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  • 更新日:2021年01月20日

iPhone 12シリーズ、2020年Android秋冬モデルは過去モデルを上回り好調に推移

iPhone 12シリーズ、2020年Android秋冬モデルは過去モデルを上回り好調に推移

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本記事では、中古スマホ市場で取引量の多かった端末をランキング形式でご紹介しています。

中古スマホを使って賢い消費をしたい方は、ぜひ参考にしてください。

※フリーマーケットアプリやインターネットオークション等主要4サイトの取引実績により抽出した価格情報を元に、2020年11月と12月を比較しています。

メインモデルはSIMフリー端末のシェア率増加

iPhone12月ランキング

2020年12月のiPhone全体の取引数は、11月と比べて5.4%増加しました。

新古品は1.8%増加、中古品は5.9%と取引量が増加しています。

前月ランキング同様、キャリア版のiPhone 8(64GB)がランキングのトップ3を占めています。

iPhone全体の取引数が増加しており、中でも最も取引数を伸ばしたのは5位のiPhone 8 64GB(SIMフリー版)です。

SIMフリー版のiPhone 8(64GB)の取引数は、先月比33.4%増となっています。

商品状態の優劣にかかわらず取引数が増加しており、新型iPhone 12シリーズへの機種変更によって旧モデルがフリマ市場で顕著に取引されていると考えられます。

中古スマホ市場のメインモデルであるiPhone 7とiPhone 8の取引数は、2020年10月ごろから同等に推移しています。

この傾向は、Appleから2021年の新作モデルが発売されない限り継続されるでしょう。

ランキング圏外ではあるものの、前月より取引数を伸ばしているのは12位のiPhone X 64GB(ドコモ)です。

12月のiPhone X全体の取引数はやや下落したものの、ドコモ版iPhone X 64GBは取引数が72.6%増加、平均価格は12.5%減少となっています。

これもiPhone 7とiPhone 8同様に、機種変更を検討しているユーザーによって取引数の増加に寄与していると考えられます。

中でも今月新たな動きがあったのは、11月に発売されたばかりのiPhone 12 miniです。

前月比での取引数の増減が大きい順番に見てみると、メインモデルのiPhone 8、iPhone 7に続きiPhone 12 miniとなっています。

iPhone 12 miniを含めたiPhone 12シリーズの相場価格は、iPhone 12 Proシリーズはは前月比7%減少、iPhone 12はほぼ横ばい、iPhone 12 miniは前月比2.4%減少

iPhone 12 miniは11月13日に発売されてから人気が高く、12月にはiPhone 12シリーズの他モデルより約2倍近く取引数を伸ばしています。

2020年秋冬モデルと量販店の年末商戦の影響か

Android12月ランキング

2020年12月のAndroid全体の取引数は、11月と比べて0.6%減少しました。

新古品は4.2%増加、中古品は1.6と取引量が減少しています。

中でも、1位のAQUOS sense3 basicは新品未使用・未使用に近い端末の取引数が増加。

au版AQUOS sense3 basicは、2020年7月にauオンラインショップで本体価格が変更となりました。

この時期から、本体価格が値下げされてからフリマ市場での取引数は徐々に増えています。

2020年11月に発売された秋冬モデルのAQUOS sense4の登場や、キャリア各社・家電量販店などでの年末商戦によって、転売を目的に端末を購入した個人や代理店から中古スマホ市場に流通していると推測されます。

3位のAQUOS R compactは傷や汚れのある端末を中心に、前月比434.7%増と大きく取引数を伸ばしています。

2017年に発売されたAQUOS R Compactは、ソフトバンクとauから発売されているフラッグシップモデルで、ヤフオクにて傷や汚れのある端末が1業者から大量出品されたため取引数が増加しています。

平均価格は3,958円で、傷や汚れのある端末であれば平均価格3,027円となっており、3,000円台で購入できることも人気のひとつと考えられます。

総評

iPhone市場のメイン取引モデルは、Appleの新作モデル発表やキャリア各社・家電量販店でのセールがない限り、顔ぶれは変わらないでしょう。

iPhone 8より1年前に発売されたiPhone 7はOSにA10 Bionicが搭載されています。

iPhone 8に搭載されているA11 Bionicと比べると、最新OSへの対応期間が1年違うiPhone 7の方が中古市場に出回る確率が高まる可能性があります。

Android市場は、家電量販店や携帯販売事業者を中心に、初売りセールや乗り換えキャンペーンを実施しています。

中でも、今月のランキングで1位に上昇したAQUOS sense3 basicは、UQ mobileでMNP契約するとAmazonストアーにて500円で端末を購入できるセールを実施しています。

Android市場では秋冬モデルが各社より順次発売している時期なので、GalaxyやAQUOS、Xperiaなどのシェア率が高いシリーズを中心に旧モデルの取引数を伸ばすと考えられます。

【iPhone格安SIM通信について】

アナリスト 菅野 辰則 ― ライター
アナリスト 菅野 辰則 ― ライター

1983年生まれ。株式会社マーケットエンタープライズ  中古モバイル市場アナリスト
ソフトウェア開発会社にて、開発業務からスタートし、新会社設立時のWebマーケティング全般の業務を担った後、2010年にマーケットエンタープライズに入社。 当社でWebマーケティングの責任者や経営企画を担当後、現在は、メディア・プラットフォーム事業の責任者に従事する。膨大なデータの分析・管理能力を活かして、中古モバイル市場の動向を分析するアナリストも兼任する。