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パソコンのブルーライトは有害?ブルーライトカットの設定やアプリ・フィルムを紹介

「ブルーライト」という言葉を聞くと、目に悪かったり寝つきを悪くしたりするなど、あまりよいイメージがない方も多いのではないでしょうか。
ブルーライトは紫外線に近い光といわれており、ブルーライトを浴びることで目が覚める効果がある反面、夜に浴びると寝つきを悪くしてしまいます。
また、ブルーライトを浴び続けることは、眼精疲労やドライアイを招くなどのデメリットがあるため、できるだけ避けることが望ましいです。
ブルーライトをカットするには、パソコンの設定を変更したり、ブルーライトを軽減するための製品を利用すしたりする方法があります。
ブルーライトをカットする方法や製品を中心に説明していきます。
目次
パソコンのブルーライトが体に与える影響

ブルーライトは比較的強い光を持っており、長時間使用することで人体に悪影響を及ぼす可能性があります。
ブルーライト自体は体内のリズムを整えるために必要ですが、スマホやパソコンのように正面から長時間浴びると目に悪影響を与えます。
また、夜にパソコンやスマホを利用してブルーライトを浴びると、脳がメラトニンという成分を抑制してしまい、交感神経の働きが活発になることが原因で寝つきが悪くなるなど、睡眠に悪影響を与えてしまいます。
パソコンのブルーライトをカットする方法
ブルーライトをカットする方法と聞くと、そのために製品を購入するという選択肢が浮かぶかもしれません。
しかし、製品の購入以外にもパソコンの設定を変更することでブルーライトによる影響を軽減できます。
すぐに試せる方法から効果の大きい方法まで、ブルーライトカットの方法を説明します。
画面設定で色を調整する
画面設定で画面の色を暗めにすることで、ブルーライトによる目への負担を減らすことができます。
この方法であれば、金銭面の負担がなくパソコンさえあればすぐに設定できます。
色の調整方法はWindowsとMacで異なり、Windowsの場合は「カラーバランスの調整」で、Macだと「Night Shift」を調整します。
Windows 10の場合
- 画面の左下にあるスタートアイコンを右クリックする。
- 表示された選択肢の中から「コントロールパネル」を選択
- 画面の中から「デスクトップのカスタマイズ」を選択
- 選択肢の中から「ディスプレイ」を選択
- 画面の左側にある「色の調整」を選択
- 「画面の色調整」という画面が表示される
- 画面右下の「次へ」をクリックしていくと「カラーバランスの調整」という画面が現れ、そこで色の調整ができる
設定次第では、スタートアイコンを右クリックした選択肢の中に「コントロールパネル」が現れないこともああります。
そのような場合は、スタートアイコンの右にある検索バーに「コントロールパネル」と入力すると表示されます。
Macの場合
Night Shiftを使用するには、macOS Sierra 10.12.4noインストールが必須になります。
また、2015年以前のMac製品だと使用できない端末もあるので、自身の使用している端末がNight Shiftに対応しているのか確認する必要があります。
上記2つの条件が整っていれば、次の手順でNight Shiftを使用できます。
- トップ画面の左上にあるアップルアイコンをクリックして「システム環境設定」を開く
- 一覧の中から「ディスプレイ」を選択
- 4つのタブの中から「Night Shift」を選択
- 「色温度」を調整することで画面の色を変更できる
フォントの調整を行う
パソコンの画面に表示される文字が見づらいと、自然とパソコンと顔の距離が近くなってしまい、目にも悪影響です。また、姿勢が悪くなる原因になります。
フォントの種類や大きさを変更して自分が見やすい書体にすることで、文字が読みやすくなるので、文字が見づらくてディスプレイを凝視することによる目への悪影響を抑えられます。
夜間モードに変更する
夜間モードとは、Windows10に標準搭載されている機能で、Mac製品ではNight Shiftとよばれており、ブルーライトを減らす効果があります。
また、使用する時間帯を設定することで、時間によってオンとオフの変更が可能になります。
ディスプレイの光を押さえられるので、ブルーライトのカット効果だけでなく、眼精疲労から目を守ってくれる効果も期待できます。
夜間モードのオンとオフの切替え手順
夜間モードは次のような手順で設定します。
- デスクトップ上の何もないところで右クリックを押し「ディスプレイの設定」を選択する
- 「ディスプレイ」という欄が現れ、夜間モードのオン・オフボタンを切り替えることで設定できる
また、上記以外にも、下記のような方法で設定画面へ移動することもできます。
- デスクトップ上の左下にある、Windowsアイコンをクリックする
- 選択肢の中から「設定」を選ぶ
- 設定一覧の中から「システム」を選ぶ
- システム一覧の中から「ディスプレイ」を選択することで、夜間モード設定画面に移る
夜間モードを使用するには「Creators Update」というアップデートを行っている必要があります。もし使用できない場合は、Creators Updateの有無を確認してみましょう。
夜間モードの設定手順
夜間モードのオン・オフ切り替え手順では、「ディスプレイ」の設定欄で夜間モードのオン・オフの切り替えを設定しました。そこから夜間モードをさらに細かく設定できます。
夜間モードの設定方法は次の通りです。
- 夜間モードのオン・オフボタンの下にある「夜間モードの設定」リンクをクリックする
- 「色温度」というバーを移動させることで、ブルーライトの強さを設定できる
ブルーライトカットを時間指定する手順
夜間モード設定画面の「スケジュール」という欄から、ブルーライトカット効果を使用する時間帯を指定できます。手順が次の通りです。
- 「夜間モードのスケジュール」という欄をオンにする
- 「日没から朝まで」と「時間の設定」という欄が現れるので、「時間の設定」を選ぶ
- 「オンにする」と「オフにする」という欄があり、タブ内の数字をクリックすると時間帯の指定ができる
ブルーライトをカットできるアプリを利用する
ブルーライトをカットできる、専用のパソコンアプリを使用することも対策の1つです。アプリを使用することで、ブルーライトの影響を大きく減らすことができます。
アプリには無料と有料の製品があります。有料の製品だと、本来の半分以上のブルーライトをカットすることも可能です。
ただし、アプリだけではブルーライトを完全に防げないため、他のブルーライトカットアイテムと併用して使用するのがおすすめです。
ブルーライトカットメガネを利用する
メガネのレンズがうっすらと青いのがブルーライトカットメガネの特徴です。メガネをかけるだけでパソコンのブルーライトや紫外線をカットできます。
製品によってカット率が変わり、ブルーライトを多くカットできるレンズは色味が濃くなる傾向にあります。
スマホやパソコンを長時間使用する場合、カット率が50%以上の製品がおすすめです。
また、パソコンを使用していないときもブルーライトカット眼鏡を使用していると、日光から受けるメラトニンも抑制してしまいます。
そのためいつもより早い時間帯に眠くなったり、夜に眠れなくなったりする可能性もあります。
ブルーライトカットメガネは、スマホやパソコンを使用しているときなど、できるだけ端末からブルーライトを浴びているときのみに使用することをおすすめします。
ブルーライトカットフィルムを貼る
パソコンのディスプレイに直接貼り付けることでブルーライトの量を防げるので、ブルーライトカット機能のないパソコンやスマホを利用している人におすすめの製品です。
フィルムを貼るときは、ディスプレイとの間に空気が入って気泡ができることがあるので注意しましょう。
パソコンのブルーライトカットにおすすめのフィルム

パソコンのブルーライトカットにおすすめの商品を紹介します。
ブルーライトカット率や値段など、自分の条件に合った製品を選ぶと良いでしょう。
商品名 | サイズ | ブルーライトカット率 | タッチパネル操作 |
---|---|---|---|
エレコム 液晶保護フィルム ブルーライトカット EF-FL156WBL |
15.6W |
42% | 対応 |
サンワサプライ ブルーライトカット液晶保護指紋反射防止フィルム LCD-156WBCAR | 15.6W | 26% | 対応 |
ナカバヤシ Digio2 液晶保護フィルム ブルーライトカット | 11.6W | 25% | 対応 |
Agrado 極上 ブルーライトカット 超高精細アンチグレア 液晶保護フィルム | 15.6W | 32% | 非対応 |
BELLEMOND スクリーン保護フィルム | 15.6W | 48% | 対応 |
エレコム 液晶保護フィルム ブルーライトカット EF-FL156WBL
ブルーライトを42%と大幅にカットできる製品で、反射防止機能もついているので、パソコン作業が多く目への負担が気になっている方におすすめです。
フィルムをパソコンに貼るときに気泡が入ってしまうことがありますが、こちらの商品は気泡が入ってしまっても貼り直しができる加工が施されているので安心です。
色調を極力変えずに自然に見えるように設計されていたり、ジャストサイズにカットできたりと万能な商品です。
サンワサプライ ブルーライトカット液晶保護指紋反射防止フィルム LCD-156WBCAR
ブルーライトをカットする機能はもちろん、それ以外にも指紋や光の反射を防止する効果があり、タッチパネル対応のパソコンを使用している方におすすめです。
ブルーライトカット率は26%と特別高いわけではありませんが、その分フィルムの使用によるディスプレイの色味の変化を避けられます。
ブルーライトカットはもちろん、パソコン画面が光を反射して見えづらくて悩んでいる方におすすめです。
ナカバヤシ Digio2 液晶保護フィルム ブルーライトカット
11.6インチワイド対応のフィルムで、ノートパソコンなど比較的コンパクトなパソコンに使用できます。
また、ブルーライトカットフィルムの中でも珍しいグレー色のフィルムなので、画面の光を抑える働きも期待できます。
フィルムの性質は、気泡が入りにくい特殊なシリコン層になっており、パソコンに貼り付けるときに気泡が入っても、時間が経つごとに気泡が分散して目立たなくなります。
また、シートの粘着部分をはがす所が2か所にわかれており、貼り付けるときに位置がずれないように工夫されています。
Agrado 極上 ブルーライトカット 超高精細アンチグレア 液晶保護フィルム
MacBook AirとProに合わせて作られているので、MacBookを使用していてブルーライト対策を考えている方におすすめのフィルムです。
購入してから30日間は交換保障がついているので、万が一フィルムの貼り付けに失敗したり、数日たってもディスプレイの気泡が抜けないなどの状態であれば、商品を交換できます。
また、フィルムの浸透率が90%と高いため、ブルーライトカット製品特有の、画面の色の変化を極力抑えられる点も魅力の1つです。
BELLEMOND スクリーン保護フィルム
ブルーライトカット率が48%と高いので、フィルムを貼るだけでブルーライトの問題を大幅に防ぐことができます。
貼り付けに失敗しても、18ヵ月以内であれば無料で製品を取り換えられます。フィルムの貼り付けに自信がない方でも安心して使用できます。
指紋の付着による汚れや光による反射を防止することも可能で、タッチパネルにも対応している高スペックな製品です。
パソコンのブルーライトカットにおすすめアプリ3選
パソコンのブルーライトがカットできるアプリには、有料のものやブルーライトカット以外の機能を備えているアプリなど様々です。
パソコンのブルーライトカットにおすすめのアプリを紹介します。
f.lux
時間帯に合わせてブルーライトカット機能を設定できるアプリで、WindowsとMacOSどちらにも対応しており、無料でダウンロードできます。
アプリ使用時に、郵便番号と住所の入力が必要になるので、事前に確認しておくことをおすすめします。
また、ブルーライトカットを担う色温度設定を行うと、画面の色がうっすら黄色になることがあるので、デザイン作業をするときは注意しましょう。
設定表記がすべて英語なので、設定するのに戸惑うこともあるかもしれません。しかし多機能なので使用方法に慣れると、便利なアプリです。
如意スクリーン
ブルーライトカットとディスプレイの明かりを調整する機能がついているので、画面が明るすぎたりディスプレイの光で眼精疲労を感じている方におすすめのアプリです。
インストール後、タスクトレイに如意スクリーンのアイコンが表示されるので、気軽に設定できます。
パソコンの設定機能でできるブルーライトカット対策では、満足できない方におすすめのアプリです。
超ブルーライト削減
ブルーライトを削減する際の色合いを4種類から選べたり、ショートカットキーでブルーライト機能のオン・オフを設定できる便利なアプリです。
有料ですが、使用してからの7日間は無料で使用できるので、使い勝手を確かめることも可能です。
他にも、パソコンが起動したときにアプリも自動で起動するように設定したり、就寝時間など時間に合わせたアラーム機能を設定したり、ブルーライトカット機能以外にも様々な機能が備わっています。
目のためにパソコンのブルーライトをカットしよう

ブルーライトをカットする方法は、大きく分けて次の3つになります。
- ブルーライトカットメガネを使用する
- ブルーライトカットフィルムを使用する
- ブルーライトをカットできるアプリを使用する
ブルーライトカットの設定が面倒な方には、一度貼るだけのフィルムの使用がおすすめです。また、色々な端末でブルーライトから目を守りたい方にはメガネの使用をおすすめします。
上記のように、使用する端末や使用用途によっておすすめの製品は変わるので、自身の使用方法に合ったブルーライトカットの方法を使用しましょう。
また、目の負担を減らすためにはブルーライトカットだけでなく、夜間モードを使用して画面の光を抑えたり、自分が見やすいフォントに設定したりすることも大切です。
パソコンは、これからも日々の生活とは切っても切れない製品なので、ブルーライトをカットして、快適にパソコン作業を行える環境を作りましょう。
スマホのブルーライト対策についてはこちらの記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
公開日時 : 2020年09月03日

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