PS5のアップロードだけ遅い原因と対処法|配信・クラウド保存が重い理由
- #ゲーム
PS5のスピードテストで「ダウンロード200Mbps、アップロード8Mbps」のような結果が出て、困っていませんか。
ゲームプレイ自体は問題ないのに、配信を始めると画質が自動で落ちたり、クラウドへのセーブデータ保存が終わらなかったりする。ネットで調べても「上りはゲームに関係ない」と言われるだけで、解決策が見つからない。
- ダウンロードは速いのにアップロードだけ遅い
- ゲーム中は問題ないのに配信やシェアで困る
- 調べても「上りは関係ない」で片付けられる
有線LANにしても、ルーターを再起動しても改善しないなら、原因は機器ではなく回線側にある可能性が高いです。
この記事では、PS5のアップロードだけ遅い原因を3パターンに分けて解説し、自分でできる対処法を優先順に紹介します。
ダウンロード速度も遅い場合は、原因と対処法が異なります。PS5のダウンロードが遅い時の対処法を先にご確認ください。
この記事でわかること
- アップロードが必要なのは配信・クラウド保存・PS Shareの3つ
- 「上りだけ遅い」原因の多くは回線側の帯域配分
- 有線化・IPv6化で直らないなら回線の乗り換えが選択肢に
目次
そもそもPS5にアップロード速度は必要なのか
「ゲームに上りは関係ない」という情報は、半分正解です。対戦プレイ自体はPing(応答速度)が重要で、アップロード速度の影響は小さいからです。
ただし、配信・クラウド保存・PS Shareを使う人には上り速度が必須です。
アップロードが必要になる3つのシーン
ブロードキャスト機能(Twitch/YouTube配信)
PS5には、ゲームプレイをそのままTwitchやYouTubeに配信できるブロードキャスト機能があります。配信中は常にデータを「上り」で送り続けるため、アップロード速度が遅いと画質が強制的に下がったり、配信が途切れたりします。
PS Plusクラウドストレージ
PS Plus加入者が使えるクラウドセーブ機能です。セーブデータをオンラインに保存しておけば、本体が壊れても別のPS5で復元できます。アップロード速度が遅いと、「アップロード中」のまま何十分も終わらないことがあります。
PS Share(シェアプレイ・シェアスクリーン)
フレンドに自分のゲーム画面をリアルタイムで見せたり、コントローラーを渡して一緒にプレイしたりできる機能です。映像を送り続けるため、上りが遅いと画面がカクカクになります。
必要な上り速度の目安
| 用途 | 最低ライン | 快適ライン |
|---|---|---|
| ブロードキャスト(720p) | 5Mbps | 10Mbps |
| ブロードキャスト(1080p) | 10Mbps | 25Mbps |
| クラウドストレージ | 3Mbps | 10Mbps以上 |
| PS Share | 5Mbps | 15Mbps |
PS5本体の設定 > ネットワーク > 接続状況を見る で、現在のアップロード速度を確認できます。上記の目安と比較してみてください。
なぜアップロードだけ遅いのか——原因は3パターン
ダウンロードは100Mbps以上出ているのに、アップロードが10Mbps以下。この非対称な状態には、主に3つの原因が考えられます。
回線側の帯域配分(最も多い原因)
インターネット回線は、歴史的に「下り優先」で設計されてきました。
これはADSL時代の名残です。当時は動画視聴やWebサイト閲覧(受信)が中心で、送信する機会は少なかったため、下り帯域を広く、上り帯域を狭く設計していました。光回線の時代になってもこの傾向は続いており、プロバイダによっては混雑時間帯に上り帯域を絞っているケースがあります。
つまり、あなたの設定やPS5が悪いのではなく、回線そのものの仕様として上りが遅いことがあるということです。
イメージとしては、下りは広い道路、上りは狭い道路が割り当てられている状態です。いくら自分の車(機器)を良いものにしても、道路の幅(帯域)は変わりません。
ルーター・機器の問題
回線側ではなく、自宅の機器が原因の場合もあります。
- ルーターのファームウェアが古い: 更新されていないと通信効率が落ちる
- WiFiの電波干渉: 2.4GHz帯は電子レンジや他のWiFiと干渉しやすい
- LANケーブルの規格が古い: CAT5(最大100Mbps)だと上りがボトルネックになることも
これらは自分で対処できる部分です。後述の対処法を試してみてください。
PS5本体・ネットワーク設定の問題
PS5自体の設定が原因になっているケースは稀ですが、確認しておく価値はあります。
- NATタイプがタイプ3(制限あり): マルチプレイの安定性に影響。直接的に上り速度には関係しないが、通信全体が不安定になりやすい
- PSNサーバーの混雑: 時間帯を変えて測定すると結果が変わる場合がある
ここまでの切り分けポイント: 有線接続にしても改善しない、時間帯を変えても常に上りが遅い場合は、回線側の帯域配分が原因である可能性が高いです。
自分でできる対処法を優先順に試す
原因の切り分けも兼ねて、効果が出やすい順に対処法を試していきましょう。すでに試したものは飛ばしてください。
有線LANに切り替える(未実施なら最優先)
WiFi接続をしている場合、まず有線LANに切り替えてみてください。
WiFiは電波状況や干渉の影響を受けやすく、特に上り速度が不安定になりがちです。有線接続にするだけで、上り速度が2〜3倍になることも珍しくありません。
LANケーブルの選び方
- CAT6以上を推奨(最大1Gbps対応)
- CAT5eでも問題ないが、古いCAT5は避ける
- ケーブルの長さは必要最小限に(長いと減衰する)
有線にしても改善しない場合、機器の問題ではなく回線側の問題である可能性が高まります。
ルーターの再起動・ファームウェア更新
ルーターは長期間稼働していると、メモリにゴミが溜まって通信効率が落ちることがあります。
再起動の手順
- ルーターの電源を抜く
- 1分ほど待つ
- 電源を入れ直す
- ランプが安定したらPS5で速度を測定
ファームウェア更新の確認
ルーターの管理画面(多くは192.168.1.1や192.168.0.1)にアクセスし、ファームウェア更新がないか確認してください。メーカーによっては自動更新されていないことがあります。
IPv6(IPoE)を有効化する
IPv6とは、新しいインターネットの住所の仕組みです。従来のIPv4は夜の混雑時間帯に遅くなりやすいのに対し、IPv6は利用者がまだ少なく空いている道路のようなイメージです。
IPv6接続(IPoE方式)に切り替えることで、下り・上り両方の速度が改善するケースがあります。
確認方法
- 契約しているプロバイダがIPv6に対応しているか確認
- 対応していれば、プロバイダのマイページから申し込み(無料の場合が多い)
- ルーターの設定を確認(対応ルーターが必要な場合も)
なお、IPv6に切り替えても上り速度が改善しない場合は、回線自体の帯域配分が原因です。
NATタイプを確認・改善する
PS5の設定 > ネットワーク > 接続状況を見る で、NATタイプを確認できます。
- タイプ1: 最も開放的。すべての機能が使える
- タイプ2: 標準的。ほとんどの機能が使える
- タイプ3: 制限あり。一部機能が制限される
タイプ3になっている場合、ルーター側でUPnPを有効にするか、ポート開放の設定を行うことで改善できます。
ただし、NATタイプは主にマルチプレイの接続性に影響するもので、上り速度そのものへの影響は限定的です。タイプ2であれば、NATが上り速度低下の原因である可能性は低いでしょう。
ここまでの対処で改善しない場合: 機器側の対処は十分に行いました。原因は回線側の帯域配分にある可能性が高いです。
機器で直らない場合の出口——回線乗り換えの判断
有線化もルーター対策もIPv6化も試して改善しない場合、回線そのものを変えることが根本的な解決策になります。
上り帯域が安定しやすい回線の特徴
独自回線系は上りも安定しやすい
NURO光・auひかり・eo光などの「独自回線」は、NTTのフレッツ網を使わず自社の光ファイバー網を持っています。これらの回線は、下りと上りの帯域が比較的対称に設計されていることが多く、上り速度も安定しやすい傾向があります。
フレッツ光系は下り偏重になりやすい
フレッツ光や光コラボ(ドコモ光・ソフトバンク光など)は、プロバイダの設備や混雑状況によって上り速度に差が出やすいです。プロバイダを変えるだけで改善することもあります。
ホームルーター・ポケット型WiFiは上りが弱い
モバイル回線を使うホームルーターやポケット型WiFiは、構造上、上り速度が光回線より遅くなります。配信やクラウド保存を頻繁に使う場合は、光回線への乗り換えが有効です。
今の回線を確認してから判断する
現在契約している回線がわからない場合は、以下の方法で確認できます。
- 月々の請求書やクレジットカード明細を確認
- プロバイダのマイページにログイン
- 契約時の書類を確認
賃貸の場合、建物に備え付けのインターネット設備を使っていることがあります。管理会社や大家さんに、別の回線を引くことができるか確認が必要です。
実際に、同じ悩みで診断を受けた方の例を見てみましょう。
<!-- report-case: d-IxyHbo0wnf -->「回線速度が快適ではなく、アップロード値が常に低いです」というご相談で、有線接続でも上りが改善しないケース。診断の結果、独自回線であるauひかりへの乗り換えで解決に至りました。
乗り換え前に診断で条件を確認する
上りが安定する回線に乗り換えたいと思っても、自分の住まいでその回線が使えるとは限りません。
- エリア対応しているか
- 建物で工事ができるか
- 賃貸の場合、許可が取れるか
これらの条件は住まいによって異なるため、一概に「この回線がおすすめ」とは言えません。約3分の診断で、自分の環境で使える回線を絞り込むことができます。
まとめ
PS5のアップロードだけ遅い原因と対処法を解説しました。
- アップロードが必要なのは配信・クラウド保存・PS Shareの3つ。対戦プレイ自体には大きく影響しない
- 「上りだけ遅い」原因の多くは回線側の帯域配分(下り優先設計の名残)
- 有線化・ルーター再起動・IPv6化を試して改善しないなら、機器の問題ではない
- 回線乗り換えを検討する場合は、上りが安定しやすい独自回線系も選択肢に
- 自分の環境で何が使えるかは、約3分の診断で確認できる
配信を快適に行いたい、クラウドセーブを確実に完了させたい場合は、上り速度を意識した回線選びが重要です。まずは現在の上り速度を測定し、この記事の対処法を試してみてください。