ポケット型Wi-FiのIPアドレスとは?固定・変動の違いと確認方法
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ポケット型Wi-Fiを使っていると、「IPアドレス」という言葉を目にする機会があります。
- IPアドレスって何のこと?
- 固定IPと変動IPの違いがわからない
- テレワークで固定IPが必要と言われたけど、どうすればいい?
本記事では、IPアドレスの基本から、ポケット型Wi-Fiでの確認方法、固定IPが必要な場合の取得方法までをわかりやすく解説します。
この記事のポイント
- IPアドレスは「ネット上の住所」のようなもので、機器を識別するための番号
- ポケット型Wi-Fiは基本的に変動IPアドレスが使われており、通常利用なら問題なし
- テレワークやオンラインゲームで固定IPが必要な場合は、VPNサービスで取得可能
目次
ポケット型Wi-FiのIPアドレスとは?わかりやすく解説
IPアドレスはインターネット通信に欠かせない仕組みです。まずは基本的な概念を、専門用語を使わずに説明していきます。
IPアドレスは「ネット上の住所」
IPアドレスとは、インターネットに接続している機器を識別するための番号です。
郵便物を届けるときに住所が必要なように、インターネット上でデータをやり取りするときには、送り先と送り元を特定する番号が必要になります。それがIPアドレスです。
IPアドレスは「192.168.1.1」や「203.0.113.1」のような数字の組み合わせで表されます。メールの送受信やWebサイトの閲覧など、すべてのインターネット通信でこの番号が使われています。
たとえば、スマホでWebサイトを見るとき、スマホのIPアドレスから「このサイトを見たい」という情報が送られ、Webサイト側はそのIPアドレスに向けてページのデータを送り返します。つまり、IPアドレスがないとインターネットは利用できません。
グローバルIPとプライベートIPの違い
IPアドレスには大きく分けて2種類あります。
| 種類 | 説明 | 使われる場所 |
|---|---|---|
| グローバルIPアドレス | インターネット上で重複しない一意の番号 | ルーターの外側(インターネットとの通信) |
| プライベートIPアドレス | 家庭内や社内ネットワークで使う番号 | ルーターの内側(スマホやPCなど) |
グローバルIPアドレスは、世界中で重複しないように管理されている「公開された住所」のようなものです。一方、プライベートIPアドレスは、自宅や会社の中だけで使われる「部屋番号」のようなイメージです。
自宅でスマホやPCをWi-Fiに接続すると、それぞれの機器にプライベートIPアドレスが割り当てられます。インターネットに出ていくときは、ルーターがグローバルIPアドレスに変換して通信します。
多くのポケット型Wi-Fiでは、CGNAT(キャリアグレードNAT)という仕組みが使われています。CGNATとは、複数のユーザーで1つのグローバルIPアドレスを共有する技術です。これにより、限りあるIPアドレスを効率的に使えますが、外部から直接アクセスできないという特徴があります。
固定IPと変動IP どちらがポケット型Wi-Fiに使われている?
IPアドレスには「固定」と「変動」という別の分類もあります。ポケット型Wi-Fiではどちらが使われているのか、それぞれの特徴を見ていきましょう。
ポケット型Wi-Fiは基本的に変動IP
固定IPアドレスとは、一度割り当てられると変わらないIPアドレスです。インターネットに接続・切断を繰り返しても同じ番号が使われます。
変動IPアドレスとは、接続するたびに変わるIPアドレスです。電源を入れ直したり、一定時間が経過したりすると、新しい番号が割り当てられます。
ポケット型Wi-Fiは基本的に変動IPアドレスを使用しています。これはコスト削減と効率化のためです。固定IPアドレスは1ユーザーに1つの番号を確保し続ける必要がありますが、変動IPなら空いている番号を順番に使い回せます。
通常のインターネット利用、たとえばWebサイトの閲覧、動画視聴、SNS、メールなどでは変動IPで何も問題ありません。固定IPが必要になるのは特定の用途に限られます。
変動IPのメリット・デメリット
変動IPアドレスには以下のような特徴があります。
| 観点 | 変動IPアドレス |
|---|---|
| 費用 | 追加料金なしで利用可能 |
| セキュリティ | IPアドレスが変わるため、特定されにくい |
| IP認証サービス | 利用できない場合がある |
| 遠隔操作 | 外部から自宅PCにアクセスしにくい |
メリットとして、変動IPは追加費用がかかりません。また、IPアドレスが定期的に変わるため、特定のIPアドレスを狙った攻撃を受けにくいというセキュリティ上の利点があります。万が一不正アクセスを受けても、電源を入れ直すだけでIPアドレスを変更できます。
デメリットは、IPアドレスで接続元を制限するサービスが使えない点です。たとえば、会社のシステムに「特定のIPアドレスからのみアクセスを許可」という設定がされている場合、変動IPでは毎回違う番号になるためアクセスを拒否されてしまいます。
また、自宅のPCに外出先からアクセスしたい場合も、変動IPだとアドレスが変わってしまうため接続が難しくなります。ただし、この用途にはクラウドストレージ(GoogleドライブやDropbox)を使う方法で代替できます。
IPアドレスの確認方法と変更が必要なタイミング
自分が使っているIPアドレスを知りたい場面や、意図的に変更したい場面があります。ここでは確認方法と変更のタイミングを解説します。
デバイス別の確認手順
IPアドレスの確認方法はデバイスによって異なります。
Androidの場合
- 「設定」を開く
- 「ネットワークとインターネット」を選択
- 「Wi-Fi」を選択
- 接続中のWi-Fi右側の歯車マークをタップ
- 「詳細設定」でIPアドレスが表示される
iPhoneの場合
- 「設定」を開く
- 「Wi-Fi」を選択
- 接続中のWi-Fi右側の「i」マークをタップ
- IPアドレスが表示される
Windows PCの場合
- 「スタート」から「設定」を開く
- 「ネットワークとインターネット」を選択
- 「ネットワークと共有センター」を選択
- 「アダプターの設定の変更」をクリック
- 「Wi-Fi」をダブルクリックして「詳細」で確認
Macの場合
- optionキーを押しながら画面上部のWi-Fiアイコンをクリック
- IPアドレスが表示される
Webサイトで確認する方法
「確認くん」や「CMAN」などのWebサービスにアクセスするだけで、現在のIPアドレスを表示できます。最も手軽な方法です。
変更すべき2つのタイミング
ポケット型Wi-Fiの変動IPアドレスは、電源のオン・オフで簡単に変更できます。以下のタイミングで変更を検討しましょう。
1. 個人情報を入力した後
ネットショッピングや各種サービスへのログインで個人情報を入力した後は、IPアドレスを変更しておくと安心です。万が一の不正アクセスリスクを減らせます。ポケット型Wi-Fiなら電源を入れ直すだけなので、習慣にしておくとよいでしょう。
2. 通信速度が遅いと感じたとき
IPアドレスを変更することで速度が改善する場合があります。IPアドレスにはIPv4とIPv6という2つのバージョンがあり、IPv4は夜の渋滞した道路、IPv6はまだ空いている新しい道路のようなイメージです。
IPv4とIPv6の両方に対応しているポケット型Wi-Fiなら、電源の入れ直しでバージョンが切り替わることがあり、それによって速度が改善することがあります。速度が遅いと感じたら試してみてください。
ポケット型Wi-Fiで固定IPアドレスを取得する方法
テレワークやオンラインゲームで固定IPが必要になった場合の対応方法を解説します。主に2つの選択肢があります。
VPNサービスを使う方法
今使っているポケット型Wi-Fiをそのまま利用したい場合は、VPNサービスの活用がおすすめです。
VPN(Virtual Private Network)とは、インターネット上に安全な仮想の通信経路を作り、データを暗号化して送受信する技術です。固定IPアドレスを提供するVPNサービスを契約すれば、現在のポケット型Wi-Fiを変更せずに固定IPを取得できます。
| VPNサービス | 月額料金(税込)※2026年7月時点 | 特徴 |
|---|---|---|
| Glocal VPN | 660円〜 | 日本企業運営、初期費用・初月無料 |
| セカイVPN(マイIP) | 1,100円 | 2か月無料トライアル、日本語サポート |
| MillenVPN | 1,848円〜 | 同時接続台数無制限 |
| NordVPN | 1,360円〜 | 世界最大手、30日返金保証 |
※料金は各サービスの公式サイトで最新情報をご確認ください。
VPNサービスのメリットは、今のポケット型Wi-Fiを解約する必要がないことです。プロバイダを乗り換える手間なく固定IPを使い始められます。また、通信が暗号化されるためセキュリティも向上します。
注意点として、VPNはあくまでIPアドレスを固定するサービスであり、インターネット回線は別途必要です。また、VPN経由の通信は若干速度が落ちる場合があります。
固定IP対応のポケット型Wi-Fiを契約する方法
ポケット型Wi-Fi自体で固定IPを提供しているサービスを契約する方法もあります。ただし、選択肢は非常に限られています。
WiMAXのグローバルIPオプション
WiMAXでは月額105円(税込)でグローバルIPオプションを追加できます。UQ WiMAX公式によると、これは2026年7月時点の情報です。ただし、これは固定IPではなく動的グローバルIPです。変動はしますが、プライベートIPではなくグローバルIPを使えるようになります。
なお、「ギガ放題プラスS」などの新プランではこのオプションを利用できない場合があります。契約前に対応プランを公式サイトで確認してください。
オンラインゲームで「マッチングできない」「通信が不安定」といった問題がある場合は、このオプションで改善できることがあります。固定IPが必須ではなく、グローバルIPであれば良いケースに向いています。
ASAHIネット
固定グローバルIPを直接提供しているポケット型Wi-Fiサービスは現状ASAHIネットなどに限られます。すでに別のサービスを契約中の場合は乗り換えが必要になるため、VPNサービスの方が手軽でしょう。
固定IPが必要になる人・ならない人の判断基準
最後に、固定IPが必要かどうかを判断するための基準をまとめます。
固定IPが必要な人
- 会社のシステムにIPアドレス認証でアクセスする必要がある
- テレワークで社内ネットワークにVPN接続する
- フリーランスでクライアントのセキュリティ要件に固定IPがある
- 自宅サーバーを運用している
グローバルIPで対応できる人(固定でなくてよい)
- オンラインゲームでマッチングに問題がある
- 一部のP2P通信を使いたい
- ポート開放が必要
変動IPのままで問題ない人
- Webサイトの閲覧、動画視聴、SNSが主な用途
- Zoom、Google Meetなどのオンライン会議
- 一般的なメールの送受信
- クラウドストレージの利用
多くの方は変動IPのままで困ることはありません。テレワークやフリーランスの業務で「固定IPが必要」と指定された場合のみ、VPNサービスの導入を検討しましょう。
まとめ
ポケット型Wi-FiのIPアドレスについて、基本から固定IP取得方法まで解説しました。
IPアドレスは「ネット上の住所」であり、インターネット通信に欠かせない仕組みです。ポケット型Wi-Fiは基本的に変動IPアドレスを使用しており、通常のインターネット利用であれば何も問題ありません。
テレワークで会社システムへのアクセスに固定IPが求められる場合は、VPNサービスを契約することで現在のポケット型Wi-Fiをそのまま使いながら対応できます。月額660円〜1,848円程度から始められるサービスがあり、無料トライアル期間を活用して使い勝手を確認するのがおすすめです。
まずは自分の用途に固定IPが本当に必要かを確認し、必要であれば無理なく導入できる方法を選んでください。