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光回線の配線方式3種類を比較|速度・確認方法・変更できる?

4分で読めるかしこいネット編集部
比較・選び方
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光回線を契約しているのに、思ったほど速度が出ないと感じることがあります。その原因のひとつが、建物内の「配線方式」の違いです。

  • 契約プランは1Gbpsなのに、実測は100Mbps程度しか出ない
  • 夜になると特に遅くなる
  • 同じ建物の他の住人の利用状況に影響される

本記事では、光回線の3つの配線方式(光配線・VDSL・LAN配線)の仕組みと速度の違い、自分の部屋の方式を確認する方法、変更が可能かどうかをわかりやすく解説します。

この記事のポイント

  • マンションの配線方式には光配線・VDSL・LAN配線の3種類がある
  • VDSL方式は速度上限が100Mbpsで、1Gbps契約でも超えられない
  • 壁のコンセント口を見れば、自分の方式を判別できる
目次

光回線の配線方式とは何か

光回線は電柱から自宅まですべて光ファイバーでつながっているイメージを持ちやすいですが、マンションの場合は建物内の配線方法によって通信品質が大きく変わります。ここでは配線方式の基本的な仕組みを押さえましょう。

戸建てとマンションで異なる配線の仕組み

戸建ての場合、電柱から自宅まで1本の光ファイバーを直接引き込みます。回線を独占できるため、契約プランの速度をそのまま活かしやすい環境です。

一方、マンションでは電柱から建物の共用スペース(MDF室と呼ばれる設備室)までは光ファイバーが共通で引き込まれています。問題はそこから先です。共用スペースから各部屋までの区間に、どのケーブルを使って接続するかが建物によって異なります。

配線方式とは、この「共用スペースから各部屋までの区間の接続方法」のことです。方式が違えば、使えるケーブルの種類も速度も変わります。

3つの方式の全体像

マンションの配線方式は、大きく分けて3種類あります。

配線方式共用部→各部屋の接続最大通信速度(理論値)
光配線方式光ファイバー1〜10Gbps
LAN配線方式LANケーブル100Mbps
VDSL方式電話線(メタルケーブル)100Mbps

最大速度はあくまで理論値(ベストエフォート)です。ベストエフォートとは、「技術的に出せる最大値」という意味で、実際に出る速度は住人の利用状況や建物の設備によって変わります。それでも方式によって出せる速度の上限が決まっている点は重要です。

3つの配線方式の特徴と速度

それぞれの方式がどのような仕組みで、何が強みでどこに弱点があるのかを順番に見ていきましょう。

光配線方式|最も高速で安定

光配線方式は、共用スペースから各部屋まで光ファイバーを1本ずつ引き込む方式です。部屋ごとに回線が独立しているため、他の住人が同時にインターネットを使っていても影響を受けにくいのが特徴です。

対応する最大速度は1〜10Gbpsで、契約プランのスペックをほぼそのまま活かせます。光ファイバーは電磁ノイズに強く、電子レンジやBluetooth機器の干渉を受けない点も安定性に貢献しています。

弱点は、建物側に光ファイバーの設備がなければ導入工事が必要になることです。管理組合や大家の許可を取る必要があり、すぐには導入できないケースもあります。

テレワークやオンラインゲーム、4K動画視聴など通信品質を重視する方に向いている方式です。

VDSL方式|古いマンションに多く、速度に上限がある

VDSL(Very high-speed Digital Subscriber Line)とは、電話回線を使ってデータ通信を行う仕組みです。共用部までは光ファイバーが来ていますが、各部屋までは電話線(銅線)で接続します。

電話線の物理的な限界により、下り最大100Mbpsを超えることができませんNTT東日本 フレッツ光ネクスト マンションタイプ提供条件参照)。1Gbpsプランを契約していても、VDSL方式ではこの壁を越えられません。

電話線はノイズに弱く、住人全員でネットワークを共有するため夜間に速度が落ちやすい点も弱点です。部屋にはVDSLモデムが設置され、ルーターにつないで使います。

LAN配線方式|インターネット対応マンションでよく見る

LAN配線方式は、共用スペースから各部屋までLANケーブルで接続する方式です。物件情報に「インターネット対応」「インターネット完備」と書かれているマンションで多く採用されています。

速度は、NTT東日本・西日本の提供仕様では最大100Mbpsです。光配線方式と比べると上限が低いことは知っておきましょう。

メリットは原則工事不要で、入居後すぐに使い始めやすい点で、費用をオーナーが負担するケースも多く、無料または低価格で利用できることがあります。デメリットは住人全員で帯域を共有するため、夜間や休日に速度が落ちやすい点です。

自分のマンションの配線方式を確認する方法

「自分の部屋がどの方式なのか」は、部屋の中を見るだけで判断できることがほとんどです。入居中でも内見段階でも使える確認方法を紹介します。

壁のコンセント口で見分ける

最も手軽な方法は、壁に設置されたコンセント口の形状を確認することです。テレビ端子の近くに設置されているケースが多いので、まずはそのあたりを確認してみてください。

コンセント口の特徴配線方式
「光」「SC」と表記されたコネクタがある光配線方式
電話のマーク・「TEL」表記のモジュラージャックVDSL方式
「LAN」表記のあるLANポートLAN配線方式

コンセント口が複数ある場合は、インターネット用に使われている口を確認しましょう。電話用のモジュラージャックとインターネット用のモジュラージャックが別々に設置されていることもあります。

見た目だけでは判断がつかない場合は、次の方法を試してみてください。

管理会社・大家に問い合わせる

室内の確認だけで判断できないときは、管理会社・大家・不動産会社に直接聞くのが確実です。

聞くべき内容は2つあります。「配線方式は光配線・VDSL・LAN配線のどれか」と「光配線方式への変更が可能かどうか」です。この2つをセットで確認しておくと、後から変更を検討する際にも手間が省けます。

入居前であれば、重要事項説明のタイミングで質問しておくと確実です。不動産担当者がその場で答えられない場合でも、管理会社に確認を依頼すれば数日で回答が得られることがほとんどです。

VDSL方式から光配線方式に変更できるか

「VDSLは遅いとわかった。光配線に変えたい」という場合、変更自体は不可能ではありません。ただし、個人の判断だけでは動けない条件があります。

変更に必要な2つの条件

VDSL方式から光配線方式へ変更するには、2つの条件を満たす必要があります。

1つ目は管理組合・大家の許可です。建物全体の工事を伴うため、個人の意思だけでは進められません。分譲マンションなら管理組合の合意、賃貸なら大家の許可が必要です。

2つ目は回線事業者側の要件です。NTT東日本・西日本などは「一定数以上の世帯が同時に申し込むこと」を条件にしている場合があります。1世帯だけでは工事が実施されないケースも少なくありません。

どちらか一方でも揃わなければ、変更は難しいのが実情です。

NTT東日本は老朽化したVDSL設備の新規申込受付を段階的に終了し、光配線方式へのリニューアル工事を進めています。管理会社経由で確認してみると、対象かどうかがわかります。

変更できない場合の対処法

光配線方式への変更が難しい場合でも、次の選択肢があります。

  • 光回線を自室に直接引き込む: フレッツ光(戸建てタイプ)を自室に引き込む方法です。原則として外壁への工事が必要で、管理組合や大家の許可も必要です。
  • ホームルーターに乗り換える: 原則工事不要で、コンセントに挿して初期設定をすれば使えます。光回線より速度・安定性がやや劣る場合があります。
  • VDSL環境のまま改善する: ルーター再起動、IPv6 IPoE対応ルーターへの買い替え、有線接続への切り替えが有効です。IPv6 IPoEはPPPoEより混雑しにくい接続方式で、夜間の速度低下を軽減できる場合があります。

速度への不満が大きい場合は、引っ越しも選択肢のひとつです。

引っ越しで物件を選ぶときの注意点

配線方式は入居後に変えにくいため、物件選びの段階で確認するのが最も効率的です。チェックすべきポイントをまとめます。

以下の表を参考に、物件探しの各段階で配線方式を確認しておきましょう。

確認タイミングチェック内容
物件情報(Webサイト・チラシ)「光コンセント設置済み」の記載があれば光配線方式の可能性が高い。「インターネット無料」「インターネット対応」の物件はLAN配線方式が多い
内見時壁のコンセント口(光コンセント・モジュラージャック・LANポート)の形状を確認する
不動産担当者への質問「配線方式は光配線・VDSL・LAN配線のどれですか」と直接聞く。答えられない場合は管理会社への確認を依頼する
契約前(重要事項説明)配線方式と、光配線方式への変更可否をあわせて確認する

「インターネット無料」と書かれた物件は一見お得に見えますが、LAN配線方式やVDSL方式で速度が遅いケースもあります。速度を重視するなら「インターネット無料かどうか」よりも「配線方式が何か」を優先して確認しましょう。

新築・築浅物件は光配線方式が導入されていることが多い一方、築15年以上の物件ではVDSL方式が残っているケースが目立ちます。築年数も配線方式を推測するひとつの手がかりになります。

まとめ

マンションの光回線で速度が出ない原因の多くは、建物内の配線方式にあります。光配線・VDSL・LAN配線の3方式は、共用スペースから各部屋までに使うケーブルが異なり、それが速度の上限を決めています。

方式速度安定性変更のしやすさ
光配線方式最高(1〜10Gbps)高い設備がなければ工事が必要
LAN配線方式低(100Mbps)中(帯域共有あり)設備があれば原則工事不要で使える
VDSL方式低(最大100Mbps)やや低い管理組合等の合意が必要

速度を重視するなら、光配線方式のある物件を選ぶのが基本です。すでにVDSLの物件に住んでいる場合は、まず管理会社に変更の可否を確認してみてください。

変更できない場合でも、IPv6 IPoE対応ルーターへの切り替えやホームルーターの利用で速度改善を試す価値はあります。引っ越しを予定している方は、物件選びの段階で壁のコンセント口や配線方式を確認しておくと、入居後に「遅い」と悩むリスクを減らせるでしょう。

参考文献

  • NTT東日本「サービスご利用のないVDSL/LAN配線方式の集合装置単独設置の建物におけるフレッツ光ネクスト マンションタイプVDSL/LAN配線方式等の新規申込受付の終了について」 https://www.ntt-east.co.jp/info/detail/240924_01.html

掲載情報に関する注記

  • 掲載している料金は、特に記載がない限りすべて税込表示です(2026年6月時点)。料金・キャンペーン内容は変更される場合があります。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
  • 「最大速度」は技術規格上の理論値(ベストエフォート)であり、実使用時の速度を保証するものではありません。実際の速度は利用環境・時間帯・端末により変動します。
  • 「実測平均」は第三者の速度計測サイトに投稿された測定値の参考値です。あくまで目安としてご覧ください。
  • 「実質月額」は (月額料金 × 契約月数 + 初期費用 − キャッシュバック − セット割)÷ 契約月数 を基本に算出しています。割引適用条件は各サービスにより異なります。
  • 提供エリア・電波状況・建物の設備(光回線の場合は配線方式等)により、実際に利用できるサービスや速度が異なります。お申し込み前にエリア・対応状況を必ずご確認ください。

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