ホームルーター お試し|契約前に試す3つの方法と判断基準
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ホームルーターは、コンセントに挿すだけでWi-Fi環境が整う便利なサービスです。工事不要で手軽に使えるため、光回線の代わりとして検討している方も多いのではないでしょうか。
しかし、ホームルーターの契約を検討する際、以下のような不安が出てくるかもしれません。
- 自宅で電波がきちんと届くか分からない
- 契約してから「速度が遅い」と後悔したくない
- お試しできる方法があるなら事前に確認したい
本記事では、ホームルーターを契約前に試す3つの方法と、各制度の費用負担の違い、お試し後に継続契約すべきかどうかの判断基準を詳しく解説します。
この記事のポイント
- ホームルーターを試す方法は「無料お試し」「短期レンタル」「初期契約解除制度」の3つ
- クーリングオフは通信サービスに適用されないため、初期契約解除制度との違いを理解しておく
- お試し後は実効速度・混雑時間帯の安定性・設置場所の3点で継続契約を判断する
目次
ホームルーターを契約前に「試す」3つの方法
ホームルーターを契約する前に、自宅での電波状況や通信速度を確認したい場合、主に3つの方法があります。それぞれ費用負担や利用条件が異なるため、目的に合った方法を選ぶことが大切です。
まずは3つの方法の概要を確認しましょう。
| 方法 | 費用 | 期間 | 対象 |
|---|---|---|---|
| 無料お試しサービス | 無料 | 15日間 | WiMAX端末のみ |
| 短期レンタル | 1日600〜1,200円程度 | 任意 | 複数のサービスから選択可能 |
| 初期契約解除制度 | 事務手数料・日割り料金が発生 | 8日以内 | ほぼ全ての通信サービス |
無料お試しサービス(Try WiMAX)
UQ WiMAXが提供する「Try WiMAX」は、WiMAXのホームルーターを15日間無料で試せるサービスです。端末の往復送料もUQ WiMAX負担のため、完全無料で利用できます。
Try WiMAXを利用するには、以下の条件を満たす必要があります。
- 申込者本人名義のクレジットカードを持っている
- 携帯電話番号またはキャリアメールアドレスで認証できる
- 過去180日以内にTry WiMAXを利用していない
- 未成年でない
申し込み後、2〜3日程度で端末が届きます。届いてから15日以内に返却すれば、費用は一切かかりません。返却期限を過ぎると端末代(2〜4万円程度)の請求が発生する場合があるため、期限管理には注意が必要です。
Try WiMAXで借りられる端末は、ホームルータータイプとモバイルルータータイプの2種類があります。自宅での利用を想定している場合は、ホームルータータイプを選ぶとよいでしょう。貸出端末は在庫状況によって異なる場合があるため、希望の機種がある場合は早めに申し込むことをおすすめします。
注意点として、Try WiMAXはWiMAX端末に限定されています。ドコモ home 5GやSoftBank Airなど、他のホームルーターを試したい場合は、後述する短期レンタルや初期契約解除制度を利用することになります。
短期レンタルで事前確認
短期レンタルサービスを利用すれば、1日〜数週間の単位でホームルーターを借りて自宅環境を確認できます。Try WiMAXと異なり、WiMAX以外の端末(SoftBank Airのターミナルなど)も選択肢に入ります。
短期レンタルの費用は、1日あたり600〜1,200円程度が目安です。1週間(7日間)の利用であれば4,000〜8,000円程度、2週間であれば8,000〜17,000円程度を見込んでおくとよいでしょう。往復送料(1,100円程度)が別途かかるサービスもあります。
短期レンタルのメリットは、以下の点です。
- 複数のサービスや端末を比較検討できる
- 利用期間を自由に設定できる
- Try WiMAXの利用条件を満たさない場合でも利用可能
一方で、費用が発生する点がデメリットといえます。無料で試したい場合はTry WiMAXを優先し、WiMAX以外の端末を試したい場合に短期レンタルを検討するとよいでしょう。
レンタル期間の選び方や返却時の注意点については、「ホームルーター レンタル|期間別の選び方と注意点を解説」で詳しく紹介しています。
初期契約解除制度(8日以内)を活用する
初期契約解除制度とは、電気通信事業法に基づく消費者保護の仕組みです。契約書面を受領した日(または開通日)を初日として8日以内であれば、利用者の都合で契約を解除できます。
この制度は、ほぼ全てのホームルーターサービスに適用されます。ドコモ home 5G、SoftBank Air、auホームルーター5G、WiMAXなど、主要なサービスで利用可能です。
ただし、初期契約解除制度を利用した場合でも、以下の費用は発生することがあります。
- 契約事務手数料(3,300円程度)
- 利用した日数分の日割り料金
- 端末代(事業者により扱いが異なる)
端末代の扱いは事業者やプランによって異なります。無条件で返金されるケースもあれば、端末代の一部または全額を負担するケースもあるため、契約前に規定を確認しておくことが大切です。
初期契約解除制度は「契約してから試す」方法であり、最初から試すことが目的であれば、Try WiMAXや短期レンタルを先に検討するほうがリスクを抑えられます。ただし、WiMAX以外のホームルーターで無料に近い形で試したい場合は、この制度を活用する選択肢もあります。
クーリングオフと初期契約解除制度の違い
「クーリングオフ」と「初期契約解除制度」は混同されやすい制度です。どちらも「契約後に解除できる」という点では似ていますが、適用される法律や費用負担が異なります。ホームルーターの契約を検討する際は、両者の違いを正しく理解しておきましょう。
クーリングオフは通信サービスに適用されない
クーリングオフとは、特定商取引法で定められた消費者保護制度です。訪問販売や電話勧誘販売など、消費者が十分に検討する時間がないまま契約した場合に、無条件で契約を解除できる仕組みです。クーリングオフが適用される場合、契約から8日以内であれば理由を問わず解約でき、費用も発生しません。
しかし、通信サービス(インターネット回線やホームルーター)は、クーリングオフの対象外です。これは、通信サービスの契約が「消費者自らの意思で申し込む」形態であり、訪問販売のような「不意打ち的な勧誘」とは性質が異なるためです。店頭やオンラインでの契約は、消費者が能動的に申し込んでいるとみなされます。
そのため、「ホームルーターを契約したが、クーリングオフで解約したい」と考えても、クーリングオフ制度は使えません。代わりに利用できるのが、前述の初期契約解除制度です。
| 項目 | クーリングオフ | 初期契約解除制度 |
|---|---|---|
| 根拠法 | 特定商取引法 | 電気通信事業法 |
| 通信サービスへの適用 | 対象外 | 対象 |
| 解除可能期間 | 8日間 | 8日間 |
| 費用負担 | なし(無条件解除) | 事務手数料・日割り料金が発生 |
初期契約解除制度で発生する費用
初期契約解除制度を利用した場合、以下の費用が発生する可能性があります。
発生する費用の例
- 契約事務手数料:3,300円程度
- 日割り利用料:契約から解除までの日数分
- 端末代:事業者・プランにより異なる
クーリングオフが「無条件で費用負担なし」であるのに対し、初期契約解除制度では一定の費用負担が発生する点が大きな違いです。「完全無料で解約できる」と誤解しないよう注意が必要です。
端末代の扱いについては、事業者によって対応が分かれます。ドコモ home 5Gでは「8日以内キャンセル」と呼ばれる独自制度があり、端末を返却すれば端末代は請求されないケースが一般的です。一方、他の事業者では端末代の残債が発生する場合もあります。契約前に公式サイトや契約書面で確認しておきましょう。
初期契約解除の手続きは、契約書面に記載された方法で行います。一般的には、書面(郵送・FAXなど)または電話での申し出が必要です。手続きの詳細は事業者ごとに異なるため、契約時に受け取る書面をよく確認してください。
試した結果を評価する3つのポイント
ホームルーターをお試しで利用している期間中に、どのような点を確認すべきでしょうか。ここでは、継続契約を判断するために確認しておきたい3つのポイントを紹介します。
実効速度は用途に十分か
ホームルーターの「最大速度」はカタログ上の理論値であり、実際に自宅で出る速度(実効速度)とは異なります。お試し期間中は、速度測定ツールを使って実効速度を確認しましょう。
速度測定は、スマートフォンやパソコンから「Speedtest」などの無料ツールで簡単に行えます。測定の際は、以下の点を意識してください。
- ホームルーターに直接Wi-Fi接続した状態で測定する
- 複数回測定して平均値を確認する
- 異なる時間帯に測定する
用途別に必要な通信速度の目安は以下のとおりです。
| 用途 | 必要な速度の目安 |
|---|---|
| Web閲覧・メール | 1〜3Mbps程度 |
| 標準画質の動画視聴 | 3〜5Mbps程度 |
| HD画質の動画視聴 | 5〜10Mbps程度 |
| 4K動画視聴 | 20〜25Mbps程度 |
| Web会議 | 10Mbps程度 |
| オンラインゲーム | 10〜30Mbps程度 |
※上記はあくまで目安です。実際に必要な速度は利用するサービスや同時接続台数によって異なります。
実効速度が上記の目安を満たしていれば、通常の利用では問題ないことが多いでしょう。ホームルーターの実効速度は、端末や利用環境にもよりますが、条件が良ければ100〜200Mbps程度出ることもあります。上記の目安を大きく上回っていれば、快適に利用できる可能性が高いといえます。
ただし、オンラインゲームなど応答速度(Ping値)が重要な用途では、速度だけでなく遅延の程度も確認してください。Ping値が高い(遅延が大きい)と、FPSや格闘ゲームなどでは操作が遅れて感じることがあります。
混雑時間帯の安定性は許容範囲か
ホームルーターはモバイル回線を使用するため、利用者が集中する時間帯には速度が低下することがあります。特に夜間(20〜23時頃)は通信が混雑しやすい時間帯です。
お試し期間中は、以下のタイミングで速度測定を行い、混雑時の安定性を確認しましょう。
- 平日の夜間(20〜23時)
- 休日の昼〜夕方
- 平日の日中(比較用)
混雑時に速度が極端に低下する場合(たとえば通常50Mbps出るところが5Mbps以下になるなど)、日常的なストレスにつながる可能性があります。動画視聴やWeb会議を頻繁に利用する方は、混雑時間帯の速度を重視して判断してください。
なお、一時的な速度低下は多くのサービスで起こり得るため、「一度だけ遅かった」ことで判断するのではなく、複数日にわたって測定することをおすすめします。
設置場所と電波状況
ホームルーターの速度は、端末の設置場所によっても変わります。お試し期間中は、自宅内の複数の場所で電波状況を確認してみましょう。
確認のポイントは以下のとおりです。
- 窓際と部屋の奥:窓際のほうが電波を受信しやすい傾向があります
- 各部屋での接続状況:リビング、寝室、書斎など、実際に使う場所で確認する
- 5Gと4Gの表示:端末のディスプレイで接続している回線を確認できる機種もあります
窓際に設置したほうが速度が出る場合は、そこを定位置にすることで快適に利用できます。逆に、どこに置いても速度が出ない場合は、建物の構造や周辺環境が影響している可能性があります。
鉄筋コンクリート造のマンションや地下、高層階では電波が届きにくいことがあります。エリア内であっても電波状況は建物によって異なるため、お試し期間中に実際の環境で確認することが大切です。
また、家族全員が同時にインターネットを使う場合の安定性も確認しておきましょう。複数台のスマートフォンやパソコンを同時に接続した状態で、動画視聴やWeb会議がスムーズに行えるかを試してみてください。同時接続時に速度が大きく低下する場合は、利用人数に対して通信容量が不足している可能性があります。
お試し後の判断軸
お試し期間を経て、ホームルーターの継続契約に進むかどうかを判断する際の基準を整理します。
継続契約に進む基準
以下の条件を満たしていれば、ホームルーターの継続契約を検討してよいでしょう。
継続契約の目安
- 実効速度が利用目的に十分な水準(動画視聴なら20Mbps以上など)
- 混雑時間帯でも極端な速度低下がない
- 設置場所を工夫すれば安定した接続が得られる
継続契約に進む場合は、お試しで使っていたサービスと同じものを選ぶか、他のサービスと比較検討するかを決めましょう。Try WiMAXで満足できた場合はWiMAXを契約すればよいですし、速度や安定性に満足したものの料金が気になる場合は、同じWiMAX回線を使う別のプロバイダを検討する手もあります。
ホームルーターの端末購入型プランでは、24〜36か月の継続利用で端末代が実質無料になることが一般的です。短期間での解約を想定している場合は、端末レンタル型や縛りなしプランも選択肢に入れてください。レンタル型の詳細は「ホームルーター レンタル|期間別の選び方と注意点を解説」をご覧ください。
別の選択肢を検討すべきケース
お試しの結果、以下のような状況であれば、ホームルーター以外の選択肢を検討したほうがよいかもしれません。
別の選択肢を検討すべきケース
- 実効速度が用途の目安を大きく下回る
- 混雑時間帯に動画視聴やWeb会議が頻繁に止まる
- 5Gエリア外で4G接続のみ、かつ速度に不満がある
- 設置場所を工夫しても安定しない
このような場合、光回線のほうが安定した通信環境を得られる可能性があります。光回線は開通工事が必要ですが、回線の安定性や速度ではホームルーターより優位なケースが多いです。特に、オンラインゲームや大容量ファイルのアップロード・ダウンロードを頻繁に行う方は、光回線を検討する価値があります。
一方、外出先でもインターネットを使いたい場合は、ポケット型Wi-Fi(モバイルルーター)も選択肢に入ります。自宅での利用がメインであればホームルーターや光回線、外出先でも使いたければポケット型Wi-Fiと、利用シーンに応じて検討しましょう。
賃貸住宅で光回線の工事ができない場合や、引っ越しが多い方には、やはりホームルーターが適しています。お試しの結果が多少期待を下回る程度であれば、設置場所の工夫や利用時間帯の調整で対応できることもあります。完全に満足できなくても、総合的に判断して契約を進める選択肢もあることを覚えておきましょう。
まとめ
ホームルーターを契約前に試す方法は、大きく「無料お試し」「短期レンタル」「初期契約解除制度」の3つがあります。
WiMAXを検討している場合は、まず無料のTry WiMAXを利用するのがおすすめです。15日間の無料期間で、自宅での電波状況や実効速度を確認できます。WiMAX以外のホームルーター(home 5GやSoftBank Airなど)を試したい場合は、短期レンタルや初期契約解除制度を活用しましょう。
なお、通信サービスにはクーリングオフが適用されません。初期契約解除制度とは費用負担の有無が異なるため、混同しないよう注意してください。
お試し期間中は、実効速度・混雑時間帯の安定性・設置場所と電波状況の3点を重点的に確認しましょう。これらの結果をもとに、継続契約に進むか、光回線など別の選択肢を検討するか判断できます。
「試してから決める」ことで、契約後に「電波が届かなかった」「速度が遅かった」と後悔するリスクを減らせます。自分の利用環境で納得のいく検証をしてから、最適なインターネット環境を選んでください。
参考文献
- 総務省「電気通信事業法における消費者保護ルールの概要」 https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/d_syohi/shohi.htm