光回線の乗り換えで空白期間は発生する?パターン別の実情と回避策
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「光回線を乗り換えたいけど、ネットが使えない期間ができるのは困る」——在宅勤務でWeb会議は毎日、子どものオンライン授業もある。1日でも止まると困る、という方は多いはずです。
- 旧回線を先に解約したら、新回線の工事待ちで1か月ネットが使えなかったという話を聞いた
- 切替日当日に数時間繋がらないこともあるらしい
- 事業者変更と新規契約の違いがよく分からず、自分の場合どうなるのか不明
結論からお伝えすると、事業者変更・転用であれば空白期間はほぼゼロです。原則工事不要で、切替日に自動で切り替わります。新規契約は原則として工事が必要ですが、手順さえ間違えなければ空白は防げます。
本記事では、乗り換えパターン別の実情と、不通を作らない具体的な手順を解説します。
この記事のポイント
- 事業者変更・転用なら原則工事不要で、空白期間はほぼ発生しない
- 新規契約は「工事日確定→旧回線解約」の順番を守れば空白を回避できる
- 万一の工事待ちには、ホームルーターやテザリングでつなぐ手段がある
目次
空白期間は発生する?——乗り換えパターン別の結論
光回線の乗り換え方法は大きく3つに分かれます。「空白期間が心配」という方にまず朗報をお伝えすると、3つのうち2つは原則工事不要で、空白期間はほぼありません。
事業者変更・転用ならほぼゼロ——原則工事不要で自動切り替え
事業者変更とは、ドコモ光・ソフトバンク光・ビッグローブ光・楽天ひかりなどの「光コラボ」から、別の光コラボへ乗り換える方法です。光コラボとは、NTT東日本・西日本の光回線設備を使いながら、各社が独自のサービス名・料金で提供する光回線サービスの総称です。
転用とは、NTT東日本・西日本の「フレッツ光」から、光コラボへ乗り換える方法です。
どちらも、NTTの回線設備はそのまま使います。例えるなら、道路(回線設備)はそのままで、走る車(プロバイダ)だけを替えるイメージです。原則として物理的な工事は不要で、切替日に自動で切り替わるため、空白期間はほぼ発生しません。
手続き期間の目安は、申込みから最短7日〜2週間程度です。
手続きには「事業者変更承諾番号」または「転用承諾番号」が必要です。現在契約中の事業者に電話やマイページから発行を依頼すると取得できます。有効期限は発行日を含めて15日間のため、取得したら早めに乗り換え先へ申し込みましょう。
ただし、切替日当日に数時間の一時不通が起きるケースはあります。これは故障ではなく、NTT側の切替処理が進行中の状態です。昼過ぎには復旧することが多いので、焦る必要はありません(詳しくは後述します)。
新規契約は工事待ちで数日〜数週間の可能性あり
新規契約とは、auひかり・eo光・コミュファ光などの「独自回線」や、NTTのダークファイバー(未使用光ファイバー)を利用するNURO光への乗り換えなど、新しく光ファイバーの引き込み工事が必要になることが多いケースです。
光ファイバーの引き込み工事とは、建物の外から室内までケーブルを新たに配線する作業です。独自回線はフレッツ光・光コラボとは別の回線網を使うため、原則として新たに工事が必要になる場合が多くなります。ただし、引込線や光コンセントなど既存の設備を再利用できるケースもあります。
工事日の調整に2週間〜1か月以上かかることもあります。もし旧回線を先に解約してしまうと、工事完了までの間、数日〜数週間インターネットが使えなくなるリスクがあります。
工事日の候補は、申し込む時期によって埋まり具合が変わります。引っ越しシーズンは特に混み合いやすいため、乗り換えを決めたら早めに申し込むほうが安心です。
ただし、これは手順を間違えた場合の話です。順番さえ守れば空白期間は防げます(具体的な手順は後述します)。
| 乗り換えパターン | 空白期間の目安 | 工事の有無 | 手続き期間目安 |
|---|---|---|---|
| 事業者変更(光コラボ→別の光コラボ) | ほぼなし(当日数時間の一時不通はあり得る) | 不要 | 最短7日〜2週間 |
| 転用(フレッツ光→光コラボ) | ほぼなし(当日数時間の一時不通はあり得る) | 不要 | 最短7日〜2週間 |
| 新規契約(独自回線への乗り換え等) | 数日〜数週間(旧回線を先に解約した場合) | 原則必要(既存設備を再利用できる場合あり) | 約1〜3か月 |
自分がどのパターンか確かめる方法
「事業者変更」「転用」「新規契約」——聞いても自分がどれに該当するか分からない、という方は多いです。請求書を確認すれば、自分で判別できます。
請求書を見れば判別できる
光回線の契約は、回線設備を貸し出す「回線事業者」と、インターネット接続サービスを提供する「プロバイダ」に分かれます。フレッツ光や光コラボは、前者がNTT、後者が各社という組み合わせです。
毎月のインターネット料金の請求元(支払い先)を確認してください。クレジットカードの明細、銀行口座の引き落とし先、または届いている請求書で分かります。
| 請求元の状況 | あなたの回線タイプ | 乗り換え方法 |
|---|---|---|
| NTT東日本/西日本と、別のプロバイダ会社の2か所に支払っている | フレッツ光+プロバイダ別契約 | 光コラボへの乗り換えは転用(原則工事不要) |
| ドコモ光・ソフトバンク光・ビッグローブ光・楽天ひかりなど1社にまとめて支払っている | 光コラボ | 別の光コラボへは事業者変更(原則工事不要)。独自回線へは新規契約(原則工事あり) |
| NURO光・auひかり・eo光・コミュファ光などに支払っている | 独自回線 | 他社への乗り換えは基本新規契約(原則工事あり) |
請求書が見つからない場合は、クレジットカード明細の記載(「NTT○○」「○○光」など)や、部屋のルーター・ONU(光回線終端装置)の側面に貼られたシールで事業者名を確認できます。シールには型番や製造元しか書かれていないこともあるため、その場合は契約時に受け取った重要事項説明書や契約概要を確認すると確実です。
それでも分からない場合は、NTT東日本・西日本(0120-116-116)に問い合わせると、自分の回線情報を教えてもらえます。
事業者変更・転用の切替日当日にやること
事業者変更・転用は原則工事不要ですが、切替日当日に数時間繋がらないケースはあります。「朝イチで繋がらない」と焦らないための心構えと、対処法を押さえておきましょう。
「朝繋がらない」は正常——昼まで待って再起動
切替処理は、一般的に早朝〜午前中にNTT側で遠隔実行されます。事業者によって時間帯は異なりますが、切替日の午前中にネットが繋がらなくても、まずは昼過ぎまで待ってみてください。これが最も重要なポイントです。
待っても繋がらない場合は、次の手順で確認します。
- ONU(光回線終端装置)の電源を入れ直す——電源プラグを抜いて10秒待ち、再度差し込みます。ランプが正常な点灯状態に戻るまで2〜3分待ちましょう(正常時のランプ表示は機種により異なります)
- ルーター(Wi-Fiルーター)を再起動する——ONUの再起動後、ルーターの電源も抜いて10分程度待ってから再起動します。長めに待つのがポイントです(古い接続情報がクリアされるため)
- 有線LANケーブルでPCに直接接続して確認する——Wi-Fiの問題を切り分けるため、まずはLANケーブルで直結して通信できるか確認します
- 夕方以降も改善しなければ、乗り換え先のサポートに連絡する——NTT側の切替処理が未完了、または何らかの認証エラーの可能性があります
IPv6 IPoE対応サービスとは、従来のPPPoE方式より混雑の影響を受けにくいIPoE方式に対応したサービスで、多くの光コラボが標準採用しています。
なお、旧プロバイダのIPv6 IPoEサービスが残っている場合、切替に時間がかかることがあります。事前に旧プロバイダへ該当サービスの廃止を依頼しておくと、当日の切替がスムーズになります。
新規契約で空白期間を作らない順番
独自回線への乗り換えなど、工事が必要なケースでは、手順の順番が決定的に重要です。順番さえ守れば、空白期間は防げます。
工事日確定→旧回線解約の鉄則
空白期間を作らないための鉄則は1つです。新回線の工事日が確定するまで、旧回線は絶対に解約しない。
具体的な段取りは次の通りです。
- 乗り換え先の回線に申し込む
- 工事日が確定する(2週間〜1か月以上かかることもある)
- 工事日の翌日〜数日後を旧回線の解約日に設定する
- 新回線の開通・接続を確認する
- 確認できてから旧回線を解約する
この順番なら、新旧の回線が重なる「二重契約期間」は発生しますが、数日〜1週間程度です。空白期間を避けるためのコストと考えてください。月額料金で数百円〜数千円の重複ですが、数日〜数週間ネットが使えないリスクと比べれば、合理的な選択です。
工事日を確定させたら、その日をカレンダーに登録し、旧回線の解約手続きは工事完了の確認が取れてから進める、という順番を崩さないことが大切です。
賃貸の場合、独自回線の工事には大家・管理会社の許可が必要なケースが多いです。工事日を確定させる前に、「光回線の個別引き込み工事の許可は出るか」と確認しておきましょう。許可が下りなければ、そもそも工事が進められません。
確認は口頭だけで済ませず、工事同意書などの書面でやり取りを残しておくと、あとのトラブルを防げます。
工事待ち中のつなぎ手段——どうしても空白ができた場合
手順を守っても、工事の延期や急な旧回線の停止で空白ができてしまうことはあります。その場合のつなぎ手段として、現実的な選択肢を3つ挙げます。
- ホームルーター: コンセントに挿して初期設定をすれば使える、原則工事不要の据え置き型ネット機器です。機器が届けば当日〜数日で使い始められる場合が多く、自宅用のつなぎとして実用的です。在宅勤務のWeb会議程度なら十分カバーできることが多いですが、電波状況により速度は変動します
- スマホのテザリング: 追加契約不要ですぐ使える場合が多いです。ただし契約プランによってはテザリングで使えるデータ容量に上限があり、動画やオンライン会議を長時間使うと上限に達したりバッテリー消費・発熱が大きくなったりします。数日の短期つなぎ向きです
- ポケット型Wi-Fiレンタル: 1日〜1か月単位でレンタルできます。料金は月額3,000〜5,000円(税込)程度が目安です。短期の空白をカバーする選択肢になります
いずれも申し込みから利用開始までの日数が異なるため、工事日が決まった時点で早めに手配先を比較しておくと、空白期間ぎりぎりで慌てずに済みます。
在宅勤務など「1日も止められない」場合は、工事日が確定した時点で、念のためホームルーターを先に手配しておくと安心です。
選び方の目安は、利用日数と用途で考えることです。在宅勤務や家族での利用があるならホームルーター、数日だけの一時利用ならテザリングやレンタルというように使い分けると、無駄な出費を避けられます。
実際に、引っ越しを機に乗り換えを検討し、診断で最適な回線を絞り込んだ例があります。
また、「長く使っていて他のプランと比較する機会がなかった」という方も、診断で今の契約と乗り換え先の違いを確認できます。
まとめ
光回線の乗り換えで空白期間が発生するかどうかは、乗り換えパターンで大きく変わります。
事業者変更・転用であれば、原則工事不要で切替日に自動で切り替わるため、空白期間はほぼゼロです。切替日当日に数時間繋がらないケースはありますが、昼過ぎまで待って再起動すれば、ほとんどは復旧します。
新規契約(独自回線への乗り換え等)は原則として工事が必要ですが、「工事日確定→旧回線解約」の順番を守れば、空白期間は防げます。万一の工事待ちには、ホームルーターやスマホのテザリング、ポケット型Wi-Fiレンタルでつなぐ手段があります。
どの乗り換え方法が使えるかは、今の契約と乗り換え先の組み合わせで変わります。かしこいネット診断では、今の回線を入力するだけで「事業者変更が使えるか」「工事が必要か」まで自動で判定し、空白期間なしで乗り換えられる回線を絞り込めます。まだ乗り換え先を決めていなくても、まずは空白リスクの確認だけでも。