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  • 更新日:2023年01月31日

2022年10~12月中古スマホ取引数ランキング

2022年10~12月中古スマホ取引数ランキング

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iPhone格安SIM通信独自の調査の結果、中古スマホ全体の取引数は、2022年7月~9月と比べて1.8%増加しました。 新古品、中古品ともに1.8%の増加という結果になっています。

iPhone・Android・iPadの各市場の取引数の変化にくわえ、中古スマホ市場で取引数の多かった端末をランキング形式でご紹介しています。

中古スマホで端末費用を抑えたい方、比較的新しい機種を安く使いたいという方は、「賢い消費」の実現に役立ててください。

※フリーマーケットアプリやインターネットオークション等主要4サイトの取引実績により抽出した価格情報を元に、2022年4月~6月と2022年月10月~12月を比較しています。

引き続きiPhone 8が上位をキープ

iPhone全体の取引数は、2022年7月~9月と比べ0.9%増加しました。商品状態の内訳は新古品が18.6%減少、中古品が3.7%減少しています。

毎年、iPhoneが発売される9月から10月にかけて中古スマホの取引数は増加する傾向があり、今回も同様のトレンドが見られましたが、例年ほどの変化は見られませんでした。

ランキング自体も前四半期から大きく変わらず、iPhone 8が継続的に取引数を伸ばしている状況です。

この結果には、円安によるiPhone価格の値上がりや新作モデルのマイナーチェンジが影響したと考えられ、価格重視のユーザーが中古品市場に流れ込み、低価格かつ十分な性能を兼ね備えたiPhone 8の人気が高まったと推測できます。

また、iPhone SE(第2世代)も引き続き上位にランクイン。昨年3月に発売されたiPhone SE(第3世代)も無印iPhone同様、性能面での大きな向上が見られず、15,000円~20,000円ほど安価で購入できる型落ちのモデルの取引数が増えたようです。

新たに5機種がランクイン

Android全体の取引数は、2022年7月~9月と比べ3.5%増加しました。 商品状態の内訳は新古品が37.3%上昇、中古品が1.6%減少しています。

ランキングには5機種が新たにランクインしており、1位のAQUOS wish2や2位のPixel 6aはいずれも新品未使用品が取引数を大きく伸ばしています。

AQUOS wish2は昨年6月に発売されたエントリーモデルのスマートフォンで、人気の高い機種の1つです。NTTドコモ版の新品未使用品が平均価格11,970円で取引されており、コスパのよさが好調につながったと考えられます。

Pixel 6aはGoogle Pixelの廉価モデル「aシリーズ」の最新機種で、au版の新品未使用品の取引数が大幅に増加しました。auの端末購入プログラムを利用し、キャリア最安値で機種変更をしたユーザーが多くいたことが推測できます。

iPad(第6世代)の取引数が好調

iPad全体の取引数は、2022年7月~9月と比べ12.6%減少しました。 商品状態の内訳は新古品が31.7%減少、中古品が12.4%減少しています。

全体の取引数の不調に対して、iPad(第6世代)の取引数は前四半期に続いて好調となっており、順位も1位を維持している状況です。

iPad(第6世代)は、無印iPadで初のApple Pencil対応機種となったほか、前モデルのiPad(第5世代)から処理速度が大幅に向上するなど、発売から3年が経過してもなお十分に利用できる機能や性能を備えていることが人気継続の要因と考えられます。

また、価格に関しても発売当時より15,000円ほど安く取引されており、iPhoneやAndroidでのトレンドと同様、安価かつ最低限のスペックを持ち合わせた機種の需要が高まっていると推測できます。

総評

2022年10月~12月は、前四半期の7月~9月と比較するとiPhone、Androidの取引数が微増した一方で、iPadの取引数が減少しました。

例年、新型iPhone発売により9月以降のiPhone取引数が大きく増加する傾向にありますが、前モデルからのマイナーチェンジにより機種変更の需要が低下したことや円安による値上げが響いたと見られ、わずかな上昇にとどまる結果となりました。

また今回の調査により、iPhone・Android・iPadに共通してスペックと価格のバランスが取れたエントリーレベルのモデルが取引数を伸ばしていることがわかりました。

iPhoneに関しては、2023年内の発売が噂されていたiPhone SE(第4世代)の開発が中止されたとの報道もあり、しばらくはこのトレンドが続いていくと推測されます。

先行きの見えないコロナ禍において、消費者の「お金の使い方」は変化してきています。

スマホに関しても「高価でもできるだけ性能が高いものがよい」という考え方から「安価かつ最低限の性能があるものでよい」という考え方にシフトしてきているのではないでしょうか。

アナリスト 菅野 辰則 ― ライター
アナリスト 菅野 辰則 ― ライター

1983年生まれ。株式会社マーケットエンタープライズ  中古モバイル市場アナリスト
ソフトウェア開発会社にて、開発業務からスタートし、新会社設立時のWebマーケティング全般の業務を担った後、2010年にマーケットエンタープライズに入社。 当社でWebマーケティングの責任者や経営企画を担当後、現在は、メディア・プラットフォーム事業の責任者に従事する。膨大なデータの分析・管理能力を活かして、中古モバイル市場の動向を分析するアナリストも兼任する。

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