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  • 更新日:2020年04月17日

中古Android市場はドコモ端末一強か―本格的な5G時代の幕開け

中古Android市場はドコモ端末一強か―本格的な5G時代の幕開け

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2020年3月は、大手キャリア3社が2020年春夏モデルとして5Gスマホを発表し、本格的な5G時代の幕を開けました。

また、楽天モバイルが4月8日のMNO参入に向けて、MVNOサービスの新規受付を終了しました。

楽天モバイルは、月額無料の「無料サポータープログラム」、正式サービスプラン「Rakuten UN-LIMIT」の発表など、キャリア各社の脅威となる動きを見せています。

各社の5Gサービスの開始や楽天モバイルのMNO参入は、今後のスマホ市場の取引量に影響を及ぼす可能性はあるのでしょうか。

本記事では、中古スマホ取引市場で取引量の多かった端末を、ランキング形式でご紹介しています。

記事の最後には、今後の中古iPhone・Android市場の予想や通信業界のニュースも取り上げているので参考にしてください。

※フリーマーケットアプリやインターネットオークション等主要4サイトの取引実績により抽出した価格情報を元に、2020年2月と3月を比較しています。

2020年3月中古iPhoneランキング

2020年3月のiPhone全体の取引市場は、2月と比べて7.29%増加しました。新古品が前月比+48.15%、中古品が前月比+2.8%と新古品の取引量が多くなっています。

中古iPhone市場の新古品の中で最も取引数が増えたのは、iPhone XS 256GB(ドコモ)です。以下の表の通り、3月13日(金)から急激に取引数を伸ばしています。

▼iPhone XS日当たり取引数の推移(2020年2月1日-3月31日)

これは、ドコモオンラインショップで2020年2月3日(月)から開催された「SPECIALキャンペーン」の影響だと考えられます。このキャンペーンではiPhone 11シリーズ、iPhone XR、AQUOS sense3などの最新人気端末が最大22,000円割引されました。こうした割引端末を転売するユーザーが増えたことで、中古市場での新古品取引量が増えたと推測できます。

iPhone XSのみオンラインショップと実店舗両方で割引キャンペーンが実施されたため、他機種よりも取引数が増加したようです。

端末のラインナップを見ると、前月のランキングに引き続きiPhone 7・iPhone 8がランキング上位を占めています。

▼iPhone中古市場での月間取引数の推移(2018年9月-2020年3月)

上記の表からもわかる通り、iPhone 6sの取引数は2019年12月をピークに減少しています。iPhone 7、iPhone 8は月によってブレがあるものの、中古iPhone全体に占める割合は約40%程まで比率が上がっています。

iPhone 6sの取引数減少については、販売から年月が経過していることもあり、中古iPhone市場で取引されている商品状態が新古品の比率が全体の30%近くまで低下しています。

また、iPhone 6sはFelica・防水機能非搭載などiPhone 7・iPhone 8にスペック面で劣るため、中古市場で購入するユーザーは減少傾向にあります。

2020年3月中古Androidランキング

2020年3月のAndroid全体の取引数は前月比43.96%増加し、新古品が前月比+176.68%、中古品が前月比+20.11%と共に取引量が大幅に増加しています。

3月の中古Android端末ランキングは、圏外から「AQUOS sense3」「AQUOS CRYSTAL X」「Xperia Z5」「AQUOS sense2」「Pixel 4」の5端末がランクインし、AQUOSシリーズが圏外から3モデル入りました。

1位のAQUOS sense3は、2019-20年冬春モデルとして発売されたモデルです。様々な携帯会社から販売されているのでユーザーも購入しやすく、中古市場での取引数の増加に寄与しています。

AQUOS senseシリーズは、エントリーモデルで使いやすさとコスパの良さからキャリア版もSIMフリー版も大ヒットしており、新品Android市場でも人気のシリーズです。

AQUOS sense3の本体価格は31,680円(ドコモ販売価格)ですが、直近では平均価格22,962円で取引されており、前月比5,000円以上も下がっていることになります。

AQUOS sense3はドコモオンラインショップで2020年2月3日(月)から開催された「SPECIALキャンペーン」の対象端末でした。

中古市場では新古品の取引数が目立っており、SPECIALキャンペーンで購入した端末が新古品として転売されたため、3月下旬から取引数が増えたと考えられます。

2020年3月中古スマホ市場ニュースまとめ

ここでは、2020年3月に注目された通信業界のニュースを紹介しています。

楽天携帯、月2980円 大容量で大手の半額以下

楽天モバイルは、4月8日(水)からMNO(携帯キャリア)サービスを本格的に提供開始します。

楽天回線に対応しているエリアは都心に限られるため、現時点で楽天回線の契約に踏み込んでいるユーザーは限定されているようです。

今後提供エリアが増えれば、低価格な料金設定を含めキャリアから切り替えるユーザーが増えるのではないかと推測されます。

また、2019年10月の電気通信事業法の改正を受けて、ドコモ・auは1,000円、ソフトバンクは0円に契約解除料を引き下げました。そのため、以前と比べてキャリア間での乗り換えのハードルは下がっています。

低価格の料金プランを発表している楽天モバイルの参入によって、市場のシェア率は一気に変わってくるでしょう。

中古スマホ市場においても、SIMロック解除済み端末(SIMフリー端末を含む)の取引量が5~6割にまで増加しており、中古端末を購入してキャリアを自由に選択するユーザーが増えると考えられます。

各キャリア5Gサービス開始/新端末発表

大手キャリア各社が、2020年3月に5Gの本格的な商用サービスの開始を発表しました。

キャリア各社は、より高速で大容量のデータ通信が可能な5G回線によって、音楽ライブやスポーツの映像配信サービスを予定しています。

中でもドコモは、1月22日に音楽ライブの生映像をスマホで視聴する動画配信サービス「新体感ライブ」の強化策を発表しました。

強化策である「8KVRライブ」は、360度撮影可能な8Kカメラをライブ会場に設置することで、リアルタイムで配信される8K映像を楽しめるサービスです。

利用者はスマホの専用アプリとVRゴーグルを組み合わせて視聴することで、自宅にいながら会場の臨場感を体験できます。

新型コロナウイルスの影響によって、ライブ会場に足を運ぶことができないユーザーに訴求することができれば、5Gスマホの価値も上がるかもしれません。

【iPhone格安SIM通信について】

アナリスト 菅野 辰則 ― ライター
アナリスト 菅野 辰則 ― ライター

1983年生まれ。株式会社マーケットエンタープライズ  中古モバイル市場アナリスト
ソフトウェア開発会社にて、開発業務からスタートし、新会社設立時のWebマーケティング全般の業務を担った後、2010年にマーケットエンタープライズに入社。 当社でWebマーケティングの責任者や経営企画を担当後、現在は、メディア・プラットフォーム事業の責任者に従事する。膨大なデータの分析・管理能力を活かして、中古モバイル市場の動向を分析するアナリストも兼任する。