通信費を節約する方法|見直しの手順と優先順位
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スマホとネットで月1万円を超えている。なんとなく高い気がするけれど、調べるのが面倒でそのままにしている——そんな方は少なくありません。
乗り換えは手続きが大変そう、違約金がかかりそう、そもそも今どこと契約しているかわからない。その「面倒そう」という感覚は正しいのですが、中身を分解してみると、すべての壁を越える必要がない人も多いのです。
本記事では、まず相場と比較して「うちは本当に高いのか」を確認し、見直しを妨げる5つの面倒を1つずつ解体します。そのうえで、効果が大きい順に手をつける方法をお伝えします。
この記事のポイント
- 総務省の最新データで「うちの通信費は高い?普通?」を確認できる
- 見直しの「面倒」は5つに分解でき、全部やらなくていい人もいる
- 節約効果が大きいのはスマホから——優先順位がわかる
目次
- 通信費の平均はいくら?——まず相場を知る
- –通信費の平均は月11,672円(総務省2025年データ)
- –「普通だった」なら安心して帰ってOK
- 通信費が高くなる3つの原因
- –スマホのプランが使用量に合っていない
- –ネット回線が割高なまま放置されている
- –セット割が効いていない
- 見直しの「面倒」を5つに分解する
- –面倒1:工事がまた必要になる?——事業者変更・転用は原則不要
- –面倒2:今の契約先がわからない——請求書の見方
- –面倒3:違約金がいくらかかるか——2022年の法改正
- –面倒4:セット割の条件が複雑
- –面倒5:調べるのが大変——優先順位はスマホ→ネット
- どこから手をつける?——節約効果の大きい順
- –格安SIM・サブブランドへ乗り換え
- –光回線の見直し(事業者変更/転用)
- –不要オプションの解約
- まとめ
通信費の平均はいくら?——まず相場を知る
通信費が高いかどうかは、相場と比べないと判断できません。まずは平均額を確認しましょう。
通信費の平均は月11,672円(総務省2025年データ)
ここでいう「通信費」は、スマホの通信料金と自宅のインターネット回線料金などを合わせた「通信」費目です。端末の分割払いや自動車関連の費用は含みません。
総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2025年(令和7年)平均」によると、二人以上の世帯(平均世帯人員2.87人)における「通信」の月平均額は11,672円(税込)でした。前年に比べて実質4.9%の減少となっており、格安SIMなどへの切り替えが進んでいる可能性がうかがえます。
出典:総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2025年(令和7年)平均結果の概要」(表Ⅰ-1-1)
この数値は世帯人員を問わない二人以上世帯全体の平均です。世帯人員別の詳細な内訳は同調査では個別に公表されていないため、あくまで目安として捉えてください。一人暮らしの場合は契約する回線数が少ない分、通信費の絶対額はこれより低くなるのが一般的です。たとえば二人以上の世帯で月2万円を超えているなら、平均より明らかに高めといえます。
「普通だった」なら安心して帰ってOK
相場と比べて同程度、あるいは安い場合は、無理に見直す必要はありません。
「高い気がしていたけど、実は普通だった」——それがわかっただけでも、この記事を読んだ意味があります。モヤモヤが晴れたなら、ここで終わりにしても大丈夫です。
平均より少し高い程度であれば、必ずしも見直しが必要というわけではありません。逆に、この平均を大きく上回っているなら、次の章で原因を確認してみましょう。
次のセクションからは、「やっぱり相場より高い」と感じた方向けに、高くなる原因と見直しの進め方を解説します。
通信費が高くなる3つの原因
相場より高い場合、原因は大きく3つに分かれます。ご自身がどれに当てはまるかを確認してみてください。
スマホのプランが使用量に合っていない
大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の大容量プランは、月額7,000〜10,000円(税込)程度が目安です(2026年7月時点、各社公式サイト掲載料金をもとに編集部調べ)。しかし実際のデータ使用量を確認すると、月3〜5GB程度で収まっている方が少なくありません。
使用量に合った格安SIMやサブブランドに変えれば、月額1,000〜3,000円(税込)程度が目安です(2026年7月時点)。スマホ1台で月5,000円近く安くなるケースもあります。
自分の使用量を確認するには、スマホの設定画面から「モバイル通信」または「データ使用量」の項目を開き、直近の月間データ量を見ます。契約中のプランの上限に対して実際の使用量が半分以下であれば、下位プランや格安SIMへの切り替えを検討する余地があります。
ネット回線が割高なまま放置されている
入居時に不動産会社から勧められるまま契約した「フレッツ光+プロバイダ」の組み合わせは、月額6,000〜7,000円(税込)程度が目安です(2026年7月時点。フレッツ光はNTT東日本・西日本で料金体系が異なるため、実際の金額はNTT東日本・NTT西日本の公式サイトでご確認ください)。
一方、プロバイダ料金込みの「光コラボ」(ドコモ光やソフトバンク光など)なら、月額4,000〜5,000円(税込)台で済むことが多いです。同じ光回線でも、契約先によって月1,000〜2,000円(税込)程度の差が出ます。
フレッツ光とは、NTT東日本・西日本が提供する光回線そのものを指します。光コラボとは、このフレッツ光の回線を借りて、通信会社が独自ブランドで提供するプロバイダ一体型のサービスです。自分がどちらと契約しているかは、毎月の請求書の発行元で確認できます。
セット割が効いていない
スマホと自宅回線を同じグループにまとめると、スマホ代が割引になる「セット割」があります。たとえばドコモ光とドコモスマホ、ソフトバンク光とワイモバイルなどの組み合わせです。
割引額は事業者やプランによって異なりますが、1台あたり最大1,100円(税込)程度が目安です(2026年7月時点)。4人家族の場合、条件を満たす台数が多いほど年間の差は大きくなります。
家族のキャリアがバラバラだったり、条件を満たしていなかったりすると、この割引が適用されていません。自分にセット割が適用されているかは、毎月の請求明細の割引項目欄で確認できます。「家族割引」「セット割」などの名称で記載されていることが多く、記載がなければ未適用の可能性があります。
見直しの「面倒」を5つに分解する
通信費の見直しをためらう理由で最も多いのは「手間がかかりそう」です。ある調査では、見直さない人の約4割がこの理由を挙げています。
その「面倒そう」の正体を分解すると、5つの壁に整理できます。すべてを越える必要はありませんが、1つずつ確認していきましょう。
面倒1:工事がまた必要になる?——事業者変更・転用は原則不要
「ネット回線を変えるには、また工事が必要」と思っている方は多いのですが、実際には工事が不要なケースも多くあります。
事業者変更とは、光コラボ同士の乗り換え方式です。たとえばドコモ光からソフトバンク光へ変える場合、すでに引き込まれている光ファイバーをそのまま使うため、原則工事は不要です(設備状況により工事が生じる場合があります)。工事が不要なケースでは、ネットが使えなくなる期間もほぼありません。
また、フレッツ光から光コラボへ移る「転用」も、同じ光ファイバーをそのまま使うため原則工事不要です(設備状況により工事が生じる場合があります)。
事業者変更と転用は、どちらも今使っている光ファイバーの配線をそのまま使う点は共通です。移動元が光コラボかフレッツ光そのものかで呼び方が変わるだけで、自分がどちらに該当するかは今の契約先に確認すればわかります。
「乗り換え=必ず工事」とは限りません。原則として工事は不要ですが、建物の設備状況によっては工事が必要になる場合もあるため、契約先に事前に確認しておくと安心です。
面倒2:今の契約先がわからない——請求書の見方
「そもそも今どこと契約しているかわからない」という声も珍しくありません。特に、親が契約したものをそのまま使っている場合は把握しづらいでしょう。
確認方法は以下のとおりです。
| 確認したいもの | 方法 |
|---|---|
| ネット回線の契約先 | 毎月届く請求書・クレジットカード明細の「ご利用先」を確認 |
| フレッツ光かどうか | NTT東日本・西日本に電話して契約有無を確認 |
| スマホのキャリア | 端末の「設定」→「一般」→「情報」でキャリア名を確認 |
親名義の場合は、家族で共有されている請求メールを探すか、直接聞いてみてください。請求書自体が見当たらない場合は、契約時に登録したメールアドレス宛に届く「ご利用明細のお知らせ」を検索する方法もあります。
面倒3:違約金がいくらかかるか——2022年の法改正
「乗り換えたいけど違約金が心配」という方に朗報があります。
2022年7月の電気通信事業法改正により、違約金の上限は「月額料金の1か月分以下」に制限されました。以前のように数万円を請求されることはありません。
たとえば月額5,500円(税込)のプランなら、違約金も最大5,500円(税込)です。
損益分岐の考え方はシンプルです。乗り換えで月1,000円安くなるなら、6か月で違約金分の元が取れます。1年続ければ6,000円以上のプラスです。
この上限は、2022年7月以降に契約した内容が対象です。それ以前からの契約でも、更新のタイミングで新しい条件に切り替わっている場合があるため、契約書や重要事項説明書で確認しておくと確実です。
面倒4:セット割の条件が複雑
セット割は魅力的ですが、適用条件には落とし穴があります。
- 「光電話(月550円・税込)の契約が必須」
- 「同居家族のみ対象」
- 「スマホ1台につき個別に申請が必要」
こうした条件を見落として、割引が適用されていないケースがあります。適用条件は、契約している通信会社の公式サイトの案内ページ、または申し込み時に受け取った重要事項説明書に明記されています。不明な場合は、カスタマーサポートに直接確認するのが確実です。
編集部の診断でも、「家族3人がauスマホなのに、自宅の光回線はソフトバンク光」という方がいました。セット割を組み直すことで、月額5,700円(税込)から841円(税込)まで下がった例もあります(※個別の契約状況による事例であり、効果を保証するものではありません)。
面倒5:調べるのが大変——優先順位はスマホ→ネット
「スマホもネットも両方調べるのは大変」という気持ちはわかります。全部を一度に変える必要はありません。
効果が大きいのはスマホの見直しです。大手キャリアから格安SIMに変えると、月4,000〜6,000円(税込)程度の削減が見込めます(2026年7月時点の目安)。
一方、ネット回線の見直しは月1,000〜2,000円(税込)程度の差にとどまることが多いです。
まずはスマホだけ見直す。それで十分な節約効果が得られたら、ネットはそのままでも構いません。目安として、直近の請求書でスマホ代とネット代を見比べ、金額が大きい方から着手すると効率的です。
どこから手をつける?——節約効果の大きい順
見直しの優先順位は「①スマホ → ②ネット回線 → ③オプション解約」です。効果が大きいところから手をつけましょう。
格安SIM・サブブランドへ乗り換え
最も削減効果が大きいのはスマホです。
| 乗り換え前 | 乗り換え後 | 月額の差(税込) |
|---|---|---|
| 大手キャリア 月7,000円 | 格安SIM 月1,500円 | 約5,500円の削減 |
| 大手キャリア 月7,000円 | サブブランド 月3,000円 | 約4,000円の削減 |
※上記は本記事での目安です(税込・2026年7月時点。実際の料金プランは各社公式サイトでご確認ください)。
MNP(番号ポータビリティ)を使えば、電話番号はそのまま引き継げます。
乗り換えの流れは、①格安SIMやサブブランドを選ぶ、②今の契約先からMNP予約番号を発行してもらう、③新しい事業者に申し込み、予約番号を入力する、④SIMカードやeSIMが届き次第、開通手続きをする、という順番です。MNP予約番号には有効期限があるため、発行後は早めに申し込むと安心です。
手続きはオンラインで完結するものがほとんどです。eSIM対応の端末なら、申し込んだ日から使い始められるケースもあります。
光回線の見直し(事業者変更/転用)
スマホの次に見直すのはネット回線です。
| 乗り換え前 | 乗り換え後 | 月額の差(税込) |
|---|---|---|
| フレッツ光+プロバイダ 月7,000円 | 光コラボ 月4,500円 | 約2,500円の削減 |
※上記は本記事での目安です(税込・2026年7月時点。フレッツ光はNTT東日本・西日本で料金体系が異なります)。
面倒1で解説したとおり、事業者変更や転用は原則工事不要です(設備状況により工事が生じる場合があります)。新規契約と違って手続きも比較的シンプルなため、今のネット回線に不満がなく、料金だけを下げたい方に向いています。
編集部の診断でも、フレッツ光とイオンモバイルで月10,000円(税込)かかっていた方が、見直し後は月2,035円(税込)になった例があります。また、ソフトバンク光とスマホで月20,000円(税込)だった方が、月843円(税込)まで下がったケースもあります(※いずれも個別の契約状況による事例であり、効果を保証するものではありません)。
削減額は契約状況によって異なりますが、スマホとネットを両方見直すことで、月5,000〜10,000円(税込)以上安くなる可能性があります。手続きの前には、今の契約の解約金や工事費の残債がないかも合わせて確認しておくと安心です。
不要オプションの解約
効果は小さめ(月300〜1,000円(税込)程度)ですが、手軽にできる方法です。
請求明細の「オプション」欄を確認し、使っていないものがあれば解約しましょう。契約時に「最初の2か月無料」で加入させられたまま、解約を忘れているケースも多いです。
「セキュリティソフト」「訪問サポート」「端末保証」などのオプションは、加入したこと自体を忘れがちです。解約は、契約先のマイページや電話窓口から手続きできることが多く、手間もそれほどかかりません。
スマホとネット、どちらからどう見直せばいいかは、契約状況によって変わります。
かしこいネット診断では、あなたの契約内容をもとに「いくら下げられるか」を約3分で試算できます。乗り換えるかどうか決めていなくても大丈夫です。まずは試算だけでも確認してみてください。
まとめ
通信費の見直しは、相場を知ることから始まります。総務省の最新データと比べて「うちは普通だった」とわかれば、それで安心して終わりにできます。
一方、相場より高い場合は、見直しの「面倒」を5つに分解してみてください。
- 事業者変更・転用は原則工事不要(設備状況により工事が生じる場合がある)
- 違約金の上限は月額1か月分以下に制限されている
- 効果が大きいのはスマホから——全部を一度に変えなくてもいい
こうした事実を知るだけで、見直しへの壁は下がります。自分がどの面倒に当てはまるかを振り返ってから次の一歩を考えると、迷わずに進めやすくなります。
「うちの場合いくら下がるのか」を具体的に知りたい方は、かしこいネット診断で試算してみてください。約3分で、あなたの契約に合わせた見直しプランがわかります。