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Xperia 10 Ⅱを実機レビュー|国産コスパスマホのカメラ性能・スペックを比較

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SONYの人気モデル「Xperia」シリーズから最新モデル「Xperia 10 Ⅱ」が発売されました。
現在はドコモを始めとした大手キャリアで購入可能ですが、一体どんなスマホなのでしょうか。
今回はXperia 1 Ⅱ実機を入手し、スペック・使用感などを徹底レビューしていきます。
目次
Xperia 10 Ⅱってどんなスマホ?

Xperiaシリーズの最新モデル
Xperia 1 Ⅱは、2020年2月24日にSONYから発表された「Xperia」シリーズの最新モデルです。
Xperiaシリーズは国内Androidスマホの先駆けとなったスマホで、2010年から現在に至るまでハイエンドクラスからミドルクラスまで幅広い価格帯・スペックのスマホを発表し続けている人気シリーズです。
Xperiaシリーズはスペックに合わせて1~10までナンバリングを行っており、フラッグシップの「1」を頂点に、数字が10に近づくほど性能は抑えられますが、その分価格がリーズナブルになります。
つまり今回紹介するXperia 10 Ⅱは、Xperiaシリーズの中でもミドルクラスのスペック・価格を誇るモデル「Xperia 10」の2世代目になります。
Xperia 10 ⅡはXperia 10の2世代目となるモデルですが、グローバル市場向けだったXperia 10は日本では販売されていません。
その代わりとしておサイフケータイ機能を付加して日本向けに高機能化したXperia 8が発売されています。
正当な後継機では無いものの、今回発表されたXperia 10 Ⅱは、日本で発売されたミドルクラスのXperiaシリーズという意味ではXperia 8の後継機と言えるでしょう。
コスパ重視のミドルレンジスマホ
Xperia 10 ⅡはXperia 8と同じミドルクラスの価格ですが、スペックが大幅に向上しさらにコスパの高いスマホへと成長しています。
軽くて持ちやすいスリムなボディと、低価格でありながら有機ELディスプレイやトリプルカメラを搭載していることが特徴です。
外観・ハードウェアを様々な角度からチェック
まず最初に、Xperia 10 Ⅱのデザイン・外観を実際の写真を交えて紹介します。
カラーバリエーション

Xperia 10 Ⅱはブラック・ホワイト・ミント・ブルーの4色展開です。auではブルー以外の3色が取り扱われています。
本体デザインを様々な角度から撮影

▲4色あるカラーバリエーションの中から、今回格安SIM通信編集部ではブラックを入手しました。
背面は落としても割れにくいCorning® Gorilla® Glass 6を採用しており、どんなシチュエーションにも馴染んでくれるデザインです。

▲カメラは超広角レンズ・望遠レンズ・標準レンズの3眼カメラです。
3眼レンズながらコンパクトに配置されており、本体のデザインを損なわないシンプルなデザインです。

▲ディスプレイは21:9のワイドディスプレイ。かなり細長い印象ですが、薄型でスリムなデザインのおかげで持ちにくさを感じません。

▲フレームには樹脂素材を使っているので手になじみやすく、横幅がスリムなデザインで片手操作がしやすくなっています。電源ボタンに指紋認証が搭載されいるため素早くロック解除ができます。

▲本体上部にはイヤホンジャック。
イヤホンジャックを廃止するスマホが多い中、Xperia 1 Ⅱは最新機種ながらイヤホンジャックを採用しています。

▲充電端子はType-C。
充電ケーブルなどの付属品はありません。指紋がつきやすいのでスマホケースの使用をおすすめします。
Xperia 10 Ⅱのスペックまとめ

ここからはXperia 10 Ⅱのスペックを紹介します。
今回は日本におけるXperia 10 Ⅱの前モデルと言えるXperia 8のスペックと比較していきます。
Xperia 8とのスペック比較
Xperia 10 Ⅱ | Xperia 8 | |
---|---|---|
本体カラー | ブラック/ホワイト/ミント/ブルー | ブラック/ホワイト/オレンジ/ブルー |
OS | Android 10 | Android 9 Pie |
メモリ | 4GB | 4GB |
ストレージ | 64GB | 64GB |
本体サイズ | 約157(H)×約69(W)×約8.2(D)mm | 約158(H)×約69(W)×約8.1(D)mm |
画面サイズ | 約6.0インチ | 約6.0インチ |
重さ | 約151g | 約170g |
ディスプレイ | 有機EL トリルミナスディスプレイ/Full HD+ | 液晶 トリルミナスディスプレイ/FHD+ |
プロセッサー | Qualcomm® Snapdragon™665 | Qualcomm® Snapdragon™630 |
アウトカメラ | 約1200万画素(標準) 800万画素(超広角) 約800万画素(望遠) |
約1200万画素 約800万画素 |
インカメラ | 約800万画素 | 約800万画素 |
おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
認証方法 | 指紋認証 | 指紋認証 |
SIMカードスロット | nanoSIM×2 | nanoSIM |
バッテリー | 3600mAh | 2760mAh |
防水・防塵 | IPX5/IPX8・IP6X | IPX5/IPX8・IP6X |
Xperia 8から何が変わった?
スペック比較表で、まず最初に目を引くのがカメラスペックでしょう。
Xperia 8はデュアルカメラ(2眼)でしたが、Xperia 10 Ⅱではトリプルカメラ(3眼)になり、超広角レンズが追加され撮影できる写真の幅が広がりました。
また、ディスプレイも「液晶」から高コントラストで発色に優れている「有機EL」に変わっています。
CPU性能、バッテリー容量も向上しており全体的に使いやすさが向上しています。
スペックを比較する限りXperia 8にできてXperia 10 Ⅱにできないことは無く、Xperia 10 ⅡはXperia 8のほぼ上位互換であることが分かります。
Xperia 8とどちらが買い?
現在、Xperia 8は格安SIMやスマホショップで2万~3万円前後で購入できます。
それに対して、Xperia 10 Ⅱの価格は3万後半~4万円前後です。
格安SIMを契約して、スペックが低くてもとにかくXperiaシリーズを安く購入したいという方にはXperia 8の購入をおすすめします。
しかし正直なところ、現在Xperia 8と同じ価格でXperia 8以上のコスパを持つ海外製格安スマホは数多く存在します。
なので、そこまでXperiaシリーズにこだわりがないという方は他の海外製格安スマホを購入することをおすすめします。
OPPOから同時期に発売された最新スマホ「OPPO Reno3 A」は3万円代でありながら4眼カメラを搭載したコスパ最強の編集部一押し端末です。
逆に、3万後半~4万円の価格帯でコスパの良いスマホが欲しい、国産の安定したスペックを持つスマホが欲しいとお考えの方にはXperia 10 Ⅱがおすすめです。
Xperia 10 Ⅱの性能を実機レビュー

それでは、実際にXperia 10 Ⅱに使ってパフォーマンスを検証していきます。
Xperia 10 Ⅱのベンチマークスコア
Xperia 10 ⅡのベンチマークスコアをGeekbench 5・3DMarkで測定しました。


Xperia 10 ⅡはCPUにSnapdragon 665を搭載しています。
非常に高性能とは言えないスコアですが、日常での使用やゲームプレイにおいて問題が出るレベルではないようです。
ビジネスシーンでの使用や重いアプリを頻繁に使えるほどの処理速度ではないので注意が必要です。
ハイレゾ対応+21:9有機ELディスプレイ

それでは、実際にXperia 10 Ⅱに使ってパフォ
ハイレゾ音源対応+立体音響で未知の音楽体験
Xperia 1 Ⅱはハイレゾ音源に対応しています。
ハイレゾとは「ハイレゾリューションオーディオ (High-Resolution Audio)」の略称で、つまりは高解像度な音源という意味です。
どのくらい高解像度かと言うと、ハイレゾ音源はCDの約3~6倍の音質です。
今までのCD音源では再生できなかった細かな音の表現もハイレゾ音源なら鮮やかに再現できるのです。
4K対応21:9ワイドディスプレイ
Xperiaシリーズの大きな特徴といえば、21:9のワイドディスプレイ。
これは映画とほぼ同じ比率になっており、スマホで映画を視聴する際に気になる上下の黒い帯が入りません。
さらにディスプレイは4Kに対応。YouTubeなどの解像度の低い動画も4K画質に変換し、どんな動画も細部まで鮮明な映像を楽しめます。
Xperia 10 Ⅱのカメラ性能をチェック
Xperia 10 ⅡはXperia 8からカメラ性能が格段に向上しています。
今回はiPhone 11 Proと比較してXperia 10 Ⅱのカメラ性能を検証していきます。
標準レンズ
【Xperia 10 Ⅱ】

【iPhone 11】

色鮮やかで繊細な写真です。空が綺麗に撮影できませんでしたが、それ以外の点はiPhone 11と比較してみてもあまり気になるところはありません。
超広角レンズ
Xperia 10 ⅡはXperiaシリーズで今まで取り入れていなかった超広角レンズを搭載しています。その実力を見てみましょう。
【Xperia 10 Ⅱ】

【iPhone 11】

iPhone 11と比較すると縦幅があまり写っていませんが横幅は十分広角です。
標準レンズからあまり画質が落ちことなく撮影できました。
望遠レンズ
次は望遠レンズを比較します。Xperia 10 Ⅱはズーム10倍までできるので、2倍・5倍・10倍ズームした写真を撮影しました。
【Xperia 10 Ⅱ】
▼等倍

▼2倍

▼5倍

▼10倍

10倍までズームしてみるとデジタルズーム感が少しあるものの、被写体の輪郭ははっきりとしています。
【iPhone 11】
▼等倍

▼2倍

▼5倍

iPhone 11と比較してもそこまで差は感じられない印象でした。
ポートレートモード
【Xperia 10 Ⅱ】

【iPhone 11】

撮影しながら簡単にぼかしを設定できるので、自分好みのポートレート写真が撮影できます。
実際にポートレートモードで撮影してみたところ、Xperia 10 Ⅱのぼかしは綺麗でちょうどよいのに対し、iPhoneの方がぼかしが荒いように感じました。
Xperia 10 Ⅱには「アルバム」アプリが無い?
Xperia 10 Ⅱには、Android端末ではお馴染みの「アルバム」アプリが搭載されていません。
ではどうやって撮影した写真や動画を閲覧するのかと言うと、「アルバム」アプリの代わりに搭載されている「Google Photo」アプリを利用します。
Xperia 10 Ⅱで撮影した写真や動画はGoogle Photoに保存され、Googleアカウントを登録しておけばPCやタブレットからXperia 10 Ⅱで撮影した画像データを閲覧することができます。
馴染みの深いアルバムアプリがなくなったのは少し寂しいですが、クラウド管理できるGoogle Photoに自動的に保存されると考えれば便利になったと考えられるでしょう。
Xperia 10 Ⅱと何が違う?

SONYはXperia 10 Ⅱと同時に「Xperia 1 Ⅱ」が発売されました。
先程ご紹介したようにXperiaシリーズは1から10までナンバリングされており、Xperia 1 ⅡはXperiaシリーズの最高クラス、いわゆるフラッグシップモデルに当たります。
ここではXperia 10 ⅡとXperia 1 Ⅱではどこがどう違うのか、どちらがおすすめなのかを解説していきます。
Xperia 10 ⅡとXperia 1 Ⅱのスペックを比較
まずはこの2機種のスペックの比較をしていきます。
Xperia 10 Ⅱ | Xperia 1 Ⅱ | |
---|---|---|
メモリ(RAM/ROM) | 4GB/64GB | 8GB/128GB |
本体サイズ | 約157(H)×約69(W)×約8.2(D)mm | 約166(H)×約72(W)×約7.9(D)mm |
重さ | 約151g | 約170g |
ディスプレイ | 約6.0インチ | 約6.5インチ |
プロセッサー | Qualcomm® Snapdragon™665 | Qualcomm®Snapdragon™865 5G Mobile Platform |
アウトカメラ | 約1200万画素(標準) 800万画素(超広角) 約800万画素(望遠) |
16㎜(超広角):有効画素数約1220万画素/F値2.2 70㎜(望遠):有効画素数約1220万画素/F 値2.4 24㎜(標準):有効画素数約1220万画素/F値1.7 3D iToFセンサー |
インカメラ | 約800万画素 | 約800万画素 |
バッテリー | 3600mAh | 4000mAh |
コスパを求めるならXperia 10 Ⅱ
同時期に発売された2つのスマホですが、わかりやすく言うとXperia 10 ⅡはXperia 1 Ⅱの廉価版です。
Xperia 10 ⅡはハイエンドモデルとなるXperia 1 Ⅱのコンセプトを取り入れつつ、価格を抑えたモデルとなっています。
日常生活で使用するスマホとしてはスペックなど十分な性能なので、Xperia 1 Ⅱでは少しオーバースペックだと感じる方やコスパの良いミドルクラスのスマホが欲しい方にはXperia 10 Ⅱがおすすめです。
ハイパフォーマンスを求めるならXperia 1 Ⅱ
Xperia 1 Ⅱは5G対応、Xperiaシリーズ史上最高のCPU搭載とフラッグシップモデルの名に恥じないスペックを誇っています。
カメラ性能はXperia 10 Ⅱと同様のトリプルカメラですが、デジカメ顔負けのカメラ機能「Photography Pro」を搭載しています。
その分価格は10万円〜13万円と倍以上になっているので、とことんハイスペックなスマホを求めるならXperia 1 Ⅱの購入をおすすめします。
Xperia 10 Ⅱの価格・発売日
Xperia 10 Ⅱの価格は、SIMフリー端末として購入する場合37,659円(税込)が最低価格です。
Xperia 10 Ⅱはすでに発売されていて、SIMフリー端末でない場合はドコモ・au・ワイモバイルで購入することができます。
その中でも編集部としては、ドコモでの購入がおすすめです。
Xperia 10 Ⅱを最大限活用するならドコモがおすすめ!
Xperia 10 Ⅱは、大手キャリアではドコモとauで取り扱いがあります。
Xperia 10 Ⅱは非常にコスパの高いスマホなので、どちらの方がお得に利用できるのか気になるところです。
ドコモとauの料金を比較してどちらがお得なのか検証していきます。なお、下記はすべて税込価格です。
ドコモ | ||
---|---|---|
端末代※1 | 41,976円(36回払い 1,166円) | 49,990円 (24回払い 1,730円/最終月10,200円) |
月額料金 | ギガホプレミア利用で 7,205円 | 使い放題4G LTE利用で 7,238円 |
最終料金 | 8,371円 | 8,968円 |
※1 auの料金は「かえトクプログラム」適用。「かえトクプログラム」とは端末代の最終月のお支払いが不要になるサービスです。
※2 ドコモのギガホ割は2019年5月22日より開催。現在、終了日は未定となっています。キャンペーンは予告なく終了となる場合があります。
※3 auのスマホ応援割Ⅱは2019年11月1日より開催。現在、終了日は未定となっています。キャンペーンは予告なく終了となる場合があります。
料金を比較してみると、ドコモの方が月額料金が安いことがわかりました。
ドコモなら月額料金を節約してコスパの高いXperia 10 Ⅱをお得に利用することができます。
【2019年10月1日~】ギガホの新料金プランまとめ
出典:ドコモ
(税込) 5Gギガホ プレミア データ容量 無制限 通常料金 7,315円 割引適用料金 4,928円
(税込) ギガホ プレミア 定期契約なし 定期契約あり データ容量 60GB 通常料金 7,205円 7,018円 割引適用料金 4,818円 4,818円 ギガホは月額使用上限60ギガで7,205円(税込)の定額プランです。
総務省の指導を受け、2019年10月1日からいわゆる「2年縛り」とそれに伴う高額な解約違約金を撤廃した新料金プランへ移行しました。
2年ごとの「更新月」が設けられ、その間のみ解約や他キャリア・MVNOへの乗り換えが無料で行える定期契約プランと、いつ解約・のりかえを行っても良い定期契約なしプランを選択可能に。さらに、解約違約金についても10,450円(税込)から1,100円(税込)に変更になりました。
定期契約あり・なしプランの差額は187円(税込)となっています。あくまで目安ですが、半年程度で解約するのであれば定期契約なしプランの方がお得になるでしょう。
通信制限後も最大1Mbps!
ギガホを契約し30ギガ以上のデータ通信を行うと、超えると通信速度が制限されます。
ギガホで注目したいのは30ギガを使い切り通信制限を受けた後。ウルトラデータパックLLでは30ギガを使い切ると最大128kpbsでしたが、ギガホでは最大1Mbpsの速度がでます。1Mbpsもの速度があれば、ウェブサイトの閲覧はもちろん、標準画質であればYouTube等の動画もストレスなく見られます。
Xperia 10 Ⅱにおすすめのケース
最後に、Xperia 10 Ⅱにおすすめのケースをご紹介します。
Xperia 10 Ⅱの背面はガラス製なので、指紋が付きやすく衝撃で割れてしまう可能性もあるのでケースを装着することをおすすめします。
Xperia 10 II Style Cover View
SONYが販売しているXperia 10 Ⅱ専用の純正ケースです。
フリップカバーが半透明になっており、閉じたまま通知や日時の確認が可能です。
色は、本体のカラーに合わせてブラック・ホワイト・ミント・ブルーの4色が用意されています。
純正の製品なので互換性やデザインの統一感は抜群です。
Xperia 10 Ⅱは国産ミドルレンジの救世主?
現在、ミドルレンジ~エントリークラスのスマホは海外の格安スマホがスペック・価格ともに非常に優秀で人気を集めています。
そんな中登場したXperia 10 Ⅱは3~4万円前後という価格とスペックを両立させた待望の国産ミドルクラススマホです。
今回の実機レビューで、Xperia 10 Ⅱは海外格安スマホに押され気味だったミドルレンジスマホ市場における救世主となり得る実力を持っていることが分かりました。
さらに実績豊富なXperiaシリーズ、ドコモでの販売という安心のブランドも相まって非常におすすめのスマホであると言えます。
ミドルレンジスマホが欲しいけれど海外スマホは少し不安、安心できる国産ブランドのスマホをお探しの方はXperia 10 Ⅱを検討してみてはいかがでしょうか。
公開日時 : 2020年07月13日

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