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  • 更新日:2019年11月14日

iPhone・Android最新モデル発売、今最も人気の中古スマホはどれだ!?

iPhone・Android最新モデル発売、今最も人気の中古スマホはどれだ!?

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通信業界には、10月に大きな出来事が2つありました。

ひとつは、電気通信事業法の改正によって各キャリアの2年縛りを緩めていた解約料金が無料、1000円と格安になったことで、他社へ乗り換えやすくなったことです。

さらに、10月1日から開始予定だった楽天モバイルのキャリア参入が、実質延期になってしまいました。

現在、楽天モバイルのキャリア参入は延期となってしまったものの、モニター申込みしかできない状態です。

これらの動きを受けて、中古スマホ市場ではいったいどのように変動したのでしょうか。

本記事では、中古スマホ取引市場で取引量の多かった端末を、ランキング形式でご紹介しています。

※フリーマーケットアプリやインターネットオークション等主要4サイトの取引実績により抽出した価格情報を元に、2019年9月と10月を比較しています。

iPhone 11シリーズ発売後、中古スマホの売れ筋に変化?

2019年10月の中古iPhone端末ランキングのトップ3は、1位iPhone 7 128GB(ソフトバンク)、2位iPhone 7 128GB(au)、3位iPhone 8 64GB(au)となっています。

10月のiPhone取引市場は、iPhone 7とiPhone 8が上位を独占しており、9月に比べてiPhone全体の取引数は0.7%減少したものの、先月とほぼ変わらない結果となりました。

またiPhone全体の傾向として、新品未使用品の取引量が減少し、中古品の取引量が増加しています。

これは、通信料金と端末代金の分離を義務付けている改正電気通信事業法が成立した2019年5月をピークとして、新品未使用品が減少しています。

そのような状況の中でiPhone全体の取引数が横ばいになっているのは、中古iPhone端末の需要が高まっているからだと考えられます。

ちなみに、iPhoneモデル全体の取引数を増減で並び替えると、iPhone 6が目立ちます。

これは、最新iOS 13対象外モデルが7月に発表された影響から、7月をピークに取引量が減っていると考えられます。

一方で、iOS 13でサポートされていない対象外モデル向けにiOS 12.4.2の配信を開始しました。

そのため、10月にiPhone 6の取引数が正常値に戻った上、過去モデルのアップデートを続ける点も中古iPhone端末の人気の理由であると考えられます。

分離プランが中古Android端末市場に与えた影響とは?

2019年10月の中古Android端末のランキングは、9月ランキングに引き続きXperiaがトップ3を占める結果となりました。

圏外から大きく躍進したのは、「Pixel 3 XL」「Pixel 3a」の2機種です。

9月ランキングで4位だったXperia XZは、ヤフオクにてSIMロック解除済み端末を多数出品されたことで、2位までランクアップしたといえます。

今回新たにランクインしたPixel 3aは、ドコモにて7月7日、ソフトバンクにて5月17日に発売されました。

圏外から大きく取引数を伸ばした理由として、2019年10月24日にPixel 4が発売された影響が大きいと考えられます。

中古市場では新品未使用品が多く取引されていることから、需要が無くなる前に中古スマホ市場に流通したのではないかと考えられます。

ただ、Pixel 4をキャリアで取り扱うのはソフトバンクのみで、価格は約9万円からとハイエンドモデルのみです。

一方で、Pixel 3aはPixelシリーズで唯一のミドルレンジモデルであることから需要は高く、Pixel 3並みのハイスペックであることから、中古スマホ市場での価値は上がっている状況です。

また、4位にランクインしたPixel 3XLは画面サイズが大きいため、フルスクリーンのニーズが高いユーザーに多く選ばれたのではないかと考えられます。

総評

2019年10月以降、総務省の方針によって、端末と携帯回線のセット販売での割引額は上限2万円までとなりました。

その中でも、キャリア各社から発売された2019年のAndroid秋冬モデルは、ハイエンドモデルだけではなく、処理速度やメモリ、カメラはハイエンドモデル並みの低価格スマホも登場しました。

従来の中古スマホ端末市場では、「Galaxy S9」「Pixel 3」などのハイエンドモデルが一年後に型落ちモデルとして取引量が増えていました。

しかし、今回発売された「Reno A」は、価格は3万円台とエントリーモデル並みですが、スペックはハイエンドモデル並みということで大きな注目を集めています。

今後の中古スマホ市場では、ミドルレンジとして扱われる型落ち状態のハイエンドモデルか、ハイスペックの低価格スマホを新品として選ぶのか期待が高まります。

ちなみに、端末の割引上限2万円というのは、「Reno A」のような低価格スマホでも適用可能となっています。本体価格が2万円以下のスマホの場合、携帯回線とセットで「一括0円」として販売しても問題ないとされています。

これらを受けて、Xperiaシリーズ一色であった中古スマホ市場はどのように変動したのでしょうか。

谷口稜 ― ライター
谷口稜 ― ライター