ネットの「くるくる」が止まらない原因と対処法|すぐ試せるチェックリスト
- #速度
動画を見ていたら画面が止まり、ブラウザには読み込み中のマークがずっと回っている。再読み込みしても終わらない。そんな「くるくる」が止まらない状態で困っていませんか。
- Wi-Fiには繋がっているはずなのにページが開かない
- 動画やSNSの読み込みマークがずっと回っている
- 何度リロードしてもくるくるのまま
「くるくる」とは、ブラウザやアプリで表示される読み込み中のインジケータが回り続けている状態のことです。完全に繋がらない(Wi-Fiマークが出ない)状態とは異なり、接続はしているが応答が返っていないという意味になります。この状態は多くの人が経験するもので、原因は端末・ルーター・回線・サーバー側など複数あります。順番に切り分ければ特定できます。
本記事では、「くるくる」が止まらない原因の切り分け方と、今すぐ試せる対処法をわかりやすく解説します。
この記事のポイント
- 「くるくる」=読み込み中のまま応答が返らない状態(完全な不通とは別)
- 「特定のサイトだけ」か「すべて」かで原因の場所がわかる
- 端末→ルーター→回線の順に試せば、たいていは解消する
なお、Wi-Fiマークが出ていない(完全に繋がらない)場合は、対処法が異なります。Wi-Fiが急に繋がらなくなった原因と対処法を参考にしてください。
目次
「くるくる」が止まらないときの原因はどこにある?
読み込みが終わらない原因は、大きく4つの層に分かれます。どの層で止まっているかを特定すれば、対処法を絞り込むことができます。
原因の4層——端末・Wi-Fi・インターネット・サーバー
「くるくる」が止まらない原因は、以下の4つのどこかにあります。
| 層 | 状態 | 確認方法 |
|---|---|---|
| 端末(スマホ/PC) | その端末だけ遅い | 他の端末で同じサイトを開いてみる |
| Wi-Fi(ルーター) | 全端末が遅い、有線なら速い | LANケーブルで直結して試す |
| インターネット(回線/プロバイダ) | 有線でも遅い | 障害情報を確認、速度測定 |
| サーバー(相手側) | 特定のサイトだけ遅い | 他のサイトは普通に開くか |
※原因は複合している場合もあります。1つ試して改善しなければ、次の層を確認してください。
「Wi-Fiに繋がっているのにネットに出ていない」状態とは
Wi-Fiとは、ルーターと端末の間の「家の中の無線」のことです。インターネットは、ルーターから外の世界に出ていく「外の道路」のようなイメージになります。
Wi-Fiに繋がっている=家の中の通信は通れている状態です。しかし、外の道路が渋滞していたり通行止めになっていたりすると、サイトまで辿り着けません。スマホやPCに「インターネットなし」「インターネット接続なし」と表示されるのは、この状態です。
「特定のサイトだけ」か「すべて」かで切り分ける
まず確認すべきは、くるくるが出ているのが特定のサイト/アプリだけか、すべてのサイトかです。
特定のサイト/アプリだけ遅い場合
相手側のサーバーが混雑しているか、障害が発生している可能性があります。この場合、自分の環境には問題がありません。
確認方法としては、X(旧Twitter)などのSNSで「○○ 障害」「○○ 重い」と検索すると、同様の状況の人がいるか確認できます。サービス側の問題であれば、復旧を待つしかありません。
すべてのサイトで遅い場合
自分の側(端末・ルーター・回線)に問題がある可能性が高いです。次のセクションで対処法を試してください。
今すぐ試す対処法——上から順に
対処法は、手軽なものから順に試します。途中で直ったら、それ以降の手順は不要です。急いでいる方は、該当する箇所から始めても問題ありません。
ブラウザ/アプリの再読み込み・キャッシュクリア
最も簡単にできる対処法から始めましょう。
ブラウザの場合
- 再読み込みボタンを押す(または F5 キー)
- それでも直らない場合は、キャッシュを無視して再読み込み
- Windows:
Ctrl + F5またはCtrl + Shift + R - Mac:
Cmd + Shift + R
- Windows:
- まだ直らない場合は、ブラウザのキャッシュ・履歴をクリア
- 設定 → 履歴 → 閲覧データを削除
アプリの場合
- アプリを完全に閉じる(タスク一覧から削除)
- アプリを再度起動する
- それでも直らない場合は、アプリのキャッシュをクリア(設定 → アプリ → 該当アプリ → ストレージ → キャッシュを削除)
キャッシュとは: 過去に読み込んだページのデータを端末に保存しておく仕組みです。次回同じページを開くときに速く表示できますが、溜まりすぎると読み込みが遅くなることがあります。定期的にクリアすることで、読み込み速度が改善することがあります。
端末の再起動・Wi-Fi ON/OFF
ブラウザの再読み込みで直らない場合は、端末側の接続をリセットします。
Wi-FiのON/OFF
- スマホやPCのWi-Fiを一度OFFにする
- 10秒ほど待つ
- Wi-FiをONにして再接続する
端末の再起動
Wi-FiのON/OFFで直らない場合は、端末自体を再起動します。端末側で一時的な接続エラーが起きている場合、これで解消することが多いです。
スマホの場合は電源ボタンを長押しして再起動を選択、PCの場合はスタートメニューから再起動を選択してください。再起動後、自動でWi-Fiに再接続されます。
また、以下の設定もあわせて確認してください。
- 機内モード: ONになっていると、Wi-Fiも含めてすべての通信が切れます
- 省電力モード: バッテリー節約のため通信を制限していることがあります
- VPN: VPNアプリが接続中の場合、OFFにして試してみてください
ルーターの再起動——30秒待って電源ON
端末を再起動しても直らない場合は、ルーターの再起動を試します。
再起動の手順
- ルーターの電源コードをコンセントから抜く
- 30秒〜1分ほど待つ(内部の電気を放電させるため)
- 電源コードを挿し直す
- ランプが安定するまで2〜3分待つ
ルーターは24時間365日稼働し続けるため、内部に一時的なエラーが蓄積することがあります。再起動するとエラーがリセットされ、接続が復旧することが多いです。
賃貸の備え付けルーターでも大丈夫?
電源の抜き差しによる再起動は問題ありません。これで壊れることはほぼなく、弁償を求められることもありません。
ただし、設定画面で「初期化」や「リセット」を実行すると、元の設定に戻せなくなる可能性があります。不安な場合は、再起動だけにとどめてください。
ONU(光回線の終端装置)も再起動する場合
光回線を使っている場合、ルーターとは別に「ONU」や「ホームゲートウェイ」と呼ばれる機器があることがあります。壁から出ている光ファイバーケーブルが繋がっている白い箱で、「NTT」などのロゴが入っていることが多いです。
ルーターを再起動しても直らない場合は、ONUの再起動も試してください。
手順
- ルーターの電源を切る
- ONUの電源を切る
- 30秒〜1分待つ
- ONUの電源を先に入れる(ランプが安定するまで2〜3分待つ)
- その後、ルーターの電源を入れる
起動する順番が重要です。順番を間違えると、正常に接続できないことがあります。
直らないときの確認ポイント
再起動を試しても直らない場合は、回線側に問題がある可能性や、環境に原因がある可能性があります。以下のポイントを確認してください。
障害情報を確認する
回線事業者やプロバイダ側で障害が発生していると、こちらで何をしても直りません。まずは障害が起きていないか確認しましょう。
確認方法
- 契約している回線事業者やプロバイダの公式サイトで「障害情報」「メンテナンス情報」を検索する
- X(旧Twitter)などのSNSで「○○光 障害」「○○ 繋がらない」と検索すると、同じ状況の人がいるか確認できる
- スマホの4G/5G回線が使える場合は、スマホから障害情報を確認できます
主な回線事業者の障害情報の確認先
| 回線 | 確認方法 |
|---|---|
| NTT東日本/西日本(フレッツ光、光コラボ) | 公式サイトで「障害情報」を検索 |
| ドコモ光 | ドコモ公式サイトの「工事・故障情報」 |
| au光/auひかり | au公式サイトの「障害・メンテナンス情報」 |
| ソフトバンク光 | SoftBank公式サイトの「障害情報」 |
| NURO光 | NURO公式サイトの「障害・メンテナンス情報」 |
障害が発生している場合は復旧を待つしかありません。多くの場合、公式サイトに復旧見込み時刻が案内されていますので、確認してみてください。
また、料金の支払いが滞っていると、サービスが一時的に停止されることもあります。心当たりがある場合は、契約時のマイページや請求書を確認してください。
DNS設定を確認する(上級者向け)
「くるくる」が出る原因の一つに、DNSの応答が遅いケースがあります。
DNSとは: URLを入力したとき、そのURLをサーバーの住所(IPアドレス)に変換してくれる仕組みです。いわば「インターネットの電話帳」のようなものです。この電話帳が応答しないと、サイトに辿り着けません。
通常はプロバイダのDNSを自動で使っていますが、混雑していると遅くなることがあります。パブリックDNS(GoogleのDNS: 8.8.8.8やCloudflareのDNS: 1.1.1.1)に変更すると、改善する場合があります。
DNSの変更で改善する可能性があるケース
- 特定の時間帯だけ遅い
- 接続自体はできているが、ページの読み込みに時間がかかる
- ブラウザに「DNSエラー」「DNS_PROBE_FINISHED_NXDOMAIN」などと表示される
設定方法は端末・OSによって異なります。「DNS 変更 iPhone」「DNS 変更 Windows」などで検索すると、手順を確認できます。
速度測定で現状を把握する
対処法を試しても改善しない場合は、実際の通信速度を測定してみましょう。スマホやPCのブラウザで「インターネット速度測定」と検索すると、無料の測定サービスが見つかります。
速度の目安(あくまで一般的な参考値)
| 用途 | 必要な速度の目安 |
|---|---|
| Webサイト閲覧 | 1〜10Mbps |
| 動画視聴(HD画質) | 5〜25Mbps |
| オンラインゲーム | 10〜30Mbps(Ping値も重要) |
| Web会議 | 5〜20Mbps |
※実際の体感は、時間帯や利用環境によって変わります。
測定結果が極端に遅い(1Mbps未満など)場合は、回線やプロバイダに問題がある可能性があります。次のセクションで障害情報を確認してください。
頻発する場合——根本原因を見直す
「再起動すれば直るけど、また数日後に同じことが起きる」という場合は、一時的な対処では足りません。根本原因を見直す必要があります。
ルーターの寿命・スペック不足
Wi-Fiルーターの寿命は、一般的に4〜5年とされています。それ以上使っている場合は、内部部品の劣化が原因で不安定になることがあります。
ルーターの買い替えを検討すべきサイン
- 購入から5年以上経過している
- 電源を入れてもランプが不安定
- 特定の部屋だけWi-Fiが届かなくなった
- 接続が頻繁に切れる
また、ルーターのスペックが接続台数に見合っていないと、ボトルネックになることがあります。最近はスマホ、タブレット、パソコン、テレビ、スマートスピーカー、ゲーム機など、同時接続するデバイスが増えています。接続台数に余裕のあるルーターへの買い替えが効果的なケースもあります。
回線自体の問題
ルーターを新しくしても頻発する場合は、回線自体を見直す時期かもしれません。
回線の見直しを検討すべきケース
- VDSL方式(最大100Mbps)のマンション: 建物の設備が古く、速度に構造的な限界がある場合があります。マンションの共用部から各部屋までが電話線(メタル線)を使っているため、光回線本来の速度が出ません
- 夜間に特に遅い: プロバイダの回線が混雑している可能性があります。IPv6 IPoE対応サービスへの変更や、プロバイダ変更で改善する場合があります
- 常に遅い: 契約している回線プランが実際の利用状況に合っていない可能性があります。回線自体の乗り換えを検討する時期かもしれません
IPv6 IPoEとは: 従来のIPv4 PPPoE方式とは異なる新しい接続方式です。混雑しやすいポイントを通らずにインターネットに接続できるため、夜間や休日などの混雑時間帯でも速度が低下しにくい特徴があります。対応しているかどうかは、契約中のプロバイダに確認してください。
なお、回線の乗り換えが現実的かどうかは、建物の設備や契約状況によって異なります。賃貸の場合は、まず管理会社に現在の設備を確認するところから始めると良いでしょう。戸建ての場合でも、工事の可否やエリア対応状況は事業者によって異なります。
まとめ
ネットの「くるくる」が止まらないときは、まず「特定のサイトだけか、すべてのサイトか」を確認してください。特定のサイトだけなら相手側の問題、すべてのサイトなら自分側の問題です。
すべてのサイトで起きている場合は、ブラウザの再読み込み→端末の再起動→ルーターの再起動の順に試します。この3ステップで直ることが多いです。
それでも直らない場合は、回線事業者やプロバイダの障害情報を確認してください。障害が発生していれば復旧を待つしかありませんが、障害でなければサポートに連絡する段階です。
「再起動すれば直るけど、また同じことが起きる」という場合は、ルーターの寿命や回線自体に問題がある可能性があります。5年以上使っているルーターは買い替えを検討し、それでも改善しなければ回線の見直しも選択肢として検討してみてください。
なお、Wi-Fiマークが出ていない(完全に繋がらない)場合は、この記事とは対処法が異なります。Wi-Fiが急に繋がらなくなった原因と対処法で詳しく解説していますので、そちらを参考にしてください。