光回線のファミリータイプとは?マンションタイプとの違いをわかりやすく解説
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光回線を申し込もうとすると「ファミリータイプ」と「マンションタイプ」の2種類が出てきます。名前だけではピンとこない方も多いのではないでしょうか。
- ファミリータイプとマンションタイプは何が違うの?
- 工事はどんなことをするの?
- マンションなのにファミリータイプと言われたけど、なぜ?
本記事では、光回線のファミリータイプの仕組みから工事の流れ、料金、マンションタイプとの違いまで、初めての方にもわかりやすく解説します。
この記事のポイント
- ファミリータイプは電柱から部屋まで光ファイバーを1本専有で引き込むプラン
- マンションタイプとの違いは料金・速度・工事内容の3つ
- マンションでもファミリータイプになるケースがあり、事前に確認すべき注意点がある
目次
ファミリータイプとは?光回線の2種類のプランをおさえよう
光回線の契約プランは大きく「ファミリータイプ」と「マンションタイプ」に分かれます。どちらを選ぶかは建物の種類や設備状況で決まるため、まずそれぞれの仕組みを理解しておきましょう。
ファミリータイプの仕組み
ファミリータイプとは、主に戸建て住宅向けに、電柱から部屋まで光ファイバーを1本丸ごと引き込むプランです。「戸建てタイプ」「ホームタイプ」と呼ぶ事業者もありますが、中身は同じです。
最大の特徴は、回線を自分だけで専有できる点です。近所の住民と帯域を分け合わないため、夜間や休日などインターネット利用者が増える時間帯でも速度が落ちにくくなります。
最大通信速度は1Gbpsが標準で、一部の事業者では5Gbpsや10Gbpsのプランも提供されています。なお、光回線はすべてベストエフォート型です。ベストエフォートとは、「最大でこの速度まで出せる」という技術規格上の上限値であり、実際の速度は通信環境や時間帯の混雑状況によって変わります。
マンションタイプの3つの配線方式
マンションタイプは、建物の共用部まで光ファイバーが引き込まれ、そこから各部屋へ配線する方式です。共用部から先の配線方法によって3種類に分かれます。
| 配線方式 | 最大速度 | 特徴 |
|---|---|---|
| 光配線方式 | 1Gbps | 各部屋まで光ファイバーで接続。速度・安定性に優れる |
| LAN配線方式 | 100Mbps | 共用部からLANケーブルで接続 |
| VDSL方式 | 100Mbps | 共用部から電話線で接続。築年数の古い建物に多い |
VDSL方式とは、光ファイバーの信号を共用部で電話線の信号に変換して各部屋に届ける方式です。電話線は光ファイバーほど大量のデータを運べないため、最大速度が100Mbpsに制限されます。
どの方式が使われるかは建物の設備で決まるため、入居者が選ぶことはできません。
ファミリータイプとマンションタイプの主な違い
2つのタイプの違いは、料金・速度・工事内容の3つの軸で整理できます。まず全体像を表で確認し、それぞれを詳しく見ていきましょう。
| 比較項目 | ファミリータイプ | マンションタイプ |
|---|---|---|
| 月額料金の目安 | 5,200〜6,200円(税込)程度 | 4,000〜4,500円(税込)程度 |
| 最大通信速度 | 1Gbps | 100Mbps〜1Gbps(配線方式による) |
| 回線の使い方 | 専有(自分だけで使う) | 共有(建物内で分け合う) |
| 工事 | 屋外+宅内の2段階 | 宅内のみ(設備導入済みの場合) |
| 開通までの期間 | 1〜2か月 | 2週間〜1か月 |
料金の違い
ファミリータイプはマンションタイプより月額で1,000〜2,000円程度高くなります。電柱から部屋まで個別に回線を引くため、設備コストが1人に集中するのが理由です。
主要な光回線サービスの月額料金を比較すると、次のとおりです。プランや契約期間によって変動するため、最新の料金は必ず各事業者の公式サイトでご確認ください。
| サービス名 | 住居タイプ | 月額料金の目安(税込) | 参照条件 |
|---|---|---|---|
| auひかり ホーム1ギガ | 戸建て | 6,160円〜 | ずっとギガ得プラン(3年契約) |
| auひかり マンション | マンション | 4,455円〜 | お得プランA(2年契約) |
| ソフトバンク光 | 戸建て | 5,720円 | 2年自動更新プラン |
| ソフトバンク光 | マンション | 4,180円 | 2年自動更新プラン |
| ドコモ光 1ギガ | 戸建て | 5,720円 | タイプA・定期契約あり |
| ドコモ光 1ギガ | マンション | 4,400円 | タイプA・定期契約あり |
| NURO光 2ギガ | 戸建て | 5,200円 | 3年契約プラン |
※2026年4月時点の各事業者公式サイトより。上記はサービス名の50音順で掲載。マンションタイプの料金はプランや配線方式によって異なります。最新の料金は各公式サイトでご確認ください。
工事費にも差があります。ファミリータイプの工事費は事業者によって異なりますが、30,000〜42,000円(税込)程度が目安です。マンションタイプより数千〜数万円高い傾向があります。
速度・安定性の違い
ファミリータイプは回線を専有するため、利用者が多い時間帯でも速度が安定しやすいのが強みです。
一方、マンションタイプは建物内で回線を共有します。光配線方式であれば1Gbps対応で快適に使えるケースが多いものの、VDSL方式の場合は最大100Mbpsに制限され、夜間に速度低下を感じることがあります。
動画視聴やWeb会議であれば20〜30Mbps程度で快適に利用できます。オンラインゲームや動画配信など上り速度の安定性・低遅延が重要な用途では、回線を専有できるファミリータイプの方が向いています。
ファミリータイプの工事内容と流れ
ファミリータイプの開通には「屋外工事」と「宅内工事」の2段階が必要です。申し込みから開通まで1〜2か月かかるため、引っ越しが決まったら早めに手続きを進めましょう。
屋外工事と宅内工事の内容
最寄りの電柱から外壁まで光ファイバーを引き込む屋外工事から始まります。所要時間は1〜2時間が目安で、立ち会いは原則不要です。
次に、外壁から室内へ引き込み、ONU(光回線終端装置)を設置する宅内工事を行います。ONUとは、光ファイバーの光信号を、LANケーブルで扱える電気信号に変換する機器です。室内引き込みは事業者や建物により異なりますが、一般的に電話線の配管、エアコンのダクト穴、壁の小穴(直径約10mm)の順で試みます。
壁への穴あけは最終手段で、実際に必要になるケースは多くありません。配管やダクトを利用できれば建物に目立つ傷は残りません。
工事費と「工事費実質無料」の仕組み
ファミリータイプの工事費は事業者によって異なり、一般的に30,000〜42,000円(税込)程度です。
多くの事業者では工事費を24〜36回の分割請求にし、同額の月額割引で相殺する「工事費実質無料」の仕組みを用意しています。分割期間中は工事費の負担がゼロになるため、お得に見えます。
ただし、分割払いが終わる前に解約すると、残りの工事費が一括で請求されます。たとえば36回分割で12か月目に解約すると、残り24か月分の工事費を支払うことになります。「実質無料」は契約を一定期間継続することが前提の仕組みだと理解しておきましょう。
マンションでファミリータイプになるケースと注意点
マンションに住んでいても、ファミリータイプを契約するケースがあります。集合住宅で戸建て向けプランを契約するこうしたケースは、俗に「マンファミ」とも呼ばれ、想定外の案内に困惑する方も少なくありません。
マンションでファミリータイプになる理由
マンションでファミリータイプになる理由は、大きく2つあります。
1つ目は、建物に光回線の共用設備が導入されていない場合です。共用設備がなければマンションタイプは選べないため、電柱から直接部屋に引き込むファミリータイプが唯一の選択肢になります。築年数の古いマンションや、戸数の少ないアパートに多いパターンです。
2つ目は、通信速度を重視してあえてファミリータイプを選ぶ場合です。マンションタイプがVDSL方式で最大100Mbpsに制限されている建物では、より速い回線を求めてファミリータイプを希望する方もいます。
マンションでファミリータイプを使うときの注意点
マンションでファミリータイプを契約する場合は、戸建てとは異なる注意点が4つあります。
管理会社・オーナーへの事前許可が必要です。外壁へのケーブル固定やビス留めが発生するため、申し込み前に必ず許可を取りましょう。月額料金・工事費はマンションタイプより高く、月額で1,000〜2,000円程度、工事費でも数万円の差が出ます。
開通まで1〜2か月かかります。屋外・宅内の2段階工事が必要なため、マンションタイプより時間がかかります。繁忙期(3〜4月)はさらに延びることもあります。
退去時は撤去工事が必要になる場合があります。NTT系(フレッツ光や光コラボ)は撤去原則無料ですが、独自回線(auひかり・NURO光など)は有料になることがあります。賃貸の場合は原状回復の条件を入居前に確認しておくと安心です。
まとめ:自分に合うタイプの選び方
光回線のファミリータイプは、電柱から部屋まで光ファイバーを1本専有で引き込むプランです。回線を他の住民と共有しないため速度が安定しやすく、戸建て住宅では基本的にこのタイプを契約します。
マンションタイプとの違いは、月額料金で1,000〜2,000円程度の差があること、工事が屋外・宅内の2段階になること、開通まで1〜2か月かかることの3点です。
マンションに住んでいても、建物に光回線の共用設備がなければファミリータイプになるケースがあります。この場合は管理会社やオーナーへの事前許可が必要で、退去時の撤去工事についても確認しておくと安心です。
どちらのタイプが向いているかは、住環境と使い方で変わります。ファミリータイプは戸建て住宅や通信の安定性を重視する方に、マンションタイプは光配線方式の設備が整ったマンションでコストを抑えたい方に向いています。まず建物の管理会社に設備の方式を確認し、自分の使い方に合ったプランを選んでみてください。