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  • 更新日:2023年04月20日

Bluetooth接続可能な距離はどこまで?音切れの原因と対処法も解説

Bluetooth接続可能な距離はどこまで?音切れの原因と対処法も解説

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ワイヤレスイヤホンの普及により、無線接続でイヤホンを使用する機会が増えました。

ワイヤレスの接続規格「Bluetooth」には、通信できる距離が決まっています。

通信できる距離は電波強度によってClassに段階分けされており、それぞれのデバイスでこのClassは異なります。

また、通信できる距離の範囲内の場合でも、様々な障害によって音が途切れてしまうことも起こります。

この記事では、よりBluetoothをスムーズに使用するための方法、Bluetooth接続が届く距離なども含めて紹介します。

Bluetooth接続が届く距離はどこまで?

Bluetooth接続は、使用するデバイスの種類やモデル、電波の強度など様々な要因によって通信可能な距離が変わります。

通信距離は電波強度によって変わる

Bluetoothが通信できる距離はClass1~3の3段階に分かれています。

多くのスマホにはClass2が搭載されており、Bluetoothの通信が届く距離はおよそ10mくらいとされています。

スマホだけでなく、Bluetoothのイヤホンやキーボードなども同じClassが使われています。

Class 最大出力 通信距離
Class1 100mW 100m程度
Class2 2.5mW 10m程度
Class3 1mW 1m程度

アンテナの種類やパワーアンプの有無も影響する

通信距離はClassごとに分かれています。

ただし、Class1対応のデバイスでも、アンテナの種類やパワーアンプの有無、またその性能によって、受信感度が良くなり通信距離が伸びる可能性があるため、受信距離をさらに伸ばすことも可能です。

Bluetoothの通信距離を伸ばしたいときは、パワーアンプなどを設定してみるのもよいでしょう。

iPhoneやiPadの場合

iPhoneやiPadのモデルに関係なく、Bluetooth通信に対応しているイヤホンのクラスによって通信距離が変わります。

イヤホンがClass2の場合は最大通信距離が10mで、Class1なら最大100mです。

Androidの場合

Android端末では多くのモデルが通信距離が最長のClass1で登録されています。

Androidは、Classが異なる端末とイヤホンをつないだ場合、通信距離が短い方に合わせられます。そのため、Class1のスマホを使用する際にはClass1のイヤホンをつなぐことをおすすめします。

Bluetoothイヤホンの場合

多くのBluetoothイヤホンの通信距離はClass2の最大10mです。

ただし、10m以内なら必ずクリアな音質というわけではなく、はっきりと聞こえるのは5m以内だったり、5m以内でも障害物があると音が途切れてしまったりする場合もあります。

Bluetoothイヤホンを選ぶときは、高音質かつ低遅延な「APT-x」コーディック(圧縮方式)を採用したイヤホンを選ぶと、伝送エラーに強く音飛びが防げます。

商品によって対応可能なコーディックが異なり、中には「APT-x」に対応していない製品もあるので、購入前に確認しておきましょう。

おすすめのBluetooth イヤホン

ここからは、APT-Xコーデック搭載で音飛びや遅延が生じづらく、日常使いに便利な機能が搭載されたイヤホンを紹介します。

Joyhouse Bluetooth イヤホン

Joyhouse社から販売されている左右一体型のイヤホンです。

WiFiがたくさん飛んでいる屋内では多少聴こえにくくなることがありますが、屋外では非常いクリアな音質が楽しめます

ノイズキャンセリング機能搭載で、周りの気になる音をカットしてくれるのも特徴です。

また、IPX6防水機能も備わっているので、突然の雨や汗などで濡れても本体を守ることができ、外でも安心して使えます。

音飛びを防ぐAPT-Xコーデックが搭載され、イヤホン部分に落下を防ぐマグネットもついています。

Anker Soundcore Liberty Air 2

Anker社から販売されている、ワイヤレスイヤホンです。タッチボタン式なので、ワンタッチで再生や一時停止ができます。

1万円以下の価格帯としては機能や音質が優れた、コスパのよいイヤホンです。

まず通信方式としてBluetooth 5.0を搭載しており、前バージョンのBluetooth 4.2と比較して通信速度は2倍、通信距離は4倍、通信容量は8倍です。

音質に関してはQualcomm aptX audio機能搭載のため、Andorid等の対応デバイスであればCD音源のような高音質で音楽を楽しむことが可能です。

さらにSoundcoreアプリの利用で、ユーザーに最も適した音域を調整できるHearID機能も搭載しています。

クリアな音声通話を行うために周囲のノイズを除去し、相手の音声をより大きくクリアにするためのcVc8.0ノイズキャンセリング機能やマイクも内蔵しています。

Bluetoothの通信距離を延長する方法

Bluetoothの通信距離は規格で定められており、機器を改造して物理的に通信距離を延長することは電波法に抵触する恐れがあるため実質的に不可能です。

しかし、Bluetooth機器の改造を伴わなず、より通信距離を長くする方法も存在します。

class1対応の機器を合わせる

スマホやイヤホンなどBluetoothで通信したい機器を両方ともclass1対応のものにすれば、より長距離での利用が可能です。

ビルが密集している地域や地下など、電波干渉が発生しやすい場所以外であれば、最大100mほど離れていても利用可能です。

Bluetoothの通信が途切れる場合の対処法

Bluetoothの通信は、通信距離の規定はありますが、その範囲内でも音が途切れてしまうことがあります。その対処法を紹介します。

  • 障害物がないか確認する
  • 電子機器を取り除く

障害物がないか確認する

Bluetoothの通信距離内でも通信が途切れてしまうことがあります。その場合、Bluetooth製品とデバイスとの間に障害物がないか確認しましょう。

障害物としてドアや壁があると通信の妨げになる可能性があります。

障害物の種類によって電波干渉の度合いは異なる

ドアや窓などもBluetoothの通信を妨げる原因です。障害物の資材によって通信度合いが変わります

障害物の種類 干渉度
木材
ガラス
大理石
土壁
コンクリート
防弾ガラス
金属 非常に高い

Bluetoothで通信をする場合、間に金属のものがあると、電波同士が干渉する可能性が高まります。

電子機器を取り除く

物理的な障害物のほかに、電波同士が干渉し合うことで通信状況が悪くなることがあります。

Bluetoothの周波数は2.4GHzで、同じ周波数のものとは干渉し合うことが多いためです。

例えば、電子レンジはBluetoothと同じ2.4GHzの周波数を発しているため、電子レンジの近くではBluetoothを使用しないことをおすすめします。

またWiFiも、周波数が2.4GHzのものがありBluetooth通信を阻害する可能性があります。同じ空間で使用する際にはWiFiの周波数を確認してください。5.0GHzのものなら同時に問題なく使用できます。

Bluetoothの通信距離に関するQ&A

Bluetoothの通信距離に関して、異なるClass同士で接続した場合や、国や地域の差などについての疑問にお答えします。

異なるClass同士を接続すると通信距離はどうなる?

異なるClassの時には、通信距離が短い方に合わせられることを覚えておきましょう。

Class1とClass2で通信する場合、通信距離の短いClass2に合わせられます

Bluetoothは、スマホとイヤホンなど双方が通じ合って接続が可能です。

片方がClass1で100mの通信距離を持っていても、片方がClass2なら100m離れたら通じないため、Bluetoothの通信自体ができません。

Class1なら全てのデバイスで100mWが出せる?

Class1の最大出力は100mWと定められています。

しかし、すべてのClass1のデバイスで100mWが出るわけではありません

最大出力がClass2の4mW以上で100mW以下であればどのデバイスも、規格上ではClass1に分類されます。

このため同じClass1のデバイスでも、通信距離に違いが出ます。

通信距離は国や地域で異なるのか?

Bluetoothの通信距離は国や地域によって変わります

日本では通信距離に関わる電波強度は「電波法」で規制されています。そのため、国内販売の認証を受けていないBluetooth機器の利用は罰則を受ける可能性があります。

同様の法律が各国で存在し、日本よりも電波強度が強い地域や、海外から持ち込まれたBluetooth機器の利用を厳しく制限している国もあるため、国や地域で異なります。

海外に訪問する際はその国のBluetooth機器の利用に関する法律を確認しておきましょう

機器の対応classを調べてBluetoothの距離を把握しよう

コードレスイヤホンが普及し、Bluetooth接続を使用する機会も増えました。Bluetoothを途切れることなく使用するためには通信距離の確認が大切です。

通信距離はデバイスによって異なり、3段階のClassに分かれています。より遠い距離でも通信を行うためには通信距離が最も長いClass1の使用がおすすめです

また、いくら通信距離が長いものを使用しても、Bluetooth接続時に障害物や同様の電波を発するものがあると、音切れや遅延につながることもあります。

よりスムーズにBluetoothでつなぐためにも通信距離のClassを確認し、障害物の干渉を受けないようにすることが大切です。

iPhone格安SIM通信 編集部 ― ライター
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