ホームルーターでApexはできる?実測データと快適設定を解説
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ホームルーターはコンセントに挿すだけでインターネットが使える手軽な回線です。ただ、Apex Legendsのようなオンライン対戦ゲームとなると「本当に遊べるの?」と不安になる方も多いでしょう。
気になるのは次の3つではないでしょうか。
- ホームルーターの回線速度でApexはまともに動くのか
- ラグや切断が頻繁に起きないか
- どの機種を選べばゲームに使えるのか
本記事では、主要ホームルーター3社の実測データをもとに「Apexが快適に遊べるかどうか」の判断基準と、快適にプレイするための設定方法を解説します。
この記事のポイント
- カジュアルプレイならホームルーターでもApexは十分遊べる
- 快適さを左右するのは通信速度よりもPing値(応答速度)
- 有線接続や5GHz帯の活用で体感が大きく改善する
目次
ホームルーターでApexはプレイできるのか
結論から言うと、ホームルーターでもApex Legendsのプレイは可能です。ただし「どのレベルで遊びたいか」によって快適さの評価が変わります。
ここでは、ゲームの快適さを決める最重要指標であるPing値と、カジュアルプレイ・競技プレイそれぞれの目安を整理します。
Ping値が勝負を決める理由
Ping(ピン)とは、データを送ってから戻ってくるまでの時間を示す数値です。単位はms(ミリ秒)で、数字が小さいほど反応が速いことを意味します。オンラインゲームでは50ms以下が快適の目安です。
Apex Legendsのような対戦型シューティングゲームでは、ボタンを押してから画面に反映されるまでの遅延が勝敗を左右します。通信速度(Mbps)が十分でも、Ping値が高いと「撃ったはずの弾が当たらない」「敵の動きがカクつく」といった現象が起きます。
もうひとつ知っておきたいのがパケットロス(パケロス)です。パケットロスとは、通信データが途中で消えてしまう現象のこと。Apexで敵がワープしたり、弾が当たっているのにダメージが入らない状態の多くはこれが原因です。
つまり、ホームルーターでApexを遊ぶときに見るべき数字は「下り速度が何Mbps出るか」よりも「Ping値が何msか」「パケットロスが起きていないか」の2点です。
カジュアル vs 競技プレイ:必要な目安の違い
プレイスタイルによって、求められる通信品質は異なります。
| 項目 | カジュアルプレイ | 競技プレイ(ランクマッチ上位) |
|---|---|---|
| Ping値の目安 | 50ms以下 | 20ms以下 |
| パケットロス | 1%以下 | 0%に近い |
| 下り速度 | 30Mbps以上 | 100Mbps以上が安定 |
| 通信の安定性 | 多少の揺れは許容 | 常時安定が必須 |
カジュアルプレイとは、友人と一緒にカジュアルマッチやノーマルモードを楽しむ遊び方です。この場合、Ping値が40〜50ms程度でも大きなストレスなくプレイできます。
一方、ランクマッチの上位帯やプレデター帯を目指すような競技プレイでは、1msの遅延が撃ち合いの結果を変えます。Ping値20ms以下かつパケットロスがほぼゼロの環境が求められるため、ホームルーターでは厳しいのが現実です。
自分のプレイスタイルに照らして「カジュアルに楽しめればいい」のか「勝ちにこだわりたい」のかを明確にすると、回線選びの判断がしやすくなります。
Apexのゲーム内設定画面でも、右上にPing値が表示されます。試合中にこの数字を確認して、常時50ms以下に収まっていればカジュアルプレイには十分な環境です。逆に、60msを超える頻度が高い場合は接続方法や設置場所の見直しを検討しましょう。
主要ホームルーター3社の実測データ比較
ホームルーターでApexをプレイするなら、機種ごとの実測データを把握しておくことが大切です。ここでは、ドコモ home 5G・WiMAX(Speed Wi-Fi HOME 5G L13)・SoftBank Airの3機種について、通信速度とPing値を比較します。
なお、以下の数値はユーザーによる実測レポートの平均的な傾向をまとめたものです。利用場所・時間帯・電波環境によって実測値は大きく変動する点にご注意ください。
通信速度(ダウンロード・アップロード)の比較
| 機種 | 下り速度(平均) | 上り速度(平均) |
|---|---|---|
| ドコモ home 5G(HR02) | 150〜200Mbps | 15〜20Mbps |
| WiMAX(L13) | 80〜120Mbps | 10〜20Mbps |
| SoftBank Air(Airターミナル5) | 50〜100Mbps | 5〜10Mbps |
※実測値はユーザーの利用環境により異なります。最新の仕様は各事業者の公式サイトでご確認ください。 ※SoftBank Airは2026年4月時点で主力機種がAirターミナル6(Wi-Fi 7対応)に移行しています。Airターミナル6での実測値は今後変動する可能性があります。
Apex Legendsのプレイに必要な下り速度の目安は30Mbps程度です。3機種とも平均値ではこの基準を十分に上回っています。
ただし注意したいのは、夜間(19時〜23時)や休日など利用者が集中する時間帯です。電波を共有するホームルーターの特性上、混雑時は速度が半分以下に落ちることもあります。ドコモ home 5Gは5G対応エリアでの実測が安定しやすく、速度面では一歩リードしています。
Ping値の比較
| 機種 | Ping値(平均) | ゲーム向け評価 |
|---|---|---|
| ドコモ home 5G(HR02) | 30〜50ms | カジュアルプレイ向き |
| WiMAX(L13) | 40〜60ms | カジュアルプレイ可能 |
| SoftBank Air(Airターミナル5) | 50〜70ms | やや厳しい場面あり |
※実測値はユーザーの利用環境により異なります。2026年4月時点でSoftBank Airの主力機種はAirターミナル6(Wi-Fi 7対応)に移行しており、Airターミナル5とは実測値が異なる場合があります。
ゲーム向けの評価では、ドコモ home 5Gが3機種の中では最も安定したPing値を出しやすい傾向にあります。WiMAXも条件次第で40ms台に収まり、カジュアルプレイには対応できます。
SoftBank Airは夜間にPing値が上がりやすく、ゲーム用途では不安定さが目立つ場合があります。特に19時〜23時の混雑時間帯はPing値が80ms以上に跳ね上がることもあり、撃ち合いの多い終盤でラグが発生するリスクがあります。
Apexを主な目的としてホームルーターを選ぶなら、ドコモ home 5GまたはWiMAXが候補になるでしょう。ドコモ home 5Gは5Gエリア内での安定性が高い反面、月額料金はやや高めです。WiMAXはプロバイダによって月額料金に幅があるため、実質費用を比較して選ぶとよいでしょう。
ただし、いずれの機種も光回線のPing値(10〜20ms程度)には届きません。競技プレイを目指す方は、後述の光回線への切り替えも視野に入れてください。
ホームルーターでApexを快適にする3つの方法
ホームルーターの通信品質は、接続方法や設置環境の工夫で改善できます。すでにホームルーターを使っている方も、これから導入する方も、以下の3つを実践するだけで体感が変わります。
有線接続に切り替える
最も効果が大きいのが、LANケーブルによる有線接続です。
ホームルーターとゲーム機(PS5やPC)をWi-Fiで接続すると、電波干渉や距離の影響でPing値が不安定になりがちです。LANケーブルで直接つなぐだけで、Ping値が10〜20ms改善するケースも珍しくありません。
用意するのはCAT6以上のLANケーブル1本だけです。ホームルーターの背面にLANポートがあるので、そこからゲーム機やPCに接続します。コストは数百円〜1,000円程度で、最もコスパの良い改善策です。
CAT(カテゴリ)とは、LANケーブルの通信規格のランクを示す表記です。数字が大きいほど高速通信に対応しています。
CAT5eでも使えますが、ゲーム用途ではCAT6以上を選んでおくと安心です。ケーブルの側面に「CAT6」「CAT6A」などと印字されているので確認してみてください。
5GHz帯を使う
Wi-Fi接続をやめられない場合は、周波数帯の設定を確認してください。
Wi-Fiには2.4GHz帯と5GHz帯の2種類があります。2.4GHz帯は壁を越えやすく遠くまで届きますが、電子レンジやBluetoothなど他の機器と干渉しやすいのが弱点です。5GHz帯は障害物に弱い反面、干渉が少なく速度が出やすい特徴があります。
ゲーム用途では、ルーターとゲーム機が同じ部屋にある場合は5GHz帯を選びましょう。ホームルーターのSSID(Wi-Fi名)に「5G」や「a」と付いているものが5GHz帯です。
なお、ここでいう「5G」はWi-Fiの周波数帯(5GHz)であり、携帯電話の「5G(第5世代通信)」とは別物です。紛らわしいですが、Wi-Fi設定画面で表示される「5G」はすべて周波数帯の意味と覚えておいてください。
また、Wi-Fi 6(802.11ax)対応のホームルーターであれば、5GHz帯での通信がさらに高速かつ安定します。ドコモ home 5G HR02とWiMAX Speed Wi-Fi HOME 5G L13はいずれもWi-Fi 6に対応しています(ドコモ HR02 仕様、UQ WiMAX 製品より)。ゲーム機側もWi-Fi 6対応であれば恩恵を受けられます。
SoftBank Airは2026年4月時点でWi-Fi 7対応の「Airターミナル6」が主力機種となっています。Airターミナル5もWi-Fi 6対応です(SoftBank Air 公式)。
ルーターの設置場所を最適化する
ホームルーターは窓際の高い位置に置くのが基本です。
電波は基地局から届くため、窓から離れた部屋の奥や、床に直置きすると受信感度が下がります。テレビや電子レンジなど電磁波を出す家電のそばも避けてください。
理想的な置き場所は以下の条件を満たす場所です。
- 窓に近い(外壁側)
- 床から1m以上の高さ
- 電子レンジやテレビから2m以上離す
- ゲーム機との間に壁や扉がない
設置場所を変えるだけでPing値が5〜10ms改善することもあるため、まずは今の置き場所を見直してみてください。
3つの方法を組み合わせた場合の改善イメージをまとめます。
| 改善策 | Ping値の改善目安 | 難易度 |
|---|---|---|
| 有線接続に切り替え | 10〜20ms改善 | ケーブル1本用意するだけ |
| 5GHz帯に変更 | 5〜15ms改善 | Wi-Fi設定を変更するだけ |
| 設置場所の最適化 | 5〜10ms改善 | 場所を移動するだけ |
すべてを実践すれば、Wi-Fi接続時にPing値70msだった環境が40ms台に改善する可能性も十分にあります。費用もほとんどかからないので、ひとつずつ試してみてください。
「できない」と言われる理由と実態
「ホームルーターでゲームはできない」という声はネット上でよく見かけます。しかし、これは一部の事実と誤解が混在しています。「できない」と言われる主な理由を整理し、実際のところどうなのかを確認しましょう。
速度制限(3日制限)の影響
WiMAXにはかつて「3日間で15GBを超えると速度制限がかかる」というルールがありました。制限中は約1Mbpsまで速度が落ちるため、ゲームのプレイは事実上不可能でした。
ただし、現在のUQ WiMAXでは3日制限は廃止されています。現行の「ギガ放題プラスS」プランでは、混雑する時間帯に速度制限が発生する場合はありますが、以前のような厳格な3日制限は適用されません(UQ WiMAX 料金プラン・サービスより)。
Apex Legendsのプレイ中の通信量は1時間あたり約0.3〜0.5GB程度です。毎日2〜3時間プレイしても月間の通信量は20〜45GB程度で、通常の利用であれば制限を気にする必要はほとんどありません。
ドコモ home 5Gは月間データ容量の上限はありませんが、直近3日間の利用量が特に多い場合には速度が低下することがあります(ドコモ home 5G 公式)。
SoftBank Airも同様に、利用が集中する時間帯にはサービス安定提供のための速度制限が発生する場合があります(SoftBank Air 公式)。
初回ダウンロードに時間がかかる
Apex Legendsのゲームデータは容量が大きく、PS5版で約70〜80GB、PC版で約22〜60GB(シーズンにより変動)あります。
ホームルーターで初回ダウンロードを行うと、回線速度によっては10時間以上かかるケースもあります。光回線であれば30分〜1時間程度で完了するダウンロードが、ホームルーターでは半日がかりになるのは事実です。
とはいえ、初回ダウンロードは一度きりの作業です。寝る前やゲーム機の待機中に実行すれば、実害はほとんどありません。アップデートのダウンロードも同様に、プレイしていない時間帯に済ませるのが現実的です。
「ホームルーターではゲームができない」のではなく、「ダウンロードに時間がかかる」が正確な表現です。プレイ中の通信量は少ないため、一度インストールが終わればプレイ自体には大きな支障はありません。
シーズンごとの大型アップデートでは10〜20GB程度の追加ダウンロードが発生することもあります。ホームルーターの場合、自動アップデート設定をオンにしておけば、ゲームを起動していない間に裏でダウンロードが進みます。PS5では「自動ダウンロード」、PCのSteamやOriginでは「自動更新」の設定を有効にしておくとスムーズです。
ホームルーターで限界を感じたら光回線を検討する
ここまで解説してきたように、カジュアルプレイであればホームルーターでもApexは十分に楽しめます。しかし、以下のような状況に当てはまる場合は、光回線への切り替えを検討する価値があります。
- ランクマッチの上位帯で勝率を上げたい
- 夜間のラグや切断が頻繁に起きる
- Apex以外にもVALORANTやフォートナイトなど複数のゲームをプレイする
- 同居人がいて、同時にネットを使う場面が多い
光回線はPing値10〜20ms、下り速度300〜900Mbpsが安定して出るため、ゲーム環境としては最も優れています。工事が必要なため導入までに2〜4週間かかりますが、賃貸でも管理会社の許可を得れば工事可能な物件は少なくありません。
ホームルーターと光回線の違いを整理すると、以下のとおりです。
| 比較項目 | ホームルーター | 光回線 |
|---|---|---|
| Ping値 | 30〜70ms | 10〜20ms |
| 下り速度(実測平均) | 60〜200Mbps | 300〜900Mbps |
| 工事 | 不要 | 必要(2〜4週間) |
| 月額料金の目安 | 4,500〜5,500円(税込) | 4,500〜6,000円(税込) |
| 持ち運び・引っ越し | コンセントを挿し替えるだけ | 再工事または移転手続きが必要 |
※料金は代表的なプランの目安です。事業者やプランにより異なります。
料金面では大きな差がないため、工事が可能な環境であれば光回線を検討する価値は十分にあります。
一方で、以下に当てはまる方はホームルーターのままで問題ありません。
- 友人とカジュアルマッチを楽しむのがメイン
- 賃貸の規約で光回線の工事ができない
- 引っ越しの予定があり、工事費をかけたくない
- ゲーム以外のネット利用は動画視聴やSNS程度
判断のポイントは「Ping値50ms以下で満足できるかどうか」です。ホームルーターの有線接続・5GHz帯・設置場所の工夫をすべて試したうえで、まだ体感に不満があれば光回線への切り替えを考えましょう。
まとめ
ホームルーターでApex Legendsをプレイすることは、カジュアルな楽しみ方であれば十分に可能です。
通信速度よりもPing値が重要で、40〜50ms台であればカジュアルマッチは快適に遊べます。ドコモ home 5Gは速度・Ping値ともに安定しやすく、WiMAXもカジュアルプレイに対応できるスペックを備えています。
LANケーブルでの有線接続、5GHz帯の選択、窓際への設置という3つの工夫で、ホームルーターのゲーム性能は大きく向上します。どれも追加費用がほとんどかからない改善策です。
「ホームルーターではゲームができない」という印象は、かつての速度制限ルールや初回ダウンロードの遅さから来ています。現在は3日制限が撤廃されており、プレイ中の通信量も1時間あたり0.3〜0.5GB程度と軽量です。
ランクマッチ上位を目指す場合や複数ゲームを同時に使う場合は、光回線が向いています。プレイスタイルと住環境を確認してから回線を選びましょう。