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iPadOS 14の新機能は?アップデート方法・できないときの対処法

iPadOSは、Appleが提供しているiPad向けのOSです。iPhoneにも使われている従来のiOSから独立し、2019年9月に初版であるiOS 13のリリースが開始されました。
そして2020年9月17日、最新バージョンとしてiPadOS 14のリリースが公式に開始され、様々な新機能が追加されています。
今回は、iPadOS 14の新機能やアップデート方法、アップデートできないときの対処法について解説していきます。
目次
iPadOS 14がリリース開始

2020年9月17日に、「iPadOS 14」を公式にリリース開始しました。アプリの開発者向けに提供されていたβ版のリリース時にも、たくさんの新機能が追加されたことで話題になっていましたね。
iPadOSのサポートは、発売時期が古い機種には対応していません。そのため、旧モデルで最新バージョンにアップデートしようとするとできないことがあります。
iPadOS 14に対応している機種
iPadOS 14が対応している機種は以下の通りです。
- 12.9インチiPad Pro(第4世代)
- 11インチiPad Pro(第2世代)
- 12.9インチiPad Pro(第3世代)
- 11インチiPad Pro(第1世代)
- 12.9インチiPad Pro(第2世代)
- 12.9インチiPad Pro(第1世代)
- 10.5インチiPad Pro
- 9.7インチiPad Pro
- iPad(第8世代)
- iPad(第7世代)
- iPad(第6世代)
- iPad(第5世代)
- iPad mini(第5世代)
- iPad mini 4
- iPad Air(第4世代)
- iPad Air(第3世代)
- iPad Air 2
2013年以前に発売されたモデルと2014年発売のiPad mini 3は、iPadOS 14のサポート対象になっていないのでアップデートができません。
▼iPadの違いや選び方についてはこちらの記事で解説しています。サポートの対象になっていない旧モデルを使っている方で、新しい機種の購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
iPadOS 14の主な新機能

iPadOS 14では、様々な新機能が追加されました。
ここでは、追加された新機能の中から目玉機能をいくつかピックアップして紹介します。
ウィジェットがリニューアル
iPadにはもともと、「今日の表示」としてホーム画面にウィジェットを追加できる機能があります。iPadOS 14ではこのウィジェットが再設計されて、より見やすくなりました。
デザインやサイズを選んだり、ウィジェットを自由に動かせるため好きな場所に配置することができます。
また、1つのウィジェットに複数のウィジェットを重ねて表示できる「スマートスタック」機能も追加されました。
ウィジェットは表示できる情報が多い分、ホーム画面を広く占拠してしまいます。このスマートスタックを使って、ウィジェットを活用してみましょう。
検索が使いやすいウィンドウ表示に

画面を上から下にスワイプすると表示される「検索」機能。これまで、全画面で利用していましたが、iPadOS 14ではコンパクトなデザインになりました。
ウィンドウ表示になったので、検索フィールドにワードを入力しやすく見やすい仕様に改善されています。
さらに、検索フィールドに入力している途中から、より素早く関連性の高い結果を表示してくれます。
着信通知・Siriがコンパクトに

画面全体に表示されていたiPhoneへの着信やFaceTimeの通知が、画面上部のバナーで通知されるようになりました。着信画面がコンパクトになったことにより、画面全体が隠れることがありません。
また、Siri表示も全く新しいデザインになり、画面右下にコンパクトに配置されています。
表示している画面を変えずに、Siriを使って素早く情報を調べたり、メモができたりと大変便利です。
写真・ファイルのリスト表示が変更
写真やファイル等のリスト表示が、パソコンのような表示に変更されました。
写真アプリ内にビデオ・セルフィー・スクリーンショットなどを選択できるバーが追加されたため、探したい写真やビデオを素早く見つけられます。
表示するアルバムの順序は変更することも可能なので、写真やビデオの整理がより簡単です。
メモアプリなどの手書き機能が進化
iPadOS 14から、Apple Pencilによる手書き機能がさらに進化しました。
「A」と表示された新しいペンを使って書き込むと、手書きの文字が認識されてテキストに変換できます。
検索フィールドもペンで書きこむとテキストに変換されますが、現時点では日本語に対応していないようです。
メッセージをピンで固定
iPadOS 14では、メッセージにも便利な新機能がいくつか追加されました。
主な新機能として、LINEなどのメッセージアプリでは一般的に使われている、リストの上部に表示したいメッセージをピンで固定できる機能が利用できるようになりました。
最大9件までピンで固定できるので、重要なチャットを見逃さないようにすぐにチェックできます。
また、グループチャットで特定のメッセージに直接返信できたり、グループ内で特定の相手に言及することも可能です。自分が言及されたときだけ通知が来るように、設定を変更することもできます。
ミー文字にマスク追加
日常的にマスクを着用することが当たり前になった今、ミー文字にもマスクのステッカーが追加されました。
ミー文字とは、iOS 12から提供されているカスタマイズが可能な3DCGアニメーションの絵文字です。メッセージだけでなく、LINEで共有して使うことも可能。
マスクのステッカー以外にも、新しい帽子や髪形など様々なスタイルが追加されているので、趣味や職業など自分らしさを表現できます。
iPadOS 14にアップデートする方法

ここでは、iPadのOSを最新バージョンにアップデートする方法を解説します。
アップデートにかかる時間
iPadOSを最新バージョンにアップデートするときにかかる時間は、約20分ほどです。
アップデートには、iPadOSをダウンロードしてインストールする必要があります。ダウンロードに約5分、インストールに約15分ほどかかります。
これは、安定したネット環境でアップデートを行った場合の時間なので、WiFiの接続が切れてしまったり不安定な場合は、1時間以上かかってしまうことがあります。
iPadの設定アプリからアップデート
iPad単体でOSをアップデートする方法はこちらです。
- 「設定」アプリから「一般」を開く
- 「ソフトウェア・アップデート」をタップする
- iPadOS 14の情報が表示されたら「ダウンロードとインストール」をタップする
- ダウンロード完了後、確認画面が表示される
- 「今すぐインストール」をタップする
この手順でアップデートが完了します。
パソコンからアップデート
ケーブルを使ってパソコンでアップデートする方法もあります。
パソコンの設定によっては、iPadとパソコンを接続するとすぐにiTunesが起動します。その際に、iTunesの「自動同期」の設定がオンになっていると自動的に同期が開始されて、データが重複したり消えたりする可能性があります。
アップデート前には、自動同期の設定がオフになっていることを確認してください。設定方法はこちらです。
- iTunesを起動して、「iTunes」から「環境設定」を選択する
- 表示された画面内にある「デバイス」を選択する
- 「iPod、iPhone、およびiPadを自動的に同期しない」にチェックを入れて「OK」を選択する
自動同期の設定を変更できたら、iPadとパソコンを接続してアップデートを行います。アップデートの流れは以下の通りです。
- 「アップデート」を選択する
- 確認画面が表示されたら再度「アップデート」を選択する
- 「iPhone(iPad)ソフトウェア・アップデート」の内容を確認して「次へ」を選択する
- 「使用許諾契約」の内容を確認して「同意します」を選択する
- ダウンロードが開始され、右上の矢印ボタンクリックするとダウンロード状況を確認できる
- ダウンロード終了後アップデートが開始される
- 画面上部にAppleマークが表示されたら完了
iPadOSの自動アップデートをオンにする
iPadOSのアップデートが利用可能になると、夜間iPadが充電中でWiFiに接続されているとき、自動でアップデートがダウンロードされてインストールされます。
アップデートがインストールされる前に、夜間にインストールを開始するという内容のメッセージが通知されます。
iPadOSの自動アップデートをオンにする方法はこちらです。
タイトル
- 「設定」アプリから「一般」を開く
- 「ソフトウェア・アップデート」を選択する
- 「自動アップデートをカスタマイズ」をタップする
iPadOS 14にアップデートできないときの原因・対処法

iPadOS 14が対応している機種でも、アップデートできないことがあります。その場合に考えられる原因と対処法を紹介します。
iPadの空き容量が不足している場合
iPadOSをアップデートする際には、ダウンロードしてインストールするための空き容量が必要です。空き容量が不足している場合は、自動的に容量を確保してくれます。
このとき、後から再ダウンロードできるAppのデータしか削除されず、他のデータが削除や移動されることはありません。
ですが、この場合は通常よりもアップデートに時間がかかってしまうので、事前に空き容量を確認して、使っていないコンテンツや不要なデータを削除するようにしましょう。
また、iPad本体のストレージ容量が不足している場合でも、iTunesからはアップデートできることがあるので、パソコンを使って試してみましょう。
アップデートの確認中にエラーが出る場合
iPadOSをアップデートしようとしたときに、「アップデートを検証できません」などとエラーメッセージが表示されます。
この場合は、iPadOSのアップデートを一度削除して再インストールすると解決するかもしれません。ダウンロード済みのアップデートを削除する方法はこちらです。
- 「設定」アプリから「一般」を開く
- 「iPadストレージ」をタップする
- 「ストレージを管理」をタップして「iOSアップデート」を開く
- 「アップデートを削除」をタップする
アップデートを削除したあとに、最新バージョンを再度インストールします。
「残り時間を計算中」から変わらない場合
iPadOSのアップデート中に不具合が生じて、「残り時間を計算中」と表示されてから画面が進まないことがあります。
この場合の対処法として以下の4つが挙げられます。
- 通信速度が安定しているか確認する
- ストレージの空き容量を確保する
- iPadOSのアップデートを一度削除する
- パソコンと接続してiTunesでアップデートする
携帯ネットワークを使っている場合や、公共の不安定なWiFiを使用している場合は、安定しているネット環境で再度試してみてください。
アップデートが終わらない場合
iPadOSをアップデートした後、背景が黒くなりAppleのマークと進行状況バーが表示されます。このときに不具合が生じて、進行状況バーが遅延してしまいます。
iPadにたくさんのファイルを保存している場合や空き容量が少ない場合は、この進行状況バーの進みが遅く場合によっては完了まで1時間ほどかかります。
そのときは、処理中にバッテリーが切れないようにiPadを電源に接続してアップデートの終了を待ちましょう。
1時間以上待っても進行状況バーが進まない場合は、iPadがフリーズしている可能性も考えられます。そのときは、端末の強制再起動をしてみましょう。
また、処理に時間がかかると進行状況バーが最後まで進んだあと最初に戻ることがあります。
iPadOS 14にアップデートしてみよう

iPadOS 14では、様々な便利機能が追加されて、iPadをさらに快適に使えるようになりました。
iPadは古いOSのまま使い続けることもできますが、バグが起きてしまったり不具合が発生してしまうので、最新バージョンにアップデートすることをおすすめします。
今回紹介した方法を参考に、iPadOS 14にアップデートしてみましょう。
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公開日時 : 2020年09月18日
