SIMフリーのメリット・デメリットとは?契約前に知りたい「使えなくなる機能」とは

利用料金が安いということで最近人気の格安SIM。ですがデメリットももちろんあります。そこでこの記事ではSIMフリーにすることのデメリットとそれへの対策を紹介します。大手キャリアか格安SIMのどちらが自分に合っているのかを知り、賢くキャリアを選びましょう!
SIMフリーのメリット・デメリットとは?契約前に知りたい「使えなくなる機能」とは
 

総務省がガイドラインを改正し、2019年9月から中古端末のSIMロックを解除することが義務化されることになりました。これにより理論上はどの端末でもSIMカードが機能することになります。

今回は、SIMフリーのメリットとデメリットについて解説しますので、この機会に理解をしっかり深めておきましょう。

SIMフリー端末のデメリット

大手携帯キャリアだけではなく、さまざまな形態でスマホを持つことができるようになり、わたしたちユーザーにとっての選択肢は広がりを見せています。

その最たるものが、SIMフリー端末やSIMロック解除といえるでしょう。

ただし格安SIMをSIMフリー端末で利用するには、それなりのデメリットがあることについても理解しておかなければなりません。実際どのようなデメリットがあるのか見ていくことにしましょう。

大手携帯キャリアよりも通信速度が不安定である

格安SIM最大のデメリットといえるのが、通信速度が不安定であるということです。

格安SIMでは、大手キャリアの回線の一部を利用しているため、回線を利用するコストを抑えることができますが、その分昼休みや夕方など、使用する時間帯によってはどうしても混みやすくなり、通信が不安定になってしまうのです。

格安SIMの選び方に気を付ければ問題ない

格安SIMの選び方に気を付ければ、このようは不安を解消できるかもしれません。

というのも、すべての格安SIMでの通信が必ず遅くなるというわけではないからです。

格安SIMのなかでも通信速度の違いが存在していますので、どうしても早い通信を楽しみたいのなら、しっかり比較検討することが大切。通信が遅い格安SIMを選択しないよう心掛けるといいでしょう。

大手携帯キャリアより通話料金が高い

SIMフリー端末が利用できるMVNOでは、大手携帯キャリアと比較して通話料金が高く設定されている場合が多くなるのもデメリットといえます。

大手携帯キャリアではかけ放題プランなどが充実していますが、格安SIMの場合は30秒で22円(税込)などの通話料が掛かることが多いです。

格安SIMにもかけ放題やお得な通話アプリがある

ただし格安SIMのなかにもかけ放題プランや通話料金がお得になる専用通話アプリがあるので、それほどデメリットに感じている人が少ないでしょう。

また、LINEのように無料で通話できるアプリもたくさんあり、一般的に普及しているため、得の問題にはならないといえます。

キャリアメールやキャリアサービスが使えない

SIMフリー端末で格安SIMを運用する場合、キャリアメールやキャリアサービスが使えないというデメリットがあります。

特に、大手キャリアが提供している決済サービスやポイントサービスを頻繁に利用している人にとっては大きな痛手になるケースもあるでしょう。

代用できるサービスはたくさんある

ただ、これらのデメリットを補完できるサービスがたくさんあるので、問題ないといえるでしょう。

まずはキャリアメールですが、現在では使用している人がそれほどおらず。GmailのようなフリーメールサービスやLINEのような無料チャットツールを利用しているユーザーの方が多いと思います。

そのため、キャリアメールが使用できなくても大きな問題にならないことが多いでしょう。

また、ポイントサービスは携帯キャリア以外にもたくさん整備されていますし、格安SIMを利用することでコストを抑えることができるので結果相殺できているといえます。

決済サービスについてはクレジットカードやオンライン決済システムがたくさんあるため、多少手間になったとしても、代用することは可能です。

LINEのID検索から友だちを追加できない

SIMフリー端末で格安SIMを運用する場合、LINEのID検索から友だちを追加できないというデメリットがあります。

これはLINEのID検索を利用するためには、契約キャリアの年齢認証が必要になりますが格安SIMでは年齢認証ができないことからこのようなことになってしまうというわけです。

ID検索以外の方法なら友だちに追加できる

このデメリットについても、対処法はいくつか存在します。まず、格安SIMではLINEのID検索機能を使用することはできませんが、他の方法によって友だちに追加することは可能です。

そのため友だちに追加したい人が近くにいる状態で「ふるふる」機能や「QRコードリーダー」機能を使えば、問題なく友だちのリストに加えることが可能です。

またパソコン版のLINEを使用すれば、ID検索が可能となっているので、近くに友だちがいない場合でもリストに追加することができます。他にもQRコードリーダーから「自分専用のURL」を発行することによって、相手に友だち登録してもらうことも可能です。

このように対処法はいくつかありますので、それほど困ってしまうことはないといえるでしょう。

LINEモバイルならID検索が可能

また格安SIMのなかでもLINEモバイルだけは唯一LINEのID検索を行うことができます。大手キャリアのスマホと同じようにストレスなくLINEを使用したい場合は、LINEモバイルを選択するというのも、1つの方法といえます。

テザリングが使用できないことがある

スマホユーザーが頻繁に利用するテザリングですが、利用する格安SIMによってはテザリングを使用できない場合があるというのもデメリットとなります。

テザリングとは自分のスマホをWiFiルーターのように利用して、他のデジタル機器をインターネットにつなぐための機能のことをいいます。

大手携帯キャリアのスマホではほとんどのケースでテザリングケースを利用することができますが、格安SIMの場合は選択する回線や使用する端末によっては利用することができないのです。

そのためSIMフリー端末で格安SIMをしながら、テザリングも利用したいと考えているのであれば、テザリングが利用できる回線と端末を選択する必要があります。

スマホの初期設定を自分で行う必要がある

SIMフリー端末で格安SIMを運営する場合スマホの初期設定を自分で行わなければならないというのもデメリットになりうるでしょう。

格安SIMを利用する場合、ほとんどのケースでAPN設定(アクセスポイント設定)を自分で行います。このような設定が苦手という人には、気が重くなってしまうかもしれません。

APN設定は実はとてもカンタンである

ただ、APN設定自体はそれほど難しいものではありません。

端末などにはAPN設定の説明書が添付されていますし、実際のところ設定自体は2分程度で完了させることができる作業です。

WiFi環境が整っていれば、APN設定は誰にでも行うことができますので、安心していいでしょう。

端末のサポート拠点や補償サービスが充実していない

SIMフリー端末の場合、端末のサポート体制や補償サービスが充実していないということもデメリットです。

大手携帯キャリアでは購入する端末に保証が付くことが一般的です。一方で、SIMフリー端末は端末の保証が整っていないケースが多いです。また、SIMフリー端末で格安SIMを利用する場合、購入や契約を店舗ではなくインターネット上で行うことが多いので、仮に端末に何かが起きたときに、サポートしてくれる拠点も少ないのが現状です。

端末の修理業者を利用できる

SIMフリー端末のサポートには、スマホの修理業者を利用することができます。

最近では、iPhoneやAndroidスマホなどの修理サービスを提供している業者が増加しています。そのため、大手キャリアの補償サービスを利用しなくても、何らかのサポートを受けることができるようになっています。

修理に必要な時間も短く、費用も安く抑えることができるので、誰でも手軽に利用できるのが特長となっています。大手携帯キャリアや端末メーカーが指定する修理方法以外にも、修理やサポートを受けられる体制は整いつつあるといえるでしょう。

しっかり理解できていればスマホ代が節約可能

今回は、SIMフリーであることについてのメリットとデメリットについて解説してきました。

考えられるさまざまなデメリットに対して、ほとんどの場合でうまく対処することができるので、SIMフリー端末は問題なく使用することができるといえます。これはSIMフリー端末の特長といってもいいのかもしれません。

そして、SIMフリー端末で格安SIMを運用することの最大のメリットは、月々の携帯料金をかなりお得にすることができるということです。長い目で見たときに、発生するコストを相当抑えることができるのはユーザーにとって見逃せないポイントとなります。

格安SIMについては、こちらの記事で各社の比較を行っていますので、ぜひ参考にしてみてください。

今後、中古端末のSIMロック解除が義務化されることになるので、中古端末市場も格安SIM市場もさらににぎわっていくことが予想されます。そこで大切になるのは、メリットとデメリットをしっかり理解しておくことです。

それが良く分かっていれば、あなたのスマホ代を大幅に節約することが可能になるでしょう。本記事を参考に格安SIMの導入を検討してみてはいかがでしょうか?

▼以下の記事では、SIMフリー版iPhoneの選び方を紹介しています。

公開日時 : 2020年12月16日

iPhone格安SIM通信 編集部 ― ライター
iPhone格安SIM通信 編集部 ― ライター

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