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二重取りでお得なマイナポイントの使い方・使い道|取得方法からポイント付与まで解説

マイナポイントとは、マイナンバーカードを活用した消費活性化とキャッシュレス決済サービスの普及を目的とした政策です。
あらかじめ登録したキャッシュレス決済サービスを利用すると、独自のポイントが付与される仕組みで、マイナンバーカードの取得や事前予約といった手続きが必要です。
事前予約は2020年7月1日からすでにスタートしており、マイナポイント事業の公式サイトや各キャッシュレス決済サイト・アプリで手続きできます。
2020年9月1日から2021年3月31日までに利用すると、1人につき最大5,000円分のポイントが付与されるキャンペーンを実施中です。
この記事ではマイナポイントの使い方や使い道を紹介していきます。
目次
マイナポイントをもらうための手順

マイナンバーカードを申請・所持しているだけでは、自動的にポイントが付与されるわけではありません。ここではマイナポイントをもらうための予約から申請完了までの流れを紹介していきます。
1.マイナンバーカードを取得する
各自治体で発行されるマイナンバーカードを所持していない場合は、まずは所定の手続きを経て取得する必要があります。
ここで注意しておきたいのは「通知カードはマイナンバーカードではない」ということです。
通知カードとはマイナンバーを知らせるための緑の紙です。マイナンバーカードは、通知カードとは別に顔写真入りのカードを別途取得しなければなりません。
マイナンバーカードを取得する手順は次の通りです。
- 交付申請書を準備
- オンラインや郵送、指定された証明書写真機のいずれかで手続き
- 交付通知書が送付
- 各自治体の窓口でマイナンバーカードを受け取る
- 利用者証明用電子証明書の暗証番号を設定
マイナンバーを知らせるために届いた通知カードには、マイナンバーカードの交付申請書が添付されています。
交付申請書に記載されている案内に従い、オンラインや郵送、証明書写真機のいずれかで手続きしましょう。約1ヵ月後に、各自治体から交付通知書が送付されます。
本人確認書類と交付通知書を各自治体の窓口に持参し、マイナンバーカードを受け取ります。
受取時に利用者証明用電子証明書の発行に必要な暗証番号を設定します。この暗証番号はマイナポイントを申請するときにも必要です。
これでマイナンバーカードの取得手続きは完了です。
2.マイナポイントを予約・申し込みする
最大5,000円分のポイントを受け取るためには、事前予約をしなければなりません。マイナポイントの予約はスマホやパソコンで行えますが、それぞれ手続き方法が異なります。
スマホの場合は対応機種に制限があるため、マイナポイントの公式サイトで対応機種を確認しておきましょう。
スマホやパソコンといったデバイスを持っていない場合は、全国各地の約90,000万箇所に設置してある支援端末でも手続きできます。
Androidスマホの手順
Androidで手続きするには、最初にGoogle Playで「マイナポイントアプリ」、「JPKI利用者ソフトアプリ」2つのアプリをインストールしておきましょう。
- マイナポイントアプリを起動
- マイナポイントの予約(マイキーIDの発行)」をタップ
- マイナンバーカードを受け取った際に設定した「数字4桁のパスワード(暗証番号)」を入力
- マイナンバーカードを読み取る
- 「発行」をタップ
- マイナポイントの予約(マイキーIDの発行)完了
- 画面の指示に従ってマイナポイントの申込みに進む
- マイナポイントをもらう決済事業者を選び利用規約を確認
- IDとセキュリティコードを入力
- パスワードを入力し完了
iPhoneの手順
iPhoneで手続きするには、最初にApp Storeで「マイナポイント」アプリをインストールしておきましょう。
- マイナポイントアプリを起動
- マイナポイントの予約(マイキーIDの発行)」をタップ
- マイナンバーカードを受け取った際に設定した「数字4桁のパスワード(暗証番号)」を入力
- マイナンバーカードを読み取る
- 「発行」をタップ
- マイナポイントの予約(マイキーIDの発行)完了
- 画面の指示に従ってマイナポイントの申込みに進む
- マイナポイントをもらう決済事業者を選び利用規約を確認
- IDとセキュリティコードを入力
- パスワードを入力し完了

パソコンの手順
マイナポイントの予約ができるパソコンOSはWindows(7・8.1・10)のみで、Macなどその他のOSのパソコンには対応していません。
また動作するブラウザは次の通りです。
- IE11
- Microsoft Edge(Ver. 79以上)
- Google Chrome(Ver.79以上)
また対応ICカードリーダライタ機器が必要のため持っていない人は購入する必要があります。
パソコンでの申込み方法は次の通りです。
- 「マイナポイント予約・申込サイト」にアクセス
- 「マイナポイントの予約(マイキーIDの発行)」をクリック
- 対応ICカードリーダライタにマイナンバーカードをセット
- 「マイナンバーカードでログイン」をクリック
- マイナンバーカードを受け取った際に設定した「数字4桁のパスワード(暗証番号)」を入力
- マイキーIDの「発行」をクリック
- マイナポイントの予約が完了
- マイナポイントの申込みに進み、決済事業者を選ぶ
- 利用規約を確認し、IDとセキュリティコードを入力
- 申込情報を確認
- パスワードを入力し完了
支援端末の場合
マイナポイントは、スマホやパソコンのほか全国9万ヵ所の支援端末で申込みをすることも可能です。マイナポイントを予約できる近くのスポットを、総務省のマイナポイント特設サイトで検索してみましょう。
なお、マイナンバーカードの暗証番号は3回間違えるとロックがかかります。ロックがかかってしまったときは、市区町村の窓口でパスワードの再設定をしなければなりません。
暗証番号は絶対に忘れない番号を設定するとよいでしょう。
3.決済サービスの利用後マイナポイントが付与される
最大5,000円分のマイナポイントは、予約や申し込みしただけでは付与されません。ポイントの付与は、事前に登録したキャッシュレスサービスでチャージや決済が条件です。
マイナポイントはチャージした額に対して25%が還元される仕組みのため、実際に20,000円分のチャージやお買い物をしないと5,000円分のポイントはもらえません。
また、チャージや決済は2020年9月1日~2021年3月31日までの期間に利用する必要があるため、期間外は対象外となるので必ず期間中に行動しましょう。
ポイントは「マイナポイント」という名称でではなく、登録しているキャッシュレスサービスのポイントとして付与されます。
マイナポイントの使い方
クレジットカードや電子マネーといった多くのキャッシュレスサービスでは、独自のポイントサービスを提供しています。
貯まったポイントは、サービスの利用やショッピングの決済といった方法で使えるケースがほとんどです。ここでは貯まったマイナポイントの使い方と有効期限について紹介していきます。
買い物の決済に利用する
PayPayやセゾンカードといった多くのキャッシュレスサービスと同様に、貯まったマイナポイントはショッピングの決済に使えます。
名称はマイナポイントですが、利用できるのはあくまでも事前登録したキャッシュレスサービスの支払いです。
国の事業だからといってすべての店舗で利用できるわけではなく、事前登録したキャッシュレスサービスの取り扱い店舗に限定されます。
そのため、事前登録するキャッシュレスサービスは、よく利用する店舗やオンラインショップに対応しているものを選ぶとよいでしょう。
利用できる期間は未定
多くのキャッシュレスサービスが提供する独自のポイントは、期限が決まっているケースがほとんどです。
マイナポイントの場合は付与される期間が決まっているものの、付与されたポイントが使える期間については現在のところ未定です。
マイナポイントのよりお得な使い方

20,000円の利用に対して最大5,000円分のポイントが付与されるマイナポイントですが、事前登録するキャッシュレスサービスよっては、キャッシュレス事業独自のキャンペーンを行っています。
キャンペーンを利用することで、ユーザーがポイントの2重取りも可能で、実質5,000円以上の還元を受けられます。
ポイントを二重取りする方法
マイナポイント事業をサポートする企業の公式サイトでは、一度の決済でポイントを多重に取得するケースは不当としています。
そのためマイナポイントを単独で二重取りすることはできません。しかし各キャッシュレスサービスが実施中のキャンペーンを利用すれば、ポイントの二重取りが実現できます。
たとえば電子マネーの楽天ペイの場合、マイナポイントに登録することで最大1.5%のポイント還元が受けられます。
マイナポイントの還元率とあわせると最大26.5%が還元されるため、よりお得にポイントが貯められる仕組みとなっています。
マイナポイントの決済サービスの選び方
各キャッシュレスサービスによって付与方法や還元率が異なるため、よりお得にポイントを貯められるものを選ぶことが大切です。
またマイナポイントに登録するキャッシュレスサービスは、後から変更できないため付与方法や還元率だけでなく、利用頻度も考慮するとよいでしょう。
マイナポイントにおすすめのキャッシュレス決済サービス
マイナポイントに登録できるキャッシュレスサービスはすべてではないものの、次のような数多くの種類に対応しています。
- 電子マネー
- プリペイドカード
- QRコード
- クレジットカード
- デビットカード
ここでは、還元率が高くお得なキャンペーンを実施中のキャッシュレスサービスを紹介していくので、利用頻度やサービス内容を考慮して自分にあうものを見つけましょう。
キャッシュレスサービス名 | 適用条件 | サービス内容 | キャンペーン期間 |
---|---|---|---|
d払い | 20,000円分のチャージ、またはショッピングの利用 | マイナポイント:5,000円分 dポイント:2,500円分 |
2020年9月1日から2021年3月31日まで |
楽天カード | 楽天カードでチャージ 楽天ペイの利用 |
マイナポイント:5,000円分 楽天スーパーポイント:最大1.5% |
2020年9月1日から2021年3月31日まで |
PayPay | 抽選で最大100万円分のPayPayボーナスを付与 | マイナポイント:5,000円分 PayPayボーナス:500円~100万円分(抽選) |
2020年7月1日から7月31日まで |
auPAYカード | au PAY 残高にチャージ | マイナポイント:5,000円分 au PAY残高:1,000円分 |
2020年9月1日から2021年3月31日まで |
三井住友カード | 抽選で100人に10,000ポイントを付与 20,000円以上の利用 |
マイナポイント:5,000円分 Vポイント:5,000円分 |
2020年9月1日から9月30日まで |
Yahoo!カード | Yahoo!カードにPayPayを登録 PayPayでYahoo!カード決済 |
PayPayボーナス:0.5~1.5%付与 | – |
※キャンペーンは掲載当時のものであり、内容・期間等は予告なく終了または変更されることがあります。最新の情報は必ず公式サイトで確認してください。
dカード GOLD
大手キャリアのドコモが提供するdカード GOLDは、ポイントカードと電子マネーがセットになったクレジットカードです。
【dカード GOLD基本情報】
ポイント名 | dポイント |
---|---|
対象店舗 | コンビニ、スーパー、ドラッグストアなど全国約68,600店舗。 |
国際ブランド | VISA、Master |
年会費 | 11,000円(税込) |
還元率 | 通常還元率1.0% |
ETCの有無 | 有 |
1ポイントあたりの価値 | 1ポイント=1円 |
d払い
dカード GOLDと同様に大手キャリアのドコモが提供するd払いは、スマホを使ったキャリア決済サービスです。
d払いを選択して20,000円分のチャージ、またはショッピングで利用すると、マイナポイント5,000円分に加えて最大2,500円分のポイントが付与されます。
dカード GOLDに比べると独自のポイントが2,000円分多いため、マイナポイントへの登録をきっかけとしてd払いに変更するのもよいでしょう。
d払いはdカード GOLDがお得楽天カード
大手IT企業の楽天グループが提供する楽天カードは、顧客満足度が11年連続でトップを獲得しているクレジットカードです。
楽天カードを選択してチャージし、楽天ペイを利用すると最大1.5%がポイント還元されます。25%が還元されるマイナポイントとあわせると、最大で26.5%です。
キャンペーン期間は、2020年9月1日から2021年3月31日までです。ポイントの付与に上限がないため、日頃から楽天ペイを使っている人におすすめです。
【楽天カード基本情報】
ポイント名 | 楽天ポイント |
---|---|
対象店舗 | コンビニ、スーパー、ドラッグストアなど全国約520,000以上の店舗。 |
国際ブランド | VISA、JCB、Master |
年会費 | 無料 |
還元率 | 通常還元率1.0% 楽天市場利用時3.0% |
マイナポイントの有無 | 有 |
ETCの有無 | 有 |
1ポイントあたりの価値 | 1ポイント=1円 |
PayPay(iOS)(Android)
ソフトバンクとヤフーの合同会社が提供するPayPayは、2,800万人以上の利用者を誇るQR・バーコード決済サービスです。
マイナポイントに登録した場合、抽選で最大100万円分のPayPayボーナスが付与されるキャンペーンを実施中です。付与されるポイントは総額1億円相当で、当選人数や順位は次の通りです。
順位 | 付与されるポイント | 当選人数 |
---|---|---|
1位 | 100万円相当 | 10人 |
2位 | 5万円相当 | 150人 |
3位 | 5千円相当 | 1,500人 |
4位 | 500円相当 | 150,000人 |
キャンペーン期間は2020年7月1日からスタートしており、7月31日までに限定されています。

au PAY
大手キャリアのauが提供するau PAYは、全国のコンビニや対象店舗で利用できるQR決済サービスです。
マイナポイントにau PAYやクレジットカードのau PAYカード登録すると、上限1,000円分のau PAY残高が付与されます。
キャンペーン期間は、マイナポイントと同じく2020年9月1日から2021年3月31日までです。公共料金に支払いにも利用できるため、au PAYに統合するとポイントが貯まりやすくなります。
三井住友カード
クレジットカードの三井住友カードでは、20,000円以上の利用でVポイントが最大5,000ポイント付与されます。
マイナポイントに登録した場合、抽選で100人に10,000ポイントを付与されるキャンペーンを実施中です。キャンペーン期間は、2020年9月1日から9月30日までの1ヵ月間に限定されています。
1ポイント1円相当でカード料金の支払いに充当できるため、普段から三井住友カードでの支払いをよく利用している人にはおすすめです。
ポイント名 | Vポイント |
---|---|
対象店舗 |
iDにポイント交換するとコンビニ、スーパー、ドラッグストア、飲食店など全国約900,000以上の店舗。 |
国際ブランド | VISA、Master |
年会費 | 初年度無料、2年目以降1,250円 |
還元率 |
通常還元率0.5% |
マイナポイントの有無 | 有 |
ETCの有無 | 有 |
1ポイントあたりの価値 | 1ポイント=1円 |
Yahoo!カード
ヤフーグループが提供するYahoo!カードでは、PayPayを登録するとPayPayボーナスが0.5~1.5%付与されるキャンペーンを実施中です。
Yahoo!カード自体はマイナポイントのキャッシュレスサービス対象外ですが、PayPayは対象なのでこれを機に登録するとお得にポイントが貯められます。
Yahoo!カードは年会費がかからず、Yahoo!ショッピングやLOHACOといった対象サービスの利用で100円につき3%のポイントが貯まります。
ポイント名 | Tポイント |
---|---|
対象店舗 |
コンビニ、スーパー、ドラッグストア、飲食店など全国約105万以上の店舗 |
国際ブランド | VISA、JCB、Master |
年会費 | 無料 |
還元率 |
通常還元率1% |
マイナポイントの有無 | 無 |
ETCの有無 | 有 |
1ポイントあたりの価値 | 1ポイント=1円 |
マイナポイントの使い方に関するQ&A

ここでは、マイナポイントの使い方に関する疑問を3つ紹介していきます。
マイナポイントを使うときにマイナンバーカードは必要?
ショッピングでマイナポイントを使うときには、マイナンバーカードの提示は不要です。一般的なキャッシュレスサービス決済と同様に、スマホやクレジットカードを提示して決済する仕組みです。
マイナンバーカードが必要なのは、マイナポイントの予約や申し込み手順で紹介したように読み取るときだけです。
マイナポイントの安全性は大丈夫?
マイナポイントに登録したキャッシュレスサービス決済を利用する場合、国が購入履歴やその他の情報を収集したり保有したりすることはありません。
セキュリティ面を懸念する声も少なくありませんが、他のキャッシュレスサービス決済と同じく安心して利用できます。
マイナポイントの残高を確認する方法は?
マイナポイントの残高を確認する方法は、キャッシュレスサービス決済によって異なります。たとえば、nanacoの場合、次のような手順で確認できます。
- 会員メニューにログイン
- 「センターお預り分履歴確認」をタップ
- 残高が表示
マイナポイントの登録を検討しているキャッシュレスサービス決済がある場合は、公式サイトなどで確認しておくことをおすすめします。
キャンペーンを利用してマイナポイントをお得に使おう
マイナポイントの予約や申し込みは2020年7月1日からすでにスタートしており、各キャッシュレスサービス決済では様々なキャンペーンを実施しています。
付与条件やポイント数は異なるため、よりお得にポイントを貯めたいなら複数のキャッシュレスサービス決済を比較することが大切です。
マイナポイント事業を手掛ける総務省は、予約が4,000万人に達した場合は締め切る可能性を公表しているため、利用を検討している人は早めに手続きすることをおすすめします。
公開日時 : 2020年08月25日

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