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  • 更新日:2022年04月26日

2022年1~3月中古スマホ取引数ランキング

2022年1~3月中古スマホ取引数ランキング

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中古スマホ全体の取引数は、2021年10月~12月と比べて17.9%減少しました。 新古品は7.6%減少、中古品は20.1%減少しました。

iPhone/Android/iPadの各市場の取引数には、どのように変化があったのでしょうか。

本記事では、中古スマホ市場で取引数の多かった端末をランキング形式でご紹介しています。

中古スマホを使って賢い消費をしたい方は、ぜひ参考にしてください。

※フリーマーケットアプリやインターネットオークション等主要4サイトの取引実績により抽出した価格情報を元に、2021年10月~12月と2022年1月~3月を比較しています。

iPhone 12が新たにランクイン

iPhone全体の取引数は、2021年10月~12月と比べ16.9%減少しました。 商品状態の内訳は新古品が3.4%増加、中古品が21.1%減少しています。

2021年10月~12月は、新古品・中古品ともに増加しましたが、2022年1~3月は新古品のみ微増となりました。

iPhone 8やiPhone 7は継続して取引されています。 これは十分なスペックを備えているうえ、価格もiPhone 7が10,000円前後、iPhone 8が15,000円前後と安く購入できることが理由と考えられます。

また、ドコモ版とau版のiPhone 12 64GBの取引数増加が目立っており、4位と7位にランクインしています。 iPhone 12 64GBは3大キャリアすべてで取引数が増加しており、[新品・未使用]状態でSIMロック解除済みが主です。

これは、一部家電量販店で実施されているキャリア版iPhoneセールが理由と考えられます。 ヨドバシカメラなどでは、au版とドコモ版のiPhone 12 64GBがMNP場合のみ一括10円(税込)一括9,800円(税込)で販売されていました。

また、iOSのアップデートによりiPhone 12以降のiPhoneでマスク着用時にFace IDが使用可能となりました。 本件に関しても、iPhone 12の人気向上につながっていると考えています。

また、3月の新型iPhone SE(第3世代)や昨年9月のiPhone 13など新型iPhoneが発売されました。 これにより新型iPhoneへの乗り換え需要も高まっていると予想できるため、今後も中古iPhone市場に注目です。

▼iPhone全機種の相場検索ページはこちら

Xperiaシリーズの取引数が増加

Android全体の取引数は、2021年10月~12月と比べ19.8%減少しました。 商品状態の内訳は新古品が27.7%減少、中古品が18.1%減少しました。

ランキングを見ると、TOP10は顔ぶれが大きく変化しており、半分ほどが新たにランクインしました。

中でもXperia XZ、Xperia XZs、Xperia XZ1 Compactの3機種は、高スペックなうえ10,000円以下で購入できるため取引数が増加しています。

22021年10~12月に、取引数が増加していたAQUOS sense4 basicは取引数が減少し、平均価格11,689円となりました。

これはワイモバイルで開催されていた一括1円セールが終了したことにより、取引数が減少したと推測します。

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引き続きiPad Air 2が上位をキープ

iPad全体の取引数は、2021年10月~12月と比べ19.3%減少しました。 商品状態の内訳は新古品が37%減少、中古品が18.9%減少しました。

引き続きNTTドコモ版iPad Air2 16GBの取引数が1位をキープしており、平均価格16,085円で取引されています。 取引数は前四半期と比べてもほとんど増減しておらず継続して取引されているという印象です。

iPad Air2は2014年10月に発売されたモデルです。 価格も16GBの場合15,000円前後と安く、中古市場で継続して人気があります。

また、iPad(第5世代)やiPad(第6世代)の取引数が増加しました。 この2モデルも長く中古市場で人気がありますが、iPad Air2同様取引数に大幅な変動は見られませんでした。

2022年3月に新型iPad Air 5が発売されたことで、iPadの買い替え需要が高まると予想できます。 ただし、例年新型iPadの登場による中古市場の大幅な変動は見られません。

そのため、今回も中古iPadの大幅な取引数変動はない可能性が高いでしょう。

▼iPad全機種の相場検索ページはこちら

総評

2022年1~3月は、全体的に2021年10~12月と比べて取引数が減少しています。

2021年10月〜12月は中古スマホ全体の取引数が増加し、取引数も上がっていましたが、今期は全体の取引数が17.9%減少しました。

iPhoneは、ドコモ版とau版iPhone 12 64GBの取引数が増加し、新たに4位と7位にランクインしました。

これは、一部家電量販店で実施されているキャリア版iPhoneセールが、取引数増加の要因だと考えます。他にもiPhone 13シリーズ実質1円キャンペーンなどが開催されているため、こちらも今後の中古iPhone市場に影響を及ぼす可能性があるでしょう。

また、iOSのアップデートによりiPhone 12以降のiPhoneは、マスクをしたままでの顔認証が可能となりました。そのため、iPhone SE(第2世代)やiPhone 11ではなく、iPhone 12の取引数が増加していると推測します。

iPadの取引数は、NTTドコモ版iPad Air2 16GBが引き続き1位を獲得しました。

2014年10月に発売されたモデルですが、平均価格16,085円と安く、中古市場で継続して人気があります。

機種によっては、前四半期から継続して半導体不足によるiPadの在庫不足が発生している状況ですが、中古市場への影響はあまりないようです。

さらに、2022年3月に新型iPhone SE(第3世代)やiPad Air(第5世代)が発売されたことで、iPhoneやiPadの買い替え需要が高まっていると予想されます。

それに伴い、iPhoneは今後の取引数に影響があるかもしれませんが、iPadに関しては取引数に大幅な影響はなさそうです。

アナリスト 菅野 辰則 ― ライター
アナリスト 菅野 辰則 ― ライター

1983年生まれ。株式会社マーケットエンタープライズ  中古モバイル市場アナリスト
ソフトウェア開発会社にて、開発業務からスタートし、新会社設立時のWebマーケティング全般の業務を担った後、2010年にマーケットエンタープライズに入社。 当社でWebマーケティングの責任者や経営企画を担当後、現在は、メディア・プラットフォーム事業の責任者に従事する。膨大なデータの分析・管理能力を活かして、中古モバイル市場の動向を分析するアナリストも兼任する。

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