PS5のダウンロードが遅い原因と対処法|回線の見極め方
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PS5で大型ゲームをダウンロードすると、数時間かかることがあります。80GBのタイトルに5時間、アップデートが終わらず今日のプレイ時間が消えた——そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
ダウンロードが遅い原因は、PS5本体の設定、Wi-Fi環境、そして回線そのものの速度のいずれかにあります。本記事では、原因の切り分け方と、効果の高い対処法を優先順に紹介します。対処法を試しても改善しない場合の「回線を見直すべきかの判断基準」もお伝えします。
この記事のポイント
- ダウンロード速度とゲーム中のラグは別物。この記事はダウンロード速度を上げたい方向け
- 効果の高い対処法を優先順に紹介(ゲームを閉じる→レストモード→有線化→DNS変更)
- 対処法を試しても改善しないなら、回線の実力不足を疑う判断基準を解説
目次
PS5のダウンロードが遅い原因を知る
対処法を試す前に、「遅い」の正体を切り分けましょう。ダウンロード速度とゲームプレイ中のラグは、原因も対処法も異なります。
ダウンロード速度とゲーム中のラグは別の話
「プレイは快適なのに、ダウンロードだけ遅い」と感じたことはありませんか。これは異常ではなく、正常な状態です。
ダウンロード速度とラグ(遅延)は、別の指標です。
- ダウンロード速度:データを受け取るパイプの太さ(下り帯域)。単位はMbps。ゲームのダウンロードやアップデートに影響する
- ラグ(ping):データが往復する速さ。単位はms(ミリ秒)。オンライン対戦での操作の反応速度に影響する
たとえば、水道管の太さと蛇口をひねってから水が出るまでの時間を想像してください。太い水道管(高いダウンロード速度)なら一度に大量の水を流せますが、蛇口から水が出るまでの反応速度(ping)とは別の話です。
ゲームのダウンロードには「太いパイプ」が必要です。一方、オンライン対戦で重要なのは「往復の速さ」です。プレイが快適でもダウンロードが遅いのは、この2つが別々の指標だからです。
この記事では、ダウンロード速度を上げたい方に向けて対処法を紹介します。プレイ中のラグが気になる方は、ping(遅延)を下げる対処が必要になります。
PS5がゲームプレイ中にダウンロード速度を制限する仕様
PS5には、ゲームをプレイしている間、ダウンロードの帯域を絞る仕組みがあります。オンライン対戦を快適にするため、ダウンロードより通信を優先する設計です。
たとえば、フォートナイトをプレイしながら別のゲームをダウンロードしている場合、PS5はフォートナイトの通信を優先します。その結果、ダウンロード速度は大幅に制限されます。
このため、ゲームをプレイしながらダウンロードすると、速度が大幅に落ちます。「ゲームを閉じたらダウンロードが速くなった」という現象は、PS5の仕様通りの正常な動作です。「なぜ遅くなるのか」と感じていた方は、この仕様を知っておくと対処がしやすくなります。
大型ゲームをダウンロードするときは、ゲームを閉じた状態で待つのが最速の方法です。ホーム画面に戻るだけでなく、ゲームを完全に終了させることがポイントです。
回線・Wi-Fi・PS5本体——原因は3層に分かれる
ダウンロードが遅い原因は、大きく3つの層に分かれます。
| 層 | 主な原因 | 対処の方向 |
|---|---|---|
| 回線そのものの速度 | 契約している回線の実力不足、プロバイダの混雑 | 回線の見直し |
| Wi-Fi電波・ルーター | 電波干渉、ルーターからの距離、古いルーター | 有線化、5GHz帯、ルーター見直し |
| PS5本体の設定 | ゲームプレイ中のDL制限、DNS設定、ストレージ不足 | 設定変更、ストレージ整理 |
どの層がボトルネックになっているかで、効果のある対処法が変わります。次のセクションでは、効果の高い順に対処法を紹介します。
ダウンロード速度を上げる対処法——効果の高い順に
設定を変えるだけで改善できるものから順に紹介します。上から順に試してみてください。
まずゲーム・アプリを閉じてダウンロードに集中させる
PS5の仕様上、ゲームをプレイしている間はダウンロード帯域が絞られます。ホーム画面に戻るだけでなく、ゲームを「閉じる」ことが重要です。バックグラウンドでゲームが動いている状態では、帯域制限が続いています。
手順
- ホーム画面でダウンロード中のゲーム以外のアイコンを選択
- コントローラーのOptionsボタンを押す
- 「ゲームを閉じる」を選択
ゲームを閉じることで、ダウンロード速度の改善につながる場合があります。大型ゲームをダウンロードするときは、他のゲームをプレイせずに待つのが最速です。
また、PS5でプレイしていなくても、同じネットワーク上で動画配信サービスを視聴したり、他の機器で大容量ファイルをダウンロードしている場合、帯域を奪い合うことになります。家族が同時にNetflixを見ているような状況では、PS5のダウンロード速度が落ちることがあります。
レストモードを活用する
レストモードとは、PS5のスタンバイ状態のことです。画面表示やゲーム処理が止まり、ダウンロードに帯域を集中できます。電力消費も抑えられるため、長時間のダウンロードに適した状態です。
設定の確認
- 設定→システム→省電力→レストモード中に使う機能
- 「インターネットに接続したままにする」をオンにする
この設定をオンにしておけば、レストモード中もダウンロードが継続します。80GBを超える大型ゲームは、寝る前にダウンロードを開始してレストモードにしておくのがおすすめです。朝起きたらダウンロードが完了している、という使い方ができます。
レストモードへの移行は、電源ボタンを押すか、コントローラーのPSボタン長押しから「レストモードにする」を選択します。なお、レストモード中でも自動アップデートがオンになっていれば、購入済みゲームのアップデートファイルも自動でダウンロードされます。
5GHz帯への切り替え、または有線LAN接続
Wi-Fi接続を使っている場合、電波の帯域を見直すと改善することがあります。
Wi-Fiには2.4GHz帯と5GHz帯があります。2.4GHz帯は電子レンジやBluetoothと干渉しやすく、速度が不安定になりがちです。5GHz帯は干渉が少なく、速度が出やすい特徴があります。ただし、5GHz帯は壁を挟むと電波が弱くなるため、PS5とルーターが同じ部屋にある場合に効果的です。
5GHz帯への切り替え手順
- 設定→ネットワーク→設定→インターネット接続を設定
- Wi-Fiを選択し、5GHz帯のSSID(末尾が「-5G」や「-A」のことが多い)を選ぶ
配線の手間をかけられるなら、有線LAN接続が最も安定します。PS5背面のLANポートにケーブルを挿すだけです。ルーターが別の部屋にある場合は、10mや20mの長いLANケーブルを使うか、PLC(電力線通信)アダプタという選択肢もあります。
有線化する場合、LANケーブルの規格も確認してください。CAT6以上を推奨します。CAT5eでも使えますが、CAT5(古い規格)は速度のボトルネックになることがあります。ケーブルの規格は、ケーブル本体に「CAT5e」「CAT6」などと印字されていることが多いです。
有線接続に切り替えた後は、PS5の「インターネット接続を診断する」で速度を測定してみてください。Wi-Fi接続時と比較して、どの程度改善したか確認できます。
DNS設定の変更——効果は限定的だが試す価値はある
DNSとは、URLをIPアドレスに変換する仕組みです。プロバイダ標準のDNSより、GoogleやCloudflareのパブリックDNSに変更すると、わずかに速くなることがあります。
ただし、ダウンロード速度への影響は限定的です。劇的に改善することは少ないですが、悪化することもないため、他の対処法を試した後に検討してください。
設定手順
- 設定→ネットワーク→設定→インターネット接続を設定
- 現在の接続を選択→詳細設定
- DNS設定を「手動」に変更
- プライマリDNS:8.8.8.8、セカンダリDNS:8.8.4.4(Google DNS)
CloudflareのDNS(1.1.1.1)を使う場合は、プライマリを1.1.1.1、セカンダリを1.0.0.1に設定します。
ここまで試しても改善しないなら——回線の見直し
レストモードも有線化も試して、それでもダウンロードに何時間もかかるなら、回線そのものの速度が足りていない可能性があります。
回線の実力不足を見極める判断基準
次の3つの条件がすべて当てはまる場合、回線の問題の可能性が高いです。
- 有線LAN接続でも遅い:Wi-Fi電波の問題ではない
- 深夜(混雑時間帯を避けても)でも遅い:プロバイダの一時的な混雑ではない
- ゲームを閉じた状態でも遅い:PS5のDL制限が原因ではない
PS5の「インターネット接続を診断する」で速度を測定してみてください。下り速度が30Mbps未満の状態が続くなら、回線の実力不足を疑う目安になります(※本記事での目安です)。
80GBのゲームをダウンロードする場合、下り速度ごとの目安時間は以下の通りです。
| 下り速度 | 80GBのダウンロード時間(目安) |
|---|---|
| 30Mbps | 約6時間 |
| 100Mbps | 約2時間 |
| 300Mbps | 約40分 |
| 500Mbps | 約25分 |
※上記は理論値をもとにした本記事での目安です。実際の速度は回線の混雑状況や時間帯により変動します。
回線を変えるという選択肢
対処法を試しても改善しない場合、回線の見直しが現実的な選択肢になります。
光回線やホームルーターなど、今の回線より速い選択肢があります。光回線は安定した高速通信が可能ですが、原則として工事が必要です。ホームルーターは原則工事不要でコンセントに挿すだけで使えますが、設置場所の電波状況によって速度が変わります。
ただし、賃貸の場合は工事に大家や管理会社の許可が必要です。また、現在の回線に違約金が発生することもあります。契約期間の途中で乗り換える場合は、違約金と乗り換え先のキャンペーン(違約金負担など)を比較してから判断してください。
「回線を変えるべきか」の判断は、今の回線で安定して出せる速度と、求める速度のギャップ次第です。有線接続・深夜・ゲームを閉じた状態で速度を測定し、それでも30Mbps未満が続くようなら、回線の乗り換えを検討する価値があります。快適なダウンロードには100Mbps以上の下り速度が一つの目安です(※本記事での目安です)。
まとめ
PS5のダウンロードが遅いとき、まず確認したいのは「ダウンロード速度」と「ゲーム中のラグ」が別物だということです。ダウンロードには太いパイプ(下り帯域)が必要です。
効果の高い対処法は、以下の順で試してください。
- ゲーム・アプリを閉じてダウンロードに集中させる
- レストモードを活用して放置する
- 5GHz帯への切り替え、または有線LAN接続にする
- DNS設定を変更する(効果は限定的)
これらを試しても、有線接続・深夜・ゲームを閉じた状態で30Mbps未満が続くなら、回線そのものの見直しが選択肢になります。
ダウンロード速度の改善は、PS5のゲーム体験を快適にする第一歩です。対処法を順番に試して、ストレスなくゲームを楽しめる環境を整えてください。
PCで同じ悩みを持つ方は、Steamのダウンロードが遅い原因と対処法の記事もご覧ください。ボトルネックの切り分け方を紹介しています。