賃貸でのプロバイダ契約方法|手順と選び方をやさしく解説
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「引っ越し先が『インターネット対応』と書いてあった。プロバイダだけ契約してくださいと言われたけど、何をどこで契約すればいいの?」——そんな疑問を持つ方は少なくありません。
初めてのネット契約では、「プロバイダ」という言葉自体がよく分からなかったり、回線と何が違うのか混乱したりすることがあります。
安心してください。賃貸でも、建物の設備状況に合わせて正しく手順を踏めば、迷わずプロバイダを契約できます。しかも今は、回線とプロバイダを別々に契約する必要がない「一体型」のサービスが主流です。
この記事では、物件の設備状況の確認から、契約の具体的な手順、プロバイダの選び方まで解説します。
この記事のポイント
- 「完備」「対応」の違いでプロバイダを選べるかどうかが変わる
- 今は回線とプロバイダが一体の「光コラボ」が主流
- スマホのセット割を含めて比較すると失敗しにくい
「賃貸でプロバイダ契約が初めて」という方へ
「プロバイダって何から調べればいいの?」 「回線と別に契約するの?まとめてできないの?」 「セット割とかあるらしいけど、うちに合うのは?」
光回線のプロバイダ契約は、建物の設備状況と自分のスマホで、やることが変わります。回線とプロバイダを別々に調べる必要はありません。かしこいネット診断なら、住所とスマホを入れるだけで、セット割込みのおすすめが出ます。
目次
賃貸でプロバイダを自分で契約できる?
結論から言うと、「対応」の物件なら自分でプロバイダを選べます。一方、「完備」の物件では原則として選べません。まずは自分の物件がどちらに該当するかを確認しましょう。
「完備」「対応」で契約の自由度が変わる
物件情報サイトでよく見かける「インターネット完備」「インターネット対応」という表記。似ているようで、プロバイダを選べるかどうかに大きな違いがあります。
| 表記 | 意味 | プロバイダ契約 |
|---|---|---|
| インターネット完備 | 回線もプロバイダも契約済み | 選べない(そのまま使う) |
| インターネット対応 | 共用部まで回線が来ている | 自分で契約(選べる) |
| 未対応 | 回線設備がない | 回線ごと契約(戸建てタイプ) |
「インターネット完備」とは、建物のオーナーがすでに回線とプロバイダを契約済みの状態です。入居したらすぐにネットが使える反面、プロバイダを自分で選ぶことは原則としてできません。
「インターネット対応」とは、建物の共用部分まで光ファイバーが来ている状態です。各部屋への配線やプロバイダ契約は入居者が自分で行います。プロバイダを自由に選べるのが特徴です。
なお、ここで挙げた「完備」「対応」の意味は一般的なものであり、実際の設備状況や定義は物件・不動産会社によって異なる場合があります。共用部から各戸への配線方式は不動産会社も把握していないことが多いため、最終的には管理会社や回線事業者への確認が確実です。
確認方法としては、物件情報サイトの表記を見る、部屋に光コンセント(「光」と書かれた差込口)があるか探す、管理会社に問い合わせる、といった方法があります。光コンセントは、リビングや居室の壁面、電話用の配線口の近くに設置されていることが多いです。
「完備」でもプロバイダを変えたい場合
「完備」の物件では、多くの場合「全戸一括契約」という形でオーナーが業者と契約しています。入居者が個別に別のプロバイダを契約することは、原則として難しい場合が多いです。
ただし、すべての「完備」物件で選択肢がゼロというわけではありません。実際に、備え付けの回線とは別にプロバイダを追加契約できたケースもあります。
備え付けの回線が遅くて別の回線を引きたい場合は、大家さんや管理会社への許可が必要です。詳しい手順は「賃貸でネット回線を自分で引く方法」で解説しています。
工事の許可が下りない場合や、開通を急いでいる場合は、ホームルーターという選択肢もあります。コンセントに挿して使う機器で、原則として回線工事や大家さん・管理会社の許可が不要です。ただし、光回線と比べると速度が劣る場合があるため、お試し期間のあるサービスで確認してから本契約するのが安心です。
回線とプロバイダの関係を整理する
「プロバイダ」と「回線」の違いがよく分からないという方も多いのではないでしょうか。ここでは、両者の関係と、今主流になっている「光コラボ」の仕組みを解説します。
プロバイダとは、インターネットへの接続を仲介する事業者のことです。回線(光ファイバーなどの通信ケーブル)だけでは、インターネットには接続できません。プロバイダが「インターネットへの入り口」の役割を果たすことで、初めてWebサイトを見たり動画を視聴したりできるようになります。
以前は、回線事業者(NTTのフレッツ光など)とプロバイダを別々に契約するのが一般的でした。しかし今は、回線とプロバイダが一体になったサービスが主流です。
光コラボなら回線とプロバイダが一体
光コラボ(光コラボレーション)とは、NTTのフレッツ光回線を各事業者が借り受けて、自社のプロバイダとセットで提供するサービスです。ドコモ光、ソフトバンク光、ビッグローブ光、楽天ひかりなどが代表的な光コラボにあたります。
光コラボを選ぶメリットは以下の3つです。
- 1回の契約で済む: 回線とプロバイダを別々に申し込む手間がありません
- 窓口が1つ: 問い合わせや支払いが1社にまとまります
- セット割が効くことが多い: スマホと同じ会社の光コラボを選ぶと、スマホ料金が割引になる場合があります
重要なのは、光コラボ同士の乗り換えは原則工事不要で行えることが多いという点です。すでにフレッツ光や他の光コラボが通っている賃貸物件なら、同じ回線をそのまま使い、プロバイダ部分だけを変更する形になります。「事業者変更」と呼ばれる手続きで、工事の立ち会いも必要ないことが一般的です。
一方、独自回線(auひかり、NURO光など)から光コラボへの乗り換えや、その逆の場合は工事が必要になることが多くなります。ただし、引込線や光コンセントなど既存の設備を再利用できるケースもあるため、詳細は乗り換え先の事業者に確認しましょう。
賃貸でプロバイダを契約する手順
物件の設備状況が分かったら、実際に契約を進めましょう。ここでは「インターネット対応」の物件を前提に、契約パターンの確認から開通までの流れを説明します。
契約パターンを確認する
まず、自分の物件がどのパターンに該当するか確認します。
これから入居する場合は、以下の方法で確認できます。
- 物件情報サイトの「インターネット対応」「光ファイバー対応」などの表記
- 内見時に光コンセント(「光」と書かれた差込口)があるか確認
- 管理会社への問い合わせ:「この物件で使える光回線の種類を教えてください」
光コンセントが見当たらなくても、共用部まで配線が来ていて各戸への引き込みが済んでいないだけというケースもあります。見当たらない場合は、管理会社に確認するのが確実です。
すでに住んでいて、今の契約を確認したい場合は、毎月届く請求書や明細を見てみましょう。
| 請求元 | 契約パターン |
|---|---|
| NTT東日本 または NTT西日本 | フレッツ光+プロバイダ別契約 |
| ドコモ、ソフトバンク、ビッグローブ等 | 光コラボ(一体型) |
| KDDI、So-net(NURO)等 | 独自回線 |
フレッツ光とプロバイダを別々に契約している場合は、プロバイダだけを変更することもできます。光コラボ同士の乗り換え(事業者変更)は原則工事不要のことが多く、手続きも比較的シンプルです。
申し込みから開通までの流れ
「インターネット対応」の物件で光コラボを新規契約する場合、一般的な流れは以下のとおりです。
- 光コラボを選んで申し込む: 公式サイトや電話で申し込みます
- 工事日の調整: 宅内工事が必要な場合、工事業者から日程調整の連絡が来ます
- 工事(必要な場合)と開通: 工事完了後、または機器が届いたらネットが使えるようになります
開通までの期間は、状況によって異なります。すでに光コンセントがある物件で派遣工事が不要な場合は最短1〜2週間程度です。宅内工事が必要な場合は2週間〜1か月程度かかることが一般的です。繁忙期(2〜4月の引っ越しシーズン)は1か月以上かかることもあります。
引っ越しに合わせてネットを使いたい場合は、入居の1〜2か月前に申し込んでおくと安心です。
開通までの間にネットを使いたい場合は、スマホのテザリングや、短期レンタルのポケット型Wi-Fiでつなぐ方法があります。光コラボによっては、開通までの期間にモバイルルーターを無料レンタルできるサービスを提供している事業者もあります。
プロバイダの選び方
光コラボは多くの事業者が提供しており、どれを選べばいいか迷う方も多いでしょう。選び方のポイントを3つに絞って解説します。
スマホセット割を確認する
最も大きな差が出やすいのがスマホセット割です。同じ通信会社の光回線とスマホを使うと、スマホ料金から毎月割引が受けられます。
たとえばドコモユーザーがドコモ光を使う場合、スマホ1台あたり月額最大1,100円(税込)の割引が、家族全員に適用されます。4人家族なら月4,400円、年間で5万円以上の差になることもあります。
主な組み合わせは以下のとおりです。
| スマホ | 対応する光コラボ(例) |
|---|---|
| ドコモ | ドコモ光 |
| au | ビッグローブ光、So-net光プラス など |
| ソフトバンク | ソフトバンク光 |
| ワイモバイル | ソフトバンク光 |
| 楽天モバイル | 楽天ひかり |
格安SIM(ahamo、povo、LINEMOなど)の場合、セット割が適用されないことが多いです。その場合は、月額料金の安さやキャンペーンを重視して選ぶとよいでしょう。
月額料金と実質料金を比較する
光コラボの月額料金は、マンションタイプで4,000〜5,000円(税込)程度が一般的です。事業者によって数百円の差があります。
ただし、単純な月額料金だけでなく、キャッシュバックや工事費割引を含めた「実質料金」で比較するのがおすすめです。工事費無料キャンペーンや、数万円のキャッシュバックを実施している事業者も多くあります。
実際に、同じ悩みで診断を受けた方がセット割を活用して料金を下げられたケースもあります。
速度と安定性を確認する
光コラボは基本的にNTTのフレッツ光回線を使っているため、回線自体の品質は同じです。ただし、プロバイダ側の設備(混雑時の処理能力など)によって、実際の速度に差が出ることがあります。
速度を重視する場合は、「IPv6 IPoE対応」を謳っているプロバイダを選ぶのがおすすめです。IPv6 IPoE対応サービスは、回線の混雑を避けやすい接続方式(IPoE方式)を利用でき、夜間など利用者が多い時間帯でも速度が落ちにくくなります。最近の光コラボは多くがIPv6 IPoEに対応しています。
どのプロバイダがあなたの条件で一番お得かは、住所・スマホ・使い方で変わります。かしこいネット診断なら、セット割や工事費込みで比較し、約3分で結論が出ます。
まとめ
賃貸物件でのプロバイダ契約は、物件の設備状況によって選択肢が変わります。「インターネット対応」の物件なら自分でプロバイダを選べますし、「完備」の物件では原則としてそのまま使う形になります。
今は回線とプロバイダが一体になった「光コラボ」が主流で、1回の契約で済むうえ、スマホとのセット割も受けられます。光コラボ同士の乗り換えなら原則工事も不要なことが多く、思っているよりも手軽に契約できます。
選び方に迷ったら、まずはスマホのキャリアに合わせて光コラボを選ぶのが失敗しにくい方法です。セット割を含めた実質料金で比較すれば、年間で数万円の差になることもあります。
別の回線を自分で引きたい場合は、「賃貸でネット回線を自分で引く方法」も参考にしてください。