• 特集
  • 更新日:2021年03月17日

各社の格安プラン発表に向け、iPhone・Androidの新古品が中古市場に流通するかー

各社の格安プラン発表に向け、iPhone・Androidの新古品が中古市場に流通するかー

※当記事はPRを含みます。詳しくはこちら
※カシモWiMAXは株式会社マーケットエンタープライズの関連会社、株式会社MEモバイルが運営しています。

本記事では、中古スマホ市場で取引量の多かった端末をランキング形式でご紹介しています。

中古スマホを使って賢い消費をしたい方は、ぜひ参考にしてください。

※フリーマーケットアプリやインターネットオークション等主要4サイトの取引実績により抽出した価格情報を元に、2021年2月と1月を比較しています。

iPhone 7を中心に取引数が大きく減少

中古iPhone端末ランキング

2021年2月のiPhone全体の取引数は、1月と比べて17.4%減少しました。

新古品は8.8%減少、中古品は18.4%とともに取引量が増加しています。

相場検索

今までiPhone 7、iPhone 8がトップ10を占めていましたが、iPhone 7を中心に取引数が大きく減少。

中でも、iPhone 7の取引総数は前月比で21.8%減少、iPhone 8は前月比で-11.0%と減少するも、iPhone 8の取引総数がiPhone 7の総数を上回った。

iPhone 7の商品状態は、商品状態がやや傷や汚れあり~傷や汚れのある端末が6割程度でした。

iPhone 7は発売から4年半経過しており出品数が減っていることや、iPhone 8が2万円を切る値段で購入できるようになり、iPhone 7ではなくiPhone 8を買購入する層が増えたためだと考えられます。

6位のiPhone SE(第2世代) 64GBは、新品未使用だけでなく、未使用に近い目立った傷や汚れのない端末も取引数が増加。

iPhone SE(第2世代)の取引総数は、前月比5.1%減少と減少幅も小さく、SIMフリー版は前月比で取引数の増加がみられます。

iPhone 8の平均価格は18,000円程度、iPhone SE(第2世代)は39,000円程度であるため、約2倍の金額でiPhone 8と同じ筐体で最新チップ搭載モデルが購入できるという中古市場での選択肢が増えた形となっています。

圏外ではあるものの取引数を伸ばしているのが、iPhone 11 Pro 64GB(SIMフリー)です。

SIMフリー版のiPhone 11 Proの取引数は、前月比で108.9%増加しており、新古品の取引数が増加。

3月より順次サービスが開始するahamoでの取引が発表されるなど、最新iPhone 12の一つ前のモデルとして、販促やキャンペーンの際に今後対象端末となる可能性は高く、中古市場での取引量の増加も期待されます。

中古品を中心に取引数が大きく減少トレンド

中古Android端末ランキング

新古品は7.1%減少、中古品は15.8%とともに取引量が増加しています。

前月トップ入りしたモデルを中心に、取引数が前月比で30%〜60%ほど減少。

AndroidもiPhone同様、中古品を中心に取引数が大きく減少トレンド。

これは、3月に大手キャリアや格安SIM各社から新プランが発表されるため、各社の競争が激しくなり、Android機種がキャンペーンの対象になるのではと考えられます。

最も前月比で取引数が減少したのは、前月4位から9位にランクダウンしたPixel5(au)で、前月比47.6%減となっています。

前月新古品の取引が活発であったものの、今月は取引が少なく取引数が減少しました。

取引数を伸ばしたのは、2位OPPO Reno3 A、4位Galaxy A21、6位SXperia Aceの3端末。

2位のワイモバイル版OPPO Reno3 Aは、前月同様に新品未使用品の取引が増加。

4位のドコモ版Galaxy A21は、端末代金は2万円で代理店での端末割引上限2万円のため、今期の1円機種ともいわれるが、新品未使用品で11,321円と約半額で販売されている。

直近ではドコモ直販のdocomo online shopでも割引が入り、今後も取引数増加が期待できる。

6位のSIMフリー版Xperia Aceは、20,000円相当分ポイント還元の対象機種になっており、新品未使用品の取引数が伸びている。

総評

中古iPhone市場では、iPhone 8の価格帯が2万円台を切って、iPhone 8が中心に取引されていくでしょう。

Android市場では、Xperia Aceは楽天モバイルのキャンペーンの影響を受けたものであったが、3月は各社の格安プランに合わせた端末割引キャンペーンがより実施され、取引数に影響する可能性があります。

各社の格安プランを押すキャンペーンがどれくらいあるかはいまだ発表されていないものの、新生活でスマホの契約が伸びる3月に、各社がシェア獲得に向け端末キャンペーンなどがあった場合、新古品が中古市場に流通するなどの影響が考えられます。

アナリスト 菅野 辰則 ― ライター
アナリスト 菅野 辰則 ― ライター

1983年生まれ。株式会社マーケットエンタープライズ  中古モバイル市場アナリスト
ソフトウェア開発会社にて、開発業務からスタートし、新会社設立時のWebマーケティング全般の業務を担った後、2010年にマーケットエンタープライズに入社。 当社でWebマーケティングの責任者や経営企画を担当後、現在は、メディア・プラットフォーム事業の責任者に従事する。膨大なデータの分析・管理能力を活かして、中古モバイル市場の動向を分析するアナリストも兼任する。