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ドコモスマホが海外で使える「パケットパック海外オプション」とは?設定方法・料金・注意点


海外旅行や出張先でドコモのスマホを使うには、オプションを利用すると便利です。オプションを利用することで、海外でもいつも通りにスマホを利用することができます。
今回は、ドコモのスマホを海外で使うためのオプションの詳細と、使い方について解説をしていきます。
目次
ドコモのスマホを海外でも使用するには

スマホは、海外旅行や出張先でも、調べ事をする際に欠かせないツールの一つです。
しかし、出国前に適切な設定をしていないと、高額な料金を請求される可能性があるので注意が必要です。
大手三大キャリアのドコモユーザーの場合、スマホを海外で使用するには「WORLD WING」というサービスを利用すると、国内での使用と同様に海外でも使用できます。
WORLD WINGに申し込む
国内で使用されているスマホ回線は、海外では使用できません。海外でスマホを使用するには、国際ローミングサービスの利用が必要です。
WORLD WINGとは
ドコモでは、「WORLD WING」という国際ローミングサービスを提供しています。
国際ローミングサービスとは、渡航先の通信会社が取り扱っている回線を介し、国内にいる時と同様の通話やデータ通信が行えるサービスのことを指しています。
ドコモが提供する「WORLD WING」では、国内で使用しているスマホの電話番号やメールアドレスを従来通り使用できるので便利です。
海外旅行や出張でドコモのスマホを使用したい場合は、「WORLD WING」を利用すると通信環境が整います。
なお、「WORLD WING」の申し込みをしていない場合は、海外でスマホを使用できないので注意が必要です。
申し込み方法
「WORLD WING」への申し込みは、全国のドコモショップを始め、パソコンやスマホなどの端末からも行うことができます。また、ドコモでは、以下のような国内のハブ空港や海外の一部の空港にワールドカウンターを設けており、これらのカウンターでも申し込みを受け付けています。
- 成田国際空港(第1・第2ターミナル)
- 羽田空港(国際線ターミナル)
- 関西国際空港(第1ターミナル)
- 中部国際空港(セントレア)
- ハワイ
「WORLD WING」の利用料金は無料
「WORLD WING」を利用すると、高額な利用料金がかかるとイメージしがちですが、月額利用料金は無料です。
そのため、海外旅行や出張が多い場合は、「WORLD WING」に申し込みしておくだけでも安心です。
ただし、国内と海外では回線の利用に伴う料金形態が異なり、韓国の場合は、韓国国内での音声通話で1分あたり50円、日本への発信では1分あたり125円がかかり、着信する場合にも70円の料金が発生します。
ドコモの海外使用向けのプランは3種類
ドコモのスマホを海外で使用する場合、国内とは料金形態が異なるため、帰国後に高額な料金を請求される可能性があります。このような事態に備えて、ドコモでは3種類の海外使用向けのプランを提供しています。
海外パケ・ホーダイ

海外パケ放題は、通信制限なしの定額料金プランです。土地勘のない海外では、スマホなどの端末を使用して情報を検索する機会も多いことが予想されます。
このプランでは、テキストでのやり取りだけでなく、地図や動画を添付して送信できるなど、データ通信量を気にせず使えることが特徴です。
また、どれだけ使用しても速度制限がかからず、ストレスのない通信が実現できます。
特別な申し込みは必要ありませんが、データ通信量に応じた2種類のプランが設けられているため、自分に合ったプランを選択できます。
1日でおよそ24.4MBにあたる20万パケットのプランでは1,980円、データ通信量無制限のプランでは最大で2,980円になっています。
利用単位は日本時間0時~23時59分59秒で1日分という基準となっており、利用を開始するには「データローミング」をオンにすればよいだけなので便利です。
パケットパック海外オプション

渡航先で普段通りに使用できるプランには海外パケ放題の他に、国内で契約しているプランのままでよいパケットパック海外オプションがあります。
このプランは、国内で契約しているプランがそのまま適用されるため、使用するデータ通信量は自分のプランの範囲内で利用できます。
海外パケ放題と異なり申し込みが必要ですが、使用し始めるまでは通信量が一切かからず、自分の好きなタイミングで使用を開始できるため、移動前後の「使わない日」の分の料金を節約できることが特徴です。
また、レンタルWiFiのようにルーターを持ち歩く必要もないため、同行者と別行動をする際にも便利です。
おすすめは「パケットパック海外オプション」

ドコモが提供している海外使用向けプランは2種類あり、海外パケ放題は、特別な申し込みも必要なく、速度制限を心配することなく使用できるというメリットがありますが、1日で1,980円や2,980円という料金を支払わなければならないため、お得だとはいえません。
一方のパケットパック海外オプションというと、国内で契約しているプランをそのまま使用できるため、普段のスマホを普段通りに使用できることがメリットとして挙げられます。
また、レンタルWiFiと異なり、空港での受取や返却の手間が無く、現地で同行者と行動を別にする際にも便利です。
さらに、海外パケ放題では、利用単位が予め決められていますが、パケットパック海外オプションの場合、飛行機などの移動時に料金が発生せず、使用し始めるまでの通信料がかかりません。
従って、海外でも普段と変わらないスマホライフを満喫したい場合は、パケットパック海外オプションがおすすめです。
ここからは、海外パケットオプションの詳細について解説していきます。
料金プラン
渡航先で普段通りにスマホを利用できる「パケットパック海外オプション」は、3種類の料金プランから自分に合ったものを選択できます。
料金プランは3種類
料金プランは、205の国や地域を対象とした基本プランと使用できる国や地域が62カ所に限定された1時間プラン、3・5・7日プランの3種類から選択できます。
基本プランは、24時間限定で利用でき、料金は980円と低額です。
1時間プランは、1時間200円という時間単位での契約となり、3・5・7日間プランの場合、3日間では2,480円、5日間では3,980円、7日間では5,280円と、日数に応じて料金も高くなります。
プランは上手に組み合わせて利用しよう
パケットパック海外オプションを利用する場合、複数の国を巡る予定ならば、複数のプランを上手に組み合わせて使用するとよいでしょう。
国によっては「国・地域限定プラン」が使用できない場合もあるため、このような場合は「基本プラン」と併用することをおすすめします。
また、海外にも無料WiFiが設置された場所がありますが、無料WiFiが設定されていない場所を利用する時にだけ時間単位で契約するという方法もあります。
使用できる通信容量
パケットパック海外オプションで使用できる通信容量は、国内で契約しているパケットプランのデータ容量となります。
そのため、契約しているプランのデータ通信量を超過した場合は、通信速度が低下するので注意が必要です。
通信速度が低下した際には、送受信時で最大128kbpsとなり、快適に通信できなくなります。
ただし、1GB追加オプションを利用すると、通信速度は通常通りになります。
また、パケットパック海外オプションは、プランごとに決められた利用時間を経過すると、パケット通信が自動でストップする仕組みとなっています。継続して使用する場合は、再度、利用スタートする操作が必要です。
利用条件
パケットパック海外オプションを利用する際には、以下のように主に2つの条件を満たしている必要があります。
- インターネット接続サービスの契約
- 指定されたプランへの加入
インターネット接続サービスの契約とは、「SPモード」の契約のことを指しています。
ただし、「SPモード」と「iモード」、「mopera U」、「ビジネスmoperaインターネット」など、ドコモの複数のプロバイダに契約している場合は申し込みできません。
指定されたプランとは、パケットパックやパケット定額サービスプランのことを指しており、いずれかのプランに加入していることが条件となっています。
利用出来る対象エリア
全ての国や地域に対応している訳ではなく、世界205カ所にも及ぶ国や地域に限定されています。
また、プランによって利用できる国や地域が異なるので注意が必要です。
基本プランの場合は205の国や地域が対象エリアとなり、1時間プランと日数別プランの場合は、62カ所の国や地域が対象エリアとなります。
なお、対応エリアの詳細は、WEBで簡単にチェックできます。
なお、複数の国や地域に渡航する際に、パケットパック海外オプションの対象エリアから外れた場合は、アプリの画面に「パケット定額サービス対象外」と表示されます。
対象外のエリアで利用をスタートしてしまうと、高額な通信量が発生する可能性があるので注意が必要です。
「パケットパック海外オプション」の利用方法

パケットパック海外オプションを利用するには、申し込みが必要となります。海外ですぐにスマホを利用できるように、申し込み方法を押さえておきましょう。
ここからは、「パケットパック海外オプション」の申し込み方法から利用方法までを解説していきます。
申し込み方法
ここからは、「パケットパック海外オプション」の申し込み方法について解説していきます。ちなみに、もし国内でパケットパック海外オプションへの申し込みをし忘れてしまっても、滞在先の海外から申し込むこともできます。
いつでも電話やネットから申し込み可能
パケットパック海外オプションは、WEBや電話からいつでも申し込みできます。
電話で申し込みの場合、ドコモのスマホから局番なしの151にダイヤルすることで申し込み可能であり、通話料はかかりません。
一般電話などから申し込みの場合、0120‐800‐000で受け付けており、スマホやPHSからも無料で利用できます。
どちらの場合も年中無休での対応となっていますが、受付時間は午前9時から午後8時までとなっています。
WEBからの申し込みの場合dアカウントを利用しての手続きとなります。dアカウントのIDとパスワードを入力し、ログインしてから申し込みます。WEBでの受付は、電話での受付と異なり24時間いつでも申し込みできるので便利です。
もちろん店舗からの申し込みも可能
パケットパック海外オプションは、全国のドコモショップでも申し込みできます。
ただし、近年はドコモショップでの待ち時間が長時間に及ぶケースが多いため、dアカウントを利用して予約来店することをおすすめします。
ドコモショップの他に、ドコモワールドカウンターでも申し込みできます。ドコモワールドカウンターは、以下の場所に全部で5カ所設置してあります。
- 成田国際空港(第1・第2ターミナル)
- 羽田空港(国際ターミナル)
- 関西国際空港(第1ターミナル)
- 中部国際空港(セントレア)
- ハワイ
海外に行ってからの申し込みも可能
渡航前にパケットパック海外オプションの申し込みをし忘れても、海外に到着してからの申し込みもできます。
海外で申し込む場合、ドコモのスマホから24時間無料で受け付けています。
先ず、ダイヤル「0」を1秒以上長押しして「+」を表示します。次に81‐3‐6832‐6600へ問い合わせるという手順で手続きを進めます。ただし、運悪くシステムメンテナンス時の場合は、繋がらない可能性もあるので注意が必要です。
アプリをダウンロード
渡航先で音声通話やインターネットを使用するには、「Google Play」または「App Store」から、専用のアプリをインストールしなければなりません。
このアプリは、自分の利用したいタイミングに合わせて簡単な操作でスタートできます。
アプリのインストールは無料ですが、インストール時のパケット通信料金は別途かかります。
また、アプリが利用できる機種には制限があり、以下の機種に対応しています。
- iPhone
- iPad
- Android
iPhoneとiPadの場合はios9.0以降が搭載された機種、Androidの場合は4.3以降が搭載された機種で利用でき、ドコモのタブレットでも利用できますが、らくらくフォンの一部の機種には対応していません。
渡航先でダウンロードする際には、通信料が高額になる可能性があるため、予め国内でダウンロードしておくことをおすすめします。
オプションの利用を開始する方法
渡航先で細かい操作が必要になると、面倒に感じてしまいがちですが、利用を開始する方法は簡単です。
また、利用開始時期は、自分の好きなときに開始させることができるため、到着してからスタートさせることもできます。
利用する際は、以下のような方法でスタートさせます。
スマホで利用開始をする方法
スマホで利用をスタートする際には、iPhoneとそれ以外のスマホやタブレットの場合で操作方法が異なります。
iPhoneの場合、先ずは「設定」を開き、「モバイル通信」をタップします。
モバイル通信がオフの場合はオンの状態にし、「通信オプション」をタップして完了です。
iPhone以外のスマホやタブレットの場合、先ずは「アプリ画面」を選択し、「設定」をタップします。
「ネットワークとインターネット」に続いて「モバイルネットワーク」をタップし、「データローミング」をオンにします。
注意画面が表示された後、「OK」をタップして完了です。
らくらくフォンから利用開始をする方法
パケットパック海外オプションは、スマホだけでなく、らくらくフォンからも利用をスタートできます。
らくらくフォンから利用をスタートする際には、先ずはホーム画面で「本体設定」を選択し、「通信設定」を選択します。
次に「モバイルネットワーク」を選択し、「データローミング」をオンにします。注意画面が表示された後、「許可する」を選択して完了です。
アプリから利用開始をする方法
専用アプリから利用をスタートする際には、先ずは「ドコモ海外利用アプリ」を起動し、利用したいプランの「利用を開始」をタップします。
次の画面で「開始する」をタップしすると利用が開始されます。
また、利用を開始すると、利用状況をアプリで確認できるようになります。
利用状態は、プラン内容や残り時間、利用データ量などが確認できるため、今後の使用の目安として利用できます。
なお、利用開始と終了時にはSMSでメッセージが送信され、再度利用する場合は「利用開始」をタップするだけで利用を再開できます。
お知らせSMSから利用開始をする方法
ドコモでは、ドコモのスマホを持参して海外に渡航した場合、到着の際にパケットパック海外オプション対象の可否を知らせる「お知らせSMS」が送信されます。
このお知らせSMSから利用をスタートする際には、海外到着時に届くドコモからのお知らせSMSの記載リンクから、専用WEBサイトにアクセスします。
なお、「http://c.dkaigai.jp」からでも直接WEBへアクセスできます。
利用したいプランを選び「利用開始」をタップし、「開始する」をタップします。
利用を開始すると利用状況を確認でき、利用開始と終了時にはSMSでメッセージが送信されます。アプリの操作と同様に、再度利用する際には「利用開始」を選択するだけで利用を再開できます。
海外でドコモのスマホを使用する際の注意点

海外でドコモのスマホを使用する際には、所有している機種が渡航先に対応していることや、充電のために渡航先の電圧を把握しておくことが大切です。
所有機種が渡航先で使用出来るか
海外旅行や出張先の海外で、普段通りにドコモのスマホを使用するためには、海外対応の機種であることを確認しておきましょう。
渡航先によっては、利用できない機種もあるため、まずはチェックすることからスタートしましょう。
渡航先によっては対応外となる機種もあることから、WEBサイトを活用して確認するとよいでしょう。
申し込み不要と必要なプランがある
海外でドコモのスマホを使用する場合、2種類あるプランからどちらかのプランを選択しなければなりません。
海外パケ放題はデータローミングをオンに設定するだけで利用できますが、パケットパック海外オプションはきちんと手続きしなければ利用できません。
なお、事前に申し込みし忘れた場合でも、国内のハブ空港やハワイなどのドコモワールドカウンターやスマホからの申し込みもできるので安心です。
充電器は変換アダプタが必要の可能性もある
国内と海外ではコンセントの電圧が異なり、所有している充電器が使用できない可能性があるので注意が必要です。
AC100V~240Vであれば、ほとんどの国や地域に対応していますが、事前に渡航先の電圧をチェックしておく必要があります。
充電器の電圧は、充電器本体の「入力」と記載のある箇所で確認できます。渡航先の電圧に対応していない場合は変換アダプタ、コンセントの形状が異なる場合は変換プラグの準備が必要です。
いつも使っているスマホを海外でも使用できる

国内で使用しているスマホは、渡航先でそのまま使用することはできないため、設定や申し込みが必要です。
現在、ドコモで利用できるプランは2種類あり、自分に合ったプランを見極めましょう。そして、渡航先でも普段通りにスマホを使用し、思いっきり海外を楽しみましょう。
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ahamoの詳細なプランやメリット・デメリットをまとめていますので、気になる方はあわせてお読みくださいね。
公開日時 : 2019年06月25日

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