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iPhoneのおすすめ遠隔操作アプリと使用上の注意点を解説

iPhoneは遠隔操作が可能であり、手元に端末がなくても数多くの操作が行えます。遠隔操作を上手に使うと便利ですが、悪用された場合は大きな被害が出てしまうため注意が必要です。
遠隔操作はよくも悪くも利用できるものであり、使い方には注意しなければなりません。遠隔操作でできることだけではなく、正しく安全に利用するポイントも知り、iPhoneを上手に使いこなしましょう。
遠隔操作でできること

iPhoneの遠隔操作でできることは、主に次のような操作が挙げられます。
- 居場所の特定
- メールや通話の履歴が分かる
- 撮った画像が見られる
- カメラの遠隔操作
- iPhone内部のデータ削除
- 端末をロックする
これらは意図して行うと便利な機能ですが、第三者に悪用されるとトラブルを招きかねないため注意しなければなりません。
居場所の特定
iPhoneにはGPS機能が備わっているため、これを使って居場所を特定することができます。GPSによる居場所の特定は、子供にスマホを持たせる時の見守り機能として使われたり、iPhoneをなくした際に紛失した場所を特定するのに利用されたりします。
正しく使うと便利なGPS機能ですが、悪用されると第三者に住所や現在地がバレてしまいます。GPS情報を常に監視されていると生活範囲や生活サイクルなども知られてしまい、犯罪に巻き込まれる危険性もあります。
メールや通話の履歴が分かる
遠隔操作によってメールや通話の履歴にアクセスすることも可能であり、遠くにいながらこれらをチェックできます。遠隔操作で使いやすいのはメール機能であり、フリーメールなどを登録しておくと、同一アカウントを使ってパソコンや他の端末からでもメールがチェックできます。
複数の端末で一元管理できて便利ではありますが、これが悪用されると個人情報の漏洩に繋がるため注意しなければなりません。メールの内容はプライベートなことはもちろん、仕事関係のアドレスならビジネス的なことも含まれます。
情報の漏洩によって企業に大きな損害を被ってしまう可能性もあり、悪意のある第三者に遠隔操作されないよう注意しなければなりません。通話履歴も同様であり、メールよりも情報量は少ないとはいえ、個人情報であるのは確かなので流出するとトラブルに発展することがあります。
撮った画像が見られる
端末内に保存したデータは遠隔操作によって別の端末から閲覧可能です。iPhoneで撮った写真はもちろん、動画やその他のデータもチェック可能であり、端末内に保存しているデータのほとんどは遠隔操作によってチェック可能といえます。
画像や動画、音楽などのデータは共有によって別端末でも操作が可能であり、いつでもデータにアクセスできて便利です。しかし、これも悪用されると個人情報流出に繋がるため、気をつけなければなりません。
写真や動画のデータはそれ自体でも情報を持っていますが、設定によっては位置情報まで記録されていることもあります。
つまり写真や動画の背景だけではなく、撮影した位置情報から居場所を特定されることもあり、情報漏洩によるリスクは大きいです。
カメラの遠隔操作
遠隔操作でカメラ機能を使うこともでき、写真から動画の撮影まで可能です。別途監視カメラのアプリを導入することで、iPhoneのカメラは簡単に遠隔操作できます。自宅に設置して防犯対策用に使ったり、子供やペットの様子を外出先からチェックしたりと、便利な使い方ができます。
しかしこれも悪用されるとトラブルに繋がりやすく、勝手にカメラを起動され、写真を撮られてそのデータを抜き取られる可能性があります。動画機能でレンズを通して監視されるということもあり、便利な反面悪用されると怖い機能といえるでしょう。
iPhone内部のデータ削除
iPhoneのストレージに保存されているデータは、遠隔操作によって削除が可能です。
例えばiPhoneを紛失した場合に誰かに取得され、内部のデータを悪用される危険性があります。これを防ぐための手段としてデータ削除があり、誰かの手に渡る前に削除することで、情報漏洩や被害の拡大を防げます。
iPhoneの悪用を防ぐ手段としては便利ですが、これを第三者に行われると、重要なデータが全て消えてしまうため、注意が必要です。
iPhoneの乗っ取りやウイルスの感染により、内部データを全て破壊されることもあります。単に削除するだけのいたずら目的だけではなく、データを抜き取られた後に削除され、さらに悪用されることもあるため用心しましょう。
端末をロックする
紛失時の悪用防止策として、遠隔操作での端末のロックも可能です。内部データの削除まではできない場合は、見つけるまでロックして、ひとまず誰も操作できない状態にするのも一つの方法です。
ただしこれも悪用されることがあり、勝手にロックをかけられ、持ち主が解除できないようにするいたずらも横行しています。すでにロックをかけている場合でも、パスワードを変更されて起動できず、最終的に何度も間違えてリセットされ、データが全消去されることもあります。
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遠隔操作されないようにすべきこと

遠隔操作は自分で意図して行うなら問題はありませんが、意図せず他人に行われるとトラブルや被害を発生させることがあります。
- iPhoneを人に貸さない
- IDやパスワードを教えない
- 端末にロックをかける
- アプリのインストールは正規のところから
- 入れた覚えのないアプリを探してみる
- 脱獄を行わない
- フリーのWiFi使用時はチェックする
他人に遠隔操作されないためには、これらの点に注意し、iPhoneを正しい方法で利用することが大切です。
iPhoneを人に貸さない
遠隔操作で悪用されるケースとしては、人にiPhoneを貸して特定のアプリを入れられるということが多いです。
特に相手が監視目的を持っている場合は、内緒でアプリを入れられる危険性もあるため誰であっても気軽にiPhoneを貸さないことが大切です。知らない人はもちろん、知っている人や仲のよい人であっても、安易に貸さないほうが賢明でしょう。
一度遠隔操作のアプリを入れられてしまうと、そこから様々な情報が筒抜けになって、大きなトラブルに発展することも少なくありません。
自分の身は自分で守る必要があるため、iPhoneは人には貸さず、自己管理することが大切です。
IDやパスワードを教えない
Apple IDやパスワード、その他サイトにログインする際のIDなどは、他人には教えないことが大切です。
IDやパスワードを教えてしまうと、勝手にログインされて遠隔操作される可能性があります。特にApple IDを教えてしまうと、不正なアプリをインストールされる危険性が高まるのでやめましょう。
パスワードはもちろん、IDもできる限り教えないようにすることが大切です。パスワードは他の人にバレないよう長めに設定するか、生年月日などの予想しやすい番号を含めないようにしましょう。
端末にロックをかける
ロックをかけるのはiPhoneの防衛手段の基本ですが、重要なことでもあります。ロックをかけていても遠隔操作によって解除されたり、変更されたりすることもありますが、それでもロックなしよりは被害に遭う確率は低いです。
またロックもパスコードの長さを変えたり、指紋認証や顔認証などを使って、二重、三重にかけることで、セキュリティ性能は高められます。
アプリによっては端末のロックとは別にパスワードを設定できるものもあるため、それぞれ違うものを設定し、多重にロックをかけておくとよいでしょう。
アプリのインストールは正規のところから
他人に不正なアプリをインストールされないよう注意するだけではなく、自分でも不正なものを入れない工夫が必要です。不正アプリをインストールしないためには、iTunesやApp Storeなどの正規のサイトを利用することが大切です。
もし正規の方法以外でインストールすると、悪意のある不正アプリを入れてしまう危険性が高まります。もちろん正規のストアでも稀に不正アプリが混ざっていることもあるため、インストール前はアプリの詳細を確認し、安全性をチェックする必要があります。
口コミやリリース元をチェックして、信頼できるか確かめてからインストールしましょう。余計なリスクを減らすには、本当に必要なもの以外無闇にインストールしないということが大切です。
入れた覚えのないアプリを探してみる
現時点で遠隔操作や不正利用されていないかチェックするには、インストールしているアプリを全てチェックしてみることがおすすめです。アプリを一つずつ見ていき、入れた覚えのないアプリがないか確認しましょう。
見覚えのないアプリが入っている場合は、第三者によってインストールされた可能性が高く、遠隔操作用のアプリである可能性も高いです。
身に覚えのないものは削除し、信頼できるアプリだけをインストールしておくことが大切です。アプリのチェックはiPhoneの整理も兼ねて、定期的に行うとよいでしょう。
脱獄を行わない
iPhoneを改造したり、非公式のアプリをインストールしたりすることを脱獄といいます。iPhoneの脱獄によって、従来とは違った使い方ができますが、これを行うと遠隔操作にされるリスクも高まるため注意が必要です。
脱獄すると不正なアプリやサービスに触れやすくなり、そこからウイルスに感染することも少なくありません。脱獄したiPhoneは万が一何かあっても公式のサポートを受けられなくなります。
リスクが高くトラブルに巻き込まれる可能性も高いため、iPhoneは正しい使い方を心がけることが大切です。
フリーのWiFi使用時はチェックする
外出先で利用できるフリーのWiFiは便利ですが、接続時には本当に信頼できるかチェックしなければなりません。フリーのWiFiは誰でも接続することができ、通信が暗号化さえていないことも多いです。
いわば同じWiFiに接続している人同士で、通信が繋がっていることになり、お互いのスマホのデータが筒抜けになっています。悪意のある人がこれを使うと、ネットワークを通じてウイルスを送り込み、遠隔操作されることもあります。
フリーのWiFiを使うなら通信が暗号化されているかチェックして、暗号化されていないなら、できるだけ利用しないほうがセキュリティ上は懸命です。
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おすすめiPhoneの遠隔操作アプリ3選

遠隔操作の機能を使ってiPhoneを便利に使いこなしたいなら、次の3つのアプリがおすすめです。
- mSpy
- iCloud
- Spyzie
無料のものから有料のものまでアプリをチェックして、便利に使えそうなものを選びましょう。
mSpy
端末の追跡アプリなら、mSpyがおすすめです。mSpyでは登録した端末のGPS情報をリアルタイムで表示できます。位置情報は20分ごとに更新されるため、常に正確な位置を表示する見守り機能として使えるでしょう。
また連絡先の監視も可能であり、知らない人との付き合いがないかチェックできる点も特徴です。有料アプリですが、最初の3日間は無料で使えるため、お試しで利用してみるのにおすすめです。

iCloud
iPhoneに標準搭載されているiCloudは、位置情報の取得からiPhone内のデータの確認など、幅広い内容で遠隔操作が可能です。データを自動的にバックアップする機能もあり、バックアップしたデータは同じiCloudのアカウントを使うことで、別の端末で閲覧とダウンロードが可能です。
バックアップアプリとしてだけではなく、データの遠隔操作アプリとしても重宝します。基本無料で利用できるのも嬉しいポイントであり、保存容量を広げる際のみ別途課金を必要とします。
Spyzie
iCloudの情報を使ってアカウント登録することで、Spyzieのサービスが利用できます。Spyzieは1カ月5,980円の有料サービスですが、その分できることは多いです。遠隔機能の操作が優れており、一例を挙げるだけでも、次の機能が使えます。
- GPSの位置情報の取得
- 閲覧履歴のチェック
- スクリーンショットの撮影
- SMSやLINEなどの監視
- メディアファイルの閲覧
- キーロガーのチェック
- 通話履歴の確認
優れた監視アプリであり、充実した見守り機能が欲しい人におすすめでしょう。通常1カ月5,980円ですが、今ならお試しで1カ月3,980円の特別料金で利用できます。
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遠隔操作を行うアプリを使うときの注意点

iPhoneの遠隔操作アプリは上手に使うと便利ですが、使い方を間違えるとトラブルに発展しかねません。
- 許可なく人の端末インストールすることは違法
- 第三者が悪用する可能性もある
- アプリを入れているのがバレる可能性がある
- 浮気調査で使う場合は証拠にならない
これらの注意点を把握して、正しい方法で遠隔操作アプリを使いましょう。
許可なく人の端末インストールすることは違法
他の人の端末を監視する遠隔操作アプリは、相手の許可なくインストールすると違法行為になります。3年以下の懲役か50万円以下の罰金といった厳しい処罰が下る可能性もあるため、勝手にインストールするのはやめましょう。
法的な問題はもちろん、倫理面で考えても許可なく監視アプリを入れるのはおすすめできません。
第三者が悪用する可能性もある
遠隔操作アプリを入れていると、第三者にそれを悪用される危険性もあります。遠隔操作のアプリを入れるということは外部から操作してiPhoneを操れるということです。
つまり第三者に操作されやすい環境を自分で作ってしまっていることは理解しておかなければなりません。安全面を第一に考えるなら、遠隔操作できるアプリは入れないほうがベターでしょう。
アプリを入れているのがバレる可能性がある
許可なく相手の端末に遠隔操作アプリを入れていた場合は、それがバレて関係悪化に繋がることもあります。
法律に抵触するだけではなく、人間関係そのものさえ危ぶめてしまう可能性があります。人のスマホを勝手に操作したり、無断で監視したりするのは信頼関係を壊しかねません。
仮に親子や信頼し合っている関係でもプライバシーは守るべきであるため、遠隔操作のアプリを使用するなら必ず相手に許可を取りましょう。
浮気調査で使う場合は証拠にならない
パートナーの浮気を疑っている人は相手のスマホに遠隔操作できる監視アプリを入れたいと思うこともあるでしょう。
しかし、遠隔操作のアプリで得られた浮気の証拠は実際の裁判では証拠として扱われないことがほとんどです。法的な効力は持たず、相手との関係をいたずらに危ぶめてしまうだけのため、アプリによる監視はおすすめできません。
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iPhoneの遠隔操作は正しい方法で活用しよう

遠隔操作の機能は便利ですが、できることが多い分、悪用されると危険でもあります。第三者に悪用されたり、自分でも悪用したりしないことが大切で、正しい使い方を心がけなければなりません。
遠隔操作は正しく活用し、便利な機能を使いこなして、iPhoneをさらに便利に使いましょう。
公開日時 : 2019年09月13日
