子供が安心してiPhoneを使うための機能制限・フィルタリング機能の設定方法

iPhoneには、子どもに悪影響を及ぼす可能性があるコンテンツの閲覧や利用を制限する機能があります。この記事では、iPhoneにおける機能制限の種類や設定方法を紹介しています。機能制限をうまく活用して、子どもをネット脅威から守りましょう。
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サイバー攻撃やフィッシングメールといったネット脅威のターゲットは、大人だけだとは限りません。

ここ最近は新型コロナウイルス拡大の影響で、休校や外出制限が続いています。このような状況の中、子どもがスマホを使う機会が増えました。

子どもに悪影響を及ぼす可能性があるコンテンツの閲覧や利用を制限したいと考えるなら、iPhoneに標準搭載された機能制限を設定しておきましょう。

この記事では子どもがiPhoneを安心して使うために機能制限を考えている人に対して、制限の内容とともに設定や解除の仕方を解説しています。

iPhoneの機能制限とは

子どもが小学生の間は、GPS機能や防犯ブザーが搭載されたキッズケータイを持たせていた人も多いのではないでしょうか。

キッズケータイはインターネット通信できないケースが多いため、ネット脅威を心配することもありません。

やがて子どもが大きくなると、インターネット通信できるスマホに機種変更するケースがほとんどです。

インターネット通信できるスマホの場合、Web閲覧やオンラインゲームに加えて友人とメッセージをやり取りするためにSNSを利用する機会が増えます。

しかし、インターネット上には悪質な掲示板や出会い系サイトといった子どもに見せたくないコンテンツもあります。

このような場合、スマホの機能制限を設定すれば子どもを様々なネット脅威から守れます。

MMD研究所とマカフィー株式会社が共同で行った調査によると、中学生の子どものスマホに機能制限を設定している人の割合が48.5%であることがわかっています。

子どもがスマホを利用する場合、ネット脅威に加えてオンラインゲームの過剰な課金といった問題も潜んでいます。

iPhoneでは目的に応じて様々な機能を制限できるため、子どもに悪影響を及ぼす可能性があるコンテンツ機能を制限すれば安心です。

参照:MMD研究所:「親と中学生に聞く初めてのスマートフォン利用の実態調査」

子どもにスマホを渡す際の注意点を紹介している記事は、こちらをご参考にしてください。

機能制限の使用をおすすめする理由

Webの閲覧などでインターネット通信する際には、パソコンよりもスマホを利用する人も多いのではないでしょうか。

しかし、インターネットの利用には様々なリスクがあるため、特に子どものスマホには機能制限の使用をおすすめします。

ここでは、iPhoneの機能制限をおすすめする理由を4つ紹介していきます。

ネット脅威は大人だけでなく子どもにも及ぶ

スマホが普及する前は、ネット脅威というとパソコンがメインでした。スマホの利用率が急速にアップし、今は大人だけでなく子どももスマホを持つ時代です。

スマホの普及とともに、スマホの利用者を狙った詐欺が急増しています。たとえば、ワンクリック詐欺です。

ワンクリック詐欺は、利用者の興味をそそる名目をボタンに使用していることが特徴です。クリックすると利用料金の請求画面が現れるため、利用者が慌てて料金を支払うことを狙った手法です。

大人でもこのような詐欺に引っかかってしまうケースもあるため、大人よりも詐欺かどうか判断が難しい子どもにとってワンクリック詐欺は非常にリスクが高いといえます。

このようなネット脅威から子どもを守るためには、iPhoneの機能制限を設定しておくことが大切です。

子どもに適さない悪影響のある情報がたくさん

インターネット上には、出会い系サイトやアダルトサイトといった子どもにとって有害な情報が数多くあります。

ニュースや新聞で報道されているように出会い系サイトをきっかけとした事件や事故は多いため、子どもが利用するとリスクが高いといえます。

また、最近は大麻や覚せい剤といった違法薬物の使用が低年齢化していることが浮き彫りになっており、中学生や高校生が逮捕された事例もあります。

その多くはインターネットをきっかけで違法薬物に手を染めているため、子どもに適さない悪影響のある情報はあらかじめブロックしておくことが大切です。

いじめやトラブルに繋がりやすいSNS

SNSの種類は多く、LINEやTwitter、Facebookなど様々です。SNSは友人や家族とコミュニケーションが図れる便利なツールである一方で、SNSを利用したいじめやトラブルが多発しています。

インターネットを介して知らない人とも繋がれるのがSNSの落とし穴で、子どもをターゲットにした犯罪も少なくありません。

また、SNSによっては実名の登録が原則であったり、居住地や学校名まで公開できるケースもあります。

このような場合、たとえアカウント名が実名でなくても一部の個人情報を公開していることは否定できません。

少ない情報でも簡単に個人を特定できる時代であるため、いじめやトラブルに繋がりやすいSNSはあらかじめ機能を制限しておくことをおすすめします。

ネットやオンラインゲームばかりに集中してしまうスマホ依存

インターネットが普及していない時代と異なり、現代はスマホやパソコンでWeb検索できたりオンラインゲームもできます。

最近は、お風呂やトイレにもスマホを持ち込むといったスマホ依存の社会人が増えており、仕事に支障が出るなど深刻化しています。これは大人だけの問題ではなく、子どもも同じです。

総務省が行った「青少年のインターネット利用と依存傾向に関する調査(2013年)」によると、スマホ依存の傾向が高い中学生は7.6%であることがわかっています。

タブレットやスマホで勉強ができるオンライン講座も増えていますが、ネットやオンラインゲームばかりに集中してしまうスマホ依存には注意が必要です。

総務省:「青少年のインターネット利用と依存傾向に関する調査(2013年)」

iPhoneのフィルタリング機能と設定方法

「機能制限の使用をおすすめする理由」で紹介したように、スマホの利用は子どもにとって有害な情報や依存といった様々なリスクがあります。

iPhoneの場合、ペアレンタルコントロールという名のフィルタリング機能が標準搭載されています。ここでは、iPhoneのフィルタリング機能と設定方法を順に紹介していきます。

コンテンツとプライバシーのフィルタリング

iPhoneのペアレンタルコントロールでは、コンテンツとプライバシーのフィルタリングが設定できます。

コンテンツとプライバシーとはiPhoneで利用できる機能やアプリのことで、たとえばSNSや出会い系アプリがあげられます。

フィルタリングの設定方法は機種によって異なるため、次の「iOSバージョン別フィルタリング機能の設定方法」で詳しく紹介していきます。

Apple系ストア購入に関するフィルタリング

iPhoneでは、App StoreやiTunes Storeが利用できます。App Storeではオンラインゲームなどのアプリをインストールでき、iTunes Storeでは音楽をダウンロードして楽しめます。

しかしこれらのコンテンツには、アプリ内で課金があったり、音楽をダウンロードする際に料金がかかるケースがあります。

iPhoneのペアレンタルコントロールでは、Apple系ストアの購入をフィルタリングできます。

Apple系ストア購入に関するフィルタリングの設定方法

Apple系ストア購入に関するフィルタリングの設定方法は、次の通りです。

  1. ホーム画面の「設定」をタップ
  2. 「スクリーンタイム」をタップ
  3. 「コンテンツとプライバシーの制限」を開く
  4. 「iTunes および App Store での購入」をタップ
  5. フィルタリングする項目を選ぶ
  6. 許可から許可しないに設定を変更する

なお、「許可しない」から「許可」に変更することでフィルタリングを解除できます。

アプリの機能のフィルタリング

iPhoneには、端末の購入時から標準搭載されているアプリが複数あります。たとえば、Safariやカメラです。

iPhoneのペアレンタルコントロールでは、標準搭載されているアプリの機能をフィルタリングできます。

アプリの機能のフィルタリングの設定方法

アプリの機能のフィルタリングの設定方法は、次の通りです。

  1. ホーム画面の「設定」をタップ
  2. 「スクリーンタイム」をタップ
  3. 「コンテンツとプライバシーの制限」をタップ
  4. 「許可されたApp」を開く
  5. 許可するアプリを選ぶ

なお、許可するアプリを元に戻すことでフィルタリングを解除できます。

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不適切なコンテンツのフィルタリング

インターネット上には、子どもが閲覧するにはふさわしくない不適切な表現が用いられたWebサイトが数多く存在します。

iPhoneのペアレンタルコントロールを設定すると、不適切な表現が用いられている次のようなコンテンツをフィルタリングできます。

  • エリア
  • 音楽
  • 映画
  • テレビ番組
  • ブック
  • アプリ

不適切なコンテンツのフィルタリングの設定方法

不適切なコンテンツのフィルタリングの設定方法は、次の通りです。

  1. ホーム画面の「設定」をタップ
  2. 「スクリーンタイム」をタップ
  3. 「コンテンツとプライバシーの制限」をタップ
  4. 「コンテンツ制限」をタップ
  5. 許可されたストアコンテンツで設定内容を変更

なお、許可されたストアコンテンツで設定内容を戻すことでフィルタリングを解除できます。

Webアクセスのフィルタリング

インターネット上のWebサイトの中には、成人向けのコンテンツが数多く存在します。iPhoneのペアレンタルコントロールでは、成人向けのコンテンツをフィルタリングできます。

成人向けのコンテンツにはワンクリック詐欺が仕掛けられている可能性があるため、フィルタリングしておくと安心です。

Webアクセスのフィルタリングの設定方法

Webアクセスのフィルタリングの設定方法は、次の通りです。

  1. ホーム画面の「設定」をタップ
  2. 「スクリーンタイム」をタップ
  3. 「コンテンツとプライバシーの制限」をタップ
  4. 「Webコンテンツ」をタップ
  5. フィルタリングするWebコンテンツを選ぶ

なお、フィルタリングするWebコンテンツを元に戻すことでフィルタリングを解除できます。

Siriを使ったWebアクセスのフィルタリング

Siriとは、スマホに向かって話しかけるだけでWeb検索などの操作をサポートしてくれる便利な機能です。

しかし、子どもが不適切な言葉でSiriに話しかける可能性も考えられます。ペアレンタルコントロールでは、SiriによるWeb検索や不適切な言葉に反応しないよう設定できます。

Siriを使ったWebアクセスのフィルタリングの設定方法

Siriを使ったWebアクセスのフィルタリングの設定方法は、次の通りです。

  1. ホーム画面の「設定」をタップ
  2. 「スクリーンタイム」をタップ
  3. 「コンテンツとプライバシーの制限」をタップ
  4. 「コンテンツ制限」をタップ
  5. Siriで設定項目を選ぶ

なお、Siriで設定した項目を元に戻すことでフィルタリングを解除できます。

Game Centerのフィルタリング

iPhoneのペアレンタルコントロールでは、Game Centerをフィルタリングできます。Game Centerとは、Apple社が提供するオンラインゲームのネットワークです。

Game Centerは友達を招待して競い合うこともできるため、スマホ依存に繋がる可能性が懸念されます。

Game Centerのフィルタリングの設定方法

Game Centerのフィルタリングの設定方法は、次の通りです。

  1. ホーム画面の「設定」をタップ
  2. 「スクリーンタイム」をタップ
  3. 「コンテンツとプライバシーの制限」をタップ
  4. 「コンテンツ制限」をタップ
  5. 「Game Center」で設定項目を選ぶ

なお、Game Centerで設定した項目を元に戻すことでフィルタリングを解除できます。

その他のフィルタリング

iPhoneのペアレンタルコントロールでは、次のような機能のアクセスをフィルタリングできます。

  • 位置情報
  • 連絡先
  • カレンダー
  • リマインダー
  • 写真
  • 位置情報の共有
  • Bluetooth
  • マイク
  • 音声認識
  • 広告
  • メディアと Apple Music

その他のフィルタリングの設定方法

その他のフィルタリングの設定方法は、次の通りです。

  1. ホーム画面の「設定」をタップ
  2. 「スクリーンタイム」をタップ
  3. 「コンテンツとプライバシーの制限」をタップ
  4. 「プライバシー」で設定項目を選ぶ

なお、プライバシーで設定した項目を元に戻すことでフィルタリングを解除できます。

iOSバージョン別フィルタリング機能の設定方法

iPhoneのペアレンタルコントロールは、iOS 11以下のiPhoneとiOS 12以上のiPhoneでは設定や解除の方法が異なります。

ここでは、iOSバージョン別のフィルタリング機能の設定方法を紹介していきます。なお、iOS 12以上のiPhoneの場合、2020年4月17日現在の最新バージョンは13.4.1です。

iOS 12以上のiPhoneの場合

iOS 12以上のiPhoneの場合、ペアレンタルコントロールの設定方法は次の通りです。

  1. ホーム画面から「設定」を開く
  2. 「スクリーンタイム」をタップ
  3. 「コンテンツとプライバシーの制限」をオンにする

なお、「コンテンツとプライバシーの制限」をオフにすれば設定を解除できます。

iOS 11以下のiPhoneの場合

iOS 11以下のiPhoneの場合、ペアレンタルコントロールの設定方法は次の通りです。

  1. ホーム画面から「設定」を開く
  2. 「一般」をタップ
  3. 「機能制限」をオンにする

なお、「機能制限」をオフにすれば設定を解除できます。

iPhoneのフィルタリング機能を利用する場合の注意点

iPhoneでフィルタリング機能を設定しても、決して安全だとはいえません。ここでは、iPhoneのフィルタリング機能を利用する場合の注意点を解説していきます。

パスコード

iPhoneのフィルタリング機能を設定する際には、「コンテンツとプライバシーの制限」をタップするとパスコードの入力画面が表示される場合があります。

パスコードは各自で設定できますが、子どもにわからないものに設定することが大切です。

また、子どもにパスワードを推測されて設定を解除する可能性があるため、定期的に変更することをおすすめします。

機能制限の脆弱性

iPhoneだけでなく、Androidでも独自の機能制限を設けています。しかし、Androidと比べるとiPhoneの機能制限は弱いといわれています。

そのため、契約している携帯電話会社で提供している機能制限サービスと併用するといった対策も検討しましょう。

子ども用の携帯の選び方とおすすめ端末も紹介していましたので、ぜひご参考にしてください。

携帯電話会社で提供している機能制限サービス

iPhoneやAndroidといったOSだけでなく、各携帯電話会社でも独自の機能制限サービスを提供しています。

iPhoneの機能制限だけでは不安を感じる場合、契約している携帯電話会社の機能制限と併用するとよいでしょう。ここでは、大手4社が提供している機能制限サービスを紹介していきます。

ドコモ

ドコモでは、機能制限サービスとして「あんしんフィルター for docomo」を提供しています。

「あんしんフィルター for docomo」は、子どもにとって有害なWebサイトやアプリを制限できるサービスです。申し込みの必要はなく、月額料金も無料です。

au

auで提供している機能制限サービスは、「あんしんフィルター for au」です。

「あんしんフィルター for au」は、子どもの年齢にあわせて有害なWebサイトやアプリを制限できることが特徴です。ドコモと同様に申し込みの必要はなく、月額料金も無料です。

ソフトバンク

ソフトバンクでは、機能制限サービスとして「あんしんフィルター」を提供しています。

「あんしんフィルター」は、子どもが快適にスマホを利用するために有害なWebサイトやアプリを制限できます。月額料金は無料ですが、別途申し込みが必要です。

楽天モバイル

楽天モバイルで提供している機能制限サービスは、「あんしんコントロール by i-フィルター」です。

「あんしんコントロール by i-フィルター」は、利用時間の制限や年齢にあわせた制限といった設定がカスタマイズできることが特徴です。月額料金は300円で、別途申し込みも必要です。

機能制限機能の活用で子どもも安心してiPhoneが使用できる

スマホの利用は、大人だけでなく子どもにとっても様々な脅威が潜んでいます。大人でもワンクリック詐欺に引っかかるケースもあるため、特に子どもにはネット脅威から守る必要があります。

有害なWebサイトやアプリをきっかけに犯罪やトラブルに繋がるリスクも高いため、子どもにスマホを持たせるときには機能制限を設定しておくことが大切です。

しかし、iPhoneの機能制限は脆弱性が指摘されています。そのため、契約している携帯電話会社の機能制限と併用しましょう。

iPhoneでのセキュリティ対策について「iPhoneでもセキュリティ対策は必要?すぐにできるセキュリティ対策を徹底解説」で解説していますのであわせてご覧ください

iPhone格安SIM通信アンケート

公開日時 : 2020年06月08日

菅野 辰則 ― ライター
菅野 辰則 ― ライター

最新ガジェット、家電、デバイスが大好物。秋葉原、ネットショップでコスパの高い中古端末に目を光らせている。iPhone・iPadを格安SIMとWiMAXで利用中。趣味はダンス、週4日のトレーニングを欠かさない。