PS5のWi-Fiが遅い原因と対処法|5GHz接続と設置場所から見直す
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PS5でオンラインゲームを楽しんでいると、「Wi-Fi接続だとなんだか遅い」と感じることがあります。ダウンロードに時間がかかる、対戦中にラグが発生する——そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
PS5のWi-Fiが遅い原因は、接続している周波数帯、ルーターとの距離、ルーターの性能など複数の要因が絡み合っています。本記事では、原因の切り分け方と、効果の高い対処法を優先順に紹介します。
- 5GHzと2.4GHz、どちらに接続しているか確認していない
- ルーターが別の部屋にあり、壁を挟んでいる
- 対処法を試しても改善しない場合の判断基準がわからない
この記事のポイント
- ダウンロード速度とオンライン対戦で見るべき指標(Mbps / ping)は異なる
- 5GHz帯への接続とルーター設置場所の見直しが最初の対処法
- 対処しても改善しない場合は有線化、それでも解決しなければ回線の見直しを検討
目次
PS5のWi-Fiが遅いと感じたらまず確認すること
対処法を試す前に、まず「遅い」の正体を把握しましょう。ダウンロードが遅いのか、対戦中にラグがあるのかで、見るべき指標と対処法が変わります。
ダウンロード速度とオンライン対戦で見るべき指標は違う
「ダウンロードは遅いのに、対戦は意外と問題ない」あるいはその逆——こうした現象は珍しくありません。ダウンロード速度とオンライン対戦のラグは、別の指標で評価するものだからです。
| 指標 | 意味 | 主に影響する用途 |
|---|---|---|
| ダウンロード速度(Mbps) | 1秒あたりに受け取れるデータ量 | ゲームのダウンロード、アップデート |
| ping値(ms) | データが往復する時間 | オンライン対戦での操作の反応速度 |
ダウンロード速度は「水道管の太さ」、ping値は「蛇口をひねってから水が出るまでの時間」と考えるとわかりやすいでしょう。太い水道管なら大量の水を流せますが、蛇口の反応速度とは別の話です。
オンライン対戦で重要なのはping値です。一般的には、ping値が30ms以下であれば操作の遅れを感じにくいとされています。50msを超えると、操作がワンテンポ遅れるような感覚が出る場合があります。ただし、快適さの感じ方はゲームの種類や個人差によって異なります。
PS5で速度を測定するには、設定→ネットワーク→接続状態を確認する→インターネット接続を確認するの順に進みます。ダウンロード速度とアップロード速度が表示されます。
PS5のWi-Fi仕様を確認する
PS5は、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応しています。Wi-Fi 6とは、従来のWi-Fi 5と比べて通信速度や安定性が向上した無線通信の規格です。
PS5の無線通信の理論上の最大速度は1201Mbps(約1.2Gbps)です。ただし、これはあくまで理論値であり、実際の速度は環境によって大きく変わります。
Wi-Fi 6の性能を活かすには、ルーター側もWi-Fi 6に対応している必要があります。古いルーター(Wi-Fi 4やWi-Fi 5)を使っている場合、ルーター側の性能がボトルネックになっている可能性があります。
また、PS5は2.4GHz帯と5GHz帯の両方に対応しています。この2つの周波数帯の選択が、Wi-Fiの速度に大きく影響します。次のセクションで詳しく解説します。
PS5のWi-Fiが遅い主な原因
Wi-Fiが遅い原因は大きく3つに分かれます。自分の環境がどれに該当するか確認してみてください。
2.4GHz帯に接続している
Wi-Fiルーターは、一般的に2つの周波数帯を使えます。2.4GHz帯と5GHz帯です。
| 周波数帯 | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 2.4GHz | 電波が遠くまで届きやすい | 壁や障害物に強い | 速度が出にくい、干渉を受けやすい |
| 5GHz | 高速通信が可能 | 干渉が少ない | 壁越しに弱い、距離が離れると不安定 |
2.4GHz帯は、電子レンジやBluetooth機器と同じ周波数帯を使っています。そのため、これらの機器を使っているときに電波干渉が起き、通信が不安定になることがあります。また、近隣のWi-Fiとも干渉しやすい帯域です。
一方、5GHz帯は干渉が少なく、速度も出やすい特徴があります。ルーターとPS5が同じ部屋にある、あるいは距離が近い場合は、5GHz帯を選ぶのがおすすめです。
PS5がどちらの周波数帯に接続しているかは、設定→ネットワーク→接続状態を確認するで確認できます。接続中のSSID(Wi-Fiの名前)を見て、末尾に「-a」「-ax」「-5G」などがついていれば5GHz帯、「-g」「-gx」「-2G」などがついていれば2.4GHz帯であることが多いです。
ルーターとPS5の距離・障害物
5GHz帯は速度が出やすい反面、壁や床などの障害物に弱いという特徴があります。
ルーターとPS5が別の部屋にある場合、壁を挟むことで電波が弱くなります。特に鉄筋コンクリート造のマンションでは、壁の遮蔽効果が大きくなります。
また、以下のようなものも電波を遮断・吸収しやすいです。
- 金属製の家具(スチールラックなど)
- 水槽
- 電子レンジ(使用中)
- 床暖房の金属パネル
ルーターが1階でPS5が2階にある、あるいはルーターがリビングでPS5が寝室にある——こうした環境では、電波が届きにくくなりやすいです。
ルーターの性能不足・古い規格
PS5がWi-Fi 6に対応していても、ルーターがWi-Fi 4(802.11n)やWi-Fi 5(802.11ac)の場合、ルーター側の性能がボトルネックになります。
また、古いルーターには以下のような問題が起きやすいです。
- 同時接続台数の上限が低い: スマホ・PC・テレビ・スマート家電など、多くの機器がWi-Fiに接続していると、PS5に割り当てられる帯域が減る
- アンテナ性能が低い: 電波の出力が弱く、距離や障害物の影響を受けやすい
- ファームウェアの更新が止まっている: 最新の最適化が適用されない
ルーターの設置から3年以上経過している場合は、性能面での限界が出ている可能性があります。
今すぐ試せる対処法——効果の高い順に
ここからは、Wi-Fiが遅い場合に試してほしい対処法を、効果の高い順に紹介します。費用をかけずに設定変更や配置変更で改善できるものから順に試してみてください。
5GHz帯のSSIDに接続する
まず試してほしいのが、5GHz帯への接続です。2.4GHz帯に接続している場合、これだけで速度が改善することがあります。
設定手順
- PS5のホーム画面から「設定」を開く
- 「ネットワーク」を選択
- 「設定」内の「インターネット接続を設定」を選択
- 登録済みネットワークの一覧から、5GHz帯のSSIDを選択
- パスワードを入力して接続
SSIDの見分け方は、ルーターの機種によって異なります。一般的には、末尾に「-a」「-ax」「-5G」「-2」などがついているものが5GHz帯であることが多いです。ルーター本体の側面や裏面に、2.4GHz用と5GHz用のSSIDが記載されていることが多いので確認してみてください。
注意点: 5GHz帯はルーターから離れると電波が弱くなりやすいです。ルーターとPS5が同じ部屋にある、または1〜2部屋程度の距離であれば効果を感じやすいでしょう。壁を複数枚挟む場合は、2.4GHz帯のほうが安定することもあります。
ルーターの設置場所を見直す
ルーターの設置場所を変えることで、電波状況が改善する場合があります。
設置場所のポイント
- 高い位置に置く: 床置きより、棚の上など見通しの良い位置のほうが電波が届きやすい
- PS5との間に壁や金属家具を挟まない: 見通しが良い場所を選ぶ
- 電子レンジから離す: 電子レンジは2.4GHz帯と同じ周波数を発するため、使用中に干渉が起きる
- 水槽や金属ラックから離す: 水や金属は電波を吸収・遮断しやすい
どうしても距離を縮められない場合は、Wi-Fi中継器やメッシュWi-Fiの導入を検討してもよいでしょう。中継器は数千円から、メッシュWi-Fiは数万円程度で導入できます。
PS5とルーターを再起動する
ルーターを長時間稼働させ続けると、処理の蓄積やメモリの圧迫で通信が不安定になることがあります。
再起動の手順
- ルーターの電源を切る
- 30秒〜1分待つ
- ルーターの電源を入れ直す
- PS5も合わせて再起動する
一時的な不具合であれば、これだけで解消することがあります。月に1回程度、定期的に再起動する習慣をつけておくと、安定した通信を維持しやすくなります。
DNS設定を変更する(効果は限定的)
DNS(Domain Name System)とは、URLを実際の通信先アドレスに変換する仕組みです。DNSサーバーの応答速度が遅いと、通信開始までに時間がかかることがあります。
Google Public DNSに変更することで、わずかに速度が改善する場合があります。ただし、効果は環境によって異なり、劇的な速度向上につながるケースは多くありません。他の対処法を試しても改善しない場合に試す程度の位置づけです。
設定手順
- PS5の「設定」→「ネットワーク」を開く
- 「設定」内の「インターネット接続を設定」を選択
- 接続中のネットワークを選び、「詳細設定」を選択
- 「DNS設定」を選択
- 「手動」を選び、以下を入力
- プライマリDNS: 8.8.8.8
- セカンダリDNS: 8.8.4.4
- 設定を保存して接続テスト
変更後に速度測定を行い、改善が見られない場合は「自動」に戻しても問題ありません。
対処法を試しても改善しない場合
ここまで紹介した対処法を試しても速度が改善しない場合は、Wi-Fiの設定や環境ではなく、別の要因が原因かもしれません。
有線LAN接続の検討
Wi-Fiより安定した通信を求めるなら、有線LAN接続が最も効果的です。Wi-Fiは電波干渉や距離の影響を受けますが、有線接続はこれらの影響をほぼ受けません。
| 接続方式 | 速度の安定性 | ping値 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
| Wi-Fi(無線) | 環境に左右される | 高くなりやすい | ダウンロード、カジュアルなプレイ |
| 有線LAN | 安定しやすい | 低く保ちやすい | 対戦ゲーム、配信、ラグを嫌う用途 |
PS5には背面にLANポートが搭載されています。ルーターとPS5をLANケーブルで直接つなぐだけで、有線接続に切り替えられます。
LANケーブルを選ぶ際は、カテゴリ6(CAT6)以上をおすすめします。古い規格(CAT5など)のケーブルは最大速度が100Mbpsに制限されるため、ボトルネックになる可能性があります。ケーブルの側面に「CAT6」などの規格が印字されているので確認してください。
| カテゴリ | 最大速度 | PS5での推奨度 |
|---|---|---|
| CAT5 | 100Mbps | 非推奨(ボトルネックになる) |
| CAT5e | 1Gbps | 使用可能 |
| CAT6 | 10Gbps(55m以内) | おすすめ |
| CAT6A以上 | 10Gbps | 十分 |
配線の都合で有線接続が難しい場合は、LANケーブルを延長するか、電力線を利用するPLCアダプター(コンセントLAN)という選択肢もあります。ただしPLCアダプターは電気配線の状況によって速度が出ないこともあるため、導入前にレビューなどを確認しておくとよいでしょう。
回線起因かどうかの見極め方
対処法を試しても改善しない場合、原因はPS5やWi-Fi環境ではなく、回線そのものにある可能性があります。以下の条件に複数当てはまる場合は、回線の見直しが選択肢に入ります。
- 夜間(20〜24時)に著しく速度が落ちる: この時間帯は多くの人がインターネットを使うため、プロバイダや回線設備が混雑しやすい
- 有線接続でもping値が50ms以上になる: Wi-Fiの問題ではなく、回線そのものの遅延が原因
- 他のデバイス(スマホ・PC)でも同様に遅い: PS5の問題ではなく、回線全体の問題
- マンションで共用回線を使っている: 建物内の住人と帯域を分け合うため、利用が集中すると速度が落ちる
光回線を使っていてもマンションの配線方式によっては速度が出にくいケースがあります。特にVDSL方式やLAN配線方式の場合、最大速度は100Mbpsに制限されます。
こうした状況に当てはまる場合は、IPv6 IPoE対応サービスに変更する、あるいは回線自体を見直すことで改善につながる可能性があります。
まとめ
PS5のWi-Fiが遅い場合、まず確認したいのは5GHz帯に接続しているかどうかと、ルーターの設置場所です。2.4GHz帯は干渉を受けやすく、5GHz帯は壁に弱いという特徴を踏まえて、自分の環境に合った設定を選んでください。
ダウンロードが遅いのか、対戦中のラグが気になるのかで、見るべき指標は異なります。ダウンロード速度(Mbps)とping値(ms)の違いを理解しておくと、問題の切り分けがしやすくなります。
5GHz帯への接続、ルーターの設置場所の見直し、再起動といった対処法を試しても改善しない場合は、有線LAN接続を検討してみてください。有線化は最も安定した通信を得られる方法です。
それでも解決しない場合は、回線そのものに原因がある可能性があります。夜間だけ遅くなる、他のデバイスでも遅いといった状況であれば、回線の見直しが次のステップになります。