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  • 更新日:2023年11月24日

今話題の「スターリンク」を日本で使うには?設置方法や料金についても解説

今話題の「スターリンク」を日本で使うには?設置方法や料金についても解説

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最近「スターリンク」というワードをよく聞く、という方も多いのではないでしょうか。

スターリンクは、日本ではまだスタートしたばかりのインターネットサービスです。

まだスターリンクは世の中に浸透しているとはいえないため、スターリンクがどのような仕組みなのか、料金はいくらかかるのかなど知らない方が多いでしょう。

本記事では、スターリンクの概要やメリット、料金、注意点などを詳しく紹介します。

スターリンクは今後、大手通信事業者に参入する見込みがあり、私たちの身近なインターネットサービスとしてメジャーとなる日はそう遠くないので、これを機に知っておきましょう。

スターリンクとは?

宇宙

スターリンクは、日本ではまだスタートしたばかりのインターネットサービスです。

夜空を見上げたときに「スターリンク衛星」を見たことがある方もいるのではないでしょうか。

銀河鉄道を連想させる神秘的なスターリンク衛星ですが、実はインターネット通信の電波を飛ばす衛星なのです。

衛星から飛ばした電波を受信することで、インターネット通信をする仕組みになっています。

光回線とスターリンクの違い

メジャーな光回線とスターリンクの違いを簡単に説明すると、光回線の回線は地球で作られていて、スターリンクの回線は宇宙で作られているといったイメージです。

スターリンクを使って、インターネット通信をするためには「スターリンクアンテナ」という専用のアンテナを設置する必要があります。

宇宙にあるスターリンク衛星との送受信のためのアンテナで、このアンテナさえあれば災害時や天候の影響を受けずに、インターネット通信ができるようになります。

スターリンクの専用アンテナの種類

スターリンクでインターネット通信をするためには、専用のアンテナの設置が必要です。

そのアンテナで、宇宙にあるスターリンク衛星から電波の受信します。

スターリンクアンテナの種類は、以下の3つです。企業用だけでなく、自宅や移動時に適したタイプもあります

アンテナの種類

タイプ 用途
ビル等設置型
スターリンク アンテナ ビル等設置型
ビルの上に設置するタイプです。
企業全体のインターネット通信に適しています。
自宅設置型
スターリンク アンテナ 自宅設置型
自宅に設置するタイプです。
自宅でのオンライン会議やオンラインゲームなど、一般的なパソコン・スマホの利用時より容量が大きい通信に適しています。
移動用
スターリンク アンテナ 移動用
自動車などに搭載して使えるタイプです。
キャンプや旅行などのプライベート使いから、海事やビジネスなどに適しています。
引用:スターリンク

企業・自宅での利用はもちろん、移動時でもインターネット通信が利用できるのはスターリンクの強みといえるでしょう。

スターリンクの料金

いつ・どこでもインターネット回線が使える近代的なスターリンクですが、どのくらいの料金なのか気になりますよね。

スターリンクは個人向けプランと法人向けプランがあり、法人向けはKDDI社が提供しています。

それぞれの料金は、以下の通りです。

個人向け(スペースX社)

プラン名 月額料金
(税込)
標準 6,600円

法人向け(KDDI社)

プラン名 月額料金
(免税)
ビジネス固定プラン 32,000円~
ビジネス移設プラン 37,000円〜

個人向けプランは、国内の既存光回線の基本料金よりも若干高めです。

スターリンクは、過疎地などインターネット環境が行き届いていない地域でも使えます。

その点を考慮すると、妥当な金額かもしれません。

料金が安くなるキャンペーンはある?

光回線よりも月額料金が高いので「キャンペーンがあればスターリンクを利用したい」と思う方もいるでしょう。

しかし、スターリンクで料金が割引される特別なキャンペーンは、今のところ存在しません。(2023年11月時点)

なるべく費用をおさえたい方は、キャンペーンを設けている国内の光回線事業者を選ぶのがよいでしょう。

キャンペーンはないものの、契約後30日間の無料トライアルは設けています

「スターリンクを試してみたい」「実際に使ってみてから考えたい」という方は、ぜひ利用してみてください。

スターリンクのメリット

パソコンを操作する様子

まだまだ情報が少ないスターリンクですが、メリットとして明確なのは次の3つです。

  • 過疎地や災害地でも使用可能
  • 設置・設定が簡単
  • タイムラグが少ない

過疎地や災害地でも使用可能

スターリンクはどのエリアでも使用可能で、災害や天候の影響を受けません

十数年前の大震災のとき、全国的に電波がストップしてしまったことがありました。

基地局が被害を受けたり、ほとんどの国民が一斉にインターネットにアクセスしたことで、パンクしてしまったことがストップした原因です。

スターリンクは、宇宙にある衛星から電波を受信する仕組みとなっています。

既存の基地局を通して利用するインターネットとは異なるので、宇宙に飛ばした衛星に何か事故がない限り使用可能です。

災害の起こりやすい地域に住んでいる方や、万が一の災害に備えたい方におすすめです。

設置・設定が簡単

スターリンクアンテナは、大掛かりな工事は必要ありません

契約申し込み後、届いたアンテナを設置してスマホでWiFi設定をするだけで、簡単に設置できます。

アンテナの向きを最寄りのスターリンク衛星に合わせると、より通信が快適になります。

自動調節機能もついているため、機械に慣れていない方でも安心でしょう。

タイムラグが少ない

スターリンクは回線同士の影響を受けないため、タイムラグが非常に少ないのもメリットです。

オンラインゲームをしているときに一瞬止まってしまったり、ビデオ通話のときに時間差が出てしまったり、そんな現象もスターリンクなら解消できます。

オンラインゲームやリモート会議、ビデオ電話などのリアルタイムのインターネット通信を快適にしたいなら、スターリンクはおすすめです。

スターリンクを利用するときの注意点

パソコン

スターリンクにはメリットもありますが、いくつか注意したいこともあるので、契約する前に注意点にも着目してみましょう。

  • 設置場所を選ぶ必要がある
  • 初期費用・月々のコストが高い
  • 近くにアンテナが必要

設置場所を選ぶ必要がある

スターリンクアンテナの設置は簡単ですが、場所を選ばなければなりません。

アンテナ周辺に障害物がない場所への設置が好ましいので、屋上や屋根などがベストです。

高所での作業は危険がともなうため、すべりにくい安全靴や命綱をつけて作業するなどの対策をして作業しましょう

初期費用・月々のコストが高い

先述した通り、スターリンクの月額料金(個人プラン)は6,600円(税込)と、国内の光回線に比べると割高です。

さらに、アンテナや送料などの初期費用もかかります

金額(税込)
ハードウェア 55,000円
送料 2,850円
月額料金 6,600円
合計 64,450円

契約月の出費は7万円ほど、アンテナ設置を業者に頼む場合はさらに費用が発生するため7万円以上になるかもしれません。

KDDIが提供している法人プランなら割引キャンペーンが存在しますが、個人向けプランはキャンペーンが存在しません。

30日間の無料トライアル中に返却すれば全額返金されますが、使用を続ける場合は光回線よりもコストがかかるので覚えておきましょう。

コスパ重視の方は、キャンペーンやスマホとのセット割で月額が割引される光回線がおすすめです。

以下の記事では、おすすめの安い光回線やインターネットを安くする方法を紹介しています。

近くにアンテナが必要

スターリンクは、専用アンテナを通してパソコンやスマホの通信ができます。

スターリンクと契約しても、スターリンク衛星から直接電波をもらえるわけではありません。

近くにスターリンクアンテナがないとインターネット通信ができないので、外出時などには利用不可です。

近い将来、スターリンク衛星との直接通信ができるような仕組みを検討しているようですが、すぐには実現しないと思われます。

外出時に使用できないのは、光回線でも同様です。移動中に快適にインターネットを利用したい方はポケットWiFiがおすすめです。

以下の記事では、おすすめのポケットWiFiを紹介しています。

スターリンクは日本でおすすめ?

パソコンを操作する様子

スターリンクは国内だとまだ浸透していないので、現時点でスターリンクの契約に悩む方も多いことでしょう。

ここからは、日本国内のスターリンク使用者の口コミや、国内の光回線事業者との比較について解説します。

日本国内の口コミ評判

まずは、X(旧Twitter)から調査した、すでにスターリンクを契約している人からの口コミを紹介します。

上記の口コミを見ると、通信速度が速くなったというよい評判が多いことがわかります。

とくに地方の過疎地では光回線速度が遅くなる傾向にあるため、場所を問わず快適な通信環境が整うスターリンクの評判は納得です。

これからスターリンクの契約を検討している人も、回線の安定性や通信速度に対してかなり期待を寄せているようです。

スターリンクと他社比較

先ほど紹介した口コミから見てわかる通り、世の中ではスターリンクによいイメージを持っている人が多いようです。

では、国内の他社の光回線とはどのような違いがあるのでしょうか。

ここでは、スターリンクと他社光回線の料金・速度をまとめました

料金比較

国内で主要な光回線との料金比較は、以下の通りです。

事業者 月額料金
(税込)
スターリンク 6,600円〜
ドコモ光 4,180円〜
au光 4,730円〜
ソフトバンク光 4,180円〜

上記の表からわかる通り、国内の既存の光回線事業者の方が安く利用できます

既存の光回線はキャンペーンなどもあるため、通信環境よりもコスパ重視ならスターリンクよりも光回線がおすすめです。

速度比較

スターリンクは、災害や天候の影響を受けることなく大容量通信が可能なです。実際、通信速度がどれくらいか気になることでしょう。

スターリンクが公表している理論値は、下記の通りです。

  • ダウンロード速度:50~200Mbps
  • アップロード速度:10~20Mbps

それでは、スターリンクと既存の他光回線との実測値の比較を見てみましょう。

事業者 平均ダウンロード速度 平均アップロード速度
スターリンク 54.21Mbps 12.86Mbps
ドコモ光 251.24Mbps 266.05Mbps
au光 492.09Mbps 509.99Mbps
ソフトバンク光 288.86Mbps 300.16Mbps
出典:みんなのネット回線速度

上記の表ではドコモ光、au光、ソフトバンク光の実測値の方が速いことがわかります。

スターリンクはユーザーも少ない上に、設置場所などにも左右されるため未知数です。

もしスターリンクが気になる場合は、30日間の無料トライアルを活用して実際の速度を確かめてみるのも一つの手でしょう。

スターリンクの導入方法

パソコンを操作する様子

最後に、スターリンクの導入方法を紹介します。

スターリンクの契約手順

スターリンクの契約手順は、案外シンプルです。自宅にWiFiの導入するのと、ほとんど手順は変わりません。

1.公式ホームページからの申し込み

まずは、スペースX社のスターリンクの公式ホームページから申し込みをします。

トップページの中央にある「30日間のトライアル」から自身のメールアドレスを入力し、「今すぐ注文」をタップすればOKです。

日本国内のコストコでは、コストコ会員限定でスターリンクアンテナが販売されており、購入と同時に申し込み手続きもできます。

会員でない方は、以下の公式ホームページから申し込みをしてください。

2.機器の設置

スターリンクの契約を済ませると、自宅に以下の機器が届きます。

  • アンテナ本体
  • Wi-Fiルーター
  • 電源コード
  • 接続ケーブル

これらはすべて接続された状態で届くので、アンテナ本体を設置するだけでOKです。

3.専用アプリでの接続設定

アンテナの設置が完了したら、スマホで専用アプリをダウンロードしアプリを開きます。

表示された指示に従って、アンテナ上空の可視範囲をチェックしたり、自動調整できているかを確認しましょう。

アプリ上で問題なくチェック完了できれば、あとは一般的なWiFi接続と同様に、パソコンやテレビなどの設定をするだけです。

Starlink

Starlink

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導入時の注意点

スターリンクアンテナを設置するときは、高所作業になる可能性があるため十分に注意してください。

スペースX社では設置工事をしてくれるサービスはなく、提携業者もいません。

すべて自身で作業するため、少しでも不安があれば工事会社を探すしてアンテナの設置をお願いしましょう

まとめ

宇宙

新たなインターネット回線「スターリンク」はまだまだ浸透していないものの、地球上どこでも災害時でも使えることから今後の需要が増えていくでしょう。

速度面・料金面では国内の光回線の方がよいかもしれません。

しかし、災害が多い地域やインターネット回線がつながりにくい地域に住んでいる方は、スターリンクの方がよい場合もあります。

今回紹介した他社比較も含め、自身のメリット・デメリットを整理しながら検討してみてください。

以下の記事では、自宅用のおすすめインターネット回線を紹介しているので、ぜひ本記事と合わせてチェックしてみてください。

iPhone格安SIM通信 編集部 ― ライター
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