ホームルーターでSwitchのゲームはできる?Ping値と速度の実態
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ホームルーターはコンセントに挿すだけでインターネットが使える手軽さが魅力です。ただ、Nintendo Switchのオンラインゲームをプレイするとなると、次のような不安を感じる方は多いでしょう。
- ホームルーターの回線速度でゲームが快適に動くのか
- 対戦中にラグ(操作の遅れ)が発生しないか
- 光回線でないとオンラインゲームは厳しいのか
本記事では、ホームルーターの通信性能をゲームジャンル別に整理し、快適にプレイするための改善方法まで解説します。
この記事のポイント
- ホームルーターのPing値は40〜55ms前後。カジュアルゲームやRPGは問題なく遊べる
- FPS・格闘ゲームを本格的にプレイするならPing値20ms以下の光回線が有利
- 有線LAN接続や5GHz帯への切り替えでPing値は改善できる
目次
ホームルーターでNintendo Switchは使える?
結論から言えば、ホームルーターでもNintendo Switchのオンラインゲームはプレイできます。ただし、ゲームのジャンルによって快適さに差が出ます。
ポイントになるのは「通信速度」よりも「Ping値」です。この2つの指標の意味を押さえておくと、自分のプレイスタイルに合った回線を選びやすくなります。
Ping値とは何か ― ゲームに影響する理由
Ping値とは、端末からサーバーへ信号を送り、返ってくるまでにかかる時間をミリ秒(ms)で表した数値です。値が小さいほど、ボタンを押してからゲーム画面に反映されるまでのタイムラグが少なくなります。
たとえばスプラトゥーン3で「インクを撃つ」操作をしたとき、Ping値が大きいと相手の画面では自分のキャラクターがワープしたように見えたり、撃ったはずのインクが当たらなかったりします。
オンラインゲームで快適に遊ぶためのPing値の目安は、ジャンルによって異なります。
| ジャンル | 快適なPing値の目安 |
|---|---|
| ボードゲーム・パズル系 | 100ms以下 |
| MMORPG・アクションRPG | 50ms以下 |
| カジュアル対戦(スプラトゥーン等) | 30ms以下 |
| FPS・格闘ゲーム(スマブラ・シューター等) | 20ms以下 |
ホームルーターの実測Ping値は40〜55ms前後が一般的です。つまりボードゲームやRPGは快適、カジュアル対戦はおおむね遊べる水準、FPSや格闘ゲームはラグを感じやすい水準といえます。
通信速度(下り・上り)との違い
通信速度は「1秒間にどれだけのデータを送受信できるか」を示す値です。下り速度はデータのダウンロード、上り速度はアップロードの速さを表します。
オンラインゲームに必要な下り速度は30Mbps程度が目安です。主要ホームルーターの実測下り速度は50〜250Mbps前後あり、速度面では十分なスペックを持っています。
ゲームのプレイ中にやりとりするデータ量は意外と少なく、速度よりもPing値(応答の速さ)がプレイ体感を大きく左右します。「速度が速い=ゲームが快適」とは限らない点を覚えておきましょう。
ただし、ゲームソフトの初回ダウンロードや大型アップデートでは数十GBのデータ通信が発生します。この場合は下り速度が速いほどダウンロード時間が短くなるため、速度も重要になります。
ジャンル別の必要スペック早見表
Nintendo Switchで人気のゲームタイトルを、必要な通信スペック別に分類しました。自分がよく遊ぶゲームがどのジャンルに該当するか確認してみてください。
カジュアル対戦(スプラトゥーン3・マリオカート8 デラックス等)はPing値30〜50ms程度であれば目立ったラグなくプレイできます。ホームルーターの実測Ping値(40〜55ms)でも大きな支障が出ることは少ないでしょう。ただし夜間の混雑時間帯(20〜23時頃)にはPing値が上がりやすく、一時的にラグを感じる場面が出る可能性があります。
MMORPG・アクションRPG(モンスターハンターライズ・ファイナルファンタジーXIV等)はPing値50ms以下であれば快適にプレイできます。リアルタイムのアクション要素はあるものの、コンマ数秒の遅延が勝敗を直接分けるほどシビアではないため、ホームルーターとの相性は良好です。
FPS・格闘ゲーム(大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL・スプラトゥーン3のウデマエ上位帯等)はPing値20ms以下が理想です。フレーム単位の入力タイミングや先着の照準合わせが勝敗を左右するため、ホームルーターの実測Ping値(40〜55ms)ではラグを感じやすくなります。カジュアルに楽しむ分には遊べますが、ランクマッチなど本格的な対戦では不利になる場面が増えるでしょう。
| ジャンル | 代表タイトル | 推奨Ping値 | ホームルーターでの快適度 |
|---|---|---|---|
| カジュアル対戦 | スプラトゥーン3、マリオカート8 DX | 30ms以下 | おおむね快適 |
| MMORPG・アクションRPG | モンハンライズ、FF14 | 50ms以下 | 快適 |
| FPS・格闘 | スマブラSP、スプラ上位帯 | 20ms以下 | ラグを感じやすい |
| ボード・パズル | 桃太郎電鉄、世界のアソビ大全 | 100ms以下 | 快適 |
主要ホームルーター3社のPing値と速度を比較
ホームルーターは主に3つのサービスが展開されています。それぞれのPing値と下り速度の実測値を比較します。
以下の表は、各サービスのユーザーが計測した実測値の平均をもとにしています。利用場所や時間帯によって変動するため、あくまで目安として参照してください。並び順は実測Ping値の小さい順(ゲーム向き順)です。
| サービス名 | 端末 | 実測Ping値(平均) | 実測下り速度(平均) |
|---|---|---|---|
| ドコモ home 5G | HR02 | 約40〜50ms | 約150〜250Mbps |
| WiMAX | Speed Wi-Fi HOME 5G L13 | 約40〜55ms | 約80〜150Mbps |
| SoftBank Air | Airターミナル6 | 約45〜55ms | 約50〜100Mbps |
※実測値はユーザー投稿の計測結果に基づく平均的な参考値です。利用環境・時間帯により変動します。
WiMAXはKDDI系のUQコミュニケーションズが運営し、au 5G / au 4G LTE / WiMAX 2+の3回線を利用するサービスです。UQ WiMAX公式によると、端末Speed Wi-Fi HOME 5G L13の下り最大速度は4.2Gbpsです。5G対応エリアではPing値が下がりやすく、ゲーム向きの環境を得やすい傾向にあります。au・UQモバイルのスマホとのセット割(自宅セット割)を適用すると、スマホ側の月額料金が割引される場合があります(UQ WiMAX公式 自宅セット割より。割引額・対象はプランにより異なります)。
ドコモ home 5GはNTTドコモの5G・4G LTE回線を利用するサービスです。ドコモ home 5G HR02公式によると、端末HR02の下り最大速度は4.2Gbpsです。実測下り速度が150〜250Mbpsと3社の中では高めで、大容量のゲームダウンロードにも対応しやすいでしょう。ドコモのスマホとのセット割(home 5G セット割)を適用すると、スマホ側の月額料金が最大1,210円(税込)割引になります(ドコモ home 5G セット割公式より。プランにより割引額が異なります)。
Switchをホームルーターで快適に使う改善方法
ホームルーターのPing値は設置環境や接続方法によって改善できます。ゲームのラグが気になる場合は、以下の3つの方法を試してみてください。
有線LAN接続に切り替える
もっとも効果が大きい改善方法です。Nintendo SwitchのドックにはLANポートがないため、USB有線LANアダプターを使ってホームルーターと有線接続します。
Wi-Fi(無線)接続では電波の干渉や距離による信号劣化が起きやすく、Ping値が不安定になりがちです。有線LAN接続にすると、Ping値が数ms〜10ms程度改善するケースがあります(環境により異なります)。
接続手順は次のとおりです。
- USB有線LANアダプターをSwitchのドックに接続する
- LANケーブルでホームルーターとアダプターをつなぐ
- Switchの「設定」→「インターネット」→「インターネット設定」で「有線接続」を選ぶ
アダプターはNintendo Switch対応と明記された製品を選びましょう。価格は1,000〜2,000円程度です。
5GHz帯に接続を固定する
Wi-Fiには2.4GHz帯と5GHz帯の2種類の周波数があります。
2.4GHz帯は壁を越えやすく遠くまで届きますが、電子レンジやBluetooth機器などの電波と干渉しやすいデメリットがあります。5GHz帯はWi-Fi専用の周波数で干渉が少なく、通信速度とPing値の両方が安定します。
Switchの「インターネット設定」からホームルーターのSSID(ネットワーク名)を選ぶ際、末尾に「5G」や「a」と付いているものが5GHz帯です。ゲームをプレイするときは5GHz帯への接続をおすすめします。
ただし5GHz帯は壁や床の影響を受けやすいため、ホームルーターとSwitchはできるだけ同じ部屋に置くのがベストです。
本体・ルーターの設置場所を見直す
ホームルーターは窓際の高い位置に置くと電波を受信しやすくなります。モバイル回線の基地局からの電波を効率よくキャッチできるためです。
避けたい設置場所は以下のとおりです。
- 床に直接置く(電波が弱くなりやすい)
- 金属製の棚や家電の近く(電波が干渉する)
- 壁を何枚も隔てた部屋(5GHz帯の電波が届きにくい)
ホームルーターの向きを変えるだけでも受信感度が変わることがあります。設置場所を変えた後は、Switchの「インターネット設定」→「接続テスト」でPing値や速度を確認してみましょう。
夜間の20〜23時はインターネット利用者が増え、モバイル回線が混雑しやすくなります。この時間帯はPing値が上がりやすいため、回線が空いている時間帯にプレイすることもひとつの対策です。
ホームルーターと光回線、どちらが向いているか
ホームルーターと光回線は、それぞれ得意な場面が異なります。ゲームの用途と住環境に合わせて選ぶことが大切です。
Ping値・速度の実測値を比較
ホームルーターと光回線のPing値・下り速度を比較すると、光回線が大きくリードしています。
| 項目 | ホームルーター | 光回線 |
|---|---|---|
| 実測Ping値(平均) | 40〜55ms | 10〜20ms |
| 実測下り速度(平均) | 50〜250Mbps | 300〜500Mbps |
| 回線の種類 | モバイル回線(無線) | 光ファイバー(有線) |
光回線のPing値は10〜20ms程度で、FPSや格闘ゲームの推奨値(20ms以下)をクリアしています。ホームルーターのPing値(40〜55ms)とは2〜4倍の差があり、対戦ゲームの体感には明確な違いが出ます。
一方、カジュアルゲームやRPGの推奨Ping値(30〜50ms)の範囲であれば、ホームルーターでも十分に楽しめます。
向いているケースの整理
光回線はPing値で有利ですが、開通まで2週間〜1か月の工事期間がかかります。賃貸物件では大家や管理会社の許可が必要になるケースもあります。
それぞれの回線が向いている場面を整理しました。
| 条件 | 向いている回線 |
|---|---|
| スプラトゥーンやRPGをカジュアルに楽しみたい | ホームルーター |
| 賃貸で光回線の工事許可が取れない | ホームルーター |
| 引っ越しが多く、すぐにネット環境がほしい | ホームルーター |
| FPS・格闘ゲームをランクマッチで本気でプレイしたい | 光回線 |
| 家族で同時に動画視聴やテレワークもする | 光回線 |
| ゲームの大型アップデートを短時間で終わらせたい | 光回線 |
ゲームだけでなく、動画視聴やテレワークなど家庭全体の通信量も考慮して選びましょう。
まとめ
ホームルーターでもNintendo Switchのオンラインゲームは十分に楽しめます。ただし、プレイするゲームジャンルによって快適さに差が出る点を理解しておくことが大切です。
ホームルーターの実測Ping値は40〜55ms前後です。スプラトゥーン3やモンスターハンターライズのようなカジュアル対戦・RPGであれば、大きなストレスなくプレイできるでしょう。一方、スマブラSPのランクマッチやスプラトゥーン3のウデマエ上位帯など、シビアな対戦が中心の場合は、光回線(Ping値10〜20ms)のほうが有利です。
有線LAN接続への切り替えや5GHz帯の利用など、今の環境でもPing値を改善できる方法はあります。まずは手元の環境で接続テストを行い、自分のプレイスタイルで満足できるかどうかを確かめてみてください。