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歩きスマホの危険性とは|歩きスマホの防止策・アプリまで紹介

歩きスマホが原因で起こる事故が増加し続けていていることから問題視されています。
そもそも歩きスマホは何が問題なのか、条例や罰則はあるのでしょうか。
今回は歩きスマホの危険性や防止策やアプリなどを紹介します。
目次
歩きスマホの危険性に関する調査

歩きスマホの危険性に関してMMD研究所の調査結果や東京消防庁の調査を参考に、歩きスマホに関する統計調査と歩きスマホで事故が起こりやすい場所について紹介します。
歩きスマホに関する統計調査
MMD研究所の調査結果によると、年齢別歩きスマホの意識調査では、スマホ依存の自覚は全体で21.2%、最も多かった年代は30代で29.8%がスマホに「かなり依存している」と自覚している結果を示しています。
また96.6%の人が歩きスマホへの危険意識を持ちつつも、35.7%の人が歩きスマホをしていることが現状です。
歩きスマホをしている人が原因で怪我をした経験者は13.2%、歩きスマホをしてぶつかったり怪我をした経験は9.5%と、実際に歩きスマホが原因で怪我をした人がいることは事実です。
参照元:MMD研究所調査内容
歩きスマホで事故が起こりやすい場所
東京消防庁の「場所別救急搬送人員」の調査を参考に、歩きスマホで事故が起こりやすい場所を紹介します。
道路・交通施設が75.1%と7割以上を占めていて、歩道や駅などで多く発生しています。
ほかには、店舗・遊技施設等で9.4%、住宅等居住場所で8.5%、会社・公共施設等で3.5%と屋内外問わず歩きスマホにより事故が発生しています。
歩きスマホが危険な理由
歩きスマホをすると、様々な危険と隣合わせになります。ここでは歩きスマホによる危険性について改めて説明していきます。
周りを見ていない
歩きスマホをしている本人は周りが見えている、とっさの判断ができるなどと思っていますが、周囲の人は歩きスマホをしている人は周りが見えていないと認識しています。
この認識の差で生まれる行動によって衝突が起きてしまうことがあります。
また歩きスマホをしている本人は歩いている場所を認識しているつもりですが、実際にホームに転落する事故も起こっています。
スマホを見ながら歩いていると、どこを歩いているのか認識できなくなってしまいます。
とっさに衝突を避けられない
歩きスマホで起こる事故で一番多い事故は衝突です。
歩きスマホを普段からしていても今まで衝突したことがない人は、自分がうまく避けながら歩けているわけではありません。歩きスマホをしていない周りの人があなたを避けているのです。
たとえば、目が不自由な人や車椅子に乗っている人が近くを通るとき、相手が避けられないため衝突してしまう可能性が高いです。
また相手も歩きスマホをしていた場合は、お互い危険を察知できず衝突してしまいます。
わざとぶつかる人や当たり屋に遭う
歩きスマホをしている人をあえて狙ったトラブルに遭う可能性があります。
歩きスマホをよく思わない人が、わざとぶつかって文句を言ったり、攻撃されるといった事例もあります。
また当たり屋は、歩きスマホしている人にわざとぶつかり、元々壊れていたスマホを地面に落としスマホが壊れたと装って新しいスマホ代や修理代を請求してきます。
金銭請求またはショップに同行し新しいスマホを購入させ、のちに転売して利益を得る詐欺です。
数人で行う手口や、一人単独で行う手口など全国で多くの犯罪が発生しています。
当たり屋に遭遇したときは、トラブルを当事者同士で解決しないことです。警察などに連絡をして対応を考えましょう。弁護士を通して後日支払うという方法もあります。
このように歩きスマホにより、事故だけでなくトラブルに巻き込まれてしまう危険性もあります。
歩きスマホの条例・罰則について

ここでは、歩きスマホによる条例と罰則について紹介します。また海外の歩きスマホ事情についても紹介します。とくに日本からの旅行者が多い、ハワイ・ホノルルの条例について解説します。
歩きスマホ防止の条例はできたが罰則はなし
2020年7月1日、神奈川県大和市で全国初の歩きスマホ防止条例が施行されました。
「スマホは立ち止まって操作するもの」という意識を市民に浸透させ、歩きスマホによる事故を防ぐ狙いです。
条例はできたものの、現状での罰則はありません。
ただし歩きスマホをしていて信号無視した場合は、道路交通法違反となります。
歩行者の信号無視での罰則は、最大2万円の罰金もしくは科料です。信号無視などで事故を起こすと刑事罰の対象になることもあります。
このように歩きスマホで信号無視をして事故を起こしてしまうと歩行者側にも過失が認められ、書類送検されることもあります。
海外では罰金になる場合がある
ハワイ州ホノルル市では2017年10月25日、横断歩道等でスマホなどの電子機器を見ながら横断する「歩きスマホ」を禁止する条例が施行され、罰金は15ドル~90ドル課されます。
罰金の対象はアメリカ人だけではなく、日本人を含めあらゆる人々が対象になります。
ハワイへ旅行に行った際は地図アプリなどを見ながら移動することもありますが、歩行時にはスマホを閲覧しないようにしましょう。
アプリを使った歩きスマホの対策方法
ここでは歩きスマホの対策方法として、各キャリアの設定方法と「ながらのスマホ」の操作を防止するアプリを紹介します。
ドコモのあんしんフィルター
あんしんフィルターは、子どもがスマホを持つときに利用制限をつけるのがメインの機能です。
申し込み手続き不要で、無料で使用できます。
子どもの年齢を設定するだけで年齢に合った制限レベルが自動で設定されます。また保護者アカウントの登録することで、保護者のスマホやパソコンから子どものスマホの設定変更ができます。
歩行中のスマホ利用の制限はもちろん、ゲームアプリ起動制限や有害・不適切サイト利用制限も設定することができます。
auのスマホ注意アプリ
申し込み手続き不要で、無料で使用できます。対応機種はAndroid4.0以降のスマートフォンです。
歩きスマホを検知すると警告画面が表示され、警告は歩行を停止するまで消えません。歩行を停止することで自動的に警告画面は消えます。
ただし警告表示中でも操作は継続できるので、完全な防止策としては少し物足りないかもしれません。
ソフトバンクのSTOP歩きスマホ
Android向けの無料アプリです。申し込みも不要なためすぐに利用可能です。
歩きスマホを検知すると、画面に注意メッセージが表示され操作ができなくなります。
利用している機種によっては、音声通話や音声発着信などの利用中の場合メッセージが表示されない場合があります。
一人ひとりが心がけること

歩きスマホによって起こる事故や事件を未然に防ぐために、一人ひとりが心がけるべきことを紹介します。
スマホを触るときは立ち止まる
外出先で目的地までの地図を見たり、友人と連絡を取り合うなどスマホを使用することは度々あります。
その場合は歩きながらスマホ画面を見るのではなく、人に邪魔にならない場所で立ち止まって確認しましょう。
歩くときはカバンにしまう
スマホを手にとって歩いていると、ついついスマホを触りたくなってしまいます。歩きスマホはマップを見たり友人との連絡のほか、スマホゲームをしていることも少なくありません。
歩きながらスマホを触らないように、なるべくスマホはカバンにしまっておきましょう。
スマホを操作する必要がある場合は、目的地に到着してからまたは立ち止まってから行いましょう。
歩きスマホをしている友人に注意する
一緒にいる友人が歩きスマホをしていたら注意することも大切です。
このとき相手を責めるのではなく、大事な存在だからこそトラブルに巻き込まれてほしくないことを伝えると、険悪なムードにもなりづらいでしょう。
歩きスマホは自分が被害者にも加害者にもなりえるという認識を広めることで、未然に事故やトラブルを防ぐことができます。
歩きスマホの危険性を認識して今からやめよう
歩きスマホが原因の事故や事件に巻き込まれ、悲痛な経験をしている人が実際にいます。実際に歩きスマホをしている人のなかでも、ヒヤッとした場面に遭遇した経験がある人もいるのではないでしょうか。
そのときは、たまたま運がよかっただけです。「自分は大丈夫」「周りが避けてくれる」といった発想は一切やめましょう。
その気の緩みが、重大な事故や事件に繋がる可能性は大いにあります。その際、自分が被害者になるだけでなく、加害者になってしまう可能性もあることを肝に銘じておきましょう。
歩きスマホの危険性をきちんと認識して、一人ひとりが普段から歩きスマホをしないよう注意することが大切です。
またアプリを使った歩きスマホの対策や当たり屋に遭遇してしまった場合の対処方法を確認することで、スマホときちんと向き合い正しい使い方を見直しましょう。
公開日時 : 2020年08月12日

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