Bluetooth機能でできること7つ!音楽・アプリ・カーナビ

Bluetooth機能でできること7つをまとめました。ブルートゥースの接続方法や、iPhone・PCをBluetooth接続して音楽を聴く、車でカーナビを使う方法等を解説。Bluetoothの使い方がわからない、Bluetoothでできることを知りたい方も必見です。
Bluetooth機能でできること7つ!音楽・アプリ・カーナビ

近年、急速に普及が進んでいるBluetooth対応製品。

電車に乗れば、多くの人がワイヤレスイヤホン・ヘッドフォンを使用していますし、オフィスでもコードレスのキーボード・マウスを使っている人が多く見受けられます。

その一方、聞いたことはあるけれどBluetoothの使い方がいまいちわからないといった人も少なくありません。

本記事ではBluetoothの基礎知識から使い方まで、Bluetoothを使ってできることを7つご紹介します。

Bluetoothってどんなもの?

まずはBluetoothについておさらいしていきましょう。Bluetoothとは、デジタル機器の近距離通信の際に使用される無線通信規格のひとつです。

Bluetoothさえ接続すれば、対応機器の間でケーブルを接続しなくてもデータのやり取りが可能となります。

有効範囲はおよそ10m以内といわれており、国際的な標準規格であるため、対応機器であればどのような機器でも接続可能です。

ちなみに、Bluetoothを日本語に直訳すると「青い歯」という意味になりますが、この名称はスェーデンの「エリクソン社」のエンジニアがつけたそうです。

というのも、ノルウェーとデンマークを交渉によって無血統合したデンマークの国王、「ハーラル1世」が「青歯王」と呼ばれていたことにちなみ、「乱立する無線通信規格を統合したい」という願いを込めてつけたのだとか。

現在ではスマートフォンを始め、イヤホンやヘッドフォンなど、多くの機器がBluetoothに対応しています。今後も幅広い用途で使われることになるでしょう。

BluetoothとWiFiの違いは?

無線通信技術と聞いて、多く方がWiFiを連想するはず。

BluetoothもWiFiと同じ無線通信技術のひとつなのですが、一体どのような違いがあるのでしょうか。

WiFiはWiFiルーターと呼ばれる機器をインターネットに繋げることで複数の機器とネットワークを構築し、高速で通信することを目的としています。

スマートフォンをはじめ、パソコンやプリンタなど様々な機器を繋いで使用することが可能です。

写真やメッセージだけでなく、動画などの大きなデータでもスムーズに送受信できるので非常に便利です。

一方のBluetoothですが、WiFiが複数のデバイスを繋げることを目的としているのに対し、デバイス・1対1の通信を目的としています。そのため、使用する際は両方の機器をペアリングする必要があるのです。

通信可能距離も10m以内とWiFiに比べて短く通信速度も遅いため、遠距離の通信や大きなデータの送信には不向きとなります。

ただし、消費する電力が少ないため、ヘッドフォンやスピーカーなどの接続には向いています。

Bluetoothのメリット・デメリット

続いて、Bluetoothを使うメリットやデメリットを見ていきましょう。

ワイヤレス通信ならではの特徴が色濃く反映されています。

Bluetoothのメリット

Bluetoothを使うことメリットとして、今まで必要だったコード類が不要になる点が挙げられます。

Bluetoothが登場するまで、デバイス同士を繋ぐ際にはコード類が必要でした。持ち歩きの際には、デバイス本体に加えてコードを持参しなければならなかったのです。

それから様々なBluetooth対応機器が登場し、よりスマートにデバイスを接続できるようになりました。

消費電力が少ないのもポイントであり、接続する際の手間が簡単なのも魅力でしょう。

Bluetoothのデメリット

通信可能距離が10mと短いため、機器同士を遠くに離して通信するのは不向きです。

また、Bluetoothの電波はデバイス間を直線的に飛んでいるため、その間に障害物があると接続できないケースがあります。障害物に弱いことをデメリットとして覚えておきましょう。

Bluetoothの通信距離は?

通信距離が短いとお話したBluetoothですが、その詳細を見ていきましょう。

BluetoothにはClassという概念が存在し、Classの段階によって電波強度が違います。

強度は通信距離と相関関係があるため、Bluetooth対応機器を購入する場合はあらかじめClassについて調べておきましょう。

最大出力 通信距離
Class1 100mW 約100m
Class2 2.5mW 約10m
Class3 1mW 約1m

Classには上記のような1・2・3の分類があり、それぞれ出力と通信距離が異なります。

機器選びの際に注意してもらいたいのが、Class1の製品とはいえ必ずしも100m届くわけではないことです。あくまで「最大の通信距離」となっているので、この点を把握しておきましょう。

このように、BluetoothにはClassごとに通信可能距離の制限があります。反面、通信速度はどれでもあってもほぼ変わりません。

通信速度よりも通信距離を重視したい方は、製品ごとの最大出力をチェックしてみてください。

なお、使用する国や地域によっても出力可能となる電力量が変化するので、併せて覚えておきましょう。

また、Bluetoothの接続可能距離についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

Bluetoothによって実現する7つのこと

ここまでは、主にBluetoothの特徴についてお話してきました。

いよいよ本題となる、Bluetoothを使えばできることを7つに分けてご紹介します。

①イヤホン・ヘッドフォンをワイヤレス接続

おそらくこちらが、一番使われている使用方法ではないでしょうか。

最近ではBeatsやSONYなどもワイヤレスのオーディオ機器を多数リリースしており、オーディオ機器はますますワイヤレス化が進んでいます。

ワイヤレス化による最大のメリットは、コード類が必要最低限に留められていること。

有線接続とは異なり、コードが絡まったり何かに引っかかってジャックが抜けたりする煩わしさから解放されます。このことから、ジョギングなどの運動中でも気軽に音楽が楽しめるようになりました。

また、ここ数年でリリースされたワイヤレスイヤホン・ヘッドフォンは高音質化が進んでいます。

ワイヤレスはあまり音質がよくないというイメージをお持ちの方こそ、ぜひ一度視聴してみてください。このイメージがきっと覆されるはずです。

加えて、AppleのiPhone 7以降イヤホンジャックが廃止されたのは記憶に新しいところ。

必然的にBluetooth対応のワイヤレスイヤホン・ヘッドフォンが求められるようになったため、iPhone 7以降のiPhoneをお持ちの方は購入を検討してみましょう。

②スピーカーをワイヤレスで操作

こちらもなかなか便利な機能。スピーカーとデバイスを繋げるのも、これまでは有線接続が一般的でした。

曲を変更する際にはその都度スピーカーの場所まで戻って操作しなくてはならなかったのが、Bluetoothの通信距離圏内であればデバイスから再生・停止・曲変更などを操作可能です。

なお、Bluetooth対応のスピーカーでなければペアリング・操作できませんので注意しましょう。

③カーナビに接続してオーディオを操作

ここ数年販売されたカーナビの多くがBluetoothに対応しており、スマートフォンとカーナビをワイヤレス接続することが可能です。

スマートフォンに入っている曲を車内で流せたり、電話がかかってきた際にハンズフリーで応対できたりと、ドライバーにとっては嬉しい機能が盛り沢山です。

また、カーナビがBluetoothに対応していなくても、車内で音楽を流せるデバイスが多数販売されています。

シガーソケットに本体を接続するタイプの製品が一般的ですので、カー用品店などで探してみましょう。

④デバイス間のデータ共有が簡単に

Bluetoothを使うことで、デバイス間のデータ共有がとても簡単になります。

例えば、Apple製品同士であればAirdropと呼ばれる機能が便利です。Bluetoothを介してスマートフォンで撮影した写真や動画などを瞬時に送信することができます。

また、AndroidでもAirdropと同様のことができるので試してみましょう。

別途パソコンを用意する必要がなく、アップローダーにデータをアップする手間も省けるのが嬉しいところです。

⑤キーボード・マウスをワイヤレスで使える

仕事などでキーボードやマウスを使う人であれば、Bluetooth対応製品を強くおすすめします。

コードレスのキーボードやマウスは驚くほど便利。コード類の絡まりに悩まされなくなり、少しパソコン本体から離れても操作可能です。

ほとんどの製品が代表的なOS(WindousやMac)に対応しており、ペアリング自体も簡単となっています。よりスムーズかつスマートに仕事をしたい人は導入を検討してみましょう。

また、こちらの記事ではおすすめのBluetoothマウスを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

⑥テザリング機能でスマートフォンをルーター化

テザリングとは、iPhoneなどのスマートフォンが搭載しているネットワーク共有機能です。

スマートフォンをモバイルルーター(親機)にして、ノートバソコンやタブレットをインターネットに接続することができます。

テザリングは大きく分けて3種類、「WiFiテザリング」と「Bluetoothテザリング」、「有線テザリング」があります。

接続方式による違いですが、肝心の通信速度や安定性は、Bluetooth<WiFi<有線の順に優れています。

なお、3代携帯キャリアの中でもauとソフトバンクに関しては、テザリングをオプションサービスという形で提供しており、別途契約するか諸条件を満たさなければ無料で使えないため注意しましょう。

⑦ヘルスケア機器に繋いで健康管理を楽に

ヘルスケア機器とワイヤレス接続し、自身の健康管理ができるのも魅力です。

最近でいうと、ヘルスケア機器で有名なタニタからBluetooth対応の体重計が発売されました。体重や体脂肪率の計測データをスマートフォンに送信し、細かく管理できるので便利です。

体重などの変動をメモやカレンダーに書き込む必要がなく、ダイエットや筋トレ、体調管理がもっと楽になるでしょう。

Bluetoothの浸透でワイヤレス接続が当たり前の時代へ

Bluetoothの基礎知識とその活用法についてご紹介しました。

最も身近に感じられるのは、やはりワイヤレスイヤホン・ヘッドフォンではないでしょうか。

iPhone 7以降イヤホンジャックが廃止され、そろそろBluetoothイヤホン・ヘッドフォンを買わなければと思っている人も多いはずです。

Bluetoothの通信規格の応用は、IT技術の発展に伴ってますます多様化していくことでしょう。そして、様々なデバイスのワイヤレス化がより一層進んでいくはずです。

近い将来、デバイス同士の有線接続がなくなる日が来るのかもしれませんね。

また、音楽ランキングのおすすめランキングを紹介している記事もありますので、ぜひ参考にしてみてください。

公開日時 : 2021年07月15日

ポメラニアン高橋 ― ライター
ポメラニアン高橋 ― ライター

ラーメンとロックをこよなく愛する洋犬ライター

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