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  • 更新日:2023年04月05日

SIMフリーのメリット・デメリットとは?契約前に知りたい「使えなくなる機能」とは

SIMフリーのメリット・デメリットとは?契約前に知りたい「使えなくなる機能」とは

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総務省がガイドラインを改正し、2021年10月1日以降に新たに発売される端末は、正当な理由がない限り、SIMロックを設定せず販売することを義務付けされることになりました

これにより理論上はどの端末でもSIMカードが機能することになります。

今回は、SIMフリーのメリットとデメリットについて解説しますので、この機会に理解をしっかり深めておきましょう。

SIMフリー端末のメリット

SIMフリー端末とは、SIMロックがかかっていないスマホのことです。使うことにより以下のメリットがあります。

好きな通信会社と契約できる

SIMフリー端末の最大のメリットは、手持ちの端末を使って好きな回線事業者と契約できることです。

SIMロックがかかっているスマホは、特定の事業者でしか使えませんが、SIMフリー端末なら事業者の制限がありません。

ドコモ・ソフトバンク・auなど大手キャリアから、格安SIMまで、料金プランや回線の種別など自分好みの事業者と自由に契約でき、海外SIMの利用も可能です。

2台持ちやMNPがしやすい

SIMフリー端末は、ほとんどの格安SIMと契約可能です。

メインのスマホを大手キャリア、SIMフリー端末を格安SIMといった使い分けをすれば、通信料金を抑えつつ2台持ちができます。ビジネスとプライベートでスマホを使い分けたい方にもおすすめです。

また、契約会社が変わるたびに端末を買い替える必要がないため、乗り換え先でも手持ちの端末がそのまま使えます。MNP(携帯電話番号ポータビリティ)をしやすいのもSIMフリー端末のメリットといえます。

SIMフリー端末のデメリット

大手携帯キャリアだけではなく、さまざまな形態でスマホを持つことができるようになり、わたしたちユーザーにとっての選択肢は広がりを見せています。

その最たるものが、SIMフリー端末やSIMロック解除といえるでしょう。

ただし格安SIM(MVNO)をSIMフリー端末で利用するには、それなりのデメリットがあることについても理解しておかなければなりません。

実際どのようなデメリットがあるのか見ていきましょう。

大手携帯キャリアよりも通信速度が不安定である

格安SIM最大のデメリットといえるのが、通信速度が不安定であることです。

格安SIMでは、大手キャリア回線の一部を利用しているため、回線を利用するコストを抑えることができます。一方で、昼休みや夕方など、使用する時間帯によってはどうしても混みやすくなり、通信が不安定になってしまうのです。

格安SIMの選び方に気を付ければ問題ない

格安SIMの選び方に気を付ければ、このような不安は解消できます。

すべての格安SIMにおいて通信が必ず遅くなるわけではないからです。

格安SIMのなかでも通信速度の違いが存在しています。どうしても早い通信を楽しみたいのなら、しっかり比較検討することが大切。通信が遅い格安SIMを選択しないよう心掛けるといいでしょう。

大手携帯キャリアより通話料金が高い

SIMフリー端末が利用できる格安SIMでは、大手携帯キャリアと比較して通話料金が高く設定されている場合が多くなるのもデメリットといえます。

大手携帯キャリアではかけ放題プランなどが充実していますが、格安SIMの場合は30秒で22円(税込)などの通話料が掛かることが多いです。

格安SIMにもかけ放題やお得な通話アプリがある

ただし格安SIMのなかにも、かけ放題プランや通話料金がお得になる専用通話アプリがあるので、それほどデメリットに感じている人が少ないでしょう。

LINEやSkypeのように、無料で音声通話やビデオ通話ができるアプリもたくさんあり、一般的に普及しています。

キャリアメールやキャリアサービスが使えない

SIMフリー端末で格安SIMを運用する場合、一部ではキャリアメールやキャリアサービスが使えないというデメリットがあります。

特に、大手3大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)提供の決済サービスや、ポイントサービスを頻繁に利用している人にとっては大きな痛手になるケースもあるでしょう。

代用できるサービスはたくさんある

ただし、これらのデメリットを補完できるサービスがたくさんあるので、問題ないといえるでしょう。

まずはキャリアメールですが、現在では使用している人がそれほどおらず、GmailのようなフリーメールサービスやLINEのような無料チャットツールを利用しているユーザーの方が多い傾向です。

そのため、キャリアメールが使用できなくても大きな問題にならないでしょう。

また、ポイントサービスは携帯キャリア以外にもたくさん整備されていますし、格安SIMを利用することでコストを抑えることができるので結果相殺できているといえます。

決済サービスについても、クレジットカードやオンライン決済システムがたくさんあるため、多少手間になったとしても、代用が可能です。

LINEのID検索から友だちを追加できない

SIMフリー端末で格安SIMを運用する場合、一部の格安simではLINEのID検索から友だちを追加できないというデメリットがあります。

LINEのID検索の利用には、契約キャリアの年齢認証が必要ですが、格安SIMでは年齢認証ができないことが要因です。

ID検索以外の方法なら友だちに追加できる

このデメリットについても、対処法はいくつか存在します。まず、格安SIMではLINEのID検索機能を使用することはできませんが、以下の方法で友だちに追加することが可能です。

  • QRコードリーダー機能を使う
  • パソコン版のLINEからID検索する
  • QRコードリーダーから「自分専用のURL」を発行する

「QRコードリーダー」機能を使えば、問題なく友だちのリストに追加できます。

またパソコン版のLINEを使用すれば、ID検索が可能なので、近くに友だちがいない場合でもリストに追加が可能です。

他にもQRコードリーダーから「自分専用のURL」を発行することにより、相手に友だち登録してもらう方法もあります。

このように対処法はいくつかありますので、それほど困ってしまうことはないといえるでしょう。

ahamo、LINEモバイルならID検索が可能

また格安SIMのなかでもahamo、LINEモバイルはLINEのID検索を行うことができます。

大手キャリアのスマホと同じようにストレスなくLINEを使用したい場合は、ahamo、LINEモバイルを選択するというのも、1つの方法といえます。

テザリングが使用できないことがある

スマホユーザーが頻繁に利用するテザリングですが、利用する格安SIMによってはテザリングを使用できない場合があります

テザリングとは:自分のスマホをWiFiルーターのように利用し、他のデジタル機器をインターネットにつなぐための機能

大手携帯キャリアのスマホでは、ほとんどのケースでテザリングケースを利用することができますが、格安SIMの場合は選択する回線や使用する端末によっては利用することができないのです。

そのためSIMフリー端末で格安SIMをしながら、テザリングも利用したいと考えているのであれば、テザリングが利用できる回線と端末を選択する必要があります。

スマホの初期設定を自分で行う必要がある

SIMフリー端末で格安SIMを使う場合、スマホの初期設定を自分で行わなければならないというのもデメリットになりうるでしょう。

格安SIMを利用する場合、ほとんどのケースでAPN設定(アクセスポイント設定)を自分で行います。このような設定が苦手という人には、気が重くなってしまうかもしれません。

APN設定は実はとてもカンタン

ただし、APN設定自体はそれほど難しいものではありません。

端末にはAPN設定の説明書が添付されていますし、実際のところ設定自体は2分程度で完了できる簡単な作業です。

WiFi環境が整っていれば、APN設定は誰にでも行うことができますので、安心していいでしょう。

端末のサポート拠点や補償サービスが充実していない

SIMフリー端末の場合、端末のサポート体制や補償サービスが充実していないということもデメリットです。

大手携帯キャリアでは購入する端末に保証がつくことが一般的です。一方で、SIMフリー端末は端末の保証が整っていないケースが多いです。

また、SIMフリー端末で格安SIMを利用する場合、購入や契約を店舗ではなくインターネット上で行うことが多いので、仮に端末に何かが起きたときに、サポートしてくれる拠点も少ないのが現状です。

端末の修理業者を利用できる

出典:iCracked

SIMフリー端末のサポートには、スマホの修理業者が利用できます。

最近では、iPhoneやAndroidスマホなどの修理サービスを提供している業者が増加しており、大手キャリアの補償サービスを利用しなくても、何らかのサポートを受けることが可能です。

修理に必要な時間も短く、費用も安く抑えることができるので、誰でも手軽に利用できる利点もあります。

大手携帯キャリアや端末メーカーが指定する修理方法以外にも、修理やサポートを受けられる体制は整いつつあるといえるでしょう。

iCrackedでiPhoneを修理する

しっかり理解できていればスマホ代が節約可能

今回は、SIMフリーであることについての、メリットとデメリットについて解説してきました。

考えられる様々なデメリットに対して、ほとんどの場合うまく対処が可能なので、SIMフリー端末は問題なく使用することができるといえます。これはSIMフリー端末の特長といってもいいのかもしれません。

そして、SIMフリー端末で格安SIMを運用する最大のメリットは、月々の携帯料金をかなりお得にできるということです。長い目で見たときに、発生するコストを相当抑えられるのはユーザーにとって見逃せないポイントです。

格安SIMについては、こちらの記事で各社の比較を行っていますので、ぜひ参考にしてみてください。

今後、中古端末のSIMロック解除も義務化されることになるので、中古端末市場も格安SIM市場もさらににぎわっていくことが予想されます。

そこで大切になるのは、メリットとデメリットをしっかり理解しておくことです。

それが良く分かっていれば、あなたのスマホ代を大幅に節約することが可能になるでしょう。本記事を参考に格安SIMの導入を検討してみてはいかがでしょうか?

iPhone格安SIM通信 編集部 ― ライター
iPhone格安SIM通信 編集部 ― ライター

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