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MacだけWi-Fiが遅い原因と対処法|設定変更で改善する方法

5分で読める
基礎知識
  • #速度
  • #在宅ワーク

iPhoneやWindows PCは問題なくWi-Fiにつながるのに、なぜかMacだけ遅い。そんな経験はありませんか。

MacだけWi-Fiが遅い場合、次のような原因が考えられます。

  • macOSのネットワーク設定が最適化されていない
  • 2.4GHz帯に接続されていて5GHz帯を使えていない
  • USB機器や外部モニターがWi-Fi電波に干渉している

本記事では、MacだけWi-Fiが遅い原因を切り分ける方法と、自分で設定を変更して改善する手順を解説します。

この記事のポイント

  • 速度測定でMac側の問題か回線側の問題かを判断できる
  • DNS・IPv6・優先ネットワークなどMac固有の設定を見直せる
  • 対処しても改善しない場合の見極め方がわかる

対象macOS: 本記事の設定手順はmacOS Sonoma(14)以降を基準にしています。Ventura以前のバージョンでは設定項目の名称や場所が異なる場合があります。

目次

MacだけWi-Fiが遅い原因を切り分ける

対処法を試す前に、まずMac側に問題があるのか、Wi-Fiルーターや回線側に問題があるのかを切り分けましょう。原因の切り分けをせずに設定を変更しても、的外れな対処になってしまう可能性があります。

速度測定でMacが原因か回線が原因か判断する

最初に、Macと他のデバイスで速度を測定して比較します。

Googleで「スピードテスト」と検索すると、検索結果の画面から直接速度テストを実行できます。「速度テストを実行」をクリックすると、数十秒でダウンロード速度とアップロード速度が表示されます。

同じ場所・同じ時間帯で、MacとiPhone(またはiPadやWindows PC)の両方で測定してください。結果を比較することで、次のように判断できます。

測定結果考えられる原因
Macだけ極端に遅いMac側の設定やハードウェアの問題の可能性
どのデバイスでも遅いWi-Fiルーターや回線側の問題の可能性
時間帯によって変動する回線の混雑(夜間など利用者が多い時間帯)

Macだけが遅い場合は、本記事の対処法を順番に試してみてください。どのデバイスでも遅い場合は、ルーターの再起動や設置場所の見直し、回線自体の乗り換え検討が有効な場合があります。

なお、速度の目安として、動画視聴(YouTube等)には下り20Mbps以上、Web会議(Zoom等)には下り10Mbps・上り5Mbps以上あれば快適に利用できることが多いです。測定結果がこれらを大きく下回っている場合は、何らかの改善が必要な状態と考えられます。

macOSのワイヤレス診断で詳細を確認する

macOSには標準でワイヤレス診断機能が搭載されています。Wi-Fi接続の詳細情報を確認することで、問題の原因を絞り込む手がかりになります。

Wi-Fi詳細情報の確認手順:

  1. メニューバーのWi-Fiアイコンをoptionキーを押しながらクリックする
  2. 現在接続中のネットワークの詳細情報が表示される

表示される情報のうち、特に確認したいのは次の項目です。

  • チャンネル: 2.4GHz帯(1〜14ch)か5GHz帯(36ch以降)かを確認
  • RSSI: 電波強度を示す数値。-50dBm以上なら良好、-70dBm以下は電波が弱い
  • PHYモード: 接続中のWi-Fi規格。802.11acや802.11axなら高速規格

この情報から、たとえば「5GHz対応ルーターなのに2.4GHz帯に接続されている」「電波強度が弱い」といった問題を発見できる場合があります。

簡単な対処法から試す(再起動・接続帯域の確認)

原因の切り分けができたら、まずは簡単にできる対処法から試しましょう。難しい設定変更は後回しにして、再起動や接続帯域の確認など基本的な操作から始めます。

MacとWi-Fiルーターを再起動する

MacやWi-Fiルーターの一時的な不具合が原因で速度が低下している場合、再起動で改善することがあります。次の手順で両方を再起動してみてください。

再起動の手順:

  1. Macのメニューバーからシステム設定を開く
  2. 「Wi-Fi」をクリックし、Wi-Fiをオフにする
  3. Wi-Fiルーターの電源をオフにする
  4. 15〜30秒ほど待つ
  5. Wi-Fiルーターの電源をオンにする
  6. ルーターのランプが安定したらMacのWi-Fiをオンにする
  7. Macを再起動する(アップルメニュー→再起動)

再起動後、再度速度測定をして改善しているか確認しましょう。一時的な接続不良であれば、この操作だけで解消する場合があります。

2.4GHzと5GHzの接続を確認する

Wi-Fiには主に2.4GHz帯と5GHz帯の2種類の周波数があります。それぞれ次のような特徴があります。

周波数メリットデメリット
2.4GHz障害物に強く遠くまで届く最大速度が遅い、電子レンジ等と干渉しやすい
5GHz最大速度が速い、干渉が少ない障害物に弱く届く距離が短い

Wi-Fiルーターの近くで使っているにもかかわらず2.4GHz帯に接続されている場合、5GHz帯に切り替えることで速度が改善する可能性があります。

接続帯域の確認方法:

  1. メニューバーのWi-Fiアイコンをoptionキーを押しながらクリック
  2. 「チャンネル」の項目を確認
  3. 1〜14chなら2.4GHz帯、36ch以降なら5GHz帯に接続中

多くのWi-Fiルーターでは、2.4GHz帯と5GHz帯で別々のSSID(ネットワーク名)が用意されています。「〇〇-5G」や「〇〇-A」といった名前の5GHz帯のネットワークがあれば、そちらに接続してみてください。

優先ネットワークの順序を確認する

Macは過去に接続したWi-Fiネットワークを記憶しており、優先順位の高いものから自動的に接続しようとします。意図しないネットワークに優先的に接続される設定になっていると、速度低下の原因になる場合があります。

優先ネットワークの確認・変更手順:

  1. アップルメニューから「システム設定」を開く
  2. サイドバーから「Wi-Fi」をクリック
  3. 画面下部の「詳細」をクリック
  4. 登録済みのネットワーク一覧が表示される
  5. ドラッグ&ドロップで優先順位を変更できる
  6. 不要なネットワークは「−」ボタンで削除

自宅のWi-Fi(特に5GHz帯のSSID)を最上位に設定しておくと、帰宅時に自動的に最適なネットワークへ接続されるようになります。古いWi-Fiスポットや公衆Wi-Fiが上位にあると、意図せず不安定なネットワークに接続される原因になります。

Mac固有の設定を見直す

再起動や接続帯域の確認で改善しない場合は、macOS固有のネットワーク設定を見直します。DNS(ドメインネームシステム)やIPv6の設定を変更することで、速度が改善する場合があります。

DNSサーバーをGoogleパブリックDNSに変更する

DNS(Domain Name System)とは、WebサイトのURL(例: example.com)をサーバーの住所(IPアドレス)に変換する仕組みです。電話帳のような役割を持っており、DNSの応答が遅いとWebページの表示開始が遅くなることがあります。

プロバイダが提供するDNSサーバーの調子が悪い場合、Googleが無料で提供しているパブリックDNS(8.8.8.8、8.8.4.4)に変更することで改善する可能性があります。

DNSサーバーの変更手順:

  1. アップルメニューから「システム設定」を開く
  2. サイドバーから「Wi-Fi」をクリック
  3. 接続中のWi-Fiネットワークの「詳細」をクリック
  4. 左側のメニューから「DNS」を選択
  5. 「DNSサーバ」の「+」ボタンをクリック
  6. 「8.8.8.8」と入力してEnter
  7. 再度「+」をクリックして「8.8.4.4」と入力
  8. 「OK」をクリックして設定を保存

変更後、速度測定をして改善しているか確認しましょう。改善しない場合や、特定のサイトにアクセスできなくなった場合は、追加したDNSを削除して元に戻してください。

IPv6をリンクローカルのみに変更する

IPv6とは、インターネットの住所(IPアドレス)の新しい仕組みです。従来のIPv4よりも多くの住所を割り当てられるため、将来的にはIPv6が標準になると言われています。

ただし、プロバイダやルーターのIPv6対応状況によっては、IPv6接続が不安定になり速度低下を引き起こすことがあります。IPv6を「リンクローカルのみ」に変更すると、インターネット接続にはIPv4を使い、IPv6は同じネットワーク内の通信に限定されるようになります。

IPv6の設定変更手順:

  1. アップルメニューから「システム設定」を開く
  2. サイドバーから「Wi-Fi」をクリック
  3. 接続中のWi-Fiネットワークの「詳細」をクリック
  4. 左側のメニューから「TCP/IP」を選択
  5. 「IPv6を構成」のプルダウンを「リンクローカルのみ」に変更
  6. 「OK」をクリックして設定を保存

この設定変更で速度が改善する場合があります。ただし、IPv6が必要なサービス(一部のオンラインゲームなど)で問題が発生する場合は、「自動」に戻してください。

ネットワーク設定をリセットする

上記の設定変更で改善しない場合、ネットワーク設定をリセットする方法があります。現在のネットワーク環境を削除して新規作成することで、設定の不整合が解消される場合があります。

ネットワーク環境の新規作成手順:

  1. アップルメニューから「システム設定」を開く
  2. サイドバーから「Wi-Fi」をクリック
  3. 接続中のネットワークを選択し「このネットワークを削除」
  4. Macを再起動
  5. Wi-Fiをオンにして、パスワードを入力して再接続

この操作を行うと、保存されているWi-Fiパスワードが削除されます。再接続時にパスワードの入力が必要になるため、事前にパスワードを確認しておきましょう。ルーター本体に記載されていることが多いですが、分からない場合は管理者に確認してください。

見落としやすいMac特有の干渉要因

設定を見直しても改善しない場合、Macの周辺機器がWi-Fi電波に干渉している可能性があります。特にUSB3.0機器や外部モニターとの干渉は見落としやすい原因です。

USB3.0機器や外部モニターの電波干渉

USB3.0機器(外付けHDD、USBハブなど)は、動作時に2.4GHz帯の電波に干渉することが知られています。Appleも公式サポートドキュメントで、USB3.0デバイスがWi-Fiに影響を与える可能性があると説明しています。

干渉が疑われる場合の対処法:

  • USB3.0機器をMac本体から離して設置する
  • 5GHz帯のWi-Fiネットワークに接続する(5GHz帯はUSB3.0の干渉を受けにくい)
  • USB延長ケーブルを使って機器を遠ざける
  • 一時的にUSB機器を取り外して速度が改善するか確認する

外部モニターを接続している場合も、モニターやケーブルがノイズ源になることがあります。特に安価なHDMIケーブルやUSB-Cケーブルでは、シールドが不十分で電波干渉を起こす場合があります。

省電力設定とスリープ復帰後の不安定

Macをスリープから復帰させた直後にWi-Fiが不安定になることがあります。省電力のためにWi-Fiモジュールが完全に起動していない状態でインターネットにアクセスしようとするためです。

スリープ復帰後の対処法:

  • 復帰後、10〜15秒ほど待ってからインターネットにアクセスする
  • Wi-Fiを一度オフにしてからオンにし直す
  • 頻繁に問題が発生する場合は、スリープ中もWi-Fiを維持する設定を確認

「システム設定」→「バッテリー」(MacBookの場合)から省電力設定を確認できます。「バッテリー駆動時にビデオストリーミングを最適化」などの項目がオンになっていると、省電力のために通信速度が制限される場合があります。

ただし、省電力設定を変更するとバッテリー持続時間に影響するため、電源に接続して使用することが多い場合に検討してください。

対処しても改善しない場合の見極め

ここまでの対処法を試しても改善しない場合は、Mac以外に原因がある可能性を検討しましょう。Wi-Fiルーターの問題や、契約している回線自体の速度不足が原因かもしれません。

Mac以外が原因かを見極めるチェックポイント

次の状況に当てはまる場合は、Mac以外に原因がある可能性が高いです。

状況考えられる原因
他のデバイスでも速度が遅いWi-Fiルーターや回線自体の問題
夜間(20時〜23時頃)だけ遅くなる回線の混雑(プロバイダや建物の共有回線)
特定の場所でだけ遅いWi-Fiルーターからの距離や障害物
有線接続(LANケーブル)でも遅い回線自体の速度不足

他のデバイスでも遅い場合は、Wi-Fiルーターの再起動や設置場所の見直しを試してみてください。ルーターが古い場合(5年以上使用している場合など)は、Wi-Fi 6対応の新しいルーターへの買い替えで改善する場合もあります。

回線やルーターの見直しが必要なケース

対処しても改善しない場合や、そもそも回線速度が不足している場合は、回線の乗り換えを検討する選択肢もあります。特に次のような状況では、回線自体の見直しが有効な場合があります。

  • マンションの共用回線で夜間に極端に遅くなる
  • VDSL方式(最大100Mbps)のマンションで光配線方式への変更ができない
  • 契約から数年経過していて、より高速なプランが登場している

自分の環境でどのような回線が最適かは、住居タイプ(戸建て・マンション)や利用状況によって異なります。「自分に合った回線を知りたい」という場合は、カシモの診断ツールで条件を入力すると、おすすめの回線を確認できます。

また、環境軸での対処法については、以下の関連記事も参考にしてください。

まとめ

MacだけWi-Fiが遅い場合は、まず速度測定でMac側の問題か回線側の問題かを切り分けることが大切です。

Macに原因がある場合は、簡単な対処法(再起動、接続帯域の確認)から試し、改善しなければDNS・IPv6・優先ネットワークなどの設定を見直しましょう。USB3.0機器や外部モニターの電波干渉も見落としやすい原因です。

本記事の対処法を試しても改善しない場合は、Wi-Fiルーターや回線自体に問題がある可能性があります。他のデバイスでも遅い場合や、夜間だけ遅くなる場合は、ルーターの設置場所や回線の契約内容を見直してみてください。

自分の環境に合った回線選びに迷う場合は、診断ツールを活用すると、住居タイプや利用状況に応じた最適な選択肢を確認できます。

掲載情報に関する注記

  • 掲載している料金は、特に記載がない限りすべて税込表示です(2026年6月時点)。料金・キャンペーン内容は変更される場合があります。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
  • 「最大速度」は技術規格上の理論値(ベストエフォート)であり、実使用時の速度を保証するものではありません。実際の速度は利用環境・時間帯・端末により変動します。
  • 「実測平均」は第三者の速度計測サイトに投稿された測定値の参考値です。あくまで目安としてご覧ください。
  • 「実質月額」は (月額料金 × 契約月数 + 初期費用 − キャッシュバック − セット割)÷ 契約月数 を基本に算出しています。割引適用条件は各サービスにより異なります。
  • 提供エリア・電波状況・建物の設備(光回線の場合は配線方式等)により、実際に利用できるサービスや速度が異なります。お申し込み前にエリア・対応状況を必ずご確認ください。

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