スマブラがラグい原因と対策|P2Pの仕組みと有線化
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スマブラのオンライン対戦で「ラグい」「カクつく」と感じることはありませんか。有線接続にしたり、ルーターを再起動したりと、すでにいくつか対策を試した方も多いのではないでしょうか。
オンライン対戦でラグが発生すると、操作が遅れて思うように動けなかったり、相手の動きが飛んで見えたりして、勝敗にも影響しかねません。
- 「自分だけカクカクする」
- 「マッチ相手によってラグの酷さが違う」
- 「有線にしたのに改善しない」
こうした悩みには、スマブラ特有の通信方式が関係しています。本記事では、スマブラがラグい原因を3つに分けて整理し、今すぐ試せる対策を優先順に解説します。有線でも改善しない場合のチェック項目も紹介するので、順番に確認してみてください。
この記事のポイント
- スマブラはP2P方式のため、相手の回線も自分のラグに影響する
- 有線接続への切り替えが最も効果的な対策
- 有線でもラグい場合はNATタイプや回線速度を確認する
目次
スマブラがラグい3つの原因
スマブラのオンライン対戦でラグが起きる原因は、大きく3つに分けられます。どれに当てはまるかで対処法が変わるので、まず原因を把握しておきましょう。
無線接続の不安定さ
Wi-Fiでスマブラをプレイしている場合、電波の不安定さがラグの原因になっていることがあります。
Wi-Fiは障害物の影響を受けやすい通信方式です。Switchとルーターの間に壁や金属棚があると、電波が弱くなって通信が途切れやすくなります。また、電子レンジやコードレス電話機など、同じ周波数帯を使う機器が近くにあると、電波干渉が起きて通信が不安定になることもあります。
Wi-Fiで快適にプレイできている人もいますが、ラグが気になる場合は有線接続への切り替えを検討してみてください。Wi-Fiの周波数帯には2.4GHzと5GHzがあり、5GHzの方が電波干渉を受けにくい傾向があります。ルーターの設定で5GHz帯に接続してみるのも一つの方法です。
夜間の回線混雑
「昼間は快適なのに夜だけラグい」という場合は、回線の混雑が原因かもしれません。
夜間やゴールデンタイム(19時〜23時頃)はインターネットの利用者が増えるため、回線全体の帯域が圧迫されやすくなります。特に、同じ回線設備を共有するマンションタイプの光回線や、一部のプロバイダでは、混雑時間帯に通信速度が低下しやすい傾向があります。
自分の環境の速度が時間帯によって大きく変わるかどうか、何度か計測してみると原因の切り分けに役立ちます。Speedtest by Ooklaなどの速度測定サイトで、昼と夜の速度を比較してみてください。昼は100Mbps出ているのに夜は10Mbps程度に落ちるようであれば、回線混雑の影響を受けている可能性が高いです。
P2P方式——相手の回線も影響する
スマブラのラグを理解するうえで最も重要なのが、P2P(ピアツーピア)方式という通信の仕組みです。
一般的なオンラインゲームでは、ゲーム会社が用意したサーバーを経由してプレイヤー同士が通信します。一方、スマブラのオンライン対戦では、サーバーを介さず対戦相手と直接通信しています。これがP2P方式です。
さらにスマブラは「完全同期型P2P」と呼ばれる方式を採用しています。この方式では、対戦に参加している全員が、最も遅い人の環境に合わせられます。つまり、自分の回線がどれだけ高速で安定していても、相手の回線がラグければ、自分も同じようにラグい体験になってしまうのです。
「マッチ相手によってラグの酷さが違う」と感じるのは、このP2P方式のためです。物理的に遠い相手と対戦する場合や、相手が無線接続だったり回線環境が悪かったりする場合、ラグが大きくなりやすくなります。
この仕組みを知っておくと、「自分の環境を改善しても完全にはラグがなくならないケースがある」ことが理解できます。
なお、スマブラ以外のゲームでもP2P方式を採用しているものは多くあります。格闘ゲームや一部のレースゲームなど、リアルタイム性が求められるジャンルでは同様の仕組みが使われることがあります。
今すぐ試せる対策を優先順に
自分の環境でできる対策を、効果が高い順に紹介します。すでに試した項目は飛ばして、次の対策に進んでください。
有線接続に切り替える
最も効果が大きい対策が、有線接続への切り替えです。Wi-Fiの電波干渉や不安定さを解消でき、安定した通信が可能になります。
有機ELモデルとNintendo Switch 2のドックにはLANポートが搭載されているため、LANケーブルを直接つなぐだけで有線接続にできます。それ以外のモデル(Switch本体)は、ドックにLANポートがないため有線LANアダプタが必要です。市販のUSB有線LANアダプタも使えますが、任天堂ライセンス商品以外は動作確認がされていないため、購入時は対応状況を確認してください(なお、Switch Liteはドックに対応していないため有線接続はできません)。
接続手順は以下のとおりです。
| 手順 | 操作 |
|---|---|
| 1 | 有線LANアダプタが必要なモデルの場合、Switchのドックに接続する(有機ELモデル・Switch 2はこの手順不要) |
| 2 | LANケーブルでルーターとドック(またはアダプタ)をつなぐ |
| 3 | Switch本体の「設定」→「インターネット」→「インターネット設定」を開く |
| 4 | 「有線接続」を選択して接続テストを行う |
接続テストで「接続しました」と表示されれば、有線接続への切り替えは完了です。
なお、LANケーブルにも規格があります。「CAT5e」以上の規格であれば1Gbps対応で、スマブラを含む一般的なオンラインゲームには十分です。古い「CAT5」ケーブルを使っている場合は、新しい規格のケーブルへの交換も検討してみてください。
ルーターの再起動・設置場所の見直し
ルーターは長時間稼働していると、内部のキャッシュが溜まったり一時的な負荷がかかったりして、動作が不安定になることがあります。ルーターの電源を切って30秒ほど待ってから再起動すると、こうした問題がリセットされて改善することがあります。
また、ルーターの設置場所も確認しておきましょう。
- 床に直置きしていないか: 棚の上や高い位置に置いた方が電波が届きやすくなります
- 金属製のラックの中に入れていないか: 金属は電波を遮りやすい素材です
- 電子レンジの近くに置いていないか: 電子レンジは2.4GHz帯の電波を発するため、Wi-Fiと干渉することがあります
特にWi-Fiでプレイしている場合は、設置場所を見直すだけでも通信が安定することがあります。
ルーターを再起動しても改善しない場合、ルーター自体が古くなっている可能性もあります。5年以上使っているルーターは、性能が低下していたり最新の通信規格に対応していなかったりすることがあるので、買い替えも視野に入れてみてください。
IPv6 IPoEを有効にする
「夜だけ遅くなる」「時間帯によって速度差が大きい」という場合は、IPv6 IPoEへの切り替えが効果的なことがあります。
IPv6 IPoEとは、従来の接続方式(PPPoE方式)より混雑の影響を受けにくい新しい接続方式です。フレッツ光や光コラボを利用している場合、プロバイダによっては追加料金なしでIPv6 IPoEを利用できます。
IPv6 IPoEを利用するには、以下の条件を満たす必要があります。
| 条件 | 確認方法 |
|---|---|
| 契約中のプロバイダがIPv6 IPoEに対応している | プロバイダの公式サイトで確認 |
| ルーターがIPv6 IPoEに対応している | ルーターの仕様書や公式サイトで確認 |
| IPv6 IPoEのオプション申込が済んでいる | プロバイダによっては申込が必要 |
すでにIPv6 IPoEが有効になっているかどうかは、「あなたのIPv6をテストしましょう」などの確認サイトで確認できます。IPv4のみが表示される場合は、IPv6 IPoEが有効になっていない可能性があります。
IPv6 IPoEへの切り替えは、夜間の回線混雑が原因でラグが発生している場合に効果を発揮します。ただし、すべてのラグが解消されるわけではありません。特にスマブラの場合は、先述のP2P方式の影響もあるため、IPv6 IPoEを有効にしても相手の環境次第でラグが発生する可能性は残ります。
有線にしてもラグい場合のチェック
有線接続に切り替えても改善しない場合、原因は別のところにあります。以下のチェック項目を確認してみてください。
NATタイプ・回線速度を確認する
Switch本体でNATタイプと回線速度を確認できます。手順は以下のとおりです。
| 手順 | 操作 |
|---|---|
| 1 | Switch本体の「設定」を開く |
| 2 | 「インターネット」→「接続テスト」を選択 |
| 3 | 結果画面でNATタイプ・ダウンロード・アップロード速度を確認 |
NATタイプは、ネットワーク接続の制限状態を示す指標です。スマブラの場合、「A」が最も接続しやすく、「B」でも一般的には問題ありません。「C」や「D」と表示される場合は、ルーターの設定でUPnPが無効になっている可能性があるので、ルーターの管理画面からUPnPを有効にしてみてください。
回線速度の目安としては、ダウンロード30Mbps以上・Ping20ms以下であれば、一般的にスマブラは快適にプレイできるとされています。ただし、任天堂公式が公表している基準ではないため、あくまで本記事での目安としてお考えください。
Pingは「インターネット上の応答速度」を表す数値で、低いほど反応が速くなります。Pingが高い場合は、回線の混雑やルーターの設定、プロバイダの影響が考えられます。
なお、Switch本体の接続テストで表示される速度は、実際の最大速度より低めに出ることがあります。より正確な速度を知りたい場合は、同じネットワークに接続したPCやスマートフォンで速度測定サイトを利用してみてください。
それでも改善しないときの選択肢
有線化・ルーター設定・IPv6 IPoE化まで試しても改善しない場合、選択肢は2つあります。
選択肢1: 回線自体の見直しを検討する
夜間の混雑が原因で速度が低下している場合や、Ping値が常に高い場合は、回線やプロバイダの見直しが選択肢に入ります。NURO光やauひかりなど、フレッツ光・光コラボとは別の回線網を利用するサービスは、NTTの通常回線より混雑の影響を受けにくい傾向があります。
家族名義で契約している場合は、「夜間に動画視聴が途切れる」「在宅ワークのビデオ会議が不安定」など、家族全員に影響する問題として説明すると、見直しの検討がしやすくなります。
回線の見直しが選択肢に入る場合、約3分の診断で現状の回線に改善余地があるか切り分けられる場合があります。ただし、スマブラはP2P方式のため、自分の回線を変えても相手がラグければ影響を受ける点は変わりません。
選択肢2: 諦めどころを知る
スマブラのP2P方式では、自分の回線が完璧でも相手の回線環境によってラグが発生します。これはスマブラの仕組み上避けられないことです。
マッチ相手によって快適さが変わるのは、自分の問題ではなく通信方式の特性です。自分の環境を整えることは、少なくとも「自分が原因でラグを発生させない」ための対策として意味があります。
まとめ
スマブラのオンライン対戦でラグが発生する原因は、自分の環境と相手の環境の両方にあります。
スマブラはP2P方式(完全同期型)を採用しているため、相手の回線が遅ければ自分もその影響を受けます。「マッチ相手によってラグ度合いが違う」のは、この仕組みによるものです。自分だけでは解決できない部分があることを理解しておくと、原因の切り分けがしやすくなります。
自分の環境でできる対策としては、有線接続への切り替えが最も効果的です。Wi-Fiの不安定さを解消でき、通信が安定しやすくなります。そのうえで、ルーターの再起動や設置場所の見直し、IPv6 IPoEの有効化など、できることから順に試してみてください。
有線でも改善しない場合は、NATタイプや回線速度を確認しましょう。回線自体の見直しが選択肢に入る場合は、診断で改善余地があるか確認できる場合があります。ただし、P2P方式である以上、自分の回線を変えても相手の影響は受け続けます。自分の環境を整えることは、少なくとも「相手にラグを与えない」ための意味があると考えてください。