ポケット型WiFiのセキュリティ対策7選|リスクと安全な使い方
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外出先や自宅で手軽にインターネットを使えるポケット型Wi-Fi。テレワークや動画視聴など、さまざまな場面で重宝します。
しかし、無線通信だからこそセキュリティ面で気になる方も多いのではないでしょうか。
- 通信内容を誰かに見られていないか不安
- 初期設定のまま使っているけど大丈夫?
- フリーWi-Fiより安全なのか知りたい
本記事では、ポケット型Wi-Fiに潜むセキュリティリスクと、今すぐ実践できる7つの対策を解説します。
この記事のポイント
- ポケット型Wi-Fiは適切な対策をすればフリーWi-Fiより安全
- 主なリスクは「通信傍受」「ただ乗り」「犯罪利用」「ウイルス感染」の4つ
- SSID変更・WPA2/WPA3選択・ファームウェア更新が基本対策
目次
- ポケット型Wi-Fiのセキュリティは安全?結論から解説
- –結論:適切な対策をすればフリーWi-Fiより安全
- ポケット型Wi-Fiに潜む4つのセキュリティリスク
- –通信内容を傍受される
- –ただ乗りでデータ容量を使われる
- –犯罪行為の踏み台にされる
- –ウイルスに感染する
- 今すぐできるセキュリティ対策7選
- –SSID・パスワードを初期値から変更する
- –暗号化方式はWPA2またはWPA3を選ぶ
- –ファームウェアを最新に更新する
- –MACアドレスフィルタリングを設定する
- –使わないときは電源を切る
- –SSIDステルス機能を使う
- –接続端末にもセキュリティ対策をする
- 暗号化方式の違いと選び方
- –WEP・WPA・WPA2・WPA3の比較表
- まとめ:セキュリティ対策をして安心して使おう
ポケット型Wi-Fiのセキュリティは安全?結論から解説
ポケット型Wi-Fiのセキュリティについて、まず結論をお伝えします。適切な対策をすれば、カフェやホテルのフリーWi-Fiよりもずっと安全に使えます。
結論:適切な対策をすればフリーWi-Fiより安全
ポケット型Wi-FiとフリーWi-Fiの大きな違いは、通信の暗号化です。
フリーWi-Fiの中には暗号化されていないものも多く、同じネットワークにいる第三者が通信内容を簡単に見られる状態になっていることがあります。たとえば、入力したパスワードやメールの内容が筒抜けになってしまうリスクがあるのです。
一方、ポケット型Wi-Fiは基本的にWPA2またはWPA3という強力な暗号化方式で通信を保護しています。WPA2とは、接続時のやり取りで暗号鍵を生成し、AESという強度の高い暗号化を用いる方式で、解読が非常に困難です。WPA3はさらに最新の規格で、より強固なセキュリティを備えています。
また、ポケット型Wi-Fiは自分専用の回線です。不特定多数が接続するフリーWi-Fiと違い、SSIDとパスワードを知っている人しかアクセスできません。
ただし「絶対に安全」というわけではありません。初期設定のまま使い続けたり、古い機種を使い続けたりすると、リスクが高まります。次の章では、具体的にどんなリスクがあるのか見ていきましょう。
ポケット型Wi-Fiに潜む4つのセキュリティリスク
ポケット型Wi-Fiを使ううえで知っておきたいセキュリティリスクは、主に4つあります。どれも対策可能なものですが、まずはリスクの内容を正しく理解しておきましょう。
通信内容を傍受される
1つ目のリスクは、通信内容を第三者に見られてしまう可能性です。
無線通信の電波は空中を飛んでいるため、電波の届く範囲にいれば、技術的には誰でも傍受(ぼうじゅ)できてしまいます。傍受とは、通信内容を盗み見ることです。
ただし、WPA2やWPA3で暗号化されていれば、傍受されても内容を解読することは極めて困難です。暗号化された通信は、複雑な暗号の文字列にしか見えないためです。
問題になるのは、古い暗号化方式(WEPなど)を使っている場合です。WEPは現在では脆弱性が発見されており、比較的簡単に解読される可能性があります。
ただ乗りでデータ容量を使われる
2つ目のリスクは、SSIDとパスワードが第三者に知られてしまい、勝手にポケット型Wi-Fiを使われることです。いわゆる「ただ乗り」です。
ポケット型Wi-Fiには月間のデータ容量に上限があることが多いです。たとえば月30GBの契約の場合、知らない間に誰かに使われると、自分が使える容量が減ってしまいます。
上限に達すると速度制限がかかり、Webページを開くのにも時間がかかるようになります。追加でデータを購入すれば料金もかさみます。
SSIDとパスワードが漏れる原因としては、以下のようなケースが考えられます。
- 本体にパスワードが書かれたシールを貼ったままにしている
- 人目につく場所にポケット型Wi-Fiを置きっぱなしにしている
- 周囲に聞こえる声でパスワードを言ってしまった
犯罪行為の踏み台にされる
3つ目のリスクは、不正アクセスされた回線が犯罪に利用されてしまうことです。
たとえば、掲示板への犯罪予告の書き込みや、特定のサーバーに大量のデータを送りつける攻撃(DDoS攻撃)などが行われた場合、捜査機関は通信元のIPアドレスを解析します。
IPアドレスとは、インターネット上の住所のようなものです。あなたのポケット型Wi-Fiが悪用されていると、そのIPアドレスはあなたの契約回線として記録されています。つまり、実際に犯罪を行ったのは第三者でも、契約者であるあなたが疑われる可能性があるのです。
このような事態を避けるためにも、不正アクセスを防ぐ対策が重要です。
ウイルスに感染する
4つ目のリスクは、ポケット型Wi-Fi自体がウイルスに感染する可能性です。
ウイルスというとパソコンやスマートフォンをイメージしがちですが、ポケット型Wi-Fiも小さなコンピューターです。ファームウェア(機器の基本プログラム)に脆弱性があると、そこを突かれてウイルスに感染することがあります。
ポケット型Wi-Fiがウイルスに感染すると、接続しているパソコンやスマートフォンにも被害が広がる可能性があります。複数の端末を接続している場合は、被害が拡大しやすくなります。
ウイルス感染を防ぐには、ファームウェアを常に最新の状態に保つことが大切です。
今すぐできるセキュリティ対策7選
ここからは、ポケット型Wi-Fiを安全に使うための具体的な対策を7つ紹介します。どれも難しいものではありませんので、ぜひ今日から実践してみてください。
SSID・パスワードを初期値から変更する
ポケット型Wi-Fiを購入またはレンタルした際、SSIDとパスワードは初期設定のまま使っていませんか?
初期設定のSSIDには、メーカー名や機種名が含まれていることが多いです。機種が特定されると、その機種固有の脆弱性を狙われやすくなります。
また、初期パスワードは本体に貼られたシールに書かれていたり、同じ機種で共通のパターンになっていたりすることがあります。
SSIDとパスワードは自分だけがわかる複雑なものに変更しましょう。
パスワードは以下のポイントを意識して設定します。
- 12文字以上の長さ
- 大文字・小文字・数字・記号を組み合わせる
- 誕生日や電話番号など推測されやすい情報を避ける
変更方法は機種によって異なりますが、多くの場合はブラウザから管理画面にアクセスして設定できます。詳しくは取扱説明書をご確認ください。
暗号化方式はWPA2またはWPA3を選ぶ
暗号化方式は、通信の安全性を左右する最も重要な設定です。
現在使われている主な暗号化方式は以下の4種類です。
| 暗号化方式 | 安全性 | 特徴 |
|---|---|---|
| WEP | 低 | 古い規格。脆弱性が発見されており使用は避けるべき |
| WPA(TKIP) | 中 | WEPの弱点を補った規格。やや古い |
| WPA2(AES) | 高 | 通信中に暗号化キーを自動変更。現在の標準 |
| WPA3 | 最高 | 最新規格。WPA2の脆弱性をカバー |
暗号化方式は必ずWPA2(AES)またはWPA3に設定しましょう。
最近のポケット型Wi-Fiであれば、購入時点でWPA2以上に設定されていることがほとんどです。ただし、古い機種を使い続けている場合は確認が必要です。
ファームウェアを最新に更新する
ファームウェアとは、ポケット型Wi-Fiを動かすための基本プログラムです。パソコンやスマートフォンのOSアップデートと同じようなものと考えてください。
メーカーはセキュリティ上の脆弱性が見つかると、修正したファームウェアを配布します。更新せずに放置していると、発見された脆弱性がそのまま残っている状態になります。
定期的にファームウェアの更新を確認し、新しいバージョンがあれば更新しましょう。
自動更新機能がある機種であれば、オンにしておくと便利です。
MACアドレスフィルタリングを設定する
MACアドレスとは、ネットワーク機器に割り当てられた固有の番号です。パソコンやスマートフォンなど、ネットワークに接続する機器にはそれぞれ異なるMACアドレスが付いています。
MACアドレスフィルタリングとは、あらかじめ登録したMACアドレスの機器だけを接続許可する機能です。未登録の機器からはアクセスできなくなります。
自分が使う端末のMACアドレスを登録し、それ以外の接続を制限しましょう。
完璧な対策ではありません(MACアドレスは偽装可能)が、いたずら目的の不正アクセスを防ぐ効果はあります。
使わないときは電源を切る
基本的なことですが、意外と効果的な対策です。
ポケット型Wi-Fiの電源が入っていれば、使っていなくても電波は出ています。その間に不正アクセスを試みられる可能性はゼロではありません。
使わないときは電源を切っておきましょう。
バッテリーの節約にもなるため、一石二鳥です。
SSIDステルス機能を使う
SSIDステルス機能とは、自分のSSIDを周囲の端末に表示させない設定です。
通常、Wi-Fiを探すと周囲にあるSSIDが一覧で表示されます。ステルス機能をオンにすると、この一覧に自分のポケット型Wi-Fiが表示されなくなります。
SSIDステルス機能を有効にして、第三者からSSIDを見えにくくしましょう。
ただし、自分の端末からも見えなくなるため、接続時にはSSIDを手入力する必要があります。利便性と安全性のバランスを考えて設定してください。
接続端末にもセキュリティ対策をする
ポケット型Wi-Fi側の対策だけでなく、接続するパソコンやスマートフォン側の対策も重要です。
- ウイルス対策ソフトを導入する:マルウェアの侵入を防ぎます
- OSやアプリを最新に更新する:脆弱性を放置しないことが大切です
- httpsで始まるサイトを利用する:通信が暗号化されています
仕事で機密情報を扱う場合は、VPN(仮想プライベートネットワーク)の利用も検討しましょう。VPNとは、インターネット上に仮想的な専用回線を作り、通信全体を暗号化する仕組みです。
暗号化方式の違いと選び方
ここまで何度か暗号化方式について触れてきましたが、改めて詳しく解説します。暗号化方式の選択は、セキュリティの要といえる重要なポイントです。
WEP・WPA・WPA2・WPA3の比較表
ポケット型Wi-Fiで使われる暗号化方式を比較表にまとめました。
| 項目 | WEP | WPA(TKIP) | WPA2(AES) | WPA3 |
|---|---|---|---|---|
| 登場時期 | 1997年 | 2003年 | 2004年 | 2018年 |
| 安全性 | 低い | やや低い | 高い | 非常に高い |
| 暗号化キー | 固定 | 一定時間で変更 | 通信中に常時変更 | 通信中に常時変更+強化 |
| 推奨度 | 非推奨 | 非推奨 | 推奨 | 最も推奨 |
WEPは最も古い規格で、暗号化キーが固定されているため解読されやすいです。現在では多くの最新機種で選択できないようになっています。
WPA(TKIP)はWEPの弱点を補って作られましたが、すでに脆弱性が報告されています。特別な理由がない限り使用は避けましょう。
WPA2(AES)は現在の標準的な規格です。通信中に暗号化キーを自動で変更し続けるため、解読が非常に困難です。一般的な利用であれば十分な安全性があります。
WPA3は2018年に登場した最新規格です。WPA2で発見された脆弱性をカバーし、より強固なセキュリティを実現しています。対応している機種であればWPA3を選びましょう。
暗号化方式は、ポケット型Wi-Fi端末と接続する端末(パソコンやスマートフォン)の両方が対応している必要があります。古い端末を使っている場合は、対応状況を確認してください。
まとめ:セキュリティ対策をして安心して使おう
ポケット型Wi-Fiは、適切なセキュリティ対策をすれば安全に使える便利なツールです。
重要なポイントをおさらいしましょう。
ポケット型Wi-Fiに潜むリスクは「通信傍受」「ただ乗り」「犯罪利用」「ウイルス感染」の4つです。どれも正しい対策で防ぐことができます。
基本の対策として、まずSSIDとパスワードを初期値から変更しましょう。暗号化方式はWPA2またはWPA3を選び、ファームウェアは常に最新に保つことが大切です。
さらにセキュリティを高めたい場合は、MACアドレスフィルタリングやSSIDステルス機能を活用してください。接続端末側のウイルス対策も忘れずに行いましょう。
フリーWi-Fiに比べると、自分専用のポケット型Wi-Fiは本来セキュリティ面で有利です。今日紹介した対策を実践して、安心してインターネットを楽しんでください。