Windows 11でネットが遅いときの対処法|設定確認から回線チェックまで
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Zoomが固まる。YouTubeの動画が止まる。ダウンロードがいつまでたっても終わらない。スマホでは普通に使えているのに、Windows 11のパソコンだけネットが遅いと感じていませんか。
再起動もルーターの電源を抜き差しも試した。それでも直らないなら、原因はもっと深い設定にあるかもしれません。
Windows 11で同じ症状を抱える人は少なくありません。特にアップデート後に遅くなったという報告は増えています。
この記事のポイント
- 他端末と比較して「PCの問題か、回線の問題か」を切り分ける方法
- Windows 11で確認すべき設定と変更手順を優先順位つきで紹介
- PCの設定で直らない場合の見極め方と次のステップ
目次
まずは原因を切り分ける——PCの問題か回線の問題か
対処法を試す前に、問題がどこにあるのかを確かめましょう。パソコンの設定に原因があるのか、それともインターネット回線そのものが遅いのかで、対処法がまったく変わってきます。
なお、ノートPCのWi-Fi規格やアンテナが気になる方は「ノートパソコンだけWi-Fiが遅い原因と対処法」をご覧ください。Macをお使いの方は「MacだけWi-Fiが遅い原因と対処法」が参考になります。本記事はWindows 11特有のOS設定に焦点を当てています。
スマホやほかのPCと速度を比較する
同じWi-Fi環境で、スマホとパソコンの両方でインターネット速度を測定してみましょう。
測定方法
- Googleで「スピードテスト」と検索する
- 検索結果に表示される「速度テストを実行」ボタンをタップまたはクリック
- 30秒ほど待つと、下り(ダウンロード)と上り(アップロード)の速度が表示される
測定時の注意点
- スマホとPCは同じ部屋、できればルーターからの距離も揃えて測定する
- 同時に他のアプリやタブを開いていると正確に測れないため、余計なものは閉じておく
- 1回だけでなく、時間をおいて2〜3回測定し、平均で比較すると確実
結果の見方
| 測定結果 | 原因の可能性 | 対処 |
|---|---|---|
| スマホもPCも遅い | 回線側の問題 | 「回線側の問題かも」へ進む |
| PCだけ遅い | PCの設定の問題 | 次のセクションへ進む |
快適に使える速度の目安
| 用途 | 目安 |
|---|---|
| Webサイト閲覧・メール | 5Mbps以上 |
| Web会議(Zoom・Teams) | 10Mbps以上 |
| 動画視聴(YouTube・Netflix) | 20Mbps以上 |
| オンラインゲーム | 30Mbps以上+低遅延 |
このあとの進み方
- PCだけ遅かった方: このまま次のセクションへ進んでください。Windows 11の設定を順番に確認していきます。
- スマホも遅かった方: 「PCの設定で直らない場合——回線側の問題かも」まで読み飛ばしてください。パソコンの設定を変えても改善しない可能性が高いです。
Windows 11の設定を確認・変更する(優先度高)
ここからは、設定画面から変更できる対処法を優先順位の高い順に紹介します。上から試していき、改善したらそこで終わりです。すべてを試す必要はありません。
電源プランと省電力設定を見直す
Windows 11では、バッテリー節約のためにネットワーク機能のパフォーマンスを抑えていることがあります。特にノートPCを電源につないでいないときに遅くなる場合は、ここが原因かもしれません。
電源プランの変更手順(Windows 11)
- 画面左下のスタートボタンを右クリック →「設定」を開く
- 「システム」→「電源」(または「電源とバッテリー」)を選択
- 「電源モード」を「最適なパフォーマンス」に変更
Wi-Fiアダプターの省電力をオフにする手順
- スタートボタンを右クリック →「デバイスマネージャー」を開く
- 「ネットワークアダプター」の左の矢印をクリックして展開
- 使用しているWi-Fiアダプター(「Intel」「Realtek」などの名前が含まれることが多い)を右クリック →「プロパティ」
- 「電源の管理」タブを開く
- 「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外す
- 「OK」で閉じる
電源につないだら速くなる、という方はここが原因の可能性が高いです。
この設定で改善しない場合は、次の「高速スタートアップ」の設定に進んでください。
高速スタートアップを無効にする
高速スタートアップとは、パソコンの起動を速くするために、シャットダウン時の状態を一部保持しておく機能です。便利な機能ですが、ネットワーク関連の不具合を引き起こすことがあります。
無効化の手順
- スタートボタンの横にある検索ボックスに「コントロールパネル」と入力して開く
- 「ハードウェアとサウンド」→「電源オプション」を選択
- 左側の「電源ボタンの動作を選択する」をクリック
- 「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリック
- 「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外す
- 「変更の保存」をクリック
設定を変更したら、「シャットダウン」ではなく「再起動」を選んでください。再起動ではネットワーク設定がリセットされるため、改善を確認しやすくなります。
「電源ボタンの動作を選択する」が見つからない場合
Windows 11のバージョンによっては、コントロールパネルの表示が異なることがあります。コントロールパネルの右上にある検索ボックスに「電源オプション」と入力すると、目的の設定画面にたどり着けます。
DNS設定を変更する
DNS(Domain Name System)とは、「kashi-mo.com」のようなURLを、インターネット上の住所(IPアドレス)に変換してくれる仕組みです。プロバイダが提供するDNSが遅い場合、ページの表示開始が遅くなることがあります。
DNS設定の変更手順
- スタートボタンを右クリック →「設定」を開く
- 「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」を選択
- 接続中のネットワーク名をクリック
- 「DNS サーバーの割り当て」の横にある「編集」をクリック
- 「手動」を選択し、「IPv4」をオンにする
- 以下のいずれかを入力して「保存」
| DNS名 | 優先DNS | 代替DNS |
|---|---|---|
| Google DNS | 8.8.8.8 | 8.8.4.4 |
| Cloudflare DNS | 1.1.1.1 | 1.0.0.1 |
どちらを選んでも大きな差はありません。変更後、ブラウザを閉じて開き直し、速度が改善したか確認してください。
DNSを変えても効果がない場合
DNS変更が効くのは、主に「ページの読み込み開始が遅い」ケースです。「ダウンロードや動画再生の途中で遅くなる」という症状には効果が薄いため、次のドライバの確認に進んでください。
それでも直らない場合——ドライバとアップデートの確認
前のセクションの設定で改善しなかった場合は、ドライバ(パソコンの部品を動かすためのソフトウェア)やWindows Updateに問題がある可能性があります。
ネットワークドライバを更新・再インストールする
Windows Updateで自動的に更新されたドライバが、実は相性が悪かったというケースは少なくありません。特に、Intel Killer Wi-Fiアダプターを搭載したパソコンでは、Windows 11のアップデート後に速度が低下する既知の不具合が報告されています。
ドライバの更新手順
- スタートボタンを右クリック →「デバイスマネージャー」を開く
- 「ネットワークアダプター」を展開
- 使用しているWi-Fiアダプターを右クリック →「ドライバーの更新」
- 「ドライバーを自動的に検索」を選択
これで改善しない場合は、メーカー公式サイトから最新ドライバをダウンロードするのが確実です。
自分のWi-Fiアダプター名を確認する方法
デバイスマネージャーの「ネットワークアダプター」を展開すると、「Intel Wi-Fi 6 AX201」「Realtek RTL8822CE」などの名前が表示されます。この名前でWeb検索すると、メーカーのドライバダウンロードページが見つかります。
Intel Killerアダプターをお使いの方へ
「Intel Killer」の名前が含まれるアダプターを搭載したパソコンでは、Windows 11のアップデート後に速度が低下する既知の不具合があります。Intel公式サイトから最新ドライバを手動でインストールすることをおすすめします。Windows Update経由で配信されるドライバよりも、メーカー公式のドライバのほうが安定する傾向があります。
Windows Updateと配信の最適化を確認する
Windows Updateが裏で大容量のファイルをダウンロードしている最中は、一時的にインターネットが遅くなります。
更新状況の確認手順
- スタートボタンを右クリック →「設定」
- 「Windows Update」を選択
- 「更新の履歴」でダウンロード中の更新がないか確認
また、「配信の最適化」という機能がオンになっていると、他のPCやMicrosoft サーバーとの間でアップデートファイルを共有するため、帯域を消費することがあります。
配信の最適化をオフにする手順
- 「設定」→「Windows Update」
- 「詳細オプション」→「配信の最適化」
- 「他のPCからのダウンロードを許可する」をオフにする
VPN・セキュリティソフトが原因の可能性も
会社のVPNや、ウイルス対策ソフトのファイアウォール機能が通信速度を落としていることもあります。一時的にオフにして速度が改善するか試してみてください。ただし、会社支給のPCの場合は、IT部門に確認してから変更しましょう。
従量制課金接続がオンになっていないか確認
Wi-Fi接続が「従量制課金接続」に設定されていると、Windows Updateやアプリのバックグラウンドダウンロードが制限されます。モバイルデータを節約する機能ですが、意図せずオンになっていると動作がおかしくなることがあります。
「設定」→「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」→接続中のネットワーク名をクリック →「従量制課金接続」がオフになっているか確認してください。
PCの設定で直らない場合——回線側の問題かも
ここまでの対処法を試しても改善しない場合、原因はパソコン側ではなく、インターネット回線側にあるかもしれません。
回線起因を疑うサイン
以下に当てはまる場合は、回線側の問題である可能性が高いです。
- スマホも遅い: 最初の速度比較でスマホも遅かった場合は、PC設定をいくら変えても改善しません
- 夜だけ遅い: マンションの共用回線では、夜間に住人が集中して使うことで混雑が起きやすくなります。特に19時〜23時頃に集中することが多いです
- 常に遅い: 回線そのものの速度上限が低い(VDSLなど)、またはプロバイダの帯域が不足している可能性があります
- 特定のサイト・サービスだけ遅い: YouTubeは遅いがNetflixは普通、といった場合は、サービス側の問題やプロバイダの経路の混雑が原因かもしれません
次のステップ
ルーター・ONUの再起動を試す
まずは、ルーターとONU(光回線の終端装置。白い箱型の機器が多い)の電源を抜いて、15秒ほど待ってから再び差し込んでください。機器の一時的な不具合なら、これだけで解消することがあります。
再起動の順番
- ルーターの電源を抜く
- ONUの電源を抜く
- 15秒待つ
- ONUの電源を入れる(ランプが安定するまで1〜2分待つ)
- ルーターの電源を入れる
この順番で再起動すると、機器同士の接続がきれいにリセットされます。
回線側の問題を詳しく知りたい方へ
- マンションにお住まいで速度が出ない方: 「VDSLで遅い原因と改善できる・できない見極め方」
- マンション全体のネットが遅い方: 「マンションのネットが遅いときの対処法」
回線の見直しを検討する場合
設定を変えても改善しない場合は、そもそも今の回線があなたの使い方に合っていないのかもしれません。住まいの環境や使い方から、最適な回線を3分で診断できます。
まとめ
Windows 11でネットが遅いときの対処法を、切り分け→設定変更→回線チェックの順で紹介しました。
- まず、スマホと速度を比較して原因を切り分ける。PCだけ遅いならPC設定の問題、スマホも遅いなら回線の問題
- Windows 11の設定を優先順位の高い順に確認。電源プラン→高速スタートアップ→DNS→ドライバの順で試す
- 設定で直らなければ回線側を疑う。ルーター再起動を試し、改善しなければ回線の見直しを検討
パソコンの買い替えや修理が必要なケースは実際には少なく、多くは設定の変更で改善します。順番に試して、快適なネット環境を取り戻してください。
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