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光回線でFAXは使える?規格確認から接続・トラブル対処まで

6分で読めるかしこいネット編集部
トラブル対策
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光回線に切り替えると「今まで使っていたFAXはどうなるの?」と不安になる方は少なくありません。

  • FAX機がそのまま使えるのか判断できない
  • 切り替え後にFAXが送れなくなった原因がわからない
  • 電話番号とFAX番号を分けたいが方法がわからない

本記事では、光回線でFAXを使うための条件・接続手順・トラブル対処法・料金比較・番号を分ける方法まで、順を追って解説します。

この記事のポイント

  • 光電話でFAXを使うにはG3規格への対応が必須。スーパーG3は設定変更で使える場合が多い
  • 送受信できないときは「規格設定」「ルーター再起動」「ケーブル」「相手先回線」の4つを順に確認する
  • アナログ電話からの切り替えで月額料金は大幅に下がり、NTT東西のひかり電話ならFAX通信料も全国一律で割安になる
目次

光回線(ひかり電話)でFAXは使える?

結論として、光回線で提供されるひかり電話でもFAXは使えます。ただし、すべてのFAX機がそのまま動くわけではなく、FAXの通信規格が条件を満たしている必要があります。

ここではまず、光電話の仕組みとFAX規格の違いを整理します。

光電話とは何か(アナログ回線との違い)

光電話とは、光ファイバー回線を使った電話サービスです。従来のアナログ電話が銅線(メタル回線)で音声信号を送るのに対し、光電話は音声をデジタルデータに変換して光ファイバーでやりとりします。

アナログ電話と光電話の主な違いは次のとおりです。

項目アナログ電話光電話(ひかり電話)
回線の種類銅線(メタル回線)光ファイバー
基本料金の目安(2026年4月時点)1,980円〜2,090円/月(税込)※住宅用プッシュ回線・NTT西日本の例550円/月(税込)
通話料(固定電話あて)全国一律9.35円/3分(税込)全国一律8.8円/3分(税込)
必要な機器電話機のみONU+電話機

ONU(光回線終端装置)とは、光ファイバーの光信号を、LANケーブルで扱える電気信号に変換する、電話機くらいの大きさの白い箱です。光回線の契約時にレンタルで届きます。

光電話は基本料金・通話料のどちらもアナログ電話より安く、FAXの通信料も全国一律です。料金面は後のセクションで詳しく比較します。

使えるFAX規格はG3のみ(G3 / スーパーG3 / G4の違い)

FAXにはいくつかの通信規格があり、光電話で動作保証されているのはG3規格のみです。お使いのFAX機がどの規格に対応しているかは、本体の取扱説明書や背面のラベルで確認できます。

規格最大通信速度光電話での利用
G314.4kbps利用できる
スーパーG333.6kbps速度設定をG3相当(14.4kbps)に変更すれば利用できる場合が多い
G464kbps利用できない(ISDN回線専用)

G3は家庭用FAX機で最も広く使われている規格です。家庭向けの単体FAX機であれば、ほとんどがG3に対応しています。

スーパーG3はG3の上位規格で、業務用の複合機に多く採用されています。光電話ではそのままだとエラーが出ることがありますが、FAX機側の通信速度を14.4kbpsに下げる設定変更で使えるケースが多いです。設定変更の手順はトラブル対処のセクションで解説します。

G4はISDN回線(デジタル通信モード)専用の規格です。INSネット(ISDN)は2028年末に廃止予定のため、G4規格のFAXは今後利用できなくなります。G4機種をお使いの場合はG3対応機への買い替えを検討してください。

光電話でFAXを使う方法(接続手順)

光電話でFAXを使い始めるまでの流れは、現在の環境によって異なります。アナログ電話から切り替える場合と、新規に導入する場合の2パターンを紹介します。

アナログ電話から光電話へ切り替える場合

すでにアナログ電話でFAXを使っている方は、以下の流れで光電話に切り替えられます。

  1. 光回線の契約時に「ひかり電話」オプションを申し込む
  2. 光回線の開通工事を行う(立ち会いが必要な場合あり)
  3. ONUまたはホームゲートウェイが届いたら、FAX機を接続する
  4. アナログ回線の解約手続きを行う(事業者が代行するケースが一般的)

ホームゲートウェイとは、ルーター機能やひかり電話機能などを備えた通信機器です。ひかり電話を契約すると、ONUの代わりにホームゲートウェイが届くことが多いです(機能構成は機種によって異なります)。

電話番号の引き継ぎ(番号ポータビリティ)にも対応しています。NTT加入電話で取得した番号であれば、光電話に移行してもそのまま使えます。ただし、番号ポータビリティの可否は元の番号の取得方法によって異なるため、申し込み時に事業者へ確認してください。

新規導入の手順

はじめてFAXを導入する方は、次の手順になります。

  1. 光回線を契約し、ひかり電話オプションを申し込む
  2. G3規格対応のFAX機を用意する(家庭用FAX機であればほとんど対応)
  3. 開通工事後、届いたONUまたはホームゲートウェイにFAX機を接続する

FAX機を新しく購入する場合は、仕様欄に「G3」と記載されているか確認しましょう。家電量販店やメーカー公式サイトの製品仕様ページで確認できます。

FAX機の接続方法(TELポートへの配線手順)

FAX機の配線はシンプルです。モジュラーケーブル(電話線)1本で接続できます。

モジュラーケーブルとは、電話機やFAXを壁の電話口やONUにつなぐ細いケーブルです。両端に透明なプラスチックのコネクタが付いています。

接続手順は次のとおりです。

  1. ONUまたはホームゲートウェイの背面にある「TEL」と書かれたポート(差し込み口)を確認する
  2. モジュラーケーブルの片方を「TEL」ポートに差し込む
  3. もう片方をFAX機の「LINE」ポートに差し込む
  4. FAX機の電源を入れ、テスト送信で動作を確認する

FAX機側には「LINE」と「TEL」の2つのポートがある機種もあります。回線をつなぐのは「LINE」ポートです。「TEL」ポートは、FAX機に外付けの電話機を接続するためのものなので間違えないようにしましょう。

ホームゲートウェイには「TEL1」「TEL2」と2つのポートがある場合があります。1台だけ接続するなら「TEL1」に差し込んでください。

光電話でFAXが送受信できないときの原因と対処法

光電話に切り替えた後、FAXが送れない・受信できないというトラブルが起きることがあります。原因は大きく4つに分かれます。順番に確認していけば、多くの場合は自分で解決できます。

原因1: FAX規格が対応していない(スーパーG3の速度設定変更方法)

最も多い原因が、FAX機の通信規格の不一致です。特に業務用の複合機はデフォルトでスーパーG3に設定されていることが多く、光電話に切り替えた途端にエラーが出るケースがあります。

スーパーG3の場合は、FAX機の通信速度をG3相当に下げることで解決できる場合が多いです。

設定変更の手順(一般的な操作)は次のとおりです。

  1. FAX機の「設定」または「メニュー」ボタンを押す
  2. 「FAX設定」→「通信設定」(機種により名称は異なる)を開く
  3. 「通信速度」または「モデム速度」の項目を探す
  4. 速度を「14.4kbps」または「14400bps」に変更する
  5. 設定を保存し、テスト送信する

メーカーや機種によってメニュー名が異なるため、取扱説明書を確認してください。メーカーの公式サイトで型番を検索すると、PDFの取扱説明書をダウンロードできることが多いです。

G4規格のFAX機はISDN回線専用のため、光電話では使えません。G3対応機への買い替えが必要です。

原因2: ルーターの故障・不具合(ACTランプ確認・再起動手順)

ONUやホームゲートウェイの一時的な不具合でFAXが使えなくなることもあります。以下の手順で確認・対処してください。

  1. ONUまたはホームゲートウェイの前面ランプを確認する(ランプの名称・色は機種によって異なります)
    • 動作を示すランプ(「ACT」など)が点灯していれば正常に動作していることが多いです
    • 消灯や赤点灯の場合は機器トラブルの可能性があります
  2. 電源プラグを抜いて10秒ほど待ち、再び差し込む(再起動)
  3. ランプが正常に点灯するまで1〜2分待つ
  4. FAXのテスト送信を試す

再起動で改善しない場合は、契約している光回線の事業者サポートに連絡しましょう。

原因3: 回線の不調・ケーブル劣化

モジュラーケーブルの劣化や接触不良が原因でFAXが不安定になることがあります。

確認するポイントは次の3つです。

  • モジュラーケーブルがONU(またはホームゲートウェイ)の「TEL」ポートにしっかり差し込まれているか
  • ケーブルが折れ曲がったり、家具で踏まれたりしていないか
  • ケーブルのコネクタ部分に破損がないか

ケーブルに問題がありそうな場合は、新しいモジュラーケーブルに交換してテスト送信を試してください。モジュラーケーブルは家電量販店やオンラインショップで数百円程度で購入できます。

原因4: 相手先の環境・設定に起因している

自分の環境に問題がなくても、相手先の環境や設定によって送受信できないことがあります。たとえば相手先がFAX機の通信速度を制限している場合や、回線品質が低下している場合などが該当します。相手先に送信エラーを伝えた上で、送信タイミングを変えるか、相手側でも設定を確認してもらうのが最善です。

なお、INSネット(ISDN)は2028年末に廃止される予定です。現在ISDN回線を使っている取引先がある場合は、今後の通信手段について早めに確認しておくと安心です。

光電話でFAXを使うメリットと料金

光電話でFAXを使う大きなメリットは、アナログ電話と比べて月額料金と通信料の両方が安くなることです。FAXの使い勝手はそのまま維持しながら、毎月の固定費を下げられます。

アナログ電話との月額・通信料比較

アナログ電話と光電話(NTT東西のひかり電話の場合)の料金を比較します。

項目アナログ電話(2026年4月時点)ひかり電話
基本料金1,980円〜2,090円/月(税込)※住宅用プッシュ回線・NTT西日本の例550円/月(税込)
FAX通信料(固定電話あて)全国一律9.35円/3分(税込)全国一律8.8円/3分(税込)
FAX通信料(携帯電話あて)通話対応の場合のみ対応なし(FAXは固定電話間のみ)

基本料金だけで比較しても、月に1,400円〜1,500円ほど安くなります。年間で約17,000円〜18,000円の差です。

FAXの通信料も、アナログ電話は9.35円/3分に対し、光電話なら全国どこに送っても8.8円/3分(税込)と若干安くなります。

ただし、光電話を使うには光回線の契約が必要です。光回線の月額料金は戸建て4,400円〜5,720円程度、マンション3,300円〜4,400円程度(いずれも税込)が別途かかります。インターネットを使わないのであれば、電話料金だけで見るとアナログ電話のほうが安いこともあります。

すでに光回線を利用している方や、これから光回線を導入予定の方であれば、ひかり電話を追加するだけでFAXの通信コストも下がるのでメリットは大きいです。

電話番号とFAX番号を分けて使いたい場合

仕事で電話とFAXを同じ番号で使うと、FAX受信中に電話に出られなくなります。電話番号とFAX番号を分けたい場合は、ひかり電話の追加番号サービスを利用できます。

追加番号の取得方法と事業者別の本数・料金

ひかり電話では、基本の1番号に加えて追加番号を取得できます。追加番号ごとに月額料金がかかります。

事業者追加可能な番号数追加番号の月額料金(税込)
NTT東西(ひかり電話)最大4番号(基本1+追加4)110円/番号
ドコモ光電話最大4番号110円/番号
ソフトバンク光電話(光電話N)最大4番号110円/番号

追加番号の申し込みは、契約中の光回線事業者のマイページまたは電話サポートから行えます。

追加番号を取得したら、ホームゲートウェイの「TEL1」に電話機、「TEL2」にFAX機を接続する形で、それぞれ別の番号で利用できます。

複数チャネル(ダブルチャネル)オプション

追加番号を取得しても、標準のひかり電話は同時に使えるのは1回線(1チャネル)だけです。つまり、FAX送受信中に電話をかけたり受けたりはできません。

電話とFAXを同時に使いたい場合は、「複数チャネル(ダブルチャネル)」のオプションが必要です。NTT東西のひかり電話の場合、複数チャネルの月額料金は440円(税込)です。

オプション月額料金(税込)内容
追加番号110円/番号電話番号を追加する
複数チャネル(ダブルチャネル)440円2回線同時に通話・FAXができるようになる

電話番号とFAX番号を分けて、かつ同時に使いたい場合は、追加番号(110円/月)+複数チャネル(440円/月)の合計550円/月(税込)が基本料金に加わります。

番号ポータビリティの制限

FAX番号を長く使い続ける前提であれば、番号の引き継ぎ(番号ポータビリティ)の制限を知っておくことが大切です。

光電話で新しく取得した番号は、他社の光回線に乗り換える際に引き継げないケースがあります。

番号の取得元NTT東西のひかり電話へauひかり電話へNURO光でんわへ
NTT加入電話で取得した番号引き継ぎ可能引き継ぎ可能引き継ぎ可能
光電話で新規取得した番号同じNTT系列なら引き継ぎ可能引き継ぎ不可の場合あり引き継ぎ不可の場合あり

特にauひかりやNURO光で新規取得した番号は、他社に乗り換えるときに引き継げないことがあります。FAX番号を取引先に広く伝えた後に番号が使えなくなると困るため、長期利用を前提とする場合はNTT加入電話で一度取得した番号を光電話に移行する方法が安全です。

まとめ

光回線でFAXを使う上での最大のポイントは、G3規格への対応確認です。家庭用FAX機のほとんどはG3対応なので、原則ケーブルをつなぐだけで使えます(機種や設定によっては追加の操作が必要な場合もあります)。業務用の複合機はスーパーG3が多いため、通信速度を14.4kbpsに落とす設定変更が必要になるケースが多いです。

トラブルが起きたときは「規格設定→機器の再起動→ケーブル確認→相手先環境」の順に一つずつ確認するのが近道です。一度手順を整理しておくと、いざというときに慌てずに対処できます。

すでに光回線を契約している方や、これから導入を検討している方にとって、ひかり電話へのFAX移行はコスト削減と利便性の維持が同時に実現できる選択肢です。まずはお手持ちのFAX機の規格を確認するところから始めてみてください。

参考文献

掲載情報に関する注記

  • 掲載している料金は、特に記載がない限りすべて税込表示です(2026年6月時点)。料金・キャンペーン内容は変更される場合があります。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
  • 「最大速度」は技術規格上の理論値(ベストエフォート)であり、実使用時の速度を保証するものではありません。実際の速度は利用環境・時間帯・端末により変動します。
  • 「実測平均」は第三者の速度計測サイトに投稿された測定値の参考値です。あくまで目安としてご覧ください。
  • 「実質月額」は (月額料金 × 契約月数 + 初期費用 − キャッシュバック − セット割)÷ 契約月数 を基本に算出しています。割引適用条件は各サービスにより異なります。
  • 提供エリア・電波状況・建物の設備(光回線の場合は配線方式等)により、実際に利用できるサービスや速度が異なります。お申し込み前にエリア・対応状況を必ずご確認ください。

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