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鉄筋コンクリートでWi-Fiが届かない原因と対策|中継器の限界も解説

4分で読めるかしこいネット編集部
基礎知識
  • #速度

リビングに置いたWi-Fiルーターの電波が、寝室では届かない。スマホの画面を見ると、いつの間にかWi-Fiマークが消えて、モバイルデータ通信に切り替わっている。鉄筋コンクリートのマンションや戸建てに住んでいると、こうした経験をされた方は多いのではないでしょうか。

  • 別の部屋に行くとWi-Fiが途切れる
  • 中継器を買ったけど、期待したほど改善しなかった
  • 在宅勤務のWeb会議がカクついて困っている

電波が届かないのは、あなたの使い方や設定のせいではありません。鉄筋コンクリートという建物の構造が、電波を通しにくい性質を持っているためです。

ただし、対策がないわけではありません。仕組みを知れば、中継器を買う前に「自分の家で効くかどうか」を判断でき、確実に効く方法を選べるようになります。

この記事のポイント

  • 鉄筋コンクリートでWi-Fiが届かないのは、コンクリートと鉄筋が電波を弱くするから
  • 中継器も電波で繋がるため、鉄筋の壁を越える問題は解決しないことがある
  • 最も確実なのは有線LANでアクセスポイントを繋ぐ方法。優先度順に対策を解説
目次

鉄筋コンクリートでWi-Fiが届かない理由

Wi-Fiの電波は、目に見えない光のようなものです。空気中を飛んで機器に届きますが、障害物があると弱くなります。そして鉄筋コンクリートは、電波にとって非常に通りにくい障害物です。

コンクリートと鉄が電波を弱くする仕組み

コンクリートは密度が高く、木材の壁よりも電波が通りにくい性質があります。木造住宅なら隣の部屋まで届く電波も、コンクリートの壁を1枚挟むだけで大幅に減衰します。

さらに、鉄筋コンクリートには鉄の棒(鉄筋)が格子状に埋め込まれています。鉄は電波を通さないため、電波が壁で反射したり吸収されたりします。

1枚の壁を越えるごとに電波は弱くなり、2部屋離れるとスマホやパソコンがWi-Fiを見つけられなくなることがあります。ルーターのすぐ近くでは速度が出るのに、別の部屋では繋がらないのは、この仕組みが原因です。

電磁遮蔽とは——鉄筋が電波を閉じ込める

電磁遮蔽とは、金属で囲まれた空間の内側に、外からの電波が届きにくくなる現象のことです(ファラデーケージ効果とも呼ばれます)。電子レンジの中が外から見えないのと同じ原理で、鉄筋が格子状に入った壁は、電波を閉じ込めるカゴのように働きます。

鉄筋コンクリートの建物は、部屋ごとに鉄筋の壁で区切られています。そのため、隣の部屋にいるルーターの電波が、自分の部屋まで届きにくくなります。

ただし、完全に遮蔽されるわけではありません。窓があれば電波は通りますし、壁の厚さや鉄筋の密度によって影響の大きさは変わります。リビングの窓際にルーターを置いたら、隣の部屋でも少し繋がりやすくなった、という経験がある方もいるでしょう。

中継器で解決するか——先に知っておくべきこと

「中継器を買えば解決するかも」と考えるのは自然なことです。価格も数千円からと手頃で、コンセントに挿すだけで使えます。ただし、鉄筋コンクリートでは効果が限定的なケースがあります。買う前に、仕組みを知っておく価値があります。

中継器も電波で繋がる——壁を越えられない限界

中継器とは、ルーターからの電波を受け取り、それを増幅して再発信する機器のことです。ルーターと中継器の間は、Wi-Fiの電波で繋がっています。

ここが重要なポイントです。中継器も電波で繋がる以上、鉄筋コンクリートの壁で電波が弱くなる問題は、中継器にも同じように起こります。

リレーのバトンを受け渡す走者が、壁で止まってしまうとその先には届きません。中継器も同じで、壁の手前に置いても、中継器自体が鉄筋の壁の向こうにある電波をうまく受け取れなければ、効果は限定的です。

実は、中継器が効くのは「壁がそこまで厚くない木造住宅」や「鉄筋ではない建物」のケースが多いのです。鉄筋コンクリートで中継器を買っても「思ったほど変わらなかった」という声は、編集部の診断データでも少なくありません。

中継器に数千円を使う前に、まず自分の家で効くかどうかを見極める方法を知っておきましょう。次の章で、対策を優先度順に解説します。

鉄筋コンクリートに効く対策を優先度順に

鉄筋コンクリートの壁を電波で越えるのは難しい。だからこそ、電波ではなく有線で繋ぐのが確実な方法です。ここでは、無料でできることから順に、対策を優先度順に解説します。

無料でできること——ルーター設置・周波数切り替え

まずは、お金をかけずに試せることから始めましょう。すでに試して効果がなかった場合は、次のステップへ進む価値があります。

ルーターの置き場所を変える

  • 窓際に置く(窓からの電波は通りやすい)
  • 高い位置に置く(電波は上から下へ届きやすい)
  • 家の中心に近い場所に置く(各部屋への距離が均等になる)
  • 壁や家具から離す(障害物で電波が弱まるのを防ぐ)
  • 電子レンジやBluetooth機器から離す(電波干渉を避ける)

周波数帯を2.4GHzに切り替える

Wi-Fiルーターは、一般的に「2.4GHz」と「5GHz」の2つの周波数帯を使えます。

  • 2.4GHzとは、壁を抜けやすいが速度は遅めの周波数帯です
  • 5GHzとは、速度は速いが壁に弱い周波数帯です

鉄筋コンクリートで別の部屋に電波を届けたいなら、2.4GHzに切り替えると改善することがあります。ルーターの設定画面や、接続するネットワーク名(末尾に「2G」「5G」と書いてあることが多い)で切り替えられます。

これらを試しても改善しない場合は、次の対策へ進みましょう。

有線LAN+アクセスポイントが最も確実

鉄筋コンクリートで最も確実な対策は、電波ではなくLANケーブルで部屋を繋ぐ方法です。

アクセスポイントとは、Wi-Fiの電波を出す機器のことです。ルーターと有線で繋いで使います。

仕組みはシンプルです。ルーターからLANケーブルを伸ばし、電波が届かない部屋にアクセスポイントを置きます。アクセスポイントがその部屋でWi-Fiを出すので、鉄筋の壁を電波が越える必要がなくなります。

鉄筋コンクリートの壁は電波を遮りますが、LANケーブルは物理的に壁を通すか、ドアの隙間を通すか、壁際をモールで這わせれば繋げます。

鉄筋コンクリートの建物でも、アクセスポイントを有線で繋いだことでWi-Fi環境が改善したという報告は多くあります。有線で繋げば、鉄筋の壁の影響を受けずに各部屋でWi-Fiが使えるようになります。

賃貸の場合の対策

賃貸マンションでは壁に穴を開けられないことが多いですが、次の方法なら工事なしで対応できます。

  • フラットLANケーブル+モール: 薄いケーブルを壁際に這わせ、モール(ケーブルカバー)で目立たなくする
  • コンセントLAN(PLCアダプター): 電気配線を使ってネット信号を送る機器。コンセントに挿すだけで部屋間を繋げる。建物の電気配線の状態によって速度が変わるため、試してから本格導入するのがおすすめ
  • ドア下の隙間を通す: 超薄型のフラットケーブルなら、ドアを閉めたままでも通せることがある

管理会社への確認が必要な場合もありますが、穴を開けない方法なら許可が下りやすい傾向があります。

メッシュWi-Fiは有線バックホール対応なら有効

メッシュWi-Fiとは、複数のアクセスポイントを家の中に配置して、網目(メッシュ)のようにWi-Fiをカバーするシステムのことです。部屋を移動しても自動で最適なアクセスポイントに切り替わるのが特徴です。

ただし、メッシュWi-Fiにも種類があります。

  • 無線だけで繋ぐタイプ: アクセスポイント同士をWi-Fiで繋ぐ。中継器と同じで、鉄筋の壁を越えられない限界がある
  • 有線バックホール対応タイプ: アクセスポイント同士をLANケーブルで繋げる。有線で繋げば、前述の「有線LAN+アクセスポイント」と同じ効果が得られる

有線バックホールとは、アクセスポイント同士をLANケーブルで繋ぐ方式のことです。鉄筋コンクリートでメッシュWi-Fiを選ぶなら、有線バックホール対応と明記されているモデルを選びましょう。

無線だけで使うメッシュWi-Fiは、中継器と同じ限界があります。「メッシュWi-Fiなら大丈夫」と思って買ったのに、鉄筋の壁で効果が出なかったという失敗は、有線バックホール対応かどうかを確認すれば防げます。

電波の問題は、建物の構造によって最適な対策が変わります。縛りのないサービスで試してから本決めするのが、無駄な出費を防ぐコツです。

どの対策が現実的かは、建物の構造と配線のしやすさで変わります。かしこいネット診断なら、電波の問題か回線の問題かを切り分けるところから始められます。約3分で、あなたの住まいと使い方に合った改善策を絞り込めます。

まとめ

鉄筋コンクリートでWi-Fiが届かないのは、コンクリートと鉄筋が電波を通しにくい性質を持っているからです。これは建物の構造の問題であり、あなたの使い方や設定のせいではありません。

中継器は電波で繋がるため、鉄筋の壁を越えられない限界があります。中継器を買って「思ったほど変わらなかった」という声が多いのは、この仕組みが原因です。

最も確実な対策は、有線LAN+アクセスポイントで部屋を繋ぐ方法です。賃貸でも、フラットLANケーブル+モールやコンセントLAN(PLCアダプター)なら工事なしで対応できます。メッシュWi-Fiを選ぶなら、有線バックホール対応モデルを選びましょう。

対策の優先度は「無料でできること(ルーター設置・周波数切り替え)」→「有線化(最も確実)」→「メッシュWi-Fi(有線バックホール対応)」の順です。鉄筋コンクリートに限らない電波対策全般については、「2階でWi-Fiが弱いときの対処法」も参考にしてください。

掲載情報に関する注記

  • 掲載している料金は、特に記載がない限りすべて税込表示です(2026年8月時点)。料金・キャンペーン内容は変更される場合があります。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
  • 「最大速度」は技術規格上の理論値(ベストエフォート)であり、実使用時の速度を保証するものではありません。実際の速度は利用環境・時間帯・端末により変動します。
  • 「実測平均」は第三者の速度計測サイトに投稿された測定値の参考値です。あくまで目安としてご覧ください。
  • 「実質月額」は (月額料金 × 契約月数 + 初期費用 − キャッシュバック − セット割)÷ 契約月数 を基本に算出しています。割引適用条件は各サービスにより異なります。
  • 提供エリア・電波状況・建物の設備(光回線の場合は配線方式等)により、実際に利用できるサービスや速度が異なります。お申し込み前にエリア・対応状況を必ずご確認ください。

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