SIMフリーのポケット型WiFiとは?メリット・デメリットと選び方を解説
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SIMフリーのポケット型Wi-Fiを使えば、好きな格安SIMを選んで月額料金を安く抑えられます。
しかし、次のような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
- SIMフリーの端末はどこで買えばいいのか
- 契約タイプのポケット型Wi-Fiと比べて本当にお得なのか
- 端末選びで失敗しないためのポイントは何か
本記事では、SIMフリーのポケット型Wi-Fiの仕組みからメリット・デメリット、失敗しない選び方まで詳しく解説します。
この記事のポイント
- SIMフリー端末と格安SIMの組み合わせで月額1,000〜3,000円に抑えられる
- 契約の縛りがなく、海外でも現地SIMで利用できる
- 対応バンドの確認が端末選びで最も重要
目次
- SIMフリーのポケット型Wi-Fiとは
- –SIMロック解除とSIMフリーの仕組み
- –契約タイプのポケット型Wi-Fiとの違い
- SIMフリーのポケット型Wi-Fiを使う3つのメリット
- –格安SIMで月額料金を抑えられる
- –契約期間の縛りがなく自由度が高い
- –海外でも現地SIMで使える
- SIMフリーのポケット型Wi-Fiの注意点・デメリット
- –端末代が別途かかる
- –自分でAPN設定が必要
- –無制限プランが少ない
- SIMフリー端末の選び方3つのポイント
- –使いたいSIMの対応バンドを確認する
- –5G対応か4Gで十分か判断する
- –バッテリー駆動時間をチェックする
- –APN自動設定機能があると便利
- おすすめSIMフリー端末と格安SIMの組み合わせ例
- –端末別の特徴比較
- まとめ
- 参考文献
SIMフリーのポケット型Wi-Fiとは
SIMフリーのポケット型Wi-Fiとは、特定のキャリアに縛られず、好きな通信会社のSIMカードを挿して使えるモバイルルーターのことです。ここでは、SIMフリーの仕組みと契約タイプとの違いを解説します。
SIMロック解除とSIMフリーの仕組み
SIMフリーとは、SIMロックがかかっていない状態を指します。SIMロックとは、端末を販売したキャリア以外のSIMカードを使えないように制限する仕組みのことです。
以前は、ドコモで購入した端末はドコモのSIMしか使えないといった制約がありました。しかし、2015年5月から総務省の方針によりSIMロック解除が義務化され、2021年10月以降に発売された端末は原則としてSIMフリーで販売されています。
SIMフリーの端末であれば、ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルのいずれのSIMでも、対応する周波数帯に合っていれば利用できます。格安SIM(MVNO)も自由に選べるため、通信費を大幅に抑えることが可能です。
契約タイプのポケット型Wi-Fiとの違い
ポケット型Wi-Fiには、大きく分けて「契約タイプ」と「SIMフリー端末+格安SIM」の2つの使い方があります。
| 項目 | 契約タイプ | SIMフリー+格安SIM |
|---|---|---|
| 端末 | 契約時に提供またはレンタル | 自分で購入 |
| 月額料金 | 3,000〜5,000円 | 1,000〜3,000円 |
| 初期費用 | 事務手数料のみの場合が多い | 端末代10,000〜35,000円 |
| 契約期間 | 2年縛りが多い | 縛りなしが多い |
| 設定 | 電源を入れるだけ | APN設定が必要 |
契約タイプは端末と回線がセットになっており、届いたその日から使える手軽さがメリットです。一方、SIMフリー端末と格安SIMの組み合わせは、初期費用として端末代がかかるものの、月額料金を安く抑えられます。
1年以上使う場合は、端末代を含めてもSIMフリーのほうがトータルコストで有利になるケースが多いです。
SIMフリーのポケット型Wi-Fiを使う3つのメリット
SIMフリーのポケット型Wi-Fiには、契約タイプにはない魅力があります。ここでは、主な3つのメリットを紹介します。
格安SIMで月額料金を抑えられる
SIMフリー端末を使う最大のメリットは、格安SIMと組み合わせて月額料金を大幅に抑えられる点です。
契約タイプのポケット型Wi-Fiは月額3,000〜5,000円程度かかりますが、格安SIMのデータ専用プランなら月額1,000〜3,000円程度で利用できます。
例えば、月20GBのデータ専用SIMであれば月額1,500〜2,000円程度で契約できるものがあります。契約タイプと比べると、年間で12,000〜36,000円の節約になる計算です。
ただし、端末代として10,000〜35,000円程度の初期費用がかかります。長期利用を前提とするなら、トータルコストでお得になりやすいでしょう。
契約期間の縛りがなく自由度が高い
格安SIMの多くは、最低利用期間の縛りがないか、あっても短期間です。好きなタイミングで解約できるため、違約金を気にする必要がありません。
契約タイプのポケット型Wi-Fiでは、2年や3年の契約期間を設けているサービスが多く、途中解約すると違約金が発生するケースがあります。
「使い始めてみたら思ったより使わなかった」「引っ越しで光回線を導入した」といった場合でも、SIMフリー+格安SIMの組み合わせなら気軽に解約できます。
海外でも現地SIMで使える
SIMフリー端末は、海外の現地SIMを挿すだけで使えるのも大きな魅力です。
海外旅行や出張の際、空港や現地の店舗でプリペイドSIMを購入して挿し替えれば、すぐにWi-Fi環境を構築できます。海外用のレンタルWi-Fiを借りるより安く済むことが多いです。
例えば、海外レンタルWi-Fiは1日あたり1,000〜1,500円程度かかりますが、現地のプリペイドSIMなら数日分で2,000〜3,000円程度で済む場合もあります。
ただし、海外で使う場合は渡航先の周波数帯に端末が対応しているか、事前に確認しておきましょう。
SIMフリーのポケット型Wi-Fiの注意点・デメリット
SIMフリーのポケット型Wi-Fiにはメリットだけでなく、注意すべき点もあります。購入前に確認しておきましょう。
端末代が別途かかる
SIMフリー端末は自分で購入する必要があり、10,000〜35,000円程度の初期費用がかかります。
契約タイプでは端末代が無料または実質無料になるキャンペーンもありますが、SIMフリーではそのような特典は基本的にありません。
ただし、1〜2年以上使い続けるなら、月額料金の差額で端末代を回収できます。短期間だけ使いたい場合は、レンタルや契約タイプのほうがお得になる可能性があります。
自分でAPN設定が必要
SIMフリー端末を使う場合、SIMカードを挿入した後にAPN設定を自分で行う必要があります。
APNとは、Access Point Name(アクセスポイント名)の略で、端末がインターネットに接続するために必要な設定情報のことです。設定を間違えると通信できません。
最近の端末には「APN自動設定機能」が搭載されているものもあり、SIMを挿すだけで自動的に設定してくれます。機械操作に不安がある方は、APN自動設定対応の端末を選ぶと安心です。
無制限プランが少ない
格安SIMのデータ専用プランは、月間データ容量に上限があるものがほとんどです。月100GBや無制限で使いたい場合、選択肢が限られます。
楽天モバイルのRakuten最強プランは月額3,278円(税込)で無制限に使えますが、楽天回線に対応した端末が限られています。
データ容量を気にせず使いたい場合は、WiMAXやクラウドSIMタイプの契約型ポケット型Wi-Fiを検討するのも選択肢の一つです。
SIMフリー端末の選び方3つのポイント
SIMフリー端末は種類が多く、どれを選べばいいか迷いがちです。ここでは、失敗しないための3つのポイントを解説します。
使いたいSIMの対応バンドを確認する
端末選びで最も重要なのは、使いたいSIMの周波数帯(バンド)に対応しているかです。対応していないと、通信が不安定になったり圏外になったりします。
主要キャリアの重要なバンドは以下のとおりです。
| キャリア | 重要なバンド(4G LTE) |
|---|---|
| ドコモ | Band 1、Band 3、Band 19 |
| au | Band 1、Band 18/26、Band 28 |
| ソフトバンク | Band 1、Band 3、Band 8 |
| 楽天モバイル | Band 3、Band 18(ローミング)、Band 28 |
どのキャリアでも使いたい場合は、Band 1、Band 3、Band 18/26、Band 28に対応した端末を選ぶと安心です。
5G対応か4Gで十分か判断する
5G対応端末は最大通信速度が速いですが、価格が高く、バッテリー消費も大きい傾向があります。
Web閲覧やSNS、動画視聴程度であれば、4G対応端末で十分です。下り速度が10〜25Mbps程度あれば、ほとんどの用途で快適に使えます。
5G対応端末は30,000円以上するものが多い一方、4G対応端末は10,000〜15,000円程度で購入できます。用途に応じて選びましょう。
バッテリー駆動時間をチェックする
外出先で長時間使うなら、バッテリー駆動時間が10時間以上の端末を選ぶと安心です。
5G対応端末はバッテリー消費が激しく、連続通信時間が8〜9時間程度のものもあります。モバイルバッテリーを併用するか、長時間駆動できる4G端末を選ぶとよいでしょう。
バッテリー容量の目安として、3,000mAh以上あれば10時間以上の連続通信が可能な機種が多いです。
APN自動設定機能があると便利
前述のとおり、SIMフリー端末はAPN設定が必要です。APN自動設定機能があれば、SIMを挿すだけで使い始められます。
富士ソフトのFS040WやFS050W、NECのAterm MR05LNなどは、主要キャリアや格安SIMのAPNがあらかじめ登録されており、自動で設定してくれます。
機械操作が苦手な方や、スムーズに使い始めたい方は、APN自動設定対応の端末を優先して選びましょう。
おすすめSIMフリー端末と格安SIMの組み合わせ例
ここでは、定番のSIMフリー端末と、組み合わせに適した格安SIMの例を紹介します。自分の使い方に合った組み合わせを見つけてください。
端末別の特徴比較
主なSIMフリー端末の特徴を比較します。
| 端末名 | 5G対応 | eSIM対応 | バッテリー | 参考価格(2026年7月時点) |
|---|---|---|---|---|
| 富士ソフト FS050W | 対応 | 対応 | 約11時間 | 約32,000円 |
| 富士ソフト FS040W | 非対応 | 非対応 | 約20時間 | 約13,000円 |
| NEC Aterm MR51FN | 対応 | 非対応 | 約9時間 | 約33,000円 |
| NEC Aterm MP02LN | 非対応 | 非対応 | 約10時間 | 約8,500円 |
| 楽天 WiFi Pocket Platinum | 非対応 | 非対応 | 約10時間 | 1円(楽天モバイル契約時) |
コストを抑えたい場合は、富士ソフト FS040WやNEC Aterm MP02LNが手頃です。4G対応で普段使いには十分な性能があります。
高速通信や5G対応を重視する場合は、富士ソフト FS050WやNEC Aterm MR51FNが選択肢になります。ただし、3万円以上の初期投資が必要です。
楽天モバイルをメインで使う場合は、楽天 WiFi Pocket Platinumが1円で購入できてお得です。楽天回線専用ですが、Rakuten最強プランなら月額3,278円(税込)で無制限に使えます。
格安SIMは、月20GB程度で1,500〜2,500円のプランが多くあります。データ容量と月額料金のバランスを見て選びましょう。
まとめ
SIMフリーのポケット型Wi-Fiは、格安SIMと組み合わせることで月額料金を大幅に抑えられる選択肢です。契約の縛りがなく、海外でも現地SIMで使えるメリットがあります。
一方で、端末代の初期費用やAPN設定の手間、無制限プランの少なさといった注意点もあります。
端末選びでは、対応バンドの確認が最も重要です。どのキャリアのSIMでも使えるよう、Band 1、Band 3、Band 18/26、Band 28に対応した端末を選ぶと汎用性が高くなります。
1年以上の長期利用を考えているなら、SIMフリー端末と格安SIMの組み合わせはトータルコストでお得です。自分の利用スタイルに合った端末とSIMを選んで、快適なWi-Fi環境を構築してください。
参考文献
- 総務省「移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドライン」 https://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/eidsystem/competition12_01.html