PS4の回線を良くする方法|設定変更の効果と限界を解説
- #ゲーム
PS4でオンラインゲームをプレイ中、ラグや回線落ちが気になることはありませんか。
- 対戦中にキャラクターがワープしたり、入力が遅れたりする
- ダウンロードに何時間もかかる
- 「接続が切断されました」でマッチから追い出される
本記事では、PS4の回線速度を良くするための設定方法を効果が大きい順に紹介します。DNS変更やMTU調整など、よく紹介される対策の実際の効果についても正直にお伝えします。
この記事でわかること
- 有線接続が最も効果が大きく、実測で+40〜50Mbps程度の改善が見込める
- DNS変更の効果は+8〜10Mbps程度で、過大評価されがち
- 設定で改善しない場合は、回線自体の限界を疑う必要がある
目次
PS4でオンラインゲームを快適に遊ぶための速度目安
設定を変える前に、まずは自分の回線速度がどの程度あるのか、そして快適にプレイするにはどの程度必要なのかを把握しましょう。
下り・上り・pingの基準値
PS4のオンラインゲームに必要な通信速度の目安は以下のとおりです。
| 項目 | 目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 下り速度 | 20Mbps以上 | ゲームのダウンロードやアップデートに影響 |
| 上り速度 | 5Mbps以上 | 配信やボイスチャットで重要 |
| ping値 | 50ms以下 | 対戦ゲームでは30ms以下が理想 |
対戦ゲーム(Apex Legends、フォートナイト、CODなど)をプレイするなら、下り速度は50Mbps以上あると安心です。ただし、対戦で重要なのは速度よりもping値です。下り100Mbpsあってもping値が100msを超えていれば、ラグは避けられません。
ping値は「応答速度」を表す数値で、小さいほど良いです。FPSや格闘ゲームでは、自分の操作がサーバーに届くまでの遅延に直結します。ping値が高いと、敵を狙って撃ったのに当たらない、先に攻撃したはずなのに負けるといった現象が起きやすくなります。
自分の回線速度を確認する方法
PS4本体で回線速度を測定できます。手順は次のとおりです。
- ホーム画面から「設定」を開く
- 「ネットワーク」を選択
- 「インターネット接続を診断する」を選択
- 測定完了後、「ダウンロード」「アップロード」の数値を確認
この測定結果が下り20Mbps未満、または上り5Mbps未満の場合は、設定変更で改善する余地があります。すでに下り50Mbps以上出ているのにラグがひどい場合は、ping値や回線の安定性が原因の可能性が高いです。
PS4の回線を良くする設定方法【効果順】
ここからは、PS4の回線速度を良くするための設定方法を効果の大きい順に紹介します。すべてを試す必要はありません。自分の環境に合ったものから試してください。
有線接続に変える(効果大)
最も効果が大きいのは、Wi-Fiから有線LANへの変更です。実測データでは、無線から有線に変えることで+40〜50Mbps程度の速度向上が報告されています。
有線接続の設定手順は次のとおりです。
- LANケーブルでPS4とルーターを直接つなぐ
- PS4の「設定」→「ネットワーク」を開く
- 「インターネット接続を設定する」を選択
- 「LANケーブルを使う」を選択
- 「かんたん」を選んで設定完了
LANケーブルはカテゴリ(CAT)によって対応速度が異なります。PS4で使うならCAT6以上がおすすめです。
| カテゴリ | 最大速度 | PS4での推奨度 |
|---|---|---|
| CAT5 | 100Mbps | 非推奨(ボトルネックになる) |
| CAT5e | 1Gbps | 使用可能 |
| CAT6 | 1Gbps | おすすめ |
| CAT6A/CAT7 | 10Gbps | 過剰スペック(問題なし) |
古いケーブル(CAT5など)を使っていると、それ自体がボトルネックになって速度が出ない場合があります。ケーブルの側面に「CAT○」と印字されているので確認してください。
有線接続は、ラグの改善にも効果があります。Wi-Fiは電波干渉で速度が不安定になりやすいのに対し、有線は接続が安定するためping値も低くなりやすいです。
DNSを変更する(効果は限定的)
DNS設定をGoogle Public DNSに変更する方法は、多くのサイトで紹介されています。ただし、実際の効果は+8〜10Mbps程度という検証データがあり、劇的な速度向上は期待できません。
DNS変更の設定手順は次のとおりです。
- 「設定」→「ネットワーク」→「インターネット接続を設定する」
- 「Wi-Fiを使う」または「LANケーブルを使う」を選択
- 「カスタム」を選択
- IPアドレス設定は「自動」
- DHCPホスト名は「指定しない」
- DNS設定で「手動」を選択
- プライマリDNSに「8.8.8.8」を入力
- セカンダリDNSに「8.8.4.4」を入力
- MTU設定は「自動」、プロキシサーバーは「使わない」
DNS変更は、速度そのものよりも接続の安定性に寄与する場合があるという程度に考えてください。「DNS変更で速度が2倍になった」といった話は、ほとんどの環境では再現しません。
MTU設定を調整する(ほぼ効果なし)
MTU(Maximum Transmission Unit)の数値を変更すると速くなるという情報がありますが、体感できる差はほぼありません。
検証データでも、MTUを1473や1454に変更しても速度の変化はほぼゼロという結果が出ています。PS4のデフォルト値(自動、通常は1500)のままで問題ありません。わざわざ変更する必要はないでしょう。
5GHz帯に切り替える(無線継続の場合)
有線接続ができない場合は、Wi-Fiの5GHz帯に切り替えることで改善する可能性があります。
PS4は2.4GHz帯と5GHz帯の両方に対応しています。2.4GHz帯は電子レンジなど他の家電と干渉しやすいのに対し、5GHz帯は干渉が少なく速度が安定しやすいです。実測では+30〜40Mbps程度の改善が見込めます。
5GHz帯に接続するには、ルーターのSSID(Wi-Fiの名前)のうち、末尾に「a」「A」「5G」と付いているものを選びます。
ただし、5GHz帯は壁などの障害物に弱いという特徴があります。ルーターとPS4が離れている場合や、間に壁がある場合は、かえって遅くなることがあります。
ルーター・PS4の再起動(軽微な不調時)
一時的な不調であれば、ルーターとPS4の再起動で改善することがあります。
再起動の手順は次のとおりです。
- PS4の電源を切る
- ルーターの電源を抜く
- 30秒〜1分待つ
- ルーターの電源を入れ、ランプが安定するまで待つ(2〜3分)
- PS4の電源を入れる
再起動で改善する場合、ルーターのメモリ解放や一時的な接続エラーの解消が原因です。ただし、これは根本解決ではありません。頻繁に再起動が必要な場合は、ルーターの買い替えや回線の見直しを検討してください。
設定変更の効果には限界がある
ここまで紹介した設定を試しても、思ったほど改善しないケースがあります。それは設定の問題ではなく、回線自体に限界がある可能性があります。
DNS・MTU変更の実際の効果幅
各設定変更の効果を整理すると、以下のようになります。
| 対策 | 効果の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 有線接続 | +40〜50Mbps | 最も効果大。ping値も安定 |
| 5GHz帯切替 | +30〜40Mbps | 近距離なら効果あり |
| DNS変更 | +8〜10Mbps | 過大評価されがち |
| MTU調整 | ほぼ0 | 変更不要 |
重要なのは、どの設定変更も元の回線速度を超えることはできないという点です。契約している回線の上限が100Mbpsなら、設定をいくら調整しても100Mbps以上は出ません。
よくある勘違い
PS4の回線改善について、誤解されやすいポイントを整理します。
「DNS変更で速度が2倍になる」
これはほぼ再現しません。DNS変更の効果は主に「名前解決の速度」であり、データ転送速度自体には大きく影響しません。実測では+8〜10Mbps程度が現実的な効果幅です。
「MTU調整で大幅改善」
理論上はパケットサイズの最適化ですが、PS4のゲームプレイではほぼ体感差がありません。デフォルト値(1500)で問題ありません。
「PS4 Proなら速い」
PS4とPS4 Proのネットワーク性能はほぼ同じです。両機種とも有線ポートは1Gbps、Wi-Fiは802.11ac(Wi-Fi 5)対応です。本体を変えても回線速度は変わりません。
「設定で直せる遅さ」と「回線自体の限界」の見分け方
自分のPS4の遅さが設定で直せるのか、回線の問題なのかを判断するポイントをまとめました。
設定で改善できる可能性が高いケース
- 無線から有線に変えたら大幅に速くなった
- 5GHz帯に切り替えたら改善した
- ルーターを再起動すると一時的に回復する
回線自体の限界の可能性が高いケース
- 有線接続でも下り30Mbps以下しか出ない
- 夜間(19〜23時)だけ極端に遅くなる
- ping値が常に80ms以上ある
- 同じ回線を使うPCやスマホでも遅い
切り分けのヒントとして、同じ回線につながっている他の機器(PCやスマホ)で速度測定してみてください。他の機器も同様に遅いなら、PS4の設定ではなく回線の問題です。
設定で改善しないなら回線を見直す
有線接続にしても夜間に遅い、ping値が下がらないといった場合は、回線自体を変える選択肢を検討する価値があります。
今の回線で限界かを判断するチェックポイント
以下に当てはまる場合、設定変更では根本的な改善は難しいです。
- 夜間に極端に遅くなる: 19〜23時に速度が大幅に落ちる場合、近隣住民との回線共有による混雑が原因の可能性があります。特にマンションの共用回線では発生しやすいです
- 有線でもping値が高いまま: 有線接続でもping値が80ms以上ある場合、回線の経路自体に問題がある可能性があります
- VDSL方式のマンション: 建物までは光ファイバーでも、部屋までは電話線を使うVDSL方式の場合、最大速度は100Mbpsに制限されます。これは設定では変えられません
回線を変える場合の選択肢
回線を見直す場合、以下の選択肢があります。
光回線への乗り換え
現在ホームルーターやポケット型Wi-Fiを使っている場合は、光回線への乗り換えで大幅な改善が見込めます。特にNURO光やauひかりなどの独自回線は夜間混雑に強い傾向があります。
光回線同士の乗り換え
すでに光回線を使っていて遅い場合は、回線事業者を変えることで改善する可能性があります。フレッツ光系列(ドコモ光、ソフトバンク光など)から独自回線への乗り換えで、実測で+100Mbps以上の改善報告もあります。
まずは自分の環境を確認したい場合
回線を変えるべきか判断がつかない場合は、今の住まいで使える選択肢を確認するところから始めるのがおすすめです。住居タイプや利用状況によって最適な回線は異なります。
まとめ
PS4の回線を良くする方法を、効果の大きい順にまとめると次のとおりです。
- 有線接続への変更(+40〜50Mbps): 最も効果が大きく、ping値も安定
- 5GHz帯への切り替え(+30〜40Mbps): 有線にできない場合の次善策
- DNS変更(+8〜10Mbps): 効果は限定的。過大評価に注意
- MTU調整(ほぼ0): 変更する必要なし
これらの設定を試しても改善しない場合は、回線自体に限界がある可能性があります。特に「夜間だけ遅い」「有線でもping値が高い」という症状は、設定では解決できないケースが多いです。
PS4だけWi-Fiに繋がらないといった症状でお困りの場合は、機器の切り分けが必要です。PS4本体の問題なのか、回線の問題なのかを特定してから対処を進めてください。
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