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今の光回線、引っ越し先で使える?継続と乗り換えを選ぶ基準

6分で読めるかしこいネット編集部
料金・節約
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引っ越しが決まると、荷造りや住所変更に追われて「光回線をどうするか」は後回しになりがちです。

しかし、光回線の手続きには意外と時間がかかります。何も対応しないまま引っ越してしまうと、次のような困りごとが起きるかもしれません。

  • 旧居の回線が残り、使わないのに料金を払い続ける
  • 新居でネットが使えず、テレワークや動画視聴ができない
  • 繁忙期に申し込んで工事が1か月以上先になる

本記事では、引っ越し時の光回線を「継続(移転)」するか「乗り換える」かの判断基準から、手続きの流れ、費用、スケジュールの立て方までをまとめています。

この記事のポイント

  • 引っ越し時の光回線は「継続」か「乗り換え」の2択で考える
  • エリア確認と建物の設備チェックが最初のステップ
  • 違約金を払っても乗り換えが得になるケースがある
目次

光回線は引っ越しでどうなる?まず知っておくこと

光回線は自宅に光ファイバーという専用のケーブルを引き込んで使うインターネット回線です。スマホの回線とは違い、引っ越しても自動で切り替わるものではありません。まず「引っ越し時に何が起きるか」を押さえておきましょう。

手続きしないと料金だけ払い続ける状態になる

引っ越しが決まっても、光回線の契約は自動で解約にはなりません。旧居の回線がそのまま契約中のままになり、月額料金が請求され続けます。

たとえばマンションタイプで月額4,000円前後の回線なら、放置した3か月で約12,000円の無駄な出費になります。引っ越しが決まった時点で、早めに事業者へ連絡することが大切です。

とくに注意したいのが、引っ越し後に「使わなくなったからそのうち解約しよう」と先延ばしにするパターンです。旧居の回線を残したまま新居で別の回線を新規契約すると、二重に料金が発生します。

旧居側は「移転」か「解約」のどちらかを必ず手続きしましょう。どちらにするか迷う場合でも、まず事業者に連絡して相談するのが第一歩です。

引っ越し時の光回線は、大きく分けて2つの方法があります。

方法内容向いている人
継続(移転)今の事業者のまま、住所を変更して使い続ける現在の回線に不満がない人、手続きを簡単に済ませたい人
乗り換え今の回線を解約し、別の事業者と新規契約する料金や速度を見直したい人、引っ越し先がエリア外の人

継続のメリットは手続きがシンプルなことです。事業者に「移転したい」と伝えるだけで、プランや料金はほぼそのまま維持できます。契約解除料も発生しません。

一方、乗り換えのメリットは回線を見直す好機になることです。新規契約向けのキャンペーンが適用される場合もあり、総額で見ると乗り換えが安くなるケースもあります。

どちらを選ぶかは「引っ越し先で今の回線が使えるか」によって変わります。次のセクションで、継続できる条件を確認しましょう。

引っ越し先でも今の光回線を使える?継続できる条件

「今の光回線をそのまま使い続けたい」と思っても、引っ越し先の条件次第では継続できないことがあります。事前に確認すべきポイントは2つです。

エリア確認が最初のステップ

光回線は、事業者ごとにサービスを提供しているエリアが決まっています。引っ越し先がエリア外であれば、そもそも継続は不可能です。

たとえばNURO光は一部の都道府県のみ対応しており、全国では使えません。auひかりもプランや建物の種別によって提供エリアが異なります。

エリア確認の方法は、契約中の事業者の公式サイトで引っ越し先の住所や郵便番号を入力するだけです。

回線タイプエリア確認の目安
フレッツ光・光コラボ(ドコモ光・ソフトバンク光など)NTT東日本またはNTT西日本のサイトで確認。全国カバー率が高い
NURO光公式サイトで住所を入力。エリアは限定的
auひかり公式サイトで確認。プランや建物種別によりエリアが異なる
電力系(eo光・コミュファ光など)各社公式サイトで確認。地方限定

光コラボとは、フレッツ光の回線をNTTから借りて各事業者が自社ブランドで提供するサービスの総称です。ドコモ光、ソフトバンク光、ビッグローブ光などが該当し、NTTの回線を使うため全国的にカバー率が高いのが特徴です。

光コラボを使っている方が引っ越す場合、NTT東日本エリアからNTT西日本エリアへ(またはその逆へ)移る場合は、同じ事業者でも一度解約して再契約になることがあります。東日本と西日本の境界をまたぐ引っ越しの場合は、事業者に手続き方法を確認しておきましょう。

エリア確認の結果、引っ越し先が対象外だった場合は、後半で紹介する「乗り換え」を検討してください。

マンション・戸建てで異なる設備の確認ポイント

エリア内であっても、建物の設備によっては注意が必要です。とくにマンションの場合は「配線方式」をチェックしましょう。

光配線方式は、各部屋まで光ファイバーが直接届く方式で、最大1Gbps以上の速度に対応します。一方、VDSL方式は建物の共用部まで光ファイバーが来ていても、各部屋までは電話線を使う方式です。この場合、最大速度が100Mbpsに制限されます。なお、これらの配線方式はNTT東日本・西日本のフレッツ光・光コラボにおける分類で、独自回線では方式や名称が異なる場合があります。

つまり、前の住まいが光配線方式で快適だった場合でも、新居がVDSL方式だと速度がガクッと落ちる可能性があるということです。

配線方式は、引っ越し先の管理会社や大家さんに確認するのが確実です。マンションの場合は「光コンセント」と呼ばれる差し込み口が室内にあれば、光配線方式の可能性が高いでしょう。

戸建ての場合は、外壁への光ファイバー引き込みと宅内工事が必要になります。建物に配管(電話線やエアコンのダクトなど)がある場合はそこを利用しますが、ない場合は壁に小さな穴をあけることもあります。賃貸の戸建ての場合は、工事前にオーナーの許可を得ておきましょう。

マンション・戸建てそれぞれの確認ポイントをまとめると、以下のとおりです。

住居タイプ確認すべきこと
マンション光回線の導入済みか、配線方式(光配線 or VDSL)、光コンセントの有無
戸建て(持ち家)エリア対応状況、引き込み用の配管の有無
戸建て(賃貸)エリア対応状況、配管の有無、オーナーの工事許可

物件を探している段階で「光コンセントの有無」や「対応している光回線の種類」を不動産会社に確認しておくと、入居後にネット環境で困るリスクを減らせます。

移転手続きの流れと費用

継続(移転)を選んだ場合の手順と費用をまとめます。全体の流れを把握しておけば、引っ越しのスケジュールに組み込みやすくなります。

継続(移転)の手順:申し込みから開通まで

移転手続きは、おおむね次の4ステップで進みます。

  1. 事業者に移転を申し込む — 契約中の光回線事業者に電話またはWebで連絡し、引っ越し先の住所を伝えます。エリア判定もこの段階で行われます。連絡時には「契約者名」「現住所」「引っ越し先の住所」「引っ越し予定日」を手元に用意しておくとスムーズです。
  2. 工事日を調整する — 引っ越し先で開通工事が必要な場合、工事日の候補が提示されます。引っ越し日に合わせて調整しましょう。理想は引っ越し当日か翌日に工事が完了する日程です。
  3. 旧居の撤去と新居の開通工事 — 旧居では回線の撤去工事(不要な場合もあり)、新居では光ファイバーの引き込みと機器の設置が行われます。工事当日は立ち会いが必要で、所要時間は1〜2時間程度です。
  4. 接続設定をして利用開始 — ONU(光回線終端装置)とは、光信号をLANケーブルで扱える電気信号に変換する小さな機器です。この機器とWi-Fiルーターを接続し、プロバイダから届いた接続情報を設定すれば利用開始です。

申し込みから開通までの目安は2週間〜1か月です。3月〜4月の繁忙期はさらに長くなることがあるため、引っ越しが決まったら早めに動くのがポイントです。

移転でかかる費用の種類と相場

移転手続きでは、以下のような費用が発生する場合があります。

費用項目相場
移転事務手数料0〜3,300円(税込)
新居の開通工事費2,200〜26,400円(税込)程度
旧居の撤去工事費無料〜11,000円(税込)程度

工事費は住居タイプ(戸建て・マンション)や、既存設備の有無で大きく変わります。マンションですでに光ファイバーが部屋まで来ている場合は、工事費が無料または数千円で済むこともあります。

一方、戸建てで新規に光ファイバーを引き込む場合は20,000円前後になることが一般的です。多くの事業者では工事費を分割払いにできるため、初期負担は抑えられます。

また、NTT東日本エリアとNTT西日本エリアをまたぐ移転の場合は、移転事務手数料とは別に新規契約と同じ工事費がかかることがあります。引っ越し先のエリアが東日本・西日本のどちらに属するかも確認しておきましょう。

なお、移転の場合は契約が継続しているため、契約解除料(違約金)はかかりません。この点は乗り換えとの大きな違いです。

引っ越しを機に乗り換えたほうがいいケース

継続が難しい場合や、今の回線に不満がある場合は、引っ越しを乗り換えの好機として活用する方法もあります。

乗り換えがお得になる3つの条件

乗り換えには手間もコストもかかりますが、以下の3つの条件に当てはまるなら、総額で見て乗り換えが得になる可能性があります。

キャンペーン還元額が違約金・残債を上回る場合

多くの光回線事業者は、他社からの乗り換え顧客向けにキャッシュバックや工事費無料キャンペーンを用意しています。なかには他社の違約金を負担してくれる事業者もあります。

現在の回線の違約金と工事費の残債を合わせた金額よりキャンペーン還元額が大きければ、実質的にプラスで乗り換えられます。

判断の目安として、「解約にかかる費用の総額」と「乗り換え先のキャンペーン還元額」を表にして比べてみましょう。

項目金額の例
現在の回線の違約金月額料金1か月分以下(2022年7月以降の契約の場合)
工事費の残債(分割払いの残り)0〜20,000円程度
解約にかかる合計5,000〜25,000円程度
乗り換え先のキャンペーン還元額事業者により異なる(公式サイトで確認)

2022年7月の電気通信事業法の改正により、違約金の上限は月額料金1か月分以下に制限されています。それ以前に契約した場合はより高額な違約金が設定されている場合もあるため、契約書や会員ページで金額を確認しておきましょう。

今の回線の速度や料金に不満がある場合

「夜になると動画が止まる」「月額料金が高いと感じている」など、現在の回線に不満があるなら、引っ越しは見直しのタイミングです。

とくにマンションタイプから戸建てタイプへ(またはその逆へ)住居タイプが変わる場合は、月額料金が1,000円前後変動することもあります。戸建てタイプのほうがマンションタイプより月額料金が高い傾向にあるため、戸建てに引っ越す場合はほかの事業者の料金と比べてみる価値があります。

また、契約から数年経っている場合は、当初のキャンペーン割引が終了して割高な通常料金になっていることもあります。引っ越しをきっかけに料金を見直すと、毎月数百円〜千円単位で節約できるケースもあるでしょう。

引っ越し先が現在の回線のエリア外

前のセクションで触れたとおり、エリア外なら継続はできません。この場合は自動的に乗り換えとなります。

引っ越し先のエリアに対応している事業者の中から、以下のポイントを比較して選びましょう。

  • 月額料金(戸建てとマンションで異なる)
  • 通信速度(最大速度と実測速度の両方を確認)
  • スマホとのセット割の有無(ドコモユーザーならドコモ光、auユーザーならauひかりなど)
  • 契約期間の縛りと違約金の条件

スマホとのセット割は、家族全員分のスマホ料金が毎月割引される場合もあるため、トータルの通信費で比較するのがポイントです。

乗り換えの注意点(違約金・メールアドレス・機器返却)

乗り換えを決めたら、次の3つの注意点を見落とさないようにしましょう。

違約金と工事費残債の確認

違約金は月額料金1か月分以下が上限ですが、工事費を分割払いにしている場合は残債が一括請求されることがあります。会員ページや契約書で「工事費の残り回数」を確認してください。

メールアドレスの引き継ぎ

プロバイダが発行したメールアドレス(例:◯◯@nifty.com)を使っている場合、乗り換えるとそのアドレスは使えなくなります。各種Webサービスや銀行の登録メールアドレスを事前にGmailなどのフリーメールへ変更しておくと安心です。

一部のプロバイダでは月額200〜300円程度のメールアドレス維持プランを用意しています。すぐに変更が難しい場合は活用を検討しましょう。

レンタル機器の返却

解約後は、ONU(光回線終端装置)やWi-Fiルーターなどのレンタル機器を事業者に返却する必要があります。返却を忘れると機器代(数千円〜1万円程度)を請求される場合があります。引っ越しの荷物と一緒に紛失しないよう、わかりやすい場所にまとめておきましょう。

また、光コラボ同士の乗り換えであれば「事業者変更」という手続きを使うことで、原則として工事なしで回線を切り替えられます。この場合、現在の事業者から事業者変更承諾番号を取得する必要がありますが、番号の有効期限は発行日を含めて15日間です。期限が切れると再取得が必要になるため、取得したら早めに新しい事業者へ申し込みましょう。

工事スケジュールの立て方と空白期間対策

光回線の移転・新規開通には工事が必要なケースがほとんどです。引っ越し日にネットが使えないという事態を防ぐために、スケジュールの立て方と代替手段を知っておきましょう。

繁忙期は1か月以上かかることも

光回線の開通工事は、通常であれば申し込みから2〜3週間で完了します。ただし、3月〜4月の引っ越しシーズンは工事が集中するため、1か月以上かかることも珍しくありません。

スケジュールの目安は以下のとおりです。

時期申し込みから開通までの目安
通常期(5月〜2月)2〜3週間
繁忙期(3月〜4月)1か月〜1か月半
新築・戸建ての新規引き込み1か月〜2か月

引っ越しが決まったら、1か月前には申し込みを済ませておくのが理想です。繁忙期に重なる場合は、2か月前から動き始めると余裕を持てます。

工事日は平日のほうが予約を取りやすい傾向にあります。土日祝日を希望すると追加料金(3,300円程度(税込))がかかる事業者もあるため、可能であれば平日を候補に入れておきましょう。

開通まで使える代替手段(テザリング・モバイルWi-Fiレンタル)

工事日が引っ越し日に間に合わない場合、ネットが使えない「空白期間」が発生します。テレワークやオンライン授業がある方にとっては大きな問題です。

とくにテレワークで毎日Web会議がある方は、回線なしでの業務継続が難しくなります。事前に対策を考えておきましょう。空白期間をしのぐ方法としては、主に2つあります。

スマホのテザリング

スマホの回線を使ってパソコンやタブレットをインターネットに接続する方法です。追加費用がかからない場合が多く、数日程度の空白であれば手軽に対応できます。ただし、スマホの契約容量を消費するため、大容量の通信には向きません。

モバイルWi-Fiの短期レンタル

1日単位や週単位でポケット型Wi-Fiをレンタルできるサービスがあります。1日あたり数百円で利用でき、テレワークや動画視聴にも対応できる通信速度が確保できます。空白期間が1週間以上になりそうな場合は、レンタルを検討すると安心です。

それぞれの特徴を表にまとめます。

代替手段費用の目安向いているケース
スマホのテザリング0円(スマホの契約容量内)空白が数日、メール・Web閲覧が中心
モバイルWi-Fiレンタル1日数百円〜空白が1週間以上、テレワークや動画視聴あり

光回線の事業者によっては、開通までの期間にモバイルWi-Fiを無料で貸し出してくれるところもあります。移転や新規契約を申し込む際に、事業者に確認してみましょう。

まとめ

引っ越し時の光回線は「継続(移転)」か「乗り換え」かの2択です。

判断の流れを整理すると、以下のようになります。

  • まず引っ越し先が今の事業者のエリア内かどうかを確認する
  • エリア内で回線に不満がなければ「継続(移転)」が手軽
  • エリア外、または料金・速度を見直したいなら「乗り換え」を検討する
  • 乗り換えの場合は、違約金+工事費残債とキャンペーン還元額を比較して判断する

どちらを選ぶにしても、申し込みから開通までには2週間〜1か月以上かかります。引っ越しが決まったら早めに手続きを始め、空白期間が生じる場合はテザリングやモバイルWi-Fiのレンタルで備えておくと安心です。

また、物件を探している段階であれば、光コンセントの有無や対応する光回線の種類を不動産会社に聞いておくと、入居後にネット環境で困るリスクを減らせます。引っ越しの準備と一緒に、ネット回線の準備も忘れずに進めましょう。

参考文献

掲載情報に関する注記

  • 掲載している料金は、特に記載がない限りすべて税込表示です(2026年6月時点)。料金・キャンペーン内容は変更される場合があります。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
  • 「最大速度」は技術規格上の理論値(ベストエフォート)であり、実使用時の速度を保証するものではありません。実際の速度は利用環境・時間帯・端末により変動します。
  • 「実測平均」は第三者の速度計測サイトに投稿された測定値の参考値です。あくまで目安としてご覧ください。
  • 「実質月額」は (月額料金 × 契約月数 + 初期費用 − キャッシュバック − セット割)÷ 契約月数 を基本に算出しています。割引適用条件は各サービスにより異なります。
  • 提供エリア・電波状況・建物の設備(光回線の場合は配線方式等)により、実際に利用できるサービスや速度が異なります。お申し込み前にエリア・対応状況を必ずご確認ください。

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