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AirDrop痴漢を対策・防止!正しいiPhone設定方法

AirDrop痴漢を対策・防止!正しいiPhone設定方法

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

iPhoneには、AirDropという便利な機能があるのをご存じでしょうか?

AirDropというのは、iPhoneからパソコン、パソコンからiPhone、その他デバイス間で写真や動画、音声ファイルを送受信できる機能なのです。

ここ最近、AirDropを悪用した新手の痴漢や迷惑行為が話題になっています。2018年7月に、AirDropによる痴漢事件が発生。

NHKの報道によると、45歳の男性会社員が、電車の中で面識のない女性にわいせつ画像を送信したというものです。

加害者男性は、迷惑防止条例に違反したとして書類送検されました。

私たちが日常的に使っているスマートフォンの便利な機能を悪用した「AirDrop痴漢」とは、一体どんなものなのか、どうすれば痴漢や迷惑行為から自分の身を守ることができるのか、詳しい対策や設定方法をご紹介します。

そもそもAirDropとは?

AirDropとは、iPhoneやiPad、iPod touch、MacといったApple製デバイスで、写真や動画、音声、PDF、Word、Excelといったあらゆるデータを素早く共有できる機能のこと。

AirDropは、Apple製品に標準装備されており、GmailやYahooメール、LINEやMessengerといったソーシャルコミュニケーションツーツを使わなくても、スムーズにデータ共有ができるのです。

送受信できるのは、写真や動画だけではありません。Safariで閲覧しているページのURLや、Googleマップの位置情報、App Storeのアプリを送ることも可能なのです。

さらに、AirDropは、WiFiとBluetoothを使ってデータの送受信を行うため、ケーブルを接続する必要がありません。

また、オフラインでも簡単にデータのやりとりが行えるので、プライベートはもちろん、手元にパソコンがない外出先で急遽、取引先に書類を送らなければならないときにも活躍します。

気になるセキュリティ面ですが、AirDropでやりとりする際、iPhoneやMacなどのデバイス間で送受信したデータは暗号化されています。

こうした使い勝手の良さから、多くの人がデータ共有のひとつの手段としてAirDropを使っているのではないでしょうか。

AirDropの基本的な機能紹介や便利な使い方については、下記の記事をご覧ください。実は知らなかった便利な使い方が詳しく紹介されています。

そんな、便利なAirDropを悪用し、見知らぬ女性に不愉快な写真や画像を一方的に送りつけるという痴漢被害が多発しているのです。

新手の痴漢手口!AirDropを使った痴漢とは?

ここ最近、世間を騒がせている「AirDrop痴漢」とは、iPhoneに搭載されている機能AirDropを使って見知らぬ人にわいせつ画像を送りつけるというもの。

例えば、自分が友人のAさんに送りたい画像があったとしましょう。

画像をタップすると画面中央左下に、「◯◯のiPhone」「◯◯◯のMacBookPro」というように自分以外の人の名前とデバイスが表示されます。

つまり、自分のすぐ近くにいる不特定多数の人とデータのやりとりができてしまうということ。

他者との距離が物理的に近くなる、電車内での「AirDrop痴漢」による被害が続出しているのです。

AirDropは、個人情報を特定されてしまう恐れがあることから、各都道府県の警察では注意を呼びかけています。

Twitterでも「#airdrop痴漢」「#エアドロップ痴漢」といった書き込みがタイムラインに流れるほど、深刻な問題となっているのです。

こんなに被害者が出ていた!AirDrop痴漢による被害多発

2018年7月、和歌山県に住む30代の男性会社員が、電車で正面に座っている女性にわいせつ画像を送りつけたとして、県迷惑防止条例違反の疑いで逮捕されています。

また、大阪でも同様の手口による痴漢や迷惑行為が相次いで発生。

大阪府に住む男性が、帰宅途中の電車内で近くに座る女性会社員に裸の画像を送りつけ、書類送検されているのです。

AirDrop痴漢の対策方法

初期設定は済んでいますか?

まず、iPhoneのホーム画面を開いて設定→一般→AirDropをタップ。

AirDropをタップすると下記のような画面が表示されます。

「受信しない」もしくは「連絡先のみ」を選択。

仕事に関する書類やデータを、AirDropを使って自分のデバイスで送受信する機会の多い方は、「連絡先のみ」としておきましょう。

普段からあまりAirDropを使わないという方は、「受信しない」を選択しておいた方が安全です。

「すべての人」にチェックがついていると、不特定多数の人からのデータ受信を許可してしまうことに。これこそが、「AirDrop痴漢」が多発している原因なのです。

名前を知られずにAirDropを使う方法

AirDropは、インターネット接続のない環境でのデータ送受信も可能です。

そのため、ビジネスシーンで活用している人も多いのではないでしょうか。

AirDropをこれまで通り使いたいけれど、面識のない人に自分の名前を知られたくない場合は、表示される名前を変更するという方法もあるんですよ。

方法は非常に簡単で、iPhoneのホーム画面から一般→情報→名前の順番にタップし、

「名前」をタップして変更するだけ。

フルネームを使用している人も多くいると思いますが、万が一に備えてニックネームに変更するのも「AirDrop痴漢」や迷惑行為を防ぐ1つの方法です。

初期設定を見直してAirDrop痴漢や迷惑行為を未然に防ごう

AirDropは、Apple製品に標準装備されている便利な機能の1つです。

オフラインでもデータのやりとりを簡単に行えるその便利さを悪用し、見ず知らずの女性にわいせつ画像を送りつけるといった痴漢や迷惑行為が相次いでいます。

被害に遭わないためにも、iPhoneの初期設定を「受信しない」もしくは「連絡先のみ」にする。

あるいは、表示される名前を本名ではなくニックネームに変更するなどの対策を行いましょう。

まだiPhoneを持っていない人は、AirDropに不安を感じる方もいると思います。しかし設定さえきちんとできていれば、AirDropは安心して使える便利機能です。

今回紹介した対策を知って、iPhoneの購入を検討している方は、iPhoneの選び方を徹底解説した記事を参考に自分にぴったりのiPhoneを選んで下さい。

iPhoneだけでなく、Androidの機能も知りたい方は、iPhoneとAndroidのそれぞれの便利機能や魅力を紹介した記事をご覧ください。

画像:Apple HP

公開日時 : 2018年10月31日

渡辺結 ― ライター
渡辺結 ― ライター

紙媒体の編集を経て、フリーのライターに。インフルエンサーでもなければ才能でもないですが、コツコツと地道に書いてます。年内にタイに移住する予定で、タイ語を猛勉強中。

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