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  • 更新日:2021年02月09日

新型コロナウイルスが継続される中、取引端末への変化は一体

新型コロナウイルスが継続される中、取引端末への変化は一体

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本記事では、中古スマホ市場で取引量の多かった端末をランキング形式でご紹介しています。

中古スマホを使って賢い消費をしたい方は、ぜひ参考にしてください。

※フリーマーケットアプリやインターネットオークション等主要4サイトの取引実績により抽出した価格情報を元に、2021年1月と2020年12月を比較しています。

ボリュームゾーンのiPhone 7、iPhone 8が引き続き取引数を伸ばす

中古iPhoneランキング

2021年1月のiPhone全体の取引数は、2020年12月と比べて3.4%増加しました。

新古品は12.4%増加、中古品は2.4%と取引量が増加しています。

iPhone全体の取引数は増加傾向で、iPhone 8 64GB(SIMフリー)が前月と比べて29.7%増加、iPhone 7 128GB(SIMフリー)が前月と比べて28%増加しました。

これらを商品状態別にみると、どちらも目立った傷や汚れのない端末・やや傷や汚れのある端末の取引数が多く取引されました。

この背景には、新型コロナウイルス感染拡大の勢いが止まらないことを理由に実店舗を避け、フリマアプリを利用して端末を換金・販売するユーザーが増加したことがあげられます。

新型コロナウイルスの流行で、マスク着用時にも便利な指紋認証機能が搭載されたiPhone 7やiPhone 8。

今後も、この状況が続く場合、マスク着用による不便さを解消するために、指紋認証機能が搭載されたモデルのボリュームは大きくなっていくかもしれません。

ランキング圏外ではあるものの、取引数を大幅に伸ばしたのはiPhone SE(第2世代)です。

商品状態は、新品未使用品を中心に取引され、前月と比べると33.7%増と大きく取引数を伸ばしました。

これは、iPhone SE(第2世代)への一部のMNO・MVNOでのポイント還元や端末割引キャンペーンが実施されたためだと考えられます。

iPhone SE(第2世代)は、見た目はiPhone 8さながらでiPhone 11同様A13チップの搭載によって処理能力は高速モデルです。

iPhone SE(第2世代)の販売価格は4万円のミドルレンジモデルスマホとなっており、キャンペーンとの併用によりボリュームゾーンのiPhone 7やiPhone 8とほぼ同価格帯での購入が可能です。

そのため、新品未使用品のiPhone SE(第2世代)を選択するユーザーが徐々に増加していると推測されます。

特定端末の流通量が増えたため総取引数は増加

中古Androidランキング

2021年1月のAndroid全体の取引数は、2020年12月と比べて4.9%増加しました。

新古品は2.9%減少、中古品は6.7%増加しています。

4位のPixel 5(au)は、取引数の前月比が150.6%増となっており、商品状態のほとんどが新品未使用品です。

auオンラインショップでは、新規契約もしくは他社からの乗り換えで対象機種を購入すると最大22,000円(税込)割引される「5Gスマホおトク割」を実施しています。

au版Pixel 5は、同キャンペーンの対象端末で、auの残価設定型プログラム「かえトクプログラム」も適用すると実質負担額は43,815円となっていることから、換金・販売目的で購入したユーザーが中古市場で取引を行ったと推測されます。

この取引量の増加によって取引価格は下落しており、平均価格64,142円で前月と比べて4.4%下落。

Googleストアでは、Pixel 5の販売価格は74,800円(税込)となっているため、中古市場では約1~2万円ほど安く購入ができます。

9位のOPPO Reno3 A(ワイモバイル)は、新品未使用の端末を中心に取引されました。

ワイモバイル版OPPO Reno3 Aは、ワイモバイルでは2020年7月に取扱開始されたばかりの端末で、中古業者でも新古品の大量入荷やセールが見受けられるため、代理店などから流通在庫が中古市場に流れてきたものと考えられます。

総評

iPhone市場は、ボリュームゾーンのiPhone 7、iPhone 8を中心に来月も取引されるでしょう。

Android市場は、毎年3月頃に新製品発表が行われており、それに合わせて販売店による在庫処分やセールの動きが確認されます。

しかし、今年はすでに通信プランの発表がされているため、新商品発表会が行われるかどうかがポイントとなります。

新商品発表会の実施にあわせて、今回のau版Pixel 5のような動きがある可能性はあると推測されます。

アナリスト 菅野 辰則 ― ライター
アナリスト 菅野 辰則 ― ライター

1983年生まれ。株式会社マーケットエンタープライズ  中古モバイル市場アナリスト
ソフトウェア開発会社にて、開発業務からスタートし、新会社設立時のWebマーケティング全般の業務を担った後、2010年にマーケットエンタープライズに入社。 当社でWebマーケティングの責任者や経営企画を担当後、現在は、メディア・プラットフォーム事業の責任者に従事する。膨大なデータの分析・管理能力を活かして、中古モバイル市場の動向を分析するアナリストも兼任する。