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光回線のモデムとは?ONUとの違いと接続方法をわかりやすく解説

4分で読めるかしこいネット編集部
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光回線を契約すると、見慣れない機器がいくつも届いて戸惑うことがあります。

  • 「モデム」と「ONU」は何が違うのかわからない
  • どの機器をどこに繋げばいいか迷う
  • マンションと戸建てで必要な機器が違うのか不安

本記事では、光回線で使うモデム・ONU・ルーターの違いと役割を整理し、正しい接続手順からマンション配線方式ごとの注意点まで解説します。

この記事のポイント

  • 光回線で使う機器は「モデム」ではなく「ONU」。名前は似ているが変換する信号が違う
  • 接続順序は「光コンセント → ONU → ルーター → 端末」が基本
  • マンションの配線方式によって届く機器や速度上限が変わる
目次

光回線のモデムとは何か

「光回線のモデム」と検索する方は多いですが、実は光回線で使う機器はモデムではありません。まずはモデムそのものの役割を押さえておきましょう。

モデムの役割:アナログ信号をデジタル信号に変換する装置

モデムとは、電話線やケーブルテレビの回線で届くアナログ信号を、パソコンやスマホが理解できるデジタル信号に変換する装置です。名前の由来は「modulator(変調器)」と「demodulator(復調器)」を組み合わせた略語です。信号を行き来させる翻訳機のような存在といえます。

身近な例でいえば、電話回線を使ったインターネット(ADSL)では、電話の音声信号と同じアナログ回線でデータを送受信していました。このアナログ信号をデジタル信号に変換するのがモデムの仕事です。

光回線が主流になった現在、モデムを使う場面はほぼなくなっています。ただし「モデム」という言葉だけが習慣的に残っており、ONUのことをモデムと呼ぶケースも少なくありません。

ADSLとケーブルテレビで使われていたモデム

モデムが活躍していたのは、主にADSLとケーブルテレビ回線の時代です。

回線タイプモデムの役割
ADSL電話線のアナログ信号をデジタルに変換
ケーブルテレビテレビ用同軸ケーブルの信号をデジタルに変換

ADSLは長年にわたり家庭のインターネットを支えてきました。しかしNTT東日本のフレッツ・ADSLは2025年1月、NTT西日本のフレッツ・ADSLは2026年1月にそれぞれサービスを終了しています。

つまり、これからネット回線を契約する方がモデムを使う機会はほぼありません。光回線では、モデムの代わりに「ONU」という機器を使います。

光回線で使うのはONU(光回線終端装置)

光回線を契約したときに届く白い箱、それがONUです。モデムと混同されやすいですが、変換する信号の種類が根本的に異なります。

ONUとモデムの違い:変換する信号の種類が異なる

ONU(Optical Network Unit/光回線終端装置)とは、光ファイバーで届く光信号を、LANケーブルで扱える電気信号に変換する装置です。電話機くらいのサイズの白い箱で、前面に「認証」「光回線」「電源」などのランプが並んでいます。

モデムとONUの違いを表にまとめます。

項目モデムONU
変換する信号アナログ信号 → デジタル信号光信号 → 電気信号
使う回線ADSL・ケーブルテレビ光回線
現在の利用状況ほぼ使われていない光回線に必須
別名光モデム、回線終端装置

役割は似ていますが、扱う信号の種類がまったく違います。ONUを「光モデム」と呼ぶ場合もあるため、混乱しやすいポイントです。光回線を使っている方の手元にある機器は、正確にはONUということになります。

ONUは光回線事業者からレンタルで提供される

ONUは自分で購入する必要はありません。光回線を契約すると、開通工事の際に作業員が設置するか、郵送で届きます。

レンタル料は多くの事業者で月額料金に含まれており、追加費用がかからないのが一般的です。ただし解約時には返却が必要で、返さないと機器損害金を請求されることがあります。

ONUの見分け方は、背面のポートの数がポイントです。LANポート(LANケーブルを挿す穴)が1つだけの場合はONU単体の可能性が高く、複数ある場合はルーター機能が一体になった「ホームゲートウェイ」の場合があります。

ルーターとの違いと役割分担

ONUだけでは、1台の端末しかインターネットに接続できません。家族やスマホ・パソコン・ゲーム機など複数の端末を使うには、ルーターが必要です。

ルーターの役割:複数端末をインターネットに繋ぐ分配器

ルーターとは、インターネット回線を複数の端末に分配する司令塔のような機器です。現在販売されているルーターのほとんどはWi-Fi機能を内蔵しており、「無線LANルーター」「Wi-Fiルーター」とも呼ばれます。

ONUとルーターの役割の違いを整理します。

機器主な役割単体でWi-Fi接続
ONU光信号を電気信号に変換するできない
ルーター複数端末にインターネットを分配するできる(Wi-Fi内蔵の場合)

たとえるなら、ONUは「水道の元栓」、ルーターは「蛇口の分岐」です。元栓(ONU)で水(光信号)を使える状態にし、分岐(ルーター)で各部屋(端末)に届けるイメージです。

ONU・モデムとルーターを組み合わせる理由

ONUは信号を変換するだけの機器なので、インターネットを使うにはルーターと組み合わせる必要があります。

基本構成はシンプルです。

  1. 壁の光コンセントから光ファイバーがONUに入る
  2. ONUが光信号を電気信号に変換する
  3. ルーターがその信号を受け取り、Wi-Fiや有線LANで各端末に届ける

この「ONU + ルーター」の2台構成が、光回線の標準的な形です。

ただし、フレッツ光やドコモ光などNTT系の光回線では、ONUとルーターの機能を1台にまとめた「ホームゲートウェイ」がレンタルされることもあります。この場合は1台で済むため、配線がすっきりします。

光回線の機器接続手順

機器の役割がわかったところで、実際の接続手順を見ていきましょう。難しい設定は不要で、ケーブルを正しい順番で繋ぐだけです。

基本の接続順序:光コンセント→ONU→ルーター→端末

接続は壁側から順番に繋いでいきます。

  1. 光コンセントとONUを光ファイバーケーブルで繋ぐ。光コンセントは壁に設置された小さなカバー付きの端子で、「光」と表示されていることが多いです
  2. ONUとルーターをLANケーブルで繋ぐ。ONUの「LAN」ポートとルーターの「WAN」または「INTERNET」ポートを接続します
  3. ルーターと端末を接続する。有線ならLANケーブル、無線ならルーター底面に記載されたSSID(Wi-Fiの名前)とパスワードを端末に入力します
  4. 電源を入れる。ONU → ルーターの順に電源を入れ、ONUの「認証」ランプが点灯すれば開通完了です

インターネットに繋がらない場合は、まずONUの電源を抜いて30秒待ってから入れ直します。それでも改善しなければ、ルーターも同様に再起動してください。再起動の順序は「ONU(壁側)→ ルーター」の順が基本です。

ホームゲートウェイ(一体型機器)を使う場合

ホームゲートウェイ(HGW)とは、ルーター機能やひかり電話機能などを備えた通信機器です。機能構成は機種によって異なりますが、NTT系の光回線ではONUの機能も兼ねる一体型が提供されることが多くあります。フレッツ光やドコモ光などNTT系の光回線でひかり電話を契約した場合に提供されるほか、オプションとしてレンタルできるケースもあります。

ホームゲートウェイを使う場合の接続はさらにシンプルです。

  1. 光コンセントとホームゲートウェイを光ファイバーケーブルで繋ぐ
  2. ホームゲートウェイと端末をLANケーブルまたはWi-Fiで接続する

1台で完結するため、配線が少なく管理もしやすいのが利点です。

一方で、Wi-Fi性能が市販の高性能ルーターに比べて劣る場合があります。Wi-Fiの速度や電波の届く範囲に不満がある場合は、市販ルーターを追加することも可能です。その際の注意点は次の章で解説します。

状況別の機器構成と注意点

住んでいる建物や環境によって、必要な機器や設定が変わることがあります。特にマンションの配線方式と、ルーターを追加する場合の2点は押さえておきましょう。

マンションの配線方式(光配線・VDSL・LAN方式)による違い

マンションでは、建物の共用部まで光ファイバーが来ていても、各部屋への配線方式が3種類に分かれます。方式によって届く機器や速度の上限が異なります。

配線方式共用部→各部屋の配線室内に届く機器速度上限の目安
光配線方式光ファイバーONU(またはHGW)最大1Gbps以上
VDSL方式電話線(メタル線)VDSLモデム最大100Mbps
LAN配線方式LANケーブルなし(壁のLAN端子に直接接続)最大100Mbps

VDSL方式は築年数の古いマンションに多く、共用部から各部屋までを電話線で配線しています。この場合、室内に届くのはONUではなく「VDSLモデム」です。光回線を契約していても速度は最大100Mbpsに制限されるため、「光回線なのに遅い」と感じる原因になることがあります。

LAN配線方式は共用部からLANケーブルで配線する方式で、室内にONUやモデムは設置されません。壁にあるLAN端子にルーターやパソコンを直接繋ぎます。

自分のマンションがどの方式かは、管理会社に問い合わせるか、契約中の光回線事業者のマイページで確認できます。室内にONUがない場合は、VDSL方式かLAN配線方式の可能性が高いでしょう。

市販ルーターを追加する場合の二重ルーター対策

ホームゲートウェイのWi-Fi性能に不満がある場合、市販の高性能ルーターを追加するケースがあります。ただし、何も設定せずに繋ぐと「二重ルーター」状態になり、通信が不安定になることがあります。

二重ルーターとは、ホームゲートウェイのルーター機能と市販ルーターのルーター機能が同時に動いてしまう状態です。住所変換(NAT)が2回行われるため、通信速度の低下や特定のサービスに接続しづらくなる場合があります。

解決策は、追加するルーターをブリッジモード(APモード)に切り替えることです。

ブリッジモードとは、ルーター機能をオフにして、Wi-Fiの電波を飛ばす機能だけを使うモードです。多くの市販ルーターには、背面に「RT / AP」や「ROUTER / BRIDGE」の切り替えスイッチがあります。APまたはBRIDGE側に切り替えるだけで設定完了です。

切り替え後の構成は以下のようになります。

  1. 光コンセント → ホームゲートウェイ(ルーター機能が有効)
  2. ホームゲートウェイ → 市販ルーター(ブリッジモードでWi-Fiだけ使用)
  3. 市販ルーターから各端末へWi-Fi接続

この構成なら、ルーター機能はホームゲートウェイの1台だけが担当し、Wi-Fiの電波は高性能な市販ルーターが担当するため、速度と安定性を両立できます。

まとめ

光回線で使う機器は「モデム」ではなく「ONU」です。モデムはADSL時代のアナログ信号変換装置で、光回線では光信号を電気信号に変換するONUが使われます。言葉が似ているため混同しやすいですが、変換する信号の種類がまったく異なります。

機器の接続は「光コンセント → ONU → ルーター → 端末」の順で繋ぐだけです。ホームゲートウェイが届いた場合は、ONU・ルーターなど複数の機能が1台にまとまっているため、さらにシンプルになります。

マンションにお住まいの場合は、配線方式によって届く機器や速度上限が変わります。VDSL方式では最大100Mbpsに制限されるため、速度に不満があれば管理会社に配線方式を確認してみてください。

市販ルーターを追加する場合は、ブリッジモードへの切り替えを忘れずに行いましょう。正しく設定すれば、快適なWi-Fi環境を手軽に構築できます。

参考文献

掲載情報に関する注記

  • 掲載している料金は、特に記載がない限りすべて税込表示です(2026年6月時点)。料金・キャンペーン内容は変更される場合があります。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
  • 「最大速度」は技術規格上の理論値(ベストエフォート)であり、実使用時の速度を保証するものではありません。実際の速度は利用環境・時間帯・端末により変動します。
  • 「実測平均」は第三者の速度計測サイトに投稿された測定値の参考値です。あくまで目安としてご覧ください。
  • 「実質月額」は (月額料金 × 契約月数 + 初期費用 − キャッシュバック − セット割)÷ 契約月数 を基本に算出しています。割引適用条件は各サービスにより異なります。
  • 提供エリア・電波状況・建物の設備(光回線の場合は配線方式等)により、実際に利用できるサービスや速度が異なります。お申し込み前にエリア・対応状況を必ずご確認ください。

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