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  • 更新日:2019年07月30日

分離プランは中古スマホ市場にどう影響した?(2019年4~7月中古スマホ相場ランキング)

分離プランは中古スマホ市場にどう影響した?(2019年4~7月中古スマホ相場ランキング)

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大手携帯キャリアの新料金プラン開始や、HUAWEI端末の販売規制等、携帯業界では様々なニュースが飛び交いました。

端末代金と携帯料金を分ける分離プランにより、端末代金の割引が規制され、大手キャリアでの機種変更が鈍化するという予測もされています。

これらの動きを受けて、中古スマホ市場はどのように変動したのでしょうか。

2019年4~7月の中古スマホ市場の動きから、現在のトレンド端末とその理由を分析していきます。

ドコモ新料金プランが影響?最も人気だったiPhoneとは

2019年4~7月の中古スマホ市場では、1~6位までをiPhone 7・iPhone 8が独占する結果となりました。

前回はiPhone 6sが4位にランクインしていましたが、今回は9位へとランクダウンしています。iPhone 6sは発売から4年経過しているため、既に新しいモデルへの買い替えが済んでいるためと考えられます。

また、今回特に取引量が多かったのは、ランキング1位のiPhone 7 32GB(ドコモ)です。

取引量が増加した要因として、iPhone 7 32GBがdocomo withの対象端末であったことが挙げられます。

docomo withとは、機種変更や解約をしない限り、永年1,000円/月割引が続くというドコモのサービスの1つです。従来の割引と異なり、機種変更や解約をしなければ、ほとんど無期限で割引を受けられる点が魅力のサービスでした。

docomo withは5月末で新規受付を終了しましたが、それまでに契約したユーザーは7月以降も割引を受けることができます。そのため、割引を受けるために購入したiPhone 7が新品のまま売却され、iPhone 7 32GB(ドコモ)の流通量が大きく増加したと見られます。

Android市場に黒船来航?大躍進したスマホとは

Androidの中古スマホランキングは、1位と3位がXperiaのコンパクトモデル、2位がGoogle Pixel 3(ソフトバンク)でした。

手のひらサイズで扱いやすいコンパクトモデルは、スマホ市場で根強い人気を誇っており、前期同様上位にランクインしています。

大きく取引量を伸ばしたのは、ランキング圏外から2位に躍進したGoogle Pixel 3(ソフトバンク)です。

Google Pixel 3は昨年11月発売の端末ですが、今年の5月には早くも廉価版のGoogle Pixel 3aが発売されました。

Google Pixel 3とほぼ同機能が使える上に安いことから、Pixel 3a発売後はPixel 3の売れ行きは鈍化すると言われていました。そのため、ソフトバンクの代理店等がGoogle Pixel 3の在庫処分を行い、一気に流通量が増えて順位が上がったと考えられます。

その他に大きな変動が見られた端末として、4位のAQUOS sense2が挙げられます。

前期比で取引量が1410%増加し、圏外から4位に急上昇しました。iPhone 7 32GB同様、docomo withの対象端末だったため、一時的に中古市場での流通量が増えたものと見られます。

分離プラン・違約金が中古市場に及ぼす影響とは

新料金プラン開始に伴い、docomo with対象端末が中古スマホ市場を動かした今回のランキング。

GoogleがHUAWEI向けサポートを停止すると発表し、手放すユーザーが増えるかと思いきや、中古スマホ市場に大きな変動は見られませんでした。

ランキングからもわかるように、Androidの中ではXperiaが圧倒的な人気を誇っており、HUAWEIスマホの利用者自体が少なかったためかもしれません。

携帯業界ではその他にも、違約金の上限が1000円になることも大きな話題となっています。2年以内に解約すると違約金9,500円が発生することから、高額な違約金はこれまで他社への乗り換え抑制として働いていました。

しかし、違約金1,000円が実現すれば、乗り換えるタイミングはユーザーに委ねられ、いつでも他社に乗り換えられる環境になります。

そうなれば大手キャリアで携帯を使い続ける必要性が薄れ、節約のためにキャリアから格安SIMへ乗り換えるユーザーも増えると予想されます。

格安SIMへの乗り換えるユーザーが増えれば、自分で購入した中古端末にSIMカードを入れるといった使い方も増えていきそうです。

分離プラン採用で新品端末が購入しづらい今、中古スマホ市場がより活発になる可能性が高いと考えられます。9月にはSIMロックの解除義務化も控えているため、中古スマホ市場の変動はより一層激しくなっていくでしょう。

アナリスト 菅野 辰則 ― ライター
アナリスト 菅野 辰則 ― ライター

1983年生まれ。株式会社マーケットエンタープライズ  中古モバイル市場アナリスト
ソフトウェア開発会社にて、開発業務からスタートし、新会社設立時のWebマーケティング全般の業務を担った後、2010年にマーケットエンタープライズに入社。 当社でWebマーケティングの責任者や経営企画を担当後、現在は、メディア・プラットフォーム事業の責任者に従事する。膨大なデータの分析・管理能力を活かして、中古モバイル市場の動向を分析するアナリストも兼任する。