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iOS14の背面タップは便利な機能!おすすめの設定・できない原因を解説


9月17日にリリース開始されたiOS 14では、新機能として「背面タップ」が搭載されました。
背面タップは、iPhone本体の背面をトントンとタップするだけで、特定の操作を行うという便利な機能です。
今回は、背面タップの設定方法やおすすめの使い方、できないときの対処法について紹介していきます。
目次
iOS 14から使える背面タップとは?

iOS 14の新機能として、「背面タップ」という機能が追加されました。
背面タップとはどのような機能なのでしょうか。設定可能な機能や対応している機種を紹介します。
仕組み・使い方
背面タップとは、iPhone本体の背面をダブルタップもしくはトリプルタップすると、スクリーンショットやSiriの起動など、事前に割り当てたアクションが作動する機能です。
外出中にスマホで音楽を聴いているとき、わざわざポケットから取り出さなくてもiPhoneの背面をタップするだけで音量の調節ができたり、様々な場面で有効活用できます。
使い方は、背面タップしたときに作動させる機能を設定して、iPhoneの背面を素早くトントンとタップするだけです。
設定可能な機能
背面タップに設定できる機能は、以下の通りです。
- Appスイッチャー
- Siri
- Spotlight
- コントロールセンター
- シェイク
- スクリーンショット
- ホーム
- 音量を下げる
- 音量を上げる
- 画面をロック
- 簡易アクセス
- 消音
- 通知センター
- AssistiveTouch
- VoiceOver
- ズーム
- 画面の読み上げ
- 拡大鏡
- 反転(クラシック)
- 反転(スマート)
- 下に スクロール
- 上に スクロール
上記の機能に加えて、サイドボタンをトリプルクリックすると作動する「アクセシビリティショートカット」を、背面タップで設定することも可能です。
対応機種はiPhone 8以降
背面タップは、iPhone 7以前のモデルには対応していません。対応機種はこちらです。
- iPhone 8
- iPhone 8 Plus
- iPhone X
- iPhone XS
- iPhone XS Max
- iPhone XR
- iPhone 11
- iPhone 11 Pro
- iPhone Pro Max
2020年4月発売のiPhone SE(第2世代)についてはAppleの公式ホームページには記載がありませんが、使用した多くのユーザーが背面タップに対応していることを報告しています。
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iOS14の背面タップは設定が必要

背面タップを利用するためには、設定をする必要があります。ここでは、背面タップの設定方法を紹介します。
背面タップの設定方法
初期の状態では背面タップがオフになっているため、設定をオンにして割り当てたいアクションを登録します。
背面タップの設定方法
- 「設定」アプリから「アクセシビリティ」を選択する
- 「タッチ」をタップする
- 1番下にある「背面タップ」をタップする
- 「ダブルタップ」もしくは「トリプルタップ」をタップする
- 割り当てたいアクションを選択する





背面タップは2回タップする「ダブルタップ」と、3回タップする「トリプルタップ」の2つを設定可能です。設定したい方を選択して、それぞれ好みのアクションにチェックマークを付けたら設定完了です。
アクセシビリティを設定する
背面タップの設定項目にある「アクセシビリティショートカット」は、「アクセシビリティ」の項目内にある「ショートカット」を設定していないと何も機能しません。
iPhoneのショートカットは、ホームボタンもしくはサイドボタンをトリプルクリックした際に、あらかじめ設定した機能のオン/オフを切り替えられるというものです。
この機能を背面タップで設定すると、トリプルクリックではなく背面をダブルタップ・トリプルタップで起動できます。
アクセシビリティショートカットを設定する
- 「設定」アプリから「アクセシビリティ」を選択する
- 「ショートカット」をタップする
- ショートカットに追加したい機能を選択する



ショートカットは、「アクセシビリティ」と呼ばれる視覚や聴覚などのサポート機能として搭載されている機能を選択できます。ショートカットで選択できる機能は以下の通りです。
- AssistiveTouch
- VoiceOver
- カラーフィルタ
- スイッチコントロール
- ズーム機能
- ホワイトポイントを下げる
- 音声コントロール
- 反転(クラシック)
- 反転(スマート)
- フルキーボードアクセス
- 透明度を下げる
- コントラストを上げる
iPhoneケースをつけたままでも反応する?
背面タップは、iPhoneの背面に触れることで機能しているというよりは、iPhoneの背面から本体を振動させることで機能しています。
iPhoneの背面に直接指が触れる必要はないため、iPhoneケースをつけたままでも反応します。
試しに、iPhoneケースをつけたまま背面タップをしてみましたが、反応して設定していたスクリーンショット機能が作動しました。
また、左手でiPhoneを背面から包み込むようにもって、その左手の甲を右手の指でトントンと叩いても反応しました。
iPhone本体が素早く小さく振動すれば背面タップが使えることを意味しますので、指標にしてみてください。
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iOS14の背面タップに設定したいおすすめ機能

背面タップには、様々な機能を設定できます。その中でも、設定しておきたいおすすめの便利機能をいくつか紹介します。
スクリーンショット
まずおすすめしたいのは、iPhoneの画面に表示されたものをキャプチャ撮影できる「スクリーンショット」機能です。
スクリーンショットを撮影するときは、iPhoneの機種を問わず2つのボタンを同時に押す必要があります。片手での操作も不可能ではありませんが、両手を使って撮影している方も多いのではないでしょうか。
しかし、背面タップにスクリーンショットを割り当てると、片手でトントンとするだけなのでこれまでより素早くスクリーンショット撮影ができます。
音量の調節
背面タップには、「音量を上げる」と「音量を下げる」の設定項目があります。この2つをダブルタップとトリプルタップのそれぞれに割り当てると、背面タップだけで音量の調節が可能です。

これを設定すると、音量ボタンを探す必要がなくなるので、ポケットの中でも簡単に音量の調節ができます。音量の調節幅は、本体側面にある音量調節ボタンを押したときと同じです。
コントロールセンター
「コントロールセンター」は、画面上部からスワイプして呼び出す機能です。WiFiや機内モードの切り替え、画面ロックなどの機能が手軽に操作できます。
上から下にスワイプするだけなので簡単な動作で呼び出せますが、使用しているiPhoneが大きくて画面上部に指が届きづらい方は背面タップで設定してみましょう。

同様の理由で、「通知センター」を設定するのもおすすめです。
ショートカットと組み合わせてアプリを開く
背面タップには、iPhoneに標準搭載されている「ショートカット」アプリとの連動機能があります。
ショートカットアプリに「マイショートカット」を登録しておくと、背面タップの設定から動作を選択できるという仕組みです。
ショートカットは、iPhoneの様々な動作をワンタップで完結できる機能です。ショートカットのおすすめの使い方や設定方法は、こちらを参考にしてください。
ショートカットの作り方
背面タップでショートカット機能を使用したい場合、事前にショートカットアプリで起動させたい動作を登録しておく必要があります。
ここでは、「Twitterで新しいツイートをする」動作を登録する方法を解説します。
ショートカットの作り方
- 「ショートカット」アプリを開いて右上の「+」ボタンをタップする
- 新規ショートカットの作成画面から「アクションを追加」をタップする
- 「App」を選択する
- App一覧の中から「Twitter」を選択する
- 「Twitter」の選択項目の中から「新しいツイートを作成」を選択する
- 新規ショートカットの作成画面にアクションが追加されたら「次へ」をタップする
- ショートカットの名称を入力して「完了」をタップする







以上の手順でショートカットを登録した後に、背面タップの設定画面で「新しいツイート」を選択します。

ダブルタップもしくはトリプルタップをするだけなので、iPhoneで最も早くツイート作成画面を表示できる方法でしょう。
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iOS14の背面タップができない原因・対処法

ここでは、背面タップができない場合の原因と対処法を紹介します。
タップする位置を確かめる
背面タップでタップする位置は、iPhone本体の半分から上くらいです。
実際にiPhone Xの実機で試してみましたが、本体の半分から下でタップするよりも、的確に認識されました。
iPhoneの背面にあるAppleマークを狙ってタップすると最も的確に反応するので、背面タップが反応しないときはタップする位置を確かめてみましょう。
タップする強さが弱い
背面タップをするときは、iPhoneの画面をタップするよりも少し強めにタップすると的確に反応します。
特に、厚みのあるケースや耐衝撃に優れたケースをつけている場合は、タップが弱すぎると振動がiPhone本体に伝わっていない可能性があります。
しっかりとしたケースの上から背面タップをするなら、いつもよりすこし強めにタップすることを意識してみましょう。
iOS 14にアップデートする
背面タップはiOS 14で追加された新機能なので、使用しているiPhoneがiOS 14になっていない場合は使えません。
「設定」アプリに「背面タップ」がない場合は、iOS 14にアップデートしましょう。
iOS 14にアップデートする方法やできないときの対処法は、こちらを参考にしてください。
機種が対応していない
背面タップは、iPhone 8以降の機種に対応しています。iOS 14にアップデートできても、iPhone 7以前のモデルでは使用できません。
背面タップが使えない場合、使用している機種が対応しているかどうか確認してみてください。
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iOS 14にアップデートして背面タップを使おう

今回は、背面タップの設定方法やおすすめの設定を紹介しました。
ショートカット機能を組み合わせれば、簡単に複数の操作を起動できるので、時短にもつながります。
この機会に、iOS 14で登場した便利機能「背面タップ」を使いこなしてみましょう。
公開日時 : 2020年10月08日
