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  • 更新日:2024年06月12日

2024年1~3月中古スマホ取引数ランキング

2024年1~3月中古スマホ取引数ランキング

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iPhone格安SIM通信独自の調査の結果、中古スマホ全体の取引数は、2023年10月~12月と比べて前四半期比 0.45%減少しました。 新古品は2.24%減少、中古品は0.31%減少という結果です。

この記事では、 iPhone・Android・iPadの各市場の取引数の変化にくわえ、中古スマホ市場で取引数の多かった端末をランキング形式でご紹介しています。

中古スマホで端末費用を抑えたい方、比較的新しい機種を安く使いたいという方は、「賢い消費」の実現に役立ててください。

※フリーマーケットアプリやインターネットオークション等主要4サイトの取引実績により抽出した価格情報を元に、2023年10月~12月と2024年1月~3月を比較しています。

人気が続くiPhone 8・SE(第2世代)

iPhone全体の取引数は、2023年10月~12月と比べ7.66%減少しました。商品状態の内訳は新古品が16.9%増加、中古品が8.96%減少しています。

ランキングを見てみると、前四半期に比べ多少の順位変動はあったものの、iPhone8とiPhone SE(第2世代)の2機種の取引の多さは変わらずの状況です。

どちらも前四半期より1,000円前後の値下げとなり、iPhone8は10,000円程度、iPhone SE(第2世代)は15,000円程度で取引され、さらに値ごろ感が高まっています。今後も平均価格の値下げが続けば、人気はしばらく続くと考えられるでしょう。

次に、今回注目したいのが、前四半期43位から大きく順位を上げ、8位にランクインしたソフトバンク版iPhone12です。

iPhone12は5G通信やマスク着用時の顔認証など、充実した機能が魅力の機種でありながら、安価である点が支持されています。特にランキングの中でも取引数変化率は一番高く、前四半期から2倍の取引数に。背景としては、円安の影響によるiPhone価格の値上がりの一方で、中古iPhone12は格安SIMでの緊急値下げキャンペーンの開催もあり、前四半期比3,200円程度値下げしたことで、大幅に順位を上げたと予想します。

また、iPhone12に加え、10位のiPhoneSE(第3世代)がランクインしたことで、前四半期同様、比較的新しい機種の需要が高まっている可能性もあり、今後の中古市場での動向に注目です。

AQUOS端末など新たに6機種がランクイン

Android全体の取引数は、2023年10月~12月と比べ18.27%増加しました。 商品状態の内訳は、新古品が18.46%減少した一方で、中古品が24.19%増加しています。

中古端末の全体の取引が増えている中、ランキングを見てみると、新たに6機種がランクインしていますが、3位にau版 AQUOS sense3(64GB)、8位にはau版のAQUOS sense2、10位には楽天モバイル版AQUOS sense3 liteなどが入っており、高性能でありながらも比較的低価格で好評のAQUOS端末の存在が目立つ結果となりました。

主にAQUOS sense3などのAQUOSシリーズが順位を上げた背景としては、オンラインストアなどでの期間限定価格による端末セールや、フリマアプリなどでの人気の影響も考えられますが、平均価格が前四半期よりさらに1,500円程度値下げされたこともあり、特に中古品が多く取引されている状況です。

また、前四半期で3位、今回は2位となったau版Galaxy S22 5Gは、3回目の価格改定後に大幅値下げが実施され、前四半期にて中古市場でも大きく価格が下がったのですが、今回さらに7,000円も値下げとなり、平均価格は48,000円に。auの一部ショップでのキャンペーンなども開催されており、新品未使用品の取引数も増加し、引き続き人気の上昇が伺える結果となっています。

iPad Airが人気急上昇

iPad全体の取引数は、2023年10月~12月と比べ9.6%減少しました。商品状態の内訳としては、新古品が83.33%減少、中古品は9.03%減少しています。

今回はランキングの顔ぶれが大きく変わり、iPad Airが多く取引されているところに加えて、iPad Proの10.5インチモデルと9.7インチモデルがランクインしています。

特に上位を占めているiPad Airは、発売から10年と年数が経っているものの、うまく活用すれば今なお十分に使えるモデルです。平均価格も4,000円と非常に安く、購入しやすい機種のため、近年増加しているスマホ2台持ちのように、動画専用など用途を決めて購入する人が増えているのではないかと推測できます。

そして前四半期より大きく順位を上げた、ソフトバンク版/au版のiPad Pro 9.7インチモデルは、AmazonなどECサイトでのタイムセールや家電量販店での新春セールなどにより取引数が増加したと予想されます。

しかもiPad Pro 9.7インチモデルは、それまでのiPadに比べディスプレイ性能が大幅に向上され、現在も現役の機能が満載という機能性も兼ね備えていながら、平均価格は15,000円前後と手ごろなこともあり、中古市場で人気が高まったと考えられるでしょう。

また、2位にランクインしたau版iPad Proの10.5インチモデルは、平均価格が前四半期より2,300円ほど値下げされ21,000円程度に下落したこともあり、取引が好調となっています。

総評

2024年1月~3月は、前四半期の2023年10月~12月と比較するとAndroidは増加した一方で、iPhone、iPadのいずれも取引数が減少する結果となりました。

iPhoneに関しては、ランキング上位機種の顔ぶれはほとんど変わっていません。

前四半期では、iPhone15シリーズの発売に伴う買い替えが進んだことで全体的な取引数も増加し、iPhone14ProやiPhone11などがランクインしていましたが、すでに買い替え需要は低下したと考えられます。

ただし、今回はiPhone12やiPhoneSE(第3世代)など、前四半期同様に比較的新しい機種の需要の高まりも見受けられ、iPhoneにおいては高い機能性を求めるユーザーも一定数いることが予想できるでしょう。

AndroidとiPadに関しては共通して、取引価格の値下げやキャンペーンなどの影響によりランクインした機種や、手軽に購入可能なモデルの人気が目立ちました。ハイスペックさよりも、リーズナブルかつ最低限の機能を備えていることが重要で、発売からの年数や新機能にこだわらず、自分にとって必要な機能を重視して選んでいると言えそうです。

今回の調査を通して感じるのは、「利用目的にかなう実用性」を求めるユーザーが増えているのではないかということです。

昨今、若者世代を中心にスマホの2台持ちが増加していると言われており、例えば、エモい画像を撮るための古い機種を持つ、動画の同時視聴用でもう1台など、目的に合わせて効率を重視するユーザーが増えています。そのため、できるだけ安価で用途に合う機種を求める傾向が高まっており、今後の中古市場では取引数もメイン機種とサブ機種の二極化になるなど、2台持ち需要がどう影響するのか、動向に注目です。

iPhone格安SIM通信 編集部 ― ライター
iPhone格安SIM通信 編集部 ― ライター

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