ・楽天モバイル・mineo・ワイモバイルの5G対応エリアについて説明、最後には各社の5Gプランも紹介しています。
5G対応エリアはどこ?各社のエリア比較と展開予定を徹底解説!

2020年3月からau・ドコモ・ソフトバンクで5G回線サービスがスタートしました。

4G回線と比較すると通信速度が約20倍、遅延速度が約10分の1、同時接続機器数が約10倍という差があります。

ただし、現時点では5Gが利用できるエリアが限定的です。

この記事では、各社の5Gエリアの状況から今後の展開を解説します。また、各社の5Gサービスの利用料金も紹介します。

各社の5G対応エリア地図

5Gサービスはau・ソフトバンク・ドコモの大手キャリアの他に格安SIMでも展開中されています。各社の対応状況は下の表を参考にしてください

格安SIM名 5G対応
楽天モバイル あり
LINEMO あり
IIJmio あり
mineo あり
UQモバイル あり
ワイモバイル あり
BIGLOBEモバイル あり
OCNモバイルONE あり
イオンモバイル あり
nuroモバイル あり
エキサイトモバイル なし
QTモバイル なし
J:COMモバイル あり
U-mobile なし
b-mobile なし
DTI SIM なし
ロケットモバイル なし
LIBMO なし
TONEモバイル あり(端末限定)
NifMo あり
スマモバ あり
HISモバイル なし
リペアSIM なし

約半数の会社が5Gに対応しています。今回は、65G対応エリアについて解説していきます。対応エリアは各社異なります。

au・ソフトバンク・ドコモの5Gエリア

2022年3月までの5Gエリア拡大、au・ソフトバンクは2022年3月までに人口カバー率90%を目標としていました。

ドコモは55%ですが2023年中に人口カバー率97パーセントもを目標にしています。

5Gサービス開始時は、交通や観光・商業施設などスポットのみの利用でした。そこから都心部はエリアが少しずつ広がり、マップでもスポットではなく面で確認が可能です。

しかし、まだ全国的に普及しているわけではありません。都心部を少し離れると5Gに接続できなくなる場合があります。

各社の公式ページで5G対応エリアと、今後の拡大予定エリアを確認できます。

楽天モバイルの5Gエリアの特徴

楽天モバイルの5G対応エリアは、au・ソフトバンク・ドコモの三大キャリアに比べ狭いです。

楽天モバイルの公式ページではエリアマップの表示があるので、エリア確認ができます。また、5Gサービス拡大予定エリアも都道府県ごとに公開されています。

mineoの5Gエリアの特徴

mineoの5Gサービスはau・ソフトバンク・ドコモの3つのキャリアに対応しています。

5G対応エリアは契約するプランのキャリアにより異なります。

mineoの5G対応エリア

  • au回線:auの5Gエリア
  • ソフトバンク回線:ソフトバンクの5Gエリア
  • ドコモ回線:ドコモの5Gエリア

mineoでは対応エリアマップの表示はなく、各キャリアでのエリアマップ確認が必要です。

ワイモバイルの5Gエリアの特徴

ワイモバイル5Gエリアはソフトバンクと同じエリアです。

ワイモバイルの公式ページではエリアマップの記載はされていないので、ソフトバンクの公式ページから確認しましょう。

5Gエリア展開計画・全国への拡大予定はいつ?

主要なキャリア、5Gエリアの拡大予定をまとめました。

携帯電話会社名 周波数帯 エリア拡大予定
ドコモ 3.7GHz帯
28GHz帯
4.5GHz帯
2023年3月:人口カバー率70%到達
2023年中:人口カバー率97%目標
au 3.7GHz帯(2枠)
28GHz帯
2022年3月:5G人口カバー率約90%
ソフトバンク 3.7GHz帯
28GHz帯
2022年3月:人口カバー率90%到達
楽天モバイル 3.7GHz帯
28GHz帯
2022年3月:全都道府県で5Gサービス開始

人口カバー率からわかるように5Gエリアは普及しており、広い範囲で利用することができます。

また各社5Gエリアの拡大に取り組んでいるため現在使用ができない地域でも将来的に5Gが使えるようになるでしょう。

ドコモ

ドコモは2023年3月末には32,000局に到達し、人口カバー率を70%。2023年年内には人口カバー率97%まで引き上げる予定になっています。

投資額は、2023年度までに1兆円を予定しており、2023年度後も投資を続けエリアを拡大していく予定です。

au

auは公式ページで5Gエリアの展開について発表しています。

2021年春には、東名阪の主要都市部にて5Gが利用可能になり、JR東日本の山手線およびJR西日本の大阪環状線の全駅周辺で5Gが利用できるようになりました。

ソフトバンク

ソフトバンクの5Gエリアは2022年3月に人口カバー率90%到達し、現在も5G利用可能エリアを拡大しています。

楽天モバイル

楽天モバイルでは、2021年3月に全都道府県で5Gエリアを拡大しました。

2021年4月から7月には、5Gの実力をフル活用できるスタンドアロン方式による5Gサービス提供も予定しています。

拡大時期のズレは周波数帯の違い

各社5Gエリア拡大に差があるのは、割り振られた周波数帯の違いがあるためです。

周波数帯は、ドコモは3.7GHz帯・4.5GHz帯・28GHz帯の3つ、au(KDDI)は、3.7GHz帯(2枠)・28GHz帯の3つ、ソフトバンク、楽天モバイルには、3.7GHz帯と28GHz帯の2つが割り当てられています。

28GHz帯の特徴は、障害物の裏に回り込みにくく、広範囲のカバーが難しいです。

3.7GHz帯の特徴は、衛星通信の電波干渉の考慮が必要で設置場所が限定されます。

4.5GHz帯を割り振られなかったau・ソフトバンクは、エリア展開に遅れを取らないよう、4G周波数帯を5Gに転用・共用するノンスタンドアロン(NSA)方式でカバーをするようです。

4Gの通信設備の中に5Gの基地局を設置するノンスタンドアロン(NSA)方式を使用するには、DSS(Dynamic Spectrum Sharing)という技術が必要になります。

ここ4〜5年で導入したEricssonとNokiaの製品であれば、DSSの技術に対応しています。ただし、ドコモは自社で開発していたため対応が難しく、au(KDDI)とソフトバンクのほうが、5Gエリア展開は有利になるようです。

ただし、4Gの通信設備の中に5Gの基地局を設置するノンスタンドアロン(NSA)方式は、4Gの基地局に同時に接続します。そのため、4Gのネットワークにも影響し、速度が遅くなる場合があります。

そのため、5G対応エリアが広いからといって5Gのパフォーマンスを完全に発揮できるとは限らないのです。

各社の5Gプラン詳細

ここでは、主要な5G回線の料金プランを紹介します。

ドコモの5G料金プラン

ドコモでは「5Gギガライト」と「5Gギガホ プレミア」、オンライン限定プランの「ahamo(アハモ)」の3種類の5Gプランが提供されています。

ドコモの5G向け料金プラン

  • 5Gギガホ プレミア
  • 5Gギガライト
  • ahamo

ドコモで5Gを利用したい場合、これらのいずれかの料金プランを契約することになります

それぞれの月額料金とデータ容量は以下のようになっています。

プラン名 5Gギガホ プレミア 5Gギガライト ahamo
月額料金 3GB以下:1,650円(税込)
上記以外:7,315円(税込)
1GB以下:3,465円(税込)
~3GB以下:4,565円(税込)
~5GB以下:5,665円(税込)
~7GB以下:6,765円(税込)
20GB以下:2,970円(税込)
データ容量 無制限 7GB 20GB

データ容量がそれぞれ異なるので自分にあったプランを選択しましょう。

「ahamo(アハモ)」では店頭でのサポートがうけられません。手続きや操作に不安がある方は「5Gギガライト」か「5Gギガホ プレミア」がオススメです。

【ドコモ公式】詳細はこちら

ドコモの5G料金プランや速度についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

ソフトバンクの5G料金プラン

ソフトバンクでは「メリハリ無制限」「ミニフィットプラン+」「スマホデビュープラン」、オンライン限定プランの「LINEMO(ラインモ)」の4種類の5Gプランが提供されています。

LINEMOは、月間のデータ容量が20GBのプランです。LINEアプリの使用はデータフリーです。

メリハリ無制限ではデータ容量が無制限、テザリングは月間30GBまで利用できます。

ソフトバンクの5G向け料金プラン

  • メリハリ無制限
  • ミニフィットプラン+
  • スマホデビュープラン
  • LINEMO

ソフトバンクで5Gを利用したい場合、これらのいずれかの料金プランを契約する必要があります。

それぞれの月額料金とデータ容量は以下の通りです。

プラン名 メリハリ無制限 ミニフィットプラン+ スマホデビュープラン LINEMO
月額料金 3GB以下:1,650円(税込)
上記以外:7,238円(税込)
~1GB以下:3,278円(税込)
2GB以下:4,378円(税込)
3GB以下:5,478円(税込)
~1GB以下:2,276円(税込)
20GB以下:3916円(税込)
~3GB以下:990円(税込)
20GB以下:2,728円(税込)
データ容量 無制限 3GB 20GB 3/20GB

データ容量がそれぞれ異なるので自分にあったプランを選択しましょう。

「LINEMO(ラインモ)」では店頭でのサポートがうけられません。手続きや操作に不安がある方はソフトバンクのどちらかのプランがオススメです。

【ソフトバンク公式】詳細はこちら

ソフトバンクの5G料金・対応端末・エリアはこちらの記事で詳しく解説しています。

auの5G料金プラン

auの5Gプランは、データ量無制限の「使い放題MAX 5G」や使用データ量で月額料金が変動する「スマホミニプラン 5G」があります。それ以外にもAmazonプライムやNetflixなどがセットになったプランが用意されています。

オンライン限定の「povo(ポヴォ)」で基本料金O円にトッピングでデータ容量を追加して使用します。

auの5G向け料金プラン

  • 使い放題 MAX 5G
  • スマホミニプラン 5G
  • povo

auで5Gを利用したい場合、これらのいずれかの料金プランを契約する必要があります。

それぞれの月額料金とデータ容量は以下の通りです。

プラン名 使い放題 MAX 5G ピタットプラン 5G povo
月額料金 3GB以下:1,650円(税込)
上記以外:7,238円(税込)
1GB以下:3,465円(税込)
~2GB以下:4,565円(税込)
~3GB以下:5,665円(税込)
~4GB以下:6,215円(税込)
1GB:390円(税込)
3GB:990円(税込)
20GB:2,700円(税込)
60GB:6,490円(税込)
150GB:12,980円(税込)
データ容量 無制限 4GB トッピング次第

povoはデータ容量を都度購入していくシステムなので月額はありません。

データ容量がそれぞれ異なるので自分にあったプランを選択しましょう。「povo」では店頭でのサポートがうけられません。手続きや操作に不安がある方はauのどちらかのプランがオススメです。

【au公式】詳細はこちら

auの5Gキャンペーン・速度・対応端末・エリアはこちらの記事で詳しく解説しています。

楽天モバイルの5G料金プラン

楽天モバイルの5Gプランは「Rakuten UN-LIMIT VII」の1種類です。月額料金3,278円(税込)でデータ通信無制限です。

月のデータ使用量に応じて料金が変動します。月のデータ使用量が3GB以下の場合、基本料金が1,078円です。

プラン名 Rakuten UN-LIMIT VII
月額料金 3GB以下:1,078円(税込)
以降無制限:3,278円(税込)
データ容量 無制限

【楽天モバイル公式】詳細はこちら

楽天モバイルの5G対応端末・料金プラン・通信エリアはこちらの記事で詳しく解説しています。

mineoの5G料金プランと対象端末

mineo 出典:mineo

mineoで5Gを利用できる料金プランは「マイピタ」「マイそく」の2種類です。

「マイピタ」は使用データ量で月額料金が変動します。

「マイそく」は最大通信速度で月額料金が変動します。使い放題ですが月曜~金曜の12時台は最大32kbpsとなります。また、3日間で10GB以上利用すると速度制限がかかります。

オプションの5G通信は無料で利用できますが、使用する端末が5G対応か確認しなければなりません。

5G通信に対応している主な端末

  • Xperia 10 IV
  • AQUOS sense7
  • iPhone 14

mineoの料金プランはこちらになります。

マイピタの月額料金

(税込) シングルタイプ デュアルタイプ
1GB 880円 1,298円
5GB 1256円 1,518円
10GB 1,705円 1,958円
20GB 1,925円 2,178円
お試し200MB 330円 1,100円

マイそくの月額料金

(税込) シングルタイプ デュアルタイプ
ライト 660円
スタンダード 990円
プレミアム 2,200円
24時間データ使い放題 330円/回

【mineo公式】詳細はこちら

ワイモバイルの5G料金プランと対象端末

ワイモバイル 出典:ワイモバイル

ワイモバイルは、2021年2月18日に5Gプランの提供を開始しました。

料金プランはデータ容量が「3GBのシンプルS」「15GBのシンプルM」「25GBのシンプルL」の3種類です。追加料金なしで5G通信を利用できます。

プラン名 シンプルS シンプルM シンプルL
データ通信容量 3GB 15GB 25GB
月額料金(税込) 2,178円 3,278円 4,158円
割引後
月額料金(税込)(※)
990円 2,090円 2,970円
速度制限時の
通信速度
最大300Kbps 最大1Mbps 最大1Mbps

※家族割引サービス適用時

【ワイモバイル公式】詳細はこちら

ワイモバイルの5G対応エリアや対応機種はこちらの記事で詳しく解説しています。

その他格安SIMの5G通信の月額料金

上で紹介しきれなかった格安SIMの5G月額料金をまとめました。他社と料金の比較をする際に参考にしてください。

会社名 料金
IIJmio 850円(税込)~2,000(税込)
UQモバイル 1,628円(税込)~3,828円(税込)
BIGLOBEモバイル 900円(税込)~7,425(税込)
OCNモバイルONE 550円(税込)~1,760円(税込)
イオンモバイル 528円(税込)~5,038円(税込)
nuroモバイル 792円(税込)~3,980円(税込)
J:COMモバイル 1,078円(税込)~2,728円(税込)
TONEモバイル 1,100円(税込)~
スマモバ 2,178円(税込)~3,828円(税込)

5G導入に関するFAQ・注意点

5Gを導入する際のよくある疑問と、注意点を解説します。

5Gスマホを購入する場合5G契約が必要

au・ソフトバンク・ドコモのキャリアでは、5G対応のスマホを利用する場合、4Gプランではなく5Gプランの契約が必要になります。

ただし、ソフトバンクではSIMフリー版で通信できないことを防ぐために、4Gプランでも通信は可能になっているようです。

Q.4Gから5Gに変更する場合、SIMカードの変更は必要?

4G契約から5Gに変更する場合、キャリアによってはSIMカードの入れ替えが必要になります。

auは5Gプランに変更する際に、SIMカードの交換が必要です。

ドコモは、SIMカードがバージョン4以降のドコモnanoUIMカードであれば、交換せずにそのまま利用できます。

ソフトバンクは、4G契約から変更する場合はそのまま利用できます。ただし、iPhoneからAndroidなど端末の機種を変更する場合はSIMカードの変更が必要です。

Q.Androidの5G専用SIMはiPhoneでも使えるの?

各キャリアによって使えるかどうかが異なります。

au・ドコモの場合、AndroidのSIMカードをiPhoneに差し替えて使用可能です。

ソフトバンクは、AndroidとiPhone間では使い回すことはできません。AndroidからiPhoneに変更する場合は、SIMカードの交換が必要になります。

Q.5G専用SIMは4G端末でも使えるの?

5G専用SIMが4G端末でも使用できるかはキャリアによって異なります。

auでは、5G専用SIMは4G端末では使用できません。

ドコモは、5G専用SIMを4G端末で使用した際の動作可否の情報は、公式ページにて確認が可能です。しかし、動作保証をしているわけではないため、使用する際は自己責任で行う必要があります。

ソフトバンクは、5G専用SIMを4G端末で使用できます。

5Gは今後の拡大に期待

各キャリアの5G対応エリア範囲は広がりを見せていますが、まだまだ限定的です。

楽天モバイルの対応エリアは、ドコモ・ソフトバンク・auと比較するとより限られたエリアに絞られます。

mineoは契約する回線のキャリアに応じたエリア、ワイモバイルはソフトバンクの対応エリアと同様です。

また、割り振られた周波数によって対応エリアは異なります。au・ソフトバンクは、4G周波数帯を5Gに転用・共用する方式を用いているため、ドコモよりも5G対応エリアの拡大が少し早いようです。

ただし、4G周波数帯を5Gに転用・共有する方法は4Gのネットワークが影響するため、速度が遅くなる可能性がある点に注意が必要です。

すぐに普及は難しいですが、今後は4Gに変わり5Gが主流となっていくでしょう。今すぐに契約するか悩んでいる人は各キャリアの公式サイトから対応エリアを確認してみてください。

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公開日時 : 2023年03月24日

iPhone格安SIM通信 編集部 ― ライター
iPhone格安SIM通信 編集部 ― ライター

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